9 / 233
そのプロフィール、要りますか?
しおりを挟む
最近TVを見ていて気付いた事があります。気付いた瞬間、ほぼ同時に疑問も浮かび、疑問が疑惑へと変わり、なんだかモヤモヤしてしまいました。そこで大変勝手ではありますが、皆さまにもモヤモヤしてもらおうと思いこの記事を書いたわけです。では、本題へ参りましょう。
皆さんもTVでコメンテーターなどの出演者が出る時に、テロップで表示されるその出演者のプロフィールを見たことがあるでしょう。あれ、最近やたらと家族構成が出ませんか?
例を挙げてみましょう。あなたがTVを見ていると、弁護士の鈴木花子さんがゲストとして出演されたとします。
司会者:「それでは本日、弁護士の鈴木先生におこしいただきました。今日はよろしくお願いいたします」
鈴木さん:「よろしくお願いします」(ここで鈴木さんが画面に写り、同時にテロップで2行ほどのプロフィールが表示されます。)
【鈴木花子弁護士:サービス残業など個人と会社間の労働問題を多く手掛ける。夫と子供1人の3人家族】←はい、ここです!!
何故これが出るんでしょうか。そもそも、表示はいりますか?誰へ何のアピールでしょうか。いえ、実は分かっています。誰へ、どういう主張なのか、TV側の意図は分かっていますがそれは後述するとして。
そもそも、何故この表示にモヤっとしたかと言うと、この家族構成が表示されるのは、大体女性ゲストが多いんです。男性の場合は、職業又は専門分野だけか、せいぜい今までどういう事をされていたかと言う仕事内容が多いんです。こちらも簡単な例を挙げましょう。
司会者:「それでは本日、〇〇大学経済学部教授の山本先生におこしいただきました。今日はよろしくお願いいたします」
山本さん:「よろしくお願いします」
【山本太郎教授:〇〇大学経済学部教授。労働者派遣法と偽装請負に詳しい】
あら不思議。家族構成なんか微塵も出てこないじゃありませんか。
なぜ女性ゲストだけわざわざ家族構成が表示されるのか。ちなみに、女性ゲストと言ってもテロップ表示のない芸能人は除きます。何かの議題に対してコメントを求められる専門家、有識者と言った、どちらかと言えば堅い職業にテロップが多い気がします。ではここでTV側の意図を推測しましょう。
それはずばり、『視聴者に親しみを感じてもらう』ためだからだと思います。
例えば先の例の女性弁護士がTVで出た時に、視聴者が「弁護士なんてすごいなあ」と無意識で壁を作った時にプロフィールに「夫と子供1人の3人家族」と出ると、「ああ、この人もフツーの人なのね」と無意識に壁を下げるのではないか、と言う事です。
でもこれは怖い事です。何が怖いって「それを表示した事で何がこの先に起こるか考えないマスコミの先見の明のなさ」と「ジャーナルスタンダードをマスコミが無意識に作り出す」事に、です。
TV関係者に言わせれば『視聴者が親しみやすさを感じるため』なんてのたまいそうですが、「親しみやすさを感じる」と言う事は「一般的」だからです。つまり、暗に、「独身者や既婚子供なしは一般的ではないから載せないよん」と言っている事と同義なんです。『いやいやそんな事ないよ。ただ、わざわざプロフィールテロップで‛独身’とか‛夫と二人家族’なんて表示するのは失礼でしょう?プライバシー侵害にあたるし』
そうですね、余計なお世話です。では、わざわざ既婚で子供が何人かなんて表示するのはプライバシー侵害にはあたらないんですか?外国人ゲストが出演する時は、プライベートだからって表示を拒否されるでしょう。そもそも海外のTV番組見て下さいよ。ゲストが出る時に表示されるのは名前くらいでしょう?家族構成まで表示されるところあります?
まあ、100歩ゆずって、表示OKにしましょう。それなら男性も表示すべきです。女性だけ表示してるなんて、仕事をしていても結局既婚で子供がいないと大人として不完全と言われてるようなものです。
『怖いなあ。日本のTV番組見てる人は大抵日本人だからそんなところまで皆気にしてないし考えてないよ!』
いや、普段なにげなく目にするものだからもっと気を使って欲しいんですよ。毎日なんとなく目にしていて、そのテロップ表示に慣れると「既婚で子供が〇人」いる事がスタンダードだと刷り込みされてしまうんです。その日本的標準が、日本人を気付かないうちに苦しめ、【なんとなく生きづらい社会】にしている事をなんで分からないんでしょうねぇ。LGBTや女性、障がい者への理解を進めようという活動が活発になっているのに、マスコミがこれじゃあねぇ、だから若者のTV離れが進むんだよと、今回はかなり辛口になってしまいました。
皆さんもTVでコメンテーターなどの出演者が出る時に、テロップで表示されるその出演者のプロフィールを見たことがあるでしょう。あれ、最近やたらと家族構成が出ませんか?
