雨の死神

kappa

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追憶

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2007年ーー。

手始めは、学生たちだった。
携帯からアクセスするのは簡単だった。
死神の噂が広まっていき。
死神の名前である殺人事件が起きた。

2009年 冬ーー。
第1死神匿名殺人事件。
被害者、藤本 リエ 当時十六歳 高校一年生。
一週間前から行方がわからなくなっており、その二日後。
山中で、バラバラ死体となって発見された。
クラスでも人気者で委員長も務めていて、成績も優秀だった。
誰かに逆恨みされる原因もなかった。
その事件がきっかけで警察も動きだした。
でも、相手はインタネット上に現れては消えてその繰り返しの相手。
いつしか、学生たちの周りを越え大人たちの間まで広まっていた。
人は、あるものに依存し生きる。
次第に、雨の死神は神様扱いされていた。
そして、五年後過去最悪となる事件が発生した。

2010年 春ーー。

とある高校の入学式。
桜が咲く校舎に生徒達が集まってくる。

見た目は、細く別に顔色が良いようなわけじゃない。
だだ、なんとなく学校に通っている高校生。
この少年から物語は始まっていく。
首藤 進。
高校入学当時から成績は普通であり、友達は少なく、どこか現実逃避したただ何と無く生きている。
性格は、明るくなくどこか影を持ち、人とも距離を置く。
家族構成は、母と父と3人家族。
いたって普通の家庭で育っていた。
彼が、入学式から1年の日々が過ぎた。

2011年夏ーー。

蒸し暑い、風もない日だった。
現実逃避している日々、声をかけてくる少女。
校則違反の茶髪にピアスの最近の高校生。
「首藤 進くん。」
「ねぇ、雨の死神って知ってる?」
クラス全員が静まり返った。
その言葉は、この学校では禁句であった。
少年の心には、焦りと戸惑いが湧き上がる。
「本当にいると思う?」
「さぁ・・・。」
何気ないその言葉は、何故か少年の言葉に響く。
「ちょっと、未来あんたねぇ~。」
友達の一人が寄ってきた。
「何?」
「タブーだよ、この町じゃそれは。」
未来という少女は、不思議そうに同級生に引っ張られていった。
そう、なぜこの町では禁句なのか。
雨の死神。
今では、都市伝説になっている。
でも、現実にはその雨の死神は存在する。
十年前に起きた、大量殺人の原因になったものだ。
今では、誰一人と名前を口にするものはいないはずだった。
放課後。
日が沈む頃。
「首藤 進君」
「また・・・か。」
「私、早崎 未来。」
進は、無視して廊下を歩く。
「俺には、近づかない方が良いよ。」
そんな、人に馴染むことのなかった少年だった。
そんな言葉を言ったにもかかわらず、次第に彼女は、いつも僕を追いかける様になった。
いや、僕が彼女を目で追いかけるようになっていたんだ。
その頃から、彼女のことが好きだったのかもしれない。
それに、一人で一般的な話題から社会問題まで隣で話す。
不思議な少女だった。
そんな日が何日も続き。
ある日、一言喋ってしまった。
「ねぇ?コーヒー飴食べる?」
「へぇ?」
この合図地が彼が彼女の手のひらで後々踊ることになる。
なぜ、合図地を返したか?
それは、コーヒー飴が好きだから。
彼の大好物だ。
一日中、飴をなめていた。
その、合図地から二人は話すようになった。
次第に、彼の周りにも人が集まるようになった。
毎日、何気に生きていた彼に光をくれた彼女。
ある日、進は未来に尋ねた。
俺に何故話しかけたのか?
彼女は、ひとりぼっちでいる彼を見ておもったらしい。
自分に似ている人だと、興味を持ち話しかけた。
本当に純粋で前向きで不思議な子だった。
早崎 未来
当時彼女は、三ヶ月前に転校してきた。
突然の親の転勤。
でも、実際は父親のしている事業が失敗して夜逃げしてきた。
家族との中は険悪であまり会話も無かったという。
前の高校では、友達もいて普通の高校生活を送っていた。
性格は、明るくって前向きだった。
成績も優秀でクラスでも人気者。
同じような、雰囲気を持った進に話かけた。
それが、本当の理由だった。
彼女の口癖は、「また、髪ぼさぼさ。」
「いいじゃん。」
本当にいつのまにかクラスの中に俺は溶け込んでいた。
ただ、普通に過ごせたら良いと思っていた。
普通の高校生活が送れるだけで。
「あのねぇ~」
クラスが笑ったのは、彼女が笑顔でいたから彼女はクラスのムードメーカーだった。
笑顔が絶えない少女だった。
この時までは・・。


