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本章

30話:友達とお風呂

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デブ男1号と2号はあれから姿を見せず作戦は無事に成功したんだと俺は安心した。
それからは何もない穏やかな日々が過ぎていった。


「げっ…シャワーが出ない…」

ある日、朝からシャワーを浴びようと思ったが魔力が切れてしまったのか壊れたのかお湯が出ない。

宿の店員ドルンさんがいたのでシャワーの件を伝えるとすぐに見てくれる。

「あ~カオルくん…これ壊れてるね」
「そうですかぁ…」
「新しいの発注するから2~3日シャワー使えないかな…」
「はい…分かりました」

シャワーが使えないなんて…無理だぁぁ。
出来ることなら毎日でも湯船に浸かりたい派なのにシャワーすら入れないとなると死活問題だ。

そういえばクリスの家の風呂はよかったなぁ…

広々としたクリスの家の風呂を思い浮かべながら食堂へと朝食を食べに向かう。

「カオルおはよ~」

リオは朝から賑わう店の中で今日も元気に働いている。

「おはよ…」
「ん?どうした?元気ないな」
「あぁ…部屋のシャワーが壊れて今日から3日くらい風呂無し生活でさ…」

俺はハァとため息をつく。

「ふーん。じゃあ風呂屋に行けばいいじゃん」
「えぇ!?なになに?風呂屋って言った?」

興奮した俺はリオの方へと詰め寄る。
リオは「ちょっ…近いって…」と、少し恥ずかしそうにするが、散々キスしまくったのに何を恥ずかしがってんだよ早く風呂の情報よこせと俺はさらにリオへとにじり寄って行く。

「えーっとな、反対の通りに風呂屋があるんだよ。ただ風呂は個室になってて値段も高いから2人以上で入りに行くんだけど…行ってみるか?」
「行く行く!リオ仕事いつ終わるの?終わったら行こう!」

俺は興奮しながら風呂屋に行く約束をリオと取り付ける。


夕方になりリオの仕事が終わると風呂屋へと向かう。
風呂屋は昔ながらの銭湯のような建物だった。
受付の店員に金を払い鍵を受け取る。

個室へと入ると脱衣所があり奥に広めの浴室が広がる。

「うぉ~リオ見ろよ。風呂広いぞ」
「あぁ…そうだな」
「なんだよテンション低いな?まぁ、早く風呂入ろうぜ!」

そう言い俺は服を脱いでいく。
リオも少し躊躇しながら服を脱ぎ仮面を外していく。

リオの素顔を初めて見るがやはり綺麗な顔だった。猫顔の少し可愛らしい顔にルビーの瞳がよく似合ってる。体もアルクさんやクリスと比べれば細い方だが俺よりは筋肉があり少し羨ましく思う。

「ほらリオ中に行こう!」

リオの腕を取り引っ張るように中へ連れて行く。
2人で入るには少し窮屈そうな浴槽にお湯を張りその間に体を洗う事にする。

「さぁ体洗おうぜ」
「あ、あぁ」
「ほら俺が最初に洗ってやるな!風呂教えてくれたお礼な」
「えぇぇ!?自分で洗うって!」

リオは嫌だと首をぶんぶんと横に振りながら拒否する。

「遠慮すんなって!それに風呂に2人で入る時は互いに体洗うのがマナーなんだぞ!」
「そんなマナー聞いたことないけど…」
「つべこべ言わずに洗われとけって!」

リオと向かい合いスポンジを泡立てて体を洗っていく。
リオは顔を真っ赤にしながら渋々洗われるが徐々に腰が引け下半身を隠そうとする。
カオルはそんなリオの事など気にせずに腕に背中に胸に…と洗っていき次に下の方を洗おうと手を伸ばすとリオに止められる。

「カオル待て!そこは俺が洗う!」
「えーなんでだよ!……あ!勃ってるんだろ!大丈夫大丈夫。俺もよく勃ったし」
「は?」
「勃ったら抜いてやるのがマナー!だろ?」
「何言ってんだよ…」
「なんだ知らないのか?」

俺は得意げに少し上から目線でクリス直伝のお風呂のマナー教えてやることにした。

俺は床に膝を付きリオの下半身と対峙するとリオのモノは立派に勃ち上がっていた。
リオはそんな俺の行為に絶句していたが気にせずに泡をつけてまずは洗ってやる。

「なぁ手でいいか?」
「え?な、何?どういう事?」
「えーっとな、抜く時の方法!本当は口でするらしいんだけどさ…その…俺、口でするの恥ずかしいんだよ…だから今日は手でいいか?」

リオは顔を真っ赤にして少し考えた後コクコクと頷いた。

「よかった」と、へらっと微笑むと何故かリオのモノはさらに大きさを増した。
同い年なのに俺のよりも立派なモノを両手で扱いていくと頭上からは気持ち良さそうなリオの吐息が聞こえる。

鈴口からはタラっとカウパー液が溢れてヌチュヌチュと卑猥な音が聞こえる。
片手で亀頭部を優しくクリクリと撫でてやるとピクピクと反応して反りが増す。

「カオル…もう…出そう」
「あぁ…いいよ出して」

最後に根元から少し早めに扱くとリオはビュッと勢いよく吐精する。
あまりの勢いに俺の顔にもかかってしまった。

「ん…あっ!カオルごめん!」
「いーよいーよ!まだ体洗ってないし」
「そうだな…じゃあ俺が洗ってやるから…」
「おう!」

リオもスポンジで泡を立てると優しく体を洗ってくれる。
胸の辺りをくるくると洗われ指先が突起部をかすめると「んっ…」思わず声が漏れてしまう。
リオが丹念に胸の部分を洗うものだからやっぱり俺も勃ってしまう…

「ごめん…勃っちゃった…」

俺の背後から抱え込むように洗われていたのでリオの顔を見上げると顔がまた赤くなっている。

「カオル…抜いてあげるね…」
「うん…」

リオも俺と同じようにゆるゆると泡をつけて扱くように洗ってくれる。
にゅるにゅるとこそばゆくも気持ちがいい感触に腰が揺れる。

「ん…ふぁ…」
「カオル気持ちいい?」
「うん…凄く気持ちいい…」

一度泡を流されリオの指に包まれて扱かれると先程の緩い刺激とは違い気持ち良さが増す。
鈴口をぐにぐにと指先で擦られると射精感が強くなる…

「んッ…あっあぁ…イキそう…」
「いいよイッて…」

鈴口をぐちゅぐちゅと擦られながら陰茎を手荒く扱かれるとぴゅっと吐精する。

「ふふ。汚れたとこだけもう一回洗おうか」

リオにそう言われ体をもう一度洗われ男2人が入るには少し狭めの浴槽に一緒につかる。

向き合って入るとギュウギュウだったのでリオが俺を背中から抱きかかえるような姿勢で膝に乗せられる。
少し恥ずかしいが久しぶりの風呂を満喫する。

「あ”ぁ~気持ちいぃ~」
「なんだよオッサンみたいな事言って」

後ろでリオがけらけらと笑う。

「お風呂はなぁ命の洗濯なんだぞ」
「なんだそれ」

ミ◯トさんの名言も異世界人の心には刺さらなかったか…


リオの胸にもたれかかり俺はたっぷり風呂を満喫した。


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