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テニス
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「――ハーイ、ママっち~、ポーズ、ポーズッ」
「あ、はい」
カシャッ、スマホでママっちこと末信ママをタンポポと撮るがやはり顔は暗い。
「やっぱりイマイチね、ママっちもっと笑ってわらって~」
「ごめんなさい、今そんな気分になれないわ」
家で小さな事で大喧嘩したばかりなのでそりゃそうだろう。でもそのことは精霊バナナ·ガールのナナには考えなくてもわかること。
「・・・やっぱさー、考えずにすむような、なんかスカッとすることしない?」
「え~、な、なにかしら~・・・思いつかないわ~、ナナちゃんなにかある?」
待ってましたその反応とニカニカするナナはボソッと、
「誘導成功♡」
「ん? なにか言った?」
「うんうん、そうか~う~ん・・・たしかママっちってむかし~若いころテニス部だったわよね~」
「そうだけど~、あ、もしかして」
「そうっ、テニスやろう!」
一方でお父さんと出掛けた末信たちはショッピングモールで千夏が先頭になって服を選んでいた。
「お父さんどう? こっち? それともこっちかな~」
「う、う~ん」
千夏はうまく悪いことを考えさせないように積極的に服を決めさせていた。それと、
「千夏のやつ、あわよくば買ってもらう気だな、ったく・・・あっちは大丈夫そうかな······」
「――んじゃママっち、いっくよー」
ここはテニス·コート。近くの公園にはなかったためスマホでナナが調べて2軒目の公園の近くにあったテニス·コートに来たのだ。
「うりゃっ」
パコンッ、
「キャッ」
「こーらママっち~、ちゃんとラケットに当ててよ~、じゃないとテニスにならないじゃん」
「ご、ごめんなさ~い」
だが次もついビビってしまう。
「ママっち~、ホントにテニス部~?」
「だ、だって~、もう20年くらい前よ~」
そりゃ末信パパと出会ってデートして、結婚して子育て、保育園とか幼稚園とか・・・きりがないほど大変な末信ママの人生にゆっくりと趣味を楽しむ時間なんてなく気が付けば20年。
でもそんなことは分かってると言わんばかりにネットまで進むとナナが、
「だよね~、そこでさ~・・・ジャーンッ!」
「いつもナナちゃんが食べてるバナナ?」
「へっへ~、よく見てみて!」
近づいてよく見れば上から、黄色、黄緑、緑、青と徐々に色が変わっている。
「このグラバナ食べてもらってテニスしよ」
「グラバナ?」
「あ、めんごメンゴ、正しくはグラデーション·バナナね、はい」
「いいけど~、これ食べると何が起きるの?」
それは食べてからの楽しみと言われて口に入れるが、別に味にも特に変わったことはない、と・・・、
その瞬間、ボンッと白い煙に包まれた末信ママ。
「コホッ、コホッ、なにナナちゃんこれ?」
「ママっち、ホイッ」
「か・・・がみ? あっ――」
驚きはショッピングモールの男子トイレで末信がナナに渡されたバナナを末信パパに、すると、
「ああっ、こ、これってっ!」
「と、父さんっ!」
親子2人はビビっていた······。
「あ、あたし・・・若返ってる?」
いつも笑顔の末信ママも今回ばかりは目が飛び出しているよう、無理もない、だって40過ぎの自分の顔が20代のツヤツヤスベスベプリンプリンお肌になっているのだから。
「いま食べてもらったバナナは精霊世界の魔法のバナナでね1日だけど若返るの」
「え、でも・・・」
「でも本題はコレ」
ナナは右手のラケットを上げて指を指し、
「ママっちじゃなくてあたしは千愛ちゃんとテニスで勝負してみたいのよ」
まだ乗り気じゃないというか慣れていないためお母さんが抜けていない千愛、それでもナナはテニスを続行する。
「いくよ、それっ」
パコンッ、
パンッ、と打ち返せた千愛、
「お、打ち返せたじゃん、ほれっ」
「えへへ、やった、えい」
この一球から千愛はナナとラリーが出来るようになってポイントを取る。
「へ~、やれるようになってきたじゃん」
「フフッ」
少しづつ若さにもなれて、そして何よりも若い頃のテニスの楽しかった頃を全身が思い出させる。だがナナも左手でテニスボールを弾ませ、
「・・・やってくれるじゃん」
集中して、打つっ!
