夏にバナナから出てきたヤツは『2ヶ月間すませてください』と言うギャルの精霊バナナ·ガールだった。

ヒムネ

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夫婦喧嘩

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「――ふえぇぇ~え~ん!」

「どうどう、よしよし」


 森田家に泣き声のする昼、精霊バナナ·ガールのナナはテーブル席にてある人を慰めていた。


「だいじょうぶ、ママっち」

「ナナじゃ~んっ」


 泣きじゃくっていたのは末信すえのぶと千夏の母千愛ちあい、それはお昼前のこと······。



「ただいま、言われた通りの材料買ってきたよ~」

「ありがとう、お父さ~ん・・・あら、この匂い」


 袋の中を確認していたらする僅かな大蒜ニンニクの香り、


「あ・・・あ~、それはね~・・・その~」

「ちゃんと話しなさい」

「ぎょ、餃子をちょっと~・・・」



「んも~っ、お昼前に食べるなんて、痩せないといけないって言ってるじゃないっ!」



「そ、そんなに怒らなくたって・・・お父さんだって日頃のご褒美に食べたい時だってあるんだよ」



「いくらご褒美って言ったって、そんなにお腹がポヨンポヨンしてるんだから制限しなくちゃダメなのよ!」



 せっかく気遣ってお父さんが少しでも太らないようにとメニューをいつも考えている末信ママの怒りだった。その声で末信や千夏も気が付き、もちろんナナもヤバいと思い、



「ちょっと二人とも落ち着いて・・・」


「なんだよっ、餃子くらいいいじゃないかっ、たまに食べたくらいじゃ太らないよ!」



「そんなこと言ってるからブクブク太るんじゃないっ!」



 2人の迫力がいつもと違い思わず引いてしまう。末信と千夏は何とか両者の間に入れる空きを伺っていると、



「・・・どうやら覚悟が必要みたいね」


「・・・そう思っていたところだよ」



 二人は睨み合い、途端に静かになる森田家。


「「ふんっ!」」


 そっぽを向くと、


「あたし、役所に行こうかしら」


「あ~あ~そうか」


 末信ママはテーブルに、末信パパは2階へ階段を登っていった。


「一応おさまったけど~・・・」

「なんか、ヤベー感じー~、だよな」


 喧嘩のような空気では無いためナナは末信ママ、末信と千夏は末信パパに向かい2階へと足を運んだのだった······。



 ――そんなわけで、


「ふえぇぇ~ん」

「ママっち、そんなに言ったこと後悔してるなら謝れば?」


 泣き止まない末信ママこと千愛に謝ることを促すと空かさず、


「いやっ」

「どうしてよ?」


「だってお母さん悪くないも~ん、いつも体調に気遣ってるのよ~、だいたいね・・・」


 とこのようにそっぽを向いたあとママっち・・・末信ママのお父さんに対する文句がナナに次から次へと発せられた。


「パパっちと別れたいの?」

「うんうん、ふえぇぇーん」


「じゃあ謝って・・・」

「それはいや、ふえぇぇーん」


「これの繰り返しだし・・・ふぅ~、こまったな~」


 困るもののとりあえずあっちの方、末信パパの方に向かった末信と千夏と合流する。



「――んな感じで、後悔してるけど誤りたくないみたい」

「あ~、こっちも似たようなもんだよ『もうお母さんに捨てられるんだ~』ってな」


 だがやはりパパっち・・・末信パパも自分は悪くないといい謝るきはないようだ。こういう喧嘩は夫婦でなくても感情的になってついつい起こしてしまうのが人間なのだが、


「このままだと最悪~」



、か」



「えっ?」


 強く動揺したのはずっと黙っていた千夏だった。



「お父さんとお母さんが、離婚」



「まぁ今のご時世そうなっても不思議じゃないわよ」



 後ろ頭をポリポリと掻きながら話すナナ、



「どんな中の良い夫婦でも、小さなことでガラスみたいに一気に割れてしまうものだけど~」



 それを聞いて末信もどこか下を向いて静かになる。


「・・・そしたら、お兄ちゃんとも、友だちとも」


 こんなことが初めての兄妹は揃って最悪なことを考えてしまう。だが暗い空気の中、ナナの眼はどこか天井を見ていた。


「おいナナ」


 しかし反応せず、


「おいっ、ナナっ」


 少し強く言ってみた末信、だが何も言わない絶対に聞こえているはずなのに。



「お前少しはこっちのこと」


「ナナお姉ちゃん」



「2人とも」


 ようやく反応を見せるナナはお昼を食べていない2人にバナナを渡し、


「い~い? あたしが戻るまでママっちとパパっちのこと頼んだわよ」


「お前、どこにいくんだよ、アムッ」


「ちょっと


「はぁあっ? こんなときに・・・わかったよ」


 何処かに出掛けるよう。一瞬怒ろうとした末信だが、今までの事を思えばまた何かするだろうと思い信じることにした。


「聞き分けいいわね末信」


 玄関を開けると、


「ナナお姉ちゃん、あたし」


「千夏ちゃんもママっちのこと慰めてあげて、頼んだわよ」


 うなずく千夏に安心してバナナ草を出しそれに乗って空高くへと行ってしまったナナ。


「お兄ちゃん、だいじょうぶだよね」

ナナあいつに何か考えがあるんだよ、だからオレたちは出来ることをやろうぜ千夏」


 強く返事をして2人はそれぞれ両親と言葉を交わす、傷つけないように、やさしいく······。
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