嫌われ皇后は子供が可愛すぎて皇帝陛下に構っている時間なんてありません。

しあ

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42、ルビアの記憶が…

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どうして…。


どうして返事を返して下さらないんですか、お父様、お母様。


私の悪評が至る所で流れているからですか…?


ですが、違うのです…。私は、私は…世間で噂されているようなことは、決して公爵家出身の令嬢として恥ずかしい事はしていないのです。


城で働いている者達に対して奴隷を相手するかの様に接している、気に食わないことがあればすぐに手を上げてクビにする。などと言われていますが、誓ってそのような事はしていません。


むしろ、私の事をぞんざいに扱い、私の言う事を全て無視し、与えられた仕事を放棄する使用人達に注意をしているだけです。手を上げたことなど1度もありません。ましてや、誰かをクビにしたことなどあるわけがありません。


お父様が嫁ぐ私に付けて下さったミリアナとジェーン以外は、全て側室であるイザベラ様の人事によって決まってるのだから、私が勝手に使用人達をクビにすることは出来ません。


だって、私には、皇后として与えられるはずの権限は全て与えられず、私の代わりにイザベラ様が全権限を握っているのだから。


ミリアナとジェーン以外は、皆イザベラ様の味方で、この城には私の味方なんていません。嫁ぐ事を希望したのは私ですが、本当に毎日が辛いです。


お父様に教わったとおり、公爵家の令嬢として弱い部分を見せないようにしていますが、正直、限界です。


お父様とお母様に話だけでも聞いて頂きたくて手紙を出していますが、どうして1通も返して下さらないのですか。


止めるおふたりを押し切って、ルミリオ陛下と婚約を結ぶようにお願いしたからですか。それとも、嫁いでから広がった私の悪評を聞いて、私の事が恥ずかしくなったからですか。


しかし、あれは全て嘘です。確かに、使用人達に対してキツく注意したりはしています。ですが、それには理由がありますし、民から頂いた税金を湯水の如く使っているという事実もありません。


私は、この城に来てから1度も、自分自身の買い物に税金を使った事なんてありません。そもそも、私に対しての予算もそれほど頂いていないのに、使えるはずがありません。


私が使えるお金は、お父様とお母様が持たせて頂いた分しかありません。ここで頂いた予算は、ミリアナとジェーンの給金を払うことでやっとな程度です。


それなのに、どうしてそんな噂が立ったのか理解が出来ません。きっと誰かが私の事についての嘘をお茶会などで吹聴しているのでしょう。


その嘘を吹聴しているのが、イザベラ様な気がしてなりません。だって、ここに来てからずっと、善意に見せかけた嫌味を言って私を怒らせようとするのです。


もちろん、公爵家の令嬢として、望まれていなかった皇后だったとしても、そのような無礼を注意しない訳はありません。


ですか、私が注意すれば必要以上に泣いたふりをして、周りから同情を買い、まるで私を悪者と思わせたいかの如く振舞ってくるのです。


おかげで、ルミリオ陛下を含めた城内の人々は、私がイザベラ様に会えば、イザベラ様に嫉妬して虐めていると思われています。


ですが、私は必要な時以外はイザベラ様に会おうとはしていませんし、出来れば顔を合わせたくはないのに、何故か彼女が私の所へ偶然を装って会いに来るのです。


本当に彼女の行動が理解出来ませんし、私を悪者のように扱ってくるこの環境が苦痛で仕方ありません。一度家を出た身で帰りたいとは言えません。ですが、手紙だけでも読んで返事をして頂けませんか。


そうではないと…この辛さに耐えられさそうにありません。



ルビアの悲痛な心の叫びを聞いて、胸が締め付けられる。嫁いでから半年経つかどうかの時だろうか。この世界では成人しているとは言え、18歳でこの環境に1人で耐えるのは相当辛かっただろう。


「っ、」


頭痛と共にまた違う映像が頭に流れてくる。

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