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エピローグ1 僕の両親
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僕のお母さんとお父さんはあまり仲が良いとは思えない。
お父さんはいつも無口だし、お母さんは僕や運転手の光岡さんにはいっぱいお喋りをしてくれるのに、お父さんにはほとんど話をしない。
あるときに聞いてしまった。お母さんとお父さんはお祖父さん達の会社が結びつくための、政略結婚だったって。
政略結婚は難しい言葉で、僕には意味が分からなかったけどあまり良い言葉とは思えなかった。
僕は困ると光岡さんにお話しをする。
「お母さんとお父さんは政略結婚なの?」
そう聞くと、光岡さんは困った顔で「そうですねえ……」と言った。
「……そうだとしても、奥様は坊っちゃんのことを愛しているし……影由さんに恋をしているんですよ」
光岡さんの言葉は、僕には難しい言葉が増えるだけだった。
それに、お父さんのことを何も言っていない。
「……光岡さんは、結婚しないの? 結婚するなら政略結婚なの?」
「あはは、俺は……俺は一生、奥様の運転手をやるって決めてますから」
「……僕もいつか政略結婚するの?」
「……影由さんはね、政略結婚を拒否しようと思えば出来たんですよ。立場的にも、心情的にも。だからね、坊っちゃんも、嫌なら拒否できますよ。……させますよ」
光岡さんはそう言って、僕の頭を撫でた。
「……本当、ギクリとするくらい、坊っちゃんは影由さんの幼い頃……最初に幼稚舎で会った頃にそっくりだ……」
光岡さんは、何故か悲しそうにそう言った。
「……この話は、奥様にはしないほうがいいですよ」
「うん、そう思う。思ったから光岡さんに相談したの。光岡さんは僕に色んな話をしてくれるから」
「……坊っちゃんの幸せが奥様の幸せです。だから、坊っちゃん、困ったことがあったらいつでも言ってくださいね」
光岡さんは何故か泣き出しそうな顔でそう言って、僕はこの話を光岡さんにもしない方がよかったのだと気付いた。
ある日、黒い服を着てお母さんの親戚の集まりに出た。
お母さんの実家はお母さんのお兄さんがお家を継いでいて、仏壇にはお母さんのお姉さんの写真が飾られている。
お母さんのお姉さんなのに写真の中のその人はお母さんより若い。
それが僕はとても不思議だった。
「……もう十三回忌かあ」
お母さんがぽつりと呟いた。
なんだかお母さんがすごく幼く見えた。
「……ねえお母さん、お母さんは三きょうだいだったんだね」
「ええ、そうよ。お母さんのお兄さん、あなたの伯父さんが一番上、お姉さんは二番目、お母さんは一番下の妹」
「どうして僕にはお兄さんや妹がいないの?」
「……そ、それは」
お母さんの顔が陰った。
「……きょうだい、欲しかった?」
「ううん。別に」
僕は慌てて答えた。
「…………」
お母さんは寂しそうな顔をした。
「お父さんと話し合ってね、子供は一人にしようって決めたの……」
お母さんは遠くを見ていた。
僕たちは夜になる前に外に出た。
外はまだ陽射しが降り注いでいた。
「ここ、日向って言うんでしょう。お母さんと同じだね」
庭の一角を指さしてお母さんにそう言うと、お母さんはやっぱり寂しそうな顔で微笑んだ。
「そうね」
「……僕、日向好きだよ」
「ありがとう」
お母さんは僕の頭を撫でてくれた。
僕たちは光岡さんの運転で家に帰った。
家に帰ると珍しくお父さんがもう帰っていた。
「ただいま、お父さん!」
「おかえり、伯父さん達は元気だったか?」
「うん!」
「伯母さんにちゃんとあいさつできたか?」
「うん!」
僕はお父さんに元気よく返事をする。
お母さんは着替えてくると自分の部屋に引っ込んでしまった。
