魔法学園の落第生徒

悠莉

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基礎修行編

spell8

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アクア「ようこそ…貴女がライの弟子ですね」

シエルは海の魔女の元にたどり着いていた

シエル「はいっ宜しくお願いします」

アクア「残念ですが海底都市にたどり着くいた地点で8割終わっています…私は雷と水の魔法を叩き込みましょう」

――――
レイナ「風の魔法以外ですか?」

ライ「そう、例えば火なら雷か土、風なら雷か水の魔法も修得」

レイナ「そうなんだ…」

ライ「ただし自分の魔力属性以外で修得出来るのは一種類のみ」

レイナ「あれ?じゃあ水は風か土ですよね?」

ライ「二重属性デュアルエレメントは異質でな…例えば火の強い属性に水の弱い属性がまざる、強い属性に弱点の弱い属性がまざる」

レイナ「じゃあ水かな」

ライ「1つ気を付けないといけない事が…風の魔力で魔法壁作りな」

レイナ「はいっ」

ライ「風は土に強いが…土の魔力で壁にぶつけると…」

レイナ「きゃあっ」

レイナの魔法壁は一瞬にて崩れた

ライ「今みたいに相手の魔力が自分よりも数段格上だと弱点は関係ない」

レイナ「えっと…なんで土の魔法使えるんですか?」

ライ「魔法ってのは術式と詠唱の組み合わせで魔力の基礎を無意識に発動させる
この時に魔力の流れを調整すれば簡単な魔法なら自分の属性以外でも使える」

ライ「ただしこの方法は修得に最低限20年かかる」

レイナ「に、20年…」

ライ「で水の魔法でいいのか?」

レイナ「は、はい」

ライ「じゃあ始めるか…」

――――

マジリア皇国 騎士団宿舎 第1団長室

レックス「遅かったな」

ライ「実は基礎修行しか終わってないんだがな…」

レックス「だろうな、たかだか数週間ではな」

ライ「で…ドラゴン退治だけど、詳しい情報頼むわ」



レックス「対象は火竜、ゲルニ大陸の中央、ゲルニ砂漠のナフカナ遺跡の調査中にナフカナ火山の火口付近に巣を確認、火竜の角は情報では3本」

ライ「40年前と同じ個体だな」

レックス「俺もそう考えている」

竜は10年周期で活動期と休眠期を繰り返す
さらには竜を倒しても1年後には別の個体が現れる
これにより世界ではほぼ常に火竜、氷竜、雷竜、地竜、旋竜の5体の竜が存在するのである
また倒す度に角の数が増えるのも特徴である 

レックス「ゲルニ大陸へはどうやって行くつもりだ?」

ライ「船と陸路」

レックス「お前の弟子は飛行はまだなのか」

ライ「空中に床は作れるだろうけど空中飛行は頼んでない」

レックス「今から教えれば…」

ライ「無理だな、魔力の制御は完璧じゃない…途中で落ちる」

レックス「とりあえず船は手配しよう」

ライ「助かる」
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