バンッ、
「はやーい!」
「シャーッ、そっちもその気になっていいのよ 千愛、それとも・・・この程度?」
ナナの言葉を耳にしたとき母だった時の気持ちよりも何故かテニス部の千愛としての気持ちが前に出てくる。
「もう一球いくわよ」
無言で構える千愛、
「うりゃっ!」
バンッ、
「ウッシッ、今度は私のポイントね」
強烈なナナのサーブを見切った。
ニコッとしながらも女性の2人は真夏のテニスコート上で火ぶたが切って落とされた······。
「――お父さんカッコイイ」
「ま、マジであの父さんなのか」
「お父さんは、いつでも2人のお父さんさ」
「こえ渋っ!」
渋い声にラクビーで鍛え上げられた身体、二人の知るお腹プニプニでほんわか笑顔の末信パパとは地球の真逆ほど違う。
「ふんっ」
「うわー、お父さーん」
「ハッハッハッハッ~」
千夏を肩に乗せるお父さんに千夏は超嬉しそうで親子でニカニカする。
「はぁ~あ、母さんから聞いたことはあるけど~・・・父さん昔はほんとうにすごかったんだな」
「あたし優しいお父さんも好きだけど、今のお父さんもカッコ良くて大好き!」
「ハッハッー、照れるな~千夏~」
まるでカップルのようでさっきまでテンションガタ落ちが嘘のよう、がそのとき、
ピキーンッとお父さんが何かを察する。
「お母さんっ!」
「お、おいちょっと父さん、父さーんっ!」
突然と千夏を降ろして形相を変えた末信パパは何処かへと走り出し行ってしまい、急いで2人も追いかけた······。
「あ、はい」
カシャッ、スマホでママっちこと末信ママをタンポポと撮るがやはり顔は暗い。
「やっぱりイマイチね、ママっちもっと笑ってわらって~」
「ごめんなさい、今そんな気分になれないわ」
家で小さな事で大喧嘩したばかりなのでそりゃそうだろう。でもそのことは精霊バナナ·ガールのナナには考えなくてもわかること。
「・・・やっぱさー、考えずにすむような、なんかスカッとすることしない?」
「え~、な、なにかしら~・・・思いつかないわ~、ナナちゃんなにかある?」
待ってましたその反応とニカニカするナナはボソッと、
「誘導成功♡」
「ん? なにか言った?」
「うんうん、そうか~う~ん・・・たしかママっちってむかし~若いころテニス部だったわよね~」
「そうだけど~、あ、もしかして」
「そうっ、テニスやろう!」
一方でお父さんと出掛けた末信たちはショッピングモールで千夏が先頭になって服を選んでいた。
「お父さんどう? こっち? それともこっちかな~」
「う、う~ん」
千夏はうまく悪いことを考えさせないように積極的に服を決めさせていた。それと、
「千夏のやつ、あわよくば買ってもらう気だな、ったく・・・あっちは大丈夫そうかな······」
「――んじゃママっち、いっくよー」
ここはテニス·コート。近くの公園にはなかったためスマホでナナが調べて2軒目の公園の近くにあったテニス·コートに来たのだ。
「うりゃっ」
パコンッ、
「キャッ」
「こーらママっち~、ちゃんとラケットに当ててよ~、じゃないとテニスにならないじゃん」
「ご、ごめんなさ~い」
だが次もついビビってしまう。
「ママっち~、ホントにテニス部~?」
「だ、だって~、もう20年くらい前よ~」
そりゃ末信パパと出会ってデートして、結婚して子育て、保育園とか幼稚園とか・・・きりがないほど大変な末信ママの人生にゆっくりと趣味を楽しむ時間なんてなく気が付けば20年。
でもそんなことは分かってると言わんばかりにネットまで進むとナナが、