2012年 高校二年生の夏ーー。

早崎未来は、突如彼女は失踪した。
クラスでも人気者で、ムードメーカーだった彼女が失踪する理由がないということで、当初の捜査としては、誘拐として捜査されたが。
彼女の最後の携帯の着信に雨の死神と登録があった。
雨の死神の教団が再復活し雨の死神の復活祭として、未来は雨の死神の生贄となった。
その後、両親からの被害届はでず、警察も捜査を続行できずきいた。
これが、のちにいう雨の死神復活事件。
クラスの誰もが、未来の事を口にしなくなった。
早崎未来のことを口にしたものは、のけ者にされた。
俺もその一人だ。
また、世間の人々は早崎未来などこの世に存在しなかったかのように、存在を否定した。
でも、俺は彼女を覚えている、さよならも言わずに消えるような子じゃないから。

2013年 春ーー。
また、春の季節がやってきた。
早崎未来は、忘れ去られた存在となり、世界も世間も何もしらない。
雨の死神は、大切な人々を皆奪っていく。
卒業式でも彼女の名前は、挙げられなかった。
でも、彼女が座っていた席はあるんだ、教室の片隅に静かに。
彼は、彼女の席に座り外を見た。
何故か、涙が溢れてくる。
「好きだったのかな?」
その言葉は、彼の悲しみを倍増させた。
なぁ・・・、俺は・・・、何を信じればいい。
雨の死神・・・。
見つけ出してやる。
その執念が、彼を突き動かした。
彼は、卒業して彼女の行方が知りたくてその後、警察官になった。

2014年 夏
暑くて熱射病にかかるぐらいの日。
男性が交番に飛び込んできたのが始まりだった。
男性は血まみれで、殺されると言って逃げ込んできた。
都会でもない町で殺人事件が起きる。
被害者十九名以上
十八名死亡 一名、意識不明の重体。
事件を起こしたのは何気ない普通のサラリーマンだった。
首藤 毅 当時二十三歳
雨の死神の声が聞こえたと言い、周りの無関係な人々をナイフで滅多刺しにしていった。
殺害した後、彼は家に戻り原因は未だにわかっていないが、首がなくなっており、足もなく、死亡していた。
この当時、事故の原因としては、雨の死神は神様となっており、雨の死神という教団も存在した。
首藤は、その教団に所属しており、教団からの命令だったのではないかと推測される。
また、その頃首藤は教団に数千万という資金を教団に借金をして奉仕していた。
妻と息子とは別居中であり、その日は息子が帰ってくるのだと嬉しそうに話していたと言う。
その妻・楓と息子・進も被害者となっており、母親の首藤楓も左足がなくっており、病院についたが間も無く死亡が確認された。
息子の進も右目に重症を負って病院に運ばれた。
その後、首藤進という少年の足取りは分かっていない。
この事件は、雨の死神事件として名がとおりネット上では噂が広まり雨の死神を口にするものはタブーとなっていった。
そして、雨の死神は都市伝説となり今現在にいたる。

2017年
毎年、同じ夢をみる。
蒸し暑い、夏俺は同じ夢を見る。
銀色に光る刃物を・・・。
首藤 進 二十三歳
失踪行方不明者執行部所属。
警察官警部補。
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