僕はお母さんの足音が遠くに行くのを聞き遂げてから、お父さんに質問した。
「……ねえ、お父さん。僕が女の子だったら、最初に生まれたのが女の子だったら、僕にきょうだいいたの?」
「……何だ藪から棒に」
「あのね、伯父さんが言ってくれたの、長男のお前がしっかりしていれば影由さんのお家も跡取りは安泰だなって」
「よかったじゃないか」
「でも、だから、思ったの。僕は男の子だから跡取りなんでしょう? じゃあ、女の子が先に生まれていたら、きょうだいがいたのかなって」
「……どうだろうなあ」
お父さんは何だか疲れたような顔をした。
どんなに仕事が忙しくてもお父さんは疲れているところを見せない。
だからその顔は珍しかった。
「……お前が女の子でもお父さんとお母さんの間に生まれるのは、お前だけだったかもしれない」
「そうなの?」
「……うん、何せあの夜以来、俺たちは……」
お父さんは何かを言いかけて口を閉じた。
「……きょうだい、ほしかったか?」
「ううん。伯父さんとこの兄さん達がいるもん」
従兄弟の顔を思い浮かべて、僕はそう言った。
「……そうか」
「ねえ、お父さんはお母さんのこと好き?」
「…………どうだろうなあ」
お父さんは窓の外を見つめた。
外は暗くなりつつあって月が出始めていた。
「……うん、多分、ちゃんと、本当は、好きだったんだと思うよ」
お父さんはそう言ってから僕の頭を撫でた。
こういう所が実はお母さんとお父さんはよく似ている。
「お前が良い子に育ってくれて、嬉しいよ。俺なんかの子供が」
お父さんはそう言うと、着替えてきなさいと僕を促した。
僕はまだお父さんと話をしていたかったけれど、もたもたしていると夕飯の時間になってしまう。
僕は聞きたいことがたくさんある。
不思議だなと思うことがたくさんある。
だけどその度に光岡さんの泣き出しそうな顔を思い出す。
僕の両親はあまり仲が良いとは思えない。
それでも、僕にとっては大好きな両親だ。
それがいつまでも続いてくれれば僕は幸せだけれど、そうはいかないのかもしれない。
なんとなく予感めいたものがあった。
俺が二十歳になったとき、母さんと父さんは離婚した。
ずっと二人は我慢していたのだろうか。俺のために。
分からない。
母さんは家を出て行った。
光岡さんと、元々母さんの実家から来ていたお手伝いさんがそれについていった。
俺はちょっと寂しかったけれど、二十歳にもなってそんなことも言えず、ただそれを見送った。
「……ごめんね」
母さんは泣きながらそう言った。
「……いいよ、別に」
そうとしか言えなかった。
子供の頃の俺ならもっと無邪気な言葉で母さんを慰め送り出したのだろうけれど、二十歳になった俺にはそんなことできなかった。
「……ねえ母さん、俺、生まれてきてよかったの?」
「…………」
母さんはひどく動転した顔をした。
幼稚園の頃、俺が道路で激しく転倒した時以来だった。
あの時は外聞もなく泣き喚いてしまったけれど、俺より動転した母さんを見たら涙が引っ込んだんだ。
俺を抱きしめてから、母さんはきちんと答えてくれた。
二十歳にもなって母親に抱きしめられるのはとても恥ずかしかった。
「よかったわよ。私が唯一、手に入れられたものだもの……影由さんのことは、最後まで手に入れられなかったから」
母さんはそう言って笑うと、父さんとは顔も合わせず、家を出て行った。
母さんが父さんを影由さんと呼ぶのを俺は初めて見た気がする。
俺の母さんと父さんは仲は良くなかったのだろう。
この年にもなれば気付く。二人の寝室だって俺が物心ついた時には別々だった。
何せ政略結婚だったのだ、最低限跡取りさえいれば、それ以上のことは必要なかったのだろう。
それでも何となく分かっていることがある。
二人はお互いのことが好きだったんだと思う。
それでも、何かが引っかかり続けていた。
