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1 新たな出会い
結晶石の使い方
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麗美は、徐にに、自身の胸元に手を差し込むと、ネックレスのヘッドをとりだした。一センチほどの小さな石が、はまっている、結晶石だ。
「これ、持ってるよね」
頷いたのは真希乃一人。
あとは、皆、首を横に振る。
「あら、持ってないのね。そしたら、真希乃くんの貸してくれる?」
はい、と結晶石を麗美に渡す。
麗美は、結晶石を叩く仕草をする。
「あ、真希乃くん、懐刀も拝借していい?」
懐刀を取ると、刃と反対の棟を下に向けると、そこで結晶石を叩いた。
誰もが、あっと思った。
パンと弾けて、粉々に。
大きめな粒を、数粒取ると、それぞれに渡した。
残った粒は、取り出したハンカチに包むと、真希乃に差し出した。
ポカンと口を開けて、放心している五人。
「どうしたの?ああ、私のも、こんなだから」
ネックレスのヘッドをブラブラさせる麗美。
「よく聞いてね。これで、空間移動出来るのは知ってるよね?」
一同が、頷く。
「迷子になると、大変な事になるから、みんなは真希乃くんに、しっかり付いてきてね」
やや不安そうになる一同。
「あん、そしたら、こうしましょ」
麗美は真希乃の手を握った。
「みんなで、手を繋いで離れないように。忍さんは、また、今度ね」
言われるまま、忍以外の五人が、手を繋ぎ、円を作った。
「いい?難しく考えないで、私を思って、私の所に行きたいと、願ってね」
皆、不安が前に来て、進めずにいる。
「えへ、なんてね。手を繋いでれば、一体になってるのと、同じ解釈だから難しく考えないでいいのよ」
それなら、と、皆の気持ちが落ち着いた様子だった。
「行けそうね、では、行くよ。まずは、ジャンプ練習」
麗美が、目を閉じ、どこかを思い描いている。
グニャリとなると、麗美が消え、真希乃が続き、彩花、蓮華、俊と、消えてしまった。
忍は、ポツリ残される。
いなくなった空間を見つめる忍、そこがまた、グニャリとなる。「え」
忍は、目を凝らす、ブワワと、皆が現れた。
よろめきながら、五人がどよめいている。
「どう?こんな感じ。問題ないでしょ?」
「何?こんなのって、あり?」
彩花は、体に異常がないか見回す。
「・・・」
蓮華は落ち着いているが、言葉がなかった。
「きゃははは。楽しいこれ」
俊は、はしゃいでいる。
口を開けたまま、ポカンとする忍。
「それじゃ、準備はいい?」
麗美は、改めて手を繋ぎ直すと
「いよいよ、本番。異世界への旅に、出発よ」
「これ、持ってるよね」
頷いたのは真希乃一人。
あとは、皆、首を横に振る。
「あら、持ってないのね。そしたら、真希乃くんの貸してくれる?」
はい、と結晶石を麗美に渡す。
麗美は、結晶石を叩く仕草をする。
「あ、真希乃くん、懐刀も拝借していい?」
懐刀を取ると、刃と反対の棟を下に向けると、そこで結晶石を叩いた。
誰もが、あっと思った。
パンと弾けて、粉々に。
大きめな粒を、数粒取ると、それぞれに渡した。
残った粒は、取り出したハンカチに包むと、真希乃に差し出した。
ポカンと口を開けて、放心している五人。
「どうしたの?ああ、私のも、こんなだから」
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「よく聞いてね。これで、空間移動出来るのは知ってるよね?」
一同が、頷く。
「迷子になると、大変な事になるから、みんなは真希乃くんに、しっかり付いてきてね」
やや不安そうになる一同。
「あん、そしたら、こうしましょ」
麗美は真希乃の手を握った。
「みんなで、手を繋いで離れないように。忍さんは、また、今度ね」
言われるまま、忍以外の五人が、手を繋ぎ、円を作った。
「いい?難しく考えないで、私を思って、私の所に行きたいと、願ってね」
皆、不安が前に来て、進めずにいる。
「えへ、なんてね。手を繋いでれば、一体になってるのと、同じ解釈だから難しく考えないでいいのよ」
それなら、と、皆の気持ちが落ち着いた様子だった。
「行けそうね、では、行くよ。まずは、ジャンプ練習」
麗美が、目を閉じ、どこかを思い描いている。
グニャリとなると、麗美が消え、真希乃が続き、彩花、蓮華、俊と、消えてしまった。
忍は、ポツリ残される。
いなくなった空間を見つめる忍、そこがまた、グニャリとなる。「え」
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よろめきながら、五人がどよめいている。
「どう?こんな感じ。問題ないでしょ?」
「何?こんなのって、あり?」
彩花は、体に異常がないか見回す。
「・・・」
蓮華は落ち着いているが、言葉がなかった。
「きゃははは。楽しいこれ」
俊は、はしゃいでいる。
口を開けたまま、ポカンとする忍。
「それじゃ、準備はいい?」
麗美は、改めて手を繋ぎ直すと
「いよいよ、本番。異世界への旅に、出発よ」
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