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永遠の命

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まず、この漫画を見ていただきたい。これは、直木俊が手掛けた作品だ。

驚愕の事実として、この作品は幼児時代のものではないのだ。
実は数年前に手掛けたものなのだ。驚くべきは画力だけでなくこの筆跡にもある。
おそらく今までに書いた文字を線として繋げても27メートル程であろう。

しかし、問題はそこでは無い。死ぬことが死ぬほど嫌だという、彼の座右の銘が良く表れているのだ。しかも、この時期から100歳以上生きることを想定している。この時期には、すでに彼の出っ張ったお腹は立派に完成していたのに関わらずにだ。

ここまでくれば、哀れみを感じずにはおれない。
そこまでして、長生きしたい理由は何なのだろう。
彼のみぞ知るといったところだが、今回特別にインタビューを敢行した。

単刀直入に、なぜいつも何千年も生きたいと言って、周りをウンザリさせているのですか?

何年生きても、生きた気がしないのです。摂食障害の食欲みたいな感じかな。

生きる感度が弱いという事ですかね?

かもしれませんね。ここ一週間生きていましたか?と問われれば、解りませんと答える自信はあります。

解りました!要はカメのようなものですね。お会いした時から似てるなと。。。

あなたね!意外と失礼ですね!でも、そんな感じだと思います。

それでは、もっと速く動けばいいんじゃないですか?

このスピードは生まれつきです!頭に粘土が入っている感覚です。


その後、検査により、本当に粘土が入っている事が確認された。命にかかわるので取り除くことはできない。後に、新しい亜種という事が認定されて、死後ホルマリン漬けにされ展示され、念願の永遠の命を手に入れる事になったのである。
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