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27話:開花 ③ R
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押し倒されて見上げるとアランが辛そうな顔をして僕を見つめ、ぐちゃぐちゃに濡れた僕の下着を剥ぎ取る。
ぽいっと床に投げ捨てられた下着がぺちゃっと音を立てて落ちる。
「あ、パンツ……」
間の抜けた言葉でパンツの心配をしていると、僕の股の間にアランが入り込む。
そして、僕のお尻にぐっとアランの下半身が押しつけられると、発情した時の行為を思い出す。
ーーまた、するのかな……
あの時のことを思い出すと、下腹部が疼いてお尻からとろりと何かが溢れてくる。
とろりと溢れたものが、押しつけられたアランのズボンを濡らして、それがものすごく卑猥に見えてカァァと頬が熱くなる。
「アラン……汚れ、ちゃう」
僕の言葉にアランは少し意地悪に微笑む。
「じゃあ、直接触れていい?」
「へ?……あ、」
アランはそういうと、興奮した自分のモノを僕のお尻にはわせてくる。
濡れた僕の後孔に熱を持った先端が触れると、驚いて腰が動きにゅくりと先端が入りこむ。
「——っ! ケイのココ、すごく熱いね。そして、ぬるぬるしてて気持ちいい。もっと、入っていい?」
「ふぇ、あ……ア、アラン? そこは入るとこじゃ……」
お尻なんて何かを入れるところじゃないのに、入っちゃうのはオメガだから?なんて考えが先に浮かんで思わず口にしてしまう。
アランは、僕の間抜けな質問に目を細める。
「でも、ここじゃなきゃケイと繋がれないでしょ?」
「そう、だけどお尻は……」
「オレ、大好きなケイと一つになりたい。ダメ?」
僕を求めるアランの熱く硬いモノが、後孔の入り口で細かく動く。
動くたびに、聞いたことのない卑猥な音が聞こえてくる。
訳がわからなくて、アランを涙目で見つめると目尻を舐められてお願いされる。
「ケイ……少しだけだから」
アランの余裕のない声は、発情した時と同じでその声を聞くと助けてあげなきゃと思ってしまう。
オメガに変わってしまったのは、アランのせいだと言われたけれど、本当は僕がアランを好きになったせいだ。
多分、アランを好きにならなかったら、僕はオメガにならなくて、こんな状況にもなっていない。
それに、好きな人が自分を求めてくれているのに、恥ずかしいってだけで受け入れないのはダメだよね。
ーー少しだけ、なら大丈夫かな……
辛そうに瞳を潤ませるアランを見上げ、決心して口を開く。
「じゃあ、少しなら……大丈夫だよ」
僕の言葉にアランはふにゃりと目尻を下げて、甘いキスをくれる。
舌も絡まってきて、その舌の動きに合わせて腰がゆっくりと動き出す。
後孔の入り口あたりで抽送を繰り返しながら、少しずつ少しずつ中に入ってくる。
アランが自分の中にいると思うと、恥ずかしいような嬉しいような不思議な気持ちになって、思わずぎゅっと抱きつく。
抱きついたと同時に、グッと奥に入ってしまい息が止まった。
「ひぁっ! ———っ、ぁ……」
絡まっていたアランの舌が解けキスが終わると、耳元でアランが囁く。
「少しならそうか。ケイ、ゆっくり息をして」
「う、うん……」
何度か大きく息を吸うと、お尻がジンと疼き、僕の中にいるアランのモノが脈うっているのがわかる。
ーーアランと一つになっちゃった……
不思議な感覚だった。
抱きしめられて感じるアランの体温、二人のフェロモンが混じり合って鼻をくすぐるいい香り。
僕がぎゅっとまた抱きしめると、アランもぎゅっと抱きしめ返してくれる。
「このままケイとずっと一つになってたいな」
その言葉に賛同するように小さく頷くと、アランは嬉しそうに微笑んだ。
それからアランは何度もキスをくれて、ずっと抱きしめて甘い愛の言葉を沢山くれて……そして、ゆっくりと腰が動き出す。
奥をトントンと突かれるたびに、情けない声が出てしまい恥ずかしくてくっと下唇を噛み締める。
アランはそんな僕に「噛んじゃダメ」と言ってキスをする。
唇の隙間から「ん、ぁ……」と声が漏れると、アランは目を細め、もっと聞かせてと言うように動きを早くする。
腰の動きに合わせて体が揺れて、重いびん底眼鏡も一緒に揺れて視界がぶれる。キスの時にはアランの顔に当たり、カチャッと音をたてた。
「あ、っん、ごめん……眼鏡、邪魔だよね」
邪魔になっている眼鏡を外そうとすると、アランは小さく首を横にふる。
「可愛いからこのままがいい」
どういうこと?と、また頭にハテナを浮かべてマヌケな顔を晒してしまうと、アランは愉快そうに笑い、また「可愛い」と言って抱きしめてくる。
アランの可愛いの基準はよく分からないけれど、好きな人に可愛いと言われるのはすごく嬉しかった。
そのあとも、繋がったまま二人でむさぼるように気持ちいいを求め合って、長い時間僕たちは繋がり合う。
繋がりあった部分は、とろけたように濡れていて僕たちが動くたびに、ぐちゅぐちゅと音が鳴る。
頭の中もアランの体温と匂いでとろとろに溶かされた僕は、無意識にアランの名前を呼んで好き好き言ってしまう。