例を挙げてみましょう。あなたがTVを見ていると、弁護士の鈴木花子さんがゲストとして出演されたとします。
司会者:「それでは本日、弁護士の鈴木先生におこしいただきました。今日はよろしくお願いいたします」
鈴木さん:「よろしくお願いします」(ここで鈴木さんが画面に写り、同時にテロップで2行ほどのプロフィールが表示されます。)
【鈴木花子弁護士:サービス残業など個人と会社間の労働問題を多く手掛ける。夫と子供1人の3人家族】←はい、ここです!!
何故これが出るんでしょうか。そもそも、表示はいりますか?誰へ何のアピールでしょうか。いえ、実は分かっています。誰へ、どういう主張なのか、TV側の意図は分かっていますがそれは後述するとして。
そもそも、何故この表示にモヤっとしたかと言うと、この家族構成が表示されるのは、大体女性ゲストが多いんです。男性の場合は、職業又は専門分野だけか、せいぜい今までどういう事をされていたかと言う仕事内容が多いんです。こちらも簡単な例を挙げましょう。
司会者:「それでは本日、〇〇大学経済学部教授の山本先生におこしいただきました。今日はよろしくお願いいたします」
山本さん:「よろしくお願いします」
【山本太郎教授:〇〇大学経済学部教授。労働者派遣法と偽装請負に詳しい】
あら不思議。家族構成なんか微塵も出てこないじゃありませんか。
なぜ女性ゲストだけわざわざ家族構成が表示されるのか。ちなみに、女性ゲストと言ってもテロップ表示のない芸能人は除きます。何かの議題に対してコメントを求められる専門家、有識者と言った、どちらかと言えば堅い職業にテロップが多い気がします。ではここでTV側の意図を推測しましょう。
それはずばり、『視聴者に親しみを感じてもらう』ためだからだと思います。
例えば先の例の女性弁護士がTVで出た時に、視聴者が「弁護士なんてすごいなあ」と無意識で壁を作った時にプロフィールに「夫と子供1人の3人家族」と出ると、「ああ、この人もフツーの人なのね」と無意識に壁を下げるのではないか、と言う事です。
でもこれは怖い事です。何が怖いって「それを表示した事で何がこの先に起こるか考えないマスコミの先見の明のなさ」と「ジャーナルスタンダードをマスコミが無意識に作り出す」事に、です。
TV関係者に言わせれば『視聴者が親しみやすさを感じるため』なんてのたまいそうですが、「親しみやすさを感じる」と言う事は「一般的」だからです。つまり、暗に、「独身者や既婚子供なしは一般的ではないから載せないよん」と言っている事と同義なんです。『いやいやそんな事ないよ。ただ、わざわざプロフィールテロップで‛独身’とか‛夫と二人家族’なんて表示するのは失礼でしょう?プライバシー侵害にあたるし』
そうですね、余計なお世話です。では、わざわざ既婚で子供が何人かなんて表示するのはプライバシー侵害にはあたらないんですか?外国人ゲストが出演する時は、プライベートだからって表示を拒否されるでしょう。そもそも海外のTV番組見て下さいよ。ゲストが出る時に表示されるのは名前くらいでしょう?家族構成まで表示されるところあります?
まあ、100歩ゆずって、表示OKにしましょう。それなら男性も表示すべきです。女性だけ表示してるなんて、仕事をしていても結局既婚で子供がいないと大人として不完全と言われてるようなものです。
『怖いなあ。日本のTV番組見てる人は大抵日本人だからそんなところまで皆気にしてないし考えてないよ!』
いや、普段なにげなく目にするものだからもっと気を使って欲しいんですよ。毎日なんとなく目にしていて、そのテロップ表示に慣れると「既婚で子供が〇人」いる事がスタンダードだと刷り込みされてしまうんです。その日本的標準が、日本人を気付かないうちに苦しめ、【なんとなく生きづらい社会】にしている事をなんで分からないんでしょうねぇ。LGBTや女性、障がい者への理解を進めようという活動が活発になっているのに、マスコミがこれじゃあねぇ、だから若者のTV離れが進むんだよと、今回はかなり辛口になってしまいました。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
痩せたがりの姫言(ひめごと)
エフ=宝泉薫
青春
ヒロインは痩せ姫。
姫自身、あるいは周囲の人たちが密かな本音をつぶやきます。
だから「姫言」と書いてひめごと。
別サイト(カクヨム)で書いている「隠し部屋のシルフィーたち」もテイストが似ているので、混ぜることにしました。
語り手も、語られる対象も、作品ごとに異なります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる