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第六夜 吸血巨乳 編
イチャイチャしていたあの頃
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少し休んだ駿太は、やはり吸血巨乳のことが気になって仕方がなかった。
駿太は、眠るミサオに肌掛けを掛けてやると、服を着る。
そっと、静かに部屋を出ると矢那さんの部屋に。
ピンポーン
ほとんどが、在宅のはずの矢那が今日は留守のようだ。
「買い物でも、行ってるのかな?」
仕方なく部屋に戻ろうとする駿太に声がかかる。
「あれ?しゅ、駿太・・くん?」
階下から、すごく懐かしい声を聞いた気がした。手すりを掴むと声の方を見る駿太は、驚いた。
「ん?え、あ、ま、まさか、ちやう?千夜宇・・ちゃん?なの?」
うんと、コクリとする女の子。
ドキドキとする駿太。
黒髪を軽く染めた色のボブヘアで薄いピンクの襟の広いデイジーシャツに、白のブリーツスカートから膝を覗かせ、ピンクのリボンの付いた白のスニーカーを履いている。
買い物袋を抱え、照れたように前髪を整える女の子。
間違っていなければ、須木奈千夜宇のはずだった。
階段を慌てて、駆け降りようとして一段踏み外す駿太は、危うく転げ落ちるところだった。
恐々と遠くから手を差し伸べる千夜宇。
「あっぶね、ずっこけるところだったよ」
「だ、大丈夫?」
言うと、ぷっと吹き出して肩で笑う千夜宇は声を殺している。
前髪で顔が見えにくい、上目使いに視線をなかなか合わせない千夜宇。
あの頃のままだった。
「平気、大丈夫だよ。それより、ほんとに千夜宇ちゃんなの?」
「う、うん、そうだけど、しゅ、駿太くん、だよね?」
自信がないのか、一応確かめてくる千夜宇。視線が泳いで定まらない。
「小学校以来だね。元気にしてた?」
「う、うん、元気 してたよ」
口下手なのは変わらない。あと、憂いを秘めている所も。
千夜宇と俺は、小学生の頃は付き合っていた。
あの頃の俺は、好きな子には素直に気持ちをぶつけられていた。
クラスの先生がある日、席替えをするから並びたい子がいたら言ってくれと言うので、皆が大抵、同棲の友達を選んだ。私、〇〇ちゃんがいい。俺、〇〇くんと並びたい。と言っている中。正直に千夜宇の隣に座りたいと言えたほどだった。当然、クラス中から茶化された。でも、そんなのは、お構いなしだった。
出会ったばかりの子に、君、可愛いね と言った後で、ヒュウヒュウと周りがどよめき、あっとそれに気づくほどに、さらりと言えてしまうほど気持ちに素直な男子であった。
そんな仲の良かった二人だったが、ある日、千夜宇は小学校を卒業すると、家の事情で転校してしまった。
中学校の入学式で姿が見えず、千夜宇が昔住んでいた家を訪ねたが、まったく違う家族が住んでいて手の届かない場所に行ってしまったのを実感した。
それ以来の再会であった。
「変わらないね、千夜宇ちゃんは」
「しゅ、駿太くんもね」
前髪をイジる千夜宇。昔と変わらず可愛かった。
恋焦がれる間もなく付き合っていたから、初恋と言えるかどうかわからない。ただ、可愛いから近づき仲良くなって親しくなって一緒にいることが多くなった。ただ、それだけのことだった。
よく親に好きだ嫌いだは、早すぎると言われたが、その言葉の意味がよくわからないでいた。
今は違っていた。あれ以来、時々、千夜宇を思い出しては、今はどうしているのかと胸を苦しくして過ごしていたから、すごくドキドキしていた。
「千夜宇ちゃん、この辺に住んでるの?」
「え、いや、おにいちゃんのところに」
「え?お兄さんなんて、いたっけ?」
「あ、兄といっても、義理の兄だから、母が再婚なの。その連れ子」
「へえ、そうなんだ。で、どこにお義兄さん住んでるの?」
「い、今、駿太くんがチャイムを鳴らしてた部屋だよ」
へ?と、その場所を確かめる駿太。
