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第六夜 吸血巨乳 編

倒す為なの、イッて

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ミサオを抱きしめる駿太。
それがとても嬉しかったミサオ。
気持ちが浮ついていようと、今駿太は、ここにいる。ミサオのそばに。
「ミサオ・・・」
涙を拭い、鼻をすするミサオ。
「とにかく、イッちゃおう。駿太」
「でも、この状況でチビ太が起きるかな?」
「大丈夫だよ、私、駿太を信じてるから」
言うと、ミサオは胸元が大きく開いた。チャックを掴むとゆっくりと下ろし始める。
みぞおちまで来たあたりで、胸に押されて胸元が大きく開く。さらにヘソが見えて、モシャモシャのところまで、そこでチャックは止まった。片手は胸に、もう片方はチャックの終着点へ。
とろけるような顔をするミサオ。
ゆっくりと唇を舐める。
明らかに誘っている。
ビクンとするミサオの体。
それに合わせて吐息が漏れる。
濡れた指を駿太の唇に絡めるミサオ。
ミサオの味がした。
チビ太が疼くと、それを察してかチビ玉から、二本の指を這い上がらせるミサオ。
そそり立つチビ太をゆっくりと這い上がると裏筋まで来る。
ジワリと滲み出て駿太が濡れる。
目を閉じて、それに浸る駿太の唇をミサオの唇が塞ぐ。
口の中で蠢くミサオの舌と吐息。
ベルトを外し、ズボンを下げると足首で止まる。
トランクスの中で、狭そうにしているチビ太を、ミサオが放って置くはずもなかった。
トランクスが、引っかからないように脱がすと、チロチロと舌先で先端の裏を舐める。
チビ太が逃げるように動く。
逃がさないように、ミサオの口がそれを含む。
何度か、口でジュポジュポとさせると、手のひらを頭に被せ撫でる。
ビクンと、腰を引く駿太。
根本から絞り出すかのように、ゆっくりと絞り上げていく。トロリと流れ出る駿太。
軽いタッチで上下させる。
微かに触れる刺激がたまらなかった。はちきれんばかりになるチビ太。
ミサオの手が速くなる。
声を出す駿太は、このまま昇天してもいいと思った。が、ミサオは違った。また、ゆっくりな動きになる。せがむように腰をくねらせる駿太。
それでも、急がないミサオ。
手の持ち方を変えて、刺激を違うものにしてくるミサオ。
たまらず、ミサオの頭を抱える駿太。
「欲しいよ、ミサオ」
「まだ、ダメ」
主導権を握られ、なかなかイクことが許されない駿太。
速くなる動き。
力が入る駿太。また、ゆっくりな動きになる。
このまま、押し倒すのは簡単だった。だが、そうして屈してしまうのが悔しかった。駿太は、耐えた。
また、溢れ出す駿太。もう、グシャグシャだった。
「うふ、可愛い」
ミサオの言葉がいやらしくて、興奮した。
精子の製造ラインが最高スピードで生産を続けている。
倉庫がいっぱいで出荷を待つのみ。
「イカせて」
たまらず駿太の口から漏れる。
「シュンタのその顔、最高よ」
ジュポジュポした唇を駿太の唇に重ねるミサオは、駿太の液を共有した。
ミサオの手が速くなる。
ああっと、唇を離す駿太。
「いいよ、もっと、もっと」
手の動きが速くなる。
時々、ゆっくりになって焦ったさを味わう。
ジワリと滲み出る。
「イッて、シュンタ」
待ってました。力が入る駿太。
唾液をチビ太に垂らすミサオ。
グッチャグッチャのチビ太を容赦なく攻めるミサオ。
「あ、あ、イク。イクよ」
「うん」
ミサオは、片手で上下させながら、もう片方の手を受けるため待機させる。
「ああー、あう、あ」
ビクンビクンと、する駿太はイッた。ミサオの手のひらから溢れるほど、たくさん。
余韻に浸ってはいられなかった。駿太から手を離すと、ペットボトルに入れるミサオ。
「あっ」
ミサオが、あることに気づいた。
放心状態の駿太。
「どうしたの?」
「駿太、大変」
「なに?」
「ふたふた」
「は?」
「ペットボトルの蓋、開けてなかった」
「マジか」
ミサオの手からペットボトルを取ると、蓋を取り渡す駿太。
溢さないようにと唇をなめるミサオは真剣そのものだった。
「よし入った」
これでもかと、蓋に手のひらを擦り付けるミサオ。
「はい次」
無理を言うミサオ。
「こええよ、それ」
「冗談よ」
「でたな、冗談よ女」
「あ、ひどっ」
「結構、サディストだよな、ミサオは」
「へへへ、嫌いじゃないくせに」
「まあね」

「あっ」
再び、あることに気がつくミサオ。
「今度はなに?」
「よく考えたら、本体だけ倒すのに、これ使わないじゃんね」
「はあ?、そりゃ、ないよ」
「ごめーん、うっかりしちゃった」
「おいおい、勘弁してくれよぉ」
「まあ、これはこれで使えるかもだし」
ザッと砂を蹴る音が駿太の後ろから聞こえた。
「シュンタ」
ミサオは、駿太の手を取ると、グイと引っ張る。
おととと、四つ這いに近い格好になる駿太の背中をミサオが転がると、反対側に回る。その回転のまま、体を回転させ上段に後ろ回し蹴りをするミサオ。
暗くてよく見えなかった。骨肉にめり込む音。
「うぎゃああ」
人間の声ではなかった。
地面にそのまま叩きつけられる何か。
「行こう、シュンタ」
バイクに駆け寄るミサオ。
後ろにまたがる駿太。
ザザザザとバイクの後輪を滑らせるミサオ。
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