魔物を倒すよりお前を押し倒したい

貴林

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第八夜 ラート 

まず目指すは、城へ

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[姫チヤウを救出せし者、これを姫の婿とする。又はそれが難しい時希望の褒美を与えることとする]
ここイチヤタ国は、国王のお触れによって賑わっていた。

シュンタたち一行は、まずはこの国の王、イカンデス王に謁見しようと、居城であるアンノ城を目指す事にした。
「すごいわね、戦士らしき人たちで街が溢れかえっている」
ロカが、武器を手にした人たちでごった返しているのに驚いている。
「お触れが出たんですもの、当然のことね」
城下で賑わう街中を進んでいくと、剣や槍、杖。鎧姿、チュニックを着ている者たちのが掲示板の前に集まっている。
「なんだろ?なんの騒ぎ?」
シュンタが不思議そうな顔で、人だかりに目をやる。
それを見たミサオが呆れた顔をしている。
「ねえ、シュンタ」
「え?、なに?」
「本当に、この作品、ちゃんと観たの?」
「観たに決まってるだろ?当たり前だろ?」
「そうかなあ、その割にあんまり詳しくないよね?色々と」
「え?そ、そうかぁ」
チマウも同じ疑問を抱いていた。
「確かに、それは私も思ったよ」
「なんで?」
「さっきの鉱石のことといい、あの掲示板の事とか、あんまり、知らないよね?」
その疑問をあっさりと解決させてしまうシュンタ。
「だって、仕方ないだろ?ミサオしか観てないんだから」
「お前って、どこまで本気なのよ」
呆れているチマウ。その様子を見ながらミサオ。
「それでも、全編観るよね?」
「もちろん、最後まで観たさ」
「じゃあ、改めて聞くけど、あの人だかりは何なの?」
「知らん」
シュンタの答えに皆が呆れて、ため息をつく。
「なんだよ?」
チマウでさえ、この人だかりがなんなのかは、察しがついていた。
「あんた、今の会話聞いてなかったでしょ?」
「あの人だかりが何なのか?て、ことだろ?」
「そうよ」
「知るわけないじゃん。なあ、ヤタノ」
知るわけないよな?と、ヤタノに振るシュンタ。
「え?私はわかりましたよ」
「うそ?」
「さっき言ってましたから」
「言ったっけ?」
 うん 皆が同時にうなずいている。
「誰が?」
「国王が」
「は?」
「お触れ、読み上げてたでしょ?最初に」
「え?あれ、読み上げてたのか?思い切りスルーしてたよ」
「おいおい」
呆れているチマウ。
「まあ、知らなくてもいいけどね。変な火が着くと困るから放っておこうよ」
ミサオが、掲示板の前をスルーしようとシュンタの手を引いて先を進んでいく。
「なんだよ、変な火って」
「いいから、いいから」
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