「だよね~、そこでさ~・・・ジャーンッ!」
「いつもナナちゃんが食べてるバナナ?」
「へっへ~、よく見てみて!」
近づいてよく見れば上から、黄色、黄緑、緑、青と徐々に色が変わっている。
「このグラバナ食べてもらってテニスしよ」
「グラバナ?」
「あ、めんごメンゴ、正しくはグラデーション·バナナね、はい」
「いいけど~、これ食べると何が起きるの?」
それは食べてからの楽しみと言われて口に入れるが、別に味にも特に変わったことはない、と・・・、
その瞬間、ボンッと白い煙に包まれた末信ママ。
「コホッ、コホッ、なにナナちゃんこれ?」
「ママっち、ホイッ」
「か・・・がみ? あっ――」
驚きはショッピングモールの男子トイレで末信がナナに渡されたバナナを末信パパに、すると、
「ああっ、こ、これってっ!」
「と、父さんっ!」
親子2人はビビっていた······。
「あ、あたし・・・若返ってる?」
いつも笑顔の末信ママも今回ばかりは目が飛び出しているよう、無理もない、だって40過ぎの自分の顔が20代のツヤツヤスベスベプリンプリンお肌になっているのだから。
「いま食べてもらったバナナは精霊世界の魔法のバナナでね1日だけど若返るの」
「え、でも・・・」
「でも本題はコレ」
ナナは右手のラケットを上げて指を指し、
「ママっちじゃなくてあたしは千愛ちゃんとテニスで勝負してみたいのよ」
まだ乗り気じゃないというか慣れていないためお母さんが抜けていない千愛、それでもナナはテニスを続行する。
「いくよ、それっ」
パコンッ、
パンッ、と打ち返せた千愛、
「お、打ち返せたじゃん、ほれっ」
「えへへ、やった、えい」
この一球から千愛はナナとラリーが出来るようになってポイントを取る。
「へ~、やれるようになってきたじゃん」
「フフッ」
少しづつ若さにもなれて、そして何よりも若い頃のテニスの楽しかった頃を全身が思い出させる。だがナナも左手でテニスボールを弾ませ、
「・・・やってくれるじゃん」
集中して、打つっ!
バンッ、
「はやーい!」
「シャーッ、そっちもその気になっていいのよ 千愛、それとも・・・この程度?」
ナナの言葉を耳にしたとき母だった時の気持ちよりも何故かテニス部の千愛としての気持ちが前に出てくる。
「もう一球いくわよ」
無言で構える千愛、
「うりゃっ!」
バンッ、
「ウッシッ、今度は私のポイントね」
強烈なナナのサーブを見切った。
ニコッとしながらも女性の2人は真夏のテニスコート上で火ぶたが切って落とされた······。
「――お父さんカッコイイ」
「ま、マジであの父さんなのか」
「お父さんは、いつでも2人のお父さんさ」
「こえ渋っ!」
渋い声にラクビーで鍛え上げられた身体、二人の知るお腹プニプニでほんわか笑顔の末信パパとは地球の真逆ほど違う。
「ふんっ」
「うわー、お父さーん」
「ハッハッハッハッ~」
千夏を肩に乗せるお父さんに千夏は超嬉しそうで親子でニカニカする。
「はぁ~あ、母さんから聞いたことはあるけど~・・・父さん昔はほんとうにすごかったんだな」
「あたし優しいお父さんも好きだけど、今のお父さんもカッコ良くて大好き!」
「ハッハッー、照れるな~千夏~」
まるでカップルのようでさっきまでテンションガタ落ちが嘘のよう、がそのとき、
ピキーンッとお父さんが何かを察する。
「お母さんっ!」
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