そんな僕をアランは丸ごと包み込んでくれて、僕は幸せな気持ちのまま深く深く沈むように落ちていった。
ぽいっと床に投げ捨てられた下着がぺちゃっと音を立てて落ちる。
「あ、パンツ……」
間の抜けた言葉でパンツの心配をしていると、僕の股の間にアランが入り込む。
そして、僕のお尻にぐっとアランの下半身が押しつけられると、発情した時の行為を思い出す。
ーーまた、するのかな……
あの時のことを思い出すと、下腹部が疼いてお尻からとろりと何かが溢れてくる。
とろりと溢れたものが、押しつけられたアランのズボンを濡らして、それがものすごく卑猥に見えてカァァと頬が熱くなる。
「アラン……汚れ、ちゃう」
僕の言葉にアランは少し意地悪に微笑む。
「じゃあ、直接触れていい?」
「へ?……あ、」
アランはそういうと、興奮した自分のモノを僕のお尻にはわせてくる。
濡れた僕の後孔に熱を持った先端が触れると、驚いて腰が動きにゅくりと先端が入りこむ。
「——っ! ケイのココ、すごく熱いね。そして、ぬるぬるしてて気持ちいい。もっと、入っていい?」
「ふぇ、あ……ア、アラン? そこは入るとこじゃ……」
お尻なんて何かを入れるところじゃないのに、入っちゃうのはオメガだから?なんて考えが先に浮かんで思わず口にしてしまう。
アランは、僕の間抜けな質問に目を細める。
「でも、ここじゃなきゃケイと繋がれないでしょ?」
「そう、だけどお尻は……」
「オレ、大好きなケイと一つになりたい。ダメ?」
僕を求めるアランの熱く硬いモノが、後孔の入り口で細かく動く。
動くたびに、聞いたことのない卑猥な音が聞こえてくる。
訳がわからなくて、アランを涙目で見つめると目尻を舐められてお願いされる。
「ケイ……少しだけだから」
アランの余裕のない声は、発情した時と同じでその声を聞くと助けてあげなきゃと思ってしまう。
オメガに変わってしまったのは、アランのせいだと言われたけれど、本当は僕がアランを好きになったせいだ。
多分、アランを好きにならなかったら、僕はオメガにならなくて、こんな状況にもなっていない。
それに、好きな人が自分を求めてくれているのに、恥ずかしいってだけで受け入れないのはダメだよね。
ーー少しだけ、なら大丈夫かな……
辛そうに瞳を潤ませるアランを見上げ、決心して口を開く。
「じゃあ、少しなら……大丈夫だよ」
僕の言葉にアランはふにゃりと目尻を下げて、甘いキスをくれる。
舌も絡まってきて、その舌の動きに合わせて腰がゆっくりと動き出す。
後孔の入り口あたりで抽送を繰り返しながら、少しずつ少しずつ中に入ってくる。
アランが自分の中にいると思うと、恥ずかしいような嬉しいような不思議な気持ちになって、思わずぎゅっと抱きつく。
抱きついたと同時に、グッと奥に入ってしまい息が止まった。
「ひぁっ! ———っ、ぁ……」
絡まっていたアランの舌が解けキスが終わると、耳元でアランが囁く。
「少しならそうか。ケイ、ゆっくり息をして」
「う、うん……」
何度か大きく息を吸うと、お尻がジンと疼き、僕の中にいるアランのモノが脈うっているのがわかる。
ーーアランと一つになっちゃった……
不思議な感覚だった。
抱きしめられて感じるアランの体温、二人のフェロモンが混じり合って鼻をくすぐるいい香り。
僕がぎゅっとまた抱きしめると、アランもぎゅっと抱きしめ返してくれる。
「このままケイとずっと一つになってたいな」
その言葉に賛同するように小さく頷くと、アランは嬉しそうに微笑んだ。
それからアランは何度もキスをくれて、ずっと抱きしめて甘い愛の言葉を沢山くれて……そして、ゆっくりと腰が動き出す。
奥をトントンと突かれるたびに、情けない声が出てしまい恥ずかしくてくっと下唇を噛み締める。
アランはそんな僕に「噛んじゃダメ」と言ってキスをする。
唇の隙間から「ん、ぁ……」と声が漏れると、アランは目を細め、もっと聞かせてと言うように動きを早くする。
腰の動きに合わせて体が揺れて、重いびん底眼鏡も一緒に揺れて視界がぶれる。キスの時にはアランの顔に当たり、カチャッと音をたてた。
「あ、っん、ごめん……眼鏡、邪魔だよね」
邪魔になっている眼鏡を外そうとすると、アランは小さく首を横にふる。
「可愛いからこのままがいい」
どういうこと?と、また頭にハテナを浮かべてマヌケな顔を晒してしまうと、アランは愉快そうに笑い、また「可愛い」と言って抱きしめてくる。
アランの可愛いの基準はよく分からないけれど、好きな人に可愛いと言われるのはすごく嬉しかった。
そのあとも、繋がったまま二人でむさぼるように気持ちいいを求め合って、長い時間僕たちは繋がり合う。
繋がりあった部分は、とろけたように濡れていて僕たちが動くたびに、ぐちゅぐちゅと音が鳴る。
頭の中もアランの体温と匂いでとろとろに溶かされた僕は、無意識にアランの名前を呼んで好き好き言ってしまう。
そんな僕をアランは丸ごと包み込んでくれて、僕は幸せな気持ちのまま深く深く沈むように落ちていった。
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