それは俺がそう思いたいだけなのかも知れないけれど、自分がいやいや生み出されたのだと思いたくないだけなのかも知れないけれど、俺が聞かない限り、それが俺にとっての真実だった。
お父さんはいつも無口だし、お母さんは僕や運転手の光岡さんにはいっぱいお喋りをしてくれるのに、お父さんにはほとんど話をしない。
あるときに聞いてしまった。お母さんとお父さんはお祖父さん達の会社が結びつくための、政略結婚だったって。
政略結婚は難しい言葉で、僕には意味が分からなかったけどあまり良い言葉とは思えなかった。
僕は困ると光岡さんにお話しをする。
「お母さんとお父さんは政略結婚なの?」
そう聞くと、光岡さんは困った顔で「そうですねえ……」と言った。
「……そうだとしても、奥様は坊っちゃんのことを愛しているし……影由さんに恋をしているんですよ」
光岡さんの言葉は、僕には難しい言葉が増えるだけだった。
それに、お父さんのことを何も言っていない。
「……光岡さんは、結婚しないの? 結婚するなら政略結婚なの?」
「あはは、俺は……俺は一生、奥様の運転手をやるって決めてますから」
「……僕もいつか政略結婚するの?」
「……影由さんはね、政略結婚を拒否しようと思えば出来たんですよ。立場的にも、心情的にも。だからね、坊っちゃんも、嫌なら拒否できますよ。……させますよ」
光岡さんはそう言って、僕の頭を撫でた。
「……本当、ギクリとするくらい、坊っちゃんは影由さんの幼い頃……最初に幼稚舎で会った頃にそっくりだ……」
光岡さんは、何故か悲しそうにそう言った。
「……この話は、奥様にはしないほうがいいですよ」
「うん、そう思う。思ったから光岡さんに相談したの。光岡さんは僕に色んな話をしてくれるから」
「……坊っちゃんの幸せが奥様の幸せです。だから、坊っちゃん、困ったことがあったらいつでも言ってくださいね」
光岡さんは何故か泣き出しそうな顔でそう言って、僕はこの話を光岡さんにもしない方がよかったのだと気付いた。
ある日、黒い服を着てお母さんの親戚の集まりに出た。
お母さんの実家はお母さんのお兄さんがお家を継いでいて、仏壇にはお母さんのお姉さんの写真が飾られている。
お母さんのお姉さんなのに写真の中のその人はお母さんより若い。
それが僕はとても不思議だった。
「……もう十三回忌かあ」
お母さんがぽつりと呟いた。
なんだかお母さんがすごく幼く見えた。
「……ねえお母さん、お母さんは三きょうだいだったんだね」
「ええ、そうよ。お母さんのお兄さん、あなたの伯父さんが一番上、お姉さんは二番目、お母さんは一番下の妹」
「どうして僕にはお兄さんや妹がいないの?」
「……そ、それは」
お母さんの顔が陰った。
「……きょうだい、欲しかった?」
「ううん。別に」
僕は慌てて答えた。
「…………」
お母さんは寂しそうな顔をした。
「お父さんと話し合ってね、子供は一人にしようって決めたの……」
お母さんは遠くを見ていた。
僕たちは夜になる前に外に出た。
外はまだ陽射しが降り注いでいた。
「ここ、日向って言うんでしょう。お母さんと同じだね」
庭の一角を指さしてお母さんにそう言うと、お母さんはやっぱり寂しそうな顔で微笑んだ。
「そうね」
「……僕、日向好きだよ」
「ありがとう」
お母さんは僕の頭を撫でてくれた。
僕たちは光岡さんの運転で家に帰った。
家に帰ると珍しくお父さんがもう帰っていた。
「ただいま、お父さん!」
「おかえり、伯父さん達は元気だったか?」
「うん!」
「伯母さんにちゃんとあいさつできたか?」
「うん!」
僕はお父さんに元気よく返事をする。
お母さんは着替えてくると自分の部屋に引っ込んでしまった。
僕はお母さんの足音が遠くに行くのを聞き遂げてから、お父さんに質問した。
