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part 3-11
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「ご無沙汰しております…はい、取り急ぎ一点だけ。R町とH町の競売物件