黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

文字の大きさ
543 / 960
17章

氷竜と遊園地9 ※R18

しおりを挟む
「・・・おしまい。はい、ルーシーもうおしまいだよー」
「もういっかい~」
 ベッドの上で何度目かの「もう一回」を聞いて朱里もさすがに読み疲れて苦笑いする。
ルーシーに『鏡の国のメノン』を読みきかせたところ、この「もう一回」が繰り返されている。

 ティルナールとエルシオンは3回目の読み聞かせぐらいで寝落ちしたというのに、ルーシーだけは目の輝きを失わない・・・。
隣りのベッドでルーファスがティルナール達と横になっているが、たまに朱里の方を見て眉を下げて笑っている。

「ルーシー、母上はおトイレに行きたいのでタイムです!」
「うー、ははえー」
「ごめんねー」
 パタパタとベッドから降りてバスルームに入るとしばらくしてルーファスがバスルームに入って来る。

「どうですか?寝ましたか?」
「ああ。ぐっすり夢の中だ」
「よしっ!絶対もうお眠の限界を超えてると思ってたんです」
 朱里が小さくガッツポーズをしてバスルームを出て行こうとすると、ぬっとルーファスの手が伸びて腰を引き寄せられる。

「ふふっ、次はルーファスが甘えん坊さんですか?」
「甘やかしてくれるのか?クククッ」
 ルーファスの腕の中で抱きしめられながら朱里が上を向いて指でクイクイとルーファスを引き寄せてキスをすると角度を変えて啄むようなキスが落ちて来る。

「んふっ、甘えん坊・・・んっ、はぁ、ふぅ」
 少し息を弾ませて朱里がルーファスの胸に頭を擦り付けると、さわさわとルーファスの手がお尻を触って来る。
「やんっ、ルーファスのエッチぃ・・・ひゃうっ」
 シルクのガウンの裾からルーファスの手が忍び込みショーツが下げられ、お尻を直接手が撫でまわす。

「ネズミ姿のアカリもフニフニして可愛かったが、やはりいつものアカリの方が良いな」
「やぁん、もうネズミはこりごりです。もう、ネズミに欲情しないで」
「アカリだから可愛いと思ったんだがな。クリッとした目も可愛かったぞ」
「お尻もにもにするのやめてぇ~自信ないから、ひゃんっ」

 お尻から蜜口へ、ツプリと指が入り込み入り口の割れ目を出たり入ったりしていく。
「はぅっ、んっ、あっ、焦らしてるの・・・?あんっ」
「いや、鏡に映るアカリの表情を見てた」
 バスルームの洗面台にある大きな鏡を見上げて朱里が頬を染めて目を潤ませている自分の姿を見つめて首を振る。

「やだ・・・恥ずかしいよ」
「後ろからだと朱里の顔が見えないが、鏡があると表情が見れて良いな」
「良くないよ・・・んっ、あふっ」
「しかも、アカリの中がキュッと締まってるし、蜜も溢れてきてる」
「やだぁ、実況は要らないよ、もぅ、やだったらぁ、あっ、やんっ、やぁ」

 指が2本グッと奥まで入り込み、狭まる隘路を指で広げる様に上下に動き動くたびに朱里の太腿を愛液が流れていく。水音がチャクチャクと粘着質な音を立て、朱里が嬌声を上げるたびに鏡の中の朱里も頬を染めて乱れていくのをルーファスはじっくりと観察する。
朱里が洗面台に手を付いてハァハァと息を乱すとルーファスは朱里の足を片方持つと洗面台に膝を乗せさせる。

「アカリ、鏡を見ておけ」
「あっ、ルーファス・・・あっ、くぅ____っ!!」

 後ろから持ち上げられる様にルーファスの剛直の先端が蜜口を押し広げて入り込み、鏡を見ていた朱里が自分がルーファスを受け入れる時の顔を見て羞恥に顔を背ける。

「んっ、やぁ・・・あっ、あ」
「アカリ、顔を背けたらオレがアカリの顔を見れないだろう?」
「見なくて、良いの・・・っ、あうっ、やっ、グリグリしちゃ嫌ぁ」
 奥の子宮口に亀頭の先端がグリグリと押し付けられルーファスが腰を動かすとコツコツと奥をノックされて膣内がギュッと締まり込む。

「アカリのその乱れた顔が好きなんだがなぁ」
「やっはぁ、んくっ、意地悪しないでぇ・・・きゃぅぅっ」
 鏡の世界で充分過ぎる程、鏡をみたはずなのに何の苛めなのか?と、朱里は思いながらも奥を突かれる度に鼻にかかった甘える様な声が漏れる。

「あ、んんっ、んっ、あっはっ、くぅん、ああっ」
 背中を仰け反らせると続けざまに奥を深く穿たれて、生理的な涙がポロッと零れては甘い声をだしていく。
「アカリの中が今日はよく締まるな。鏡の中のアカリも悦んでる」
「やぁ、駄目なの、ん・・・あっ、鏡はやだぁ、ひゃんっ」
 ルーファスの指が花芯に触れるとクニクニと撫でる様に押してくる。

「ひゃぁんっ!!それだめ、やっ、両方は、駄目ぇ・・んっあっ、きゃぅうっ」
後ろから揺さぶられながら膣内を突かれ、後ろから回された手は前から花芯を弄り回して朱里の体の反応を楽しんでいく。快感に翻弄されて花芯をギュッと押されて朱里が達すると、ギュッと締まった朱里の中でルーファスが速度を上げて上り詰めて一気に精を放つ。

「あっ、くぅ・・・んっ」
 洗面台の上で朱里が涙目でハァハァと力尽きると鏡の中の自分と目が合う。
涙で滲んだ世界で見る自分はどこか物欲しそうな目をしていて、目線を上げるとルーファスがうっとりした目で朱里を見て愛おしそうに朱里を後ろから抱きしめる。
ああ、ルーファスのこの顔が色っぽくて好きだなと、思いながらキュンと下半身が疼いて「もう少し抱いて」とお願いしたのはルーファスの色香にコロッといってしまったせいだと思う。

 そのまま2人でお風呂に入って、少しぐったりとしているとルーファスが朱里の指先をチュッと音を立てながらキスしていく。

「んー・・・ルーファスの甘えん坊さん」
「アカリ専用の甘えモードだ。ククッ。オレをここまで甘やかすのはアカリだけだ」
「いえいえ、ギルさん程ではないですよ?」
「・・・そこでギル叔父上を出すな・・・萎える」
「ふふっ。でもギルさんに子供の頃メノンの絵本とか読んでもらったんじゃないですか?」
 ルーファスが少し懐かしそうな顔をしてフッと笑う。

「いや、メノンを読んでくれたのは父上だったな」
「ならメノンはルーファスにとっても思い出の絵本なんですね」
「まさか絵本に自分がそのまま載るとは思わなかったがな」
「色々と内容は変えられてましたけどね」
「オレは狼のままだったしな」
「私はアップルティーの魔法使い・・・ってところでしょうか?」
「きっと家に帰ったらルーシーがアップルティーをねだるぞ」
「なら甘いのを作ってあげないとだね。ふふっ、メノンとクリュスターシにまた会えるといいですね」
「きっと新しい絵本が出たら彼らは元気に冒険をしているとわかるだろう。絵本を開けばいつでも彼らには会えるさ」
「そうですね」

 手を繋ぎ合って唇を合わせながら朱里とルーファスはメノンとクリュスターシがまた冒険をして新しい絵本が出るのを楽しみに目を閉じる。
しおりを挟む
感想 1,004

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜

紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。 連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。