俺の隣の部屋だから
「ええ?矢那さん?」
「あ、うん、矢那は今の私の苗字なの」
開いた口が塞がらない駿太。
駿太は、眠るミサオに肌掛けを掛けてやると、服を着る。
そっと、静かに部屋を出ると矢那さんの部屋に。
ピンポーン
ほとんどが、在宅のはずの矢那が今日は留守のようだ。
「買い物でも、行ってるのかな?」
仕方なく部屋に戻ろうとする駿太に声がかかる。
「あれ?しゅ、駿太・・くん?」
階下から、すごく懐かしい声を聞いた気がした。手すりを掴むと声の方を見る駿太は、驚いた。
「ん?え、あ、ま、まさか、ちやう?千夜宇・・ちゃん?なの?」
うんと、コクリとする女の子。
ドキドキとする駿太。
黒髪を軽く染めた色のボブヘアで薄いピンクの襟の広いデイジーシャツに、白のブリーツスカートから膝を覗かせ、ピンクのリボンの付いた白のスニーカーを履いている。
買い物袋を抱え、照れたように前髪を整える女の子。
間違っていなければ、須木奈千夜宇のはずだった。
階段を慌てて、駆け降りようとして一段踏み外す駿太は、危うく転げ落ちるところだった。
恐々と遠くから手を差し伸べる千夜宇。
「あっぶね、ずっこけるところだったよ」
「だ、大丈夫?」
言うと、ぷっと吹き出して肩で笑う千夜宇は声を殺している。
前髪で顔が見えにくい、上目使いに視線をなかなか合わせない千夜宇。
あの頃のままだった。
「平気、大丈夫だよ。それより、ほんとに千夜宇ちゃんなの?」
「う、うん、そうだけど、しゅ、駿太くん、だよね?」
自信がないのか、一応確かめてくる千夜宇。視線が泳いで定まらない。
「小学校以来だね。元気にしてた?」
「う、うん、元気 してたよ」
口下手なのは変わらない。あと、憂いを秘めている所も。
千夜宇と俺は、小学生の頃は付き合っていた。
あの頃の俺は、好きな子には素直に気持ちをぶつけられていた。
クラスの先生がある日、席替えをするから並びたい子がいたら言ってくれと言うので、皆が大抵、同棲の友達を選んだ。私、〇〇ちゃんがいい。俺、〇〇くんと並びたい。と言っている中。正直に千夜宇の隣に座りたいと言えたほどだった。当然、クラス中から茶化された。でも、そんなのは、お構いなしだった。
出会ったばかりの子に、君、可愛いね と言った後で、ヒュウヒュウと周りがどよめき、あっとそれに気づくほどに、さらりと言えてしまうほど気持ちに素直な男子であった。
そんな仲の良かった二人だったが、ある日、千夜宇は小学校を卒業すると、家の事情で転校してしまった。
中学校の入学式で姿が見えず、千夜宇が昔住んでいた家を訪ねたが、まったく違う家族が住んでいて手の届かない場所に行ってしまったのを実感した。
それ以来の再会であった。
「変わらないね、千夜宇ちゃんは」
「しゅ、駿太くんもね」
前髪をイジる千夜宇。昔と変わらず可愛かった。
恋焦がれる間もなく付き合っていたから、初恋と言えるかどうかわからない。ただ、可愛いから近づき仲良くなって親しくなって一緒にいることが多くなった。ただ、それだけのことだった。
よく親に好きだ嫌いだは、早すぎると言われたが、その言葉の意味がよくわからないでいた。
今は違っていた。あれ以来、時々、千夜宇を思い出しては、今はどうしているのかと胸を苦しくして過ごしていたから、すごくドキドキしていた。
「千夜宇ちゃん、この辺に住んでるの?」
「え、いや、おにいちゃんのところに」
「え?お兄さんなんて、いたっけ?」
「あ、兄といっても、義理の兄だから、母が再婚なの。その連れ子」
「へえ、そうなんだ。で、どこにお義兄さん住んでるの?」
「い、今、駿太くんがチャイムを鳴らしてた部屋だよ」
へ?と、その場所を確かめる駿太。
俺の隣の部屋だから
「ええ?矢那さん?」
「あ、うん、矢那は今の私の苗字なの」
開いた口が塞がらない駿太。
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