「……ねえ、お父さん。僕が女の子だったら、最初に生まれたのが女の子だったら、僕にきょうだいいたの?」
「……何だ藪から棒に」
「あのね、伯父さんが言ってくれたの、長男のお前がしっかりしていれば影由さんのお家も跡取りは安泰だなって」
「よかったじゃないか」
「でも、だから、思ったの。僕は男の子だから跡取りなんでしょう? じゃあ、女の子が先に生まれていたら、きょうだいがいたのかなって」
「……どうだろうなあ」
お父さんは何だか疲れたような顔をした。
どんなに仕事が忙しくてもお父さんは疲れているところを見せない。
だからその顔は珍しかった。
「……お前が女の子でもお父さんとお母さんの間に生まれるのは、お前だけだったかもしれない」
「そうなの?」
「……うん、何せあの夜以来、俺たちは……」
お父さんは何かを言いかけて口を閉じた。
「……きょうだい、ほしかったか?」
「ううん。伯父さんとこの兄さん達がいるもん」
従兄弟の顔を思い浮かべて、僕はそう言った。
「……そうか」
「ねえ、お父さんはお母さんのこと好き?」
「…………どうだろうなあ」
お父さんは窓の外を見つめた。
外は暗くなりつつあって月が出始めていた。
「……うん、多分、ちゃんと、本当は、好きだったんだと思うよ」
お父さんはそう言ってから僕の頭を撫でた。
こういう所が実はお母さんとお父さんはよく似ている。
「お前が良い子に育ってくれて、嬉しいよ。俺なんかの子供が」
お父さんはそう言うと、着替えてきなさいと僕を促した。
僕はまだお父さんと話をしていたかったけれど、もたもたしていると夕飯の時間になってしまう。
僕は聞きたいことがたくさんある。
不思議だなと思うことがたくさんある。
だけどその度に光岡さんの泣き出しそうな顔を思い出す。
僕の両親はあまり仲が良いとは思えない。
それでも、僕にとっては大好きな両親だ。
それがいつまでも続いてくれれば僕は幸せだけれど、そうはいかないのかもしれない。
なんとなく予感めいたものがあった。
俺が二十歳になったとき、母さんと父さんは離婚した。
ずっと二人は我慢していたのだろうか。俺のために。
分からない。
母さんは家を出て行った。
光岡さんと、元々母さんの実家から来ていたお手伝いさんがそれについていった。
俺はちょっと寂しかったけれど、二十歳にもなってそんなことも言えず、ただそれを見送った。
「……ごめんね」
母さんは泣きながらそう言った。
「……いいよ、別に」
そうとしか言えなかった。
子供の頃の俺ならもっと無邪気な言葉で母さんを慰め送り出したのだろうけれど、二十歳になった俺にはそんなことできなかった。
「……ねえ母さん、俺、生まれてきてよかったの?」
「…………」
母さんはひどく動転した顔をした。
幼稚園の頃、俺が道路で激しく転倒した時以来だった。
あの時は外聞もなく泣き喚いてしまったけれど、俺より動転した母さんを見たら涙が引っ込んだんだ。
俺を抱きしめてから、母さんはきちんと答えてくれた。
二十歳にもなって母親に抱きしめられるのはとても恥ずかしかった。
「よかったわよ。私が唯一、手に入れられたものだもの……影由さんのことは、最後まで手に入れられなかったから」
母さんはそう言って笑うと、父さんとは顔も合わせず、家を出て行った。
母さんが父さんを影由さんと呼ぶのを俺は初めて見た気がする。
俺の母さんと父さんは仲は良くなかったのだろう。
この年にもなれば気付く。二人の寝室だって俺が物心ついた時には別々だった。
何せ政略結婚だったのだ、最低限跡取りさえいれば、それ以上のことは必要なかったのだろう。
それでも何となく分かっていることがある。
二人はお互いのことが好きだったんだと思う。
それでも、何かが引っかかり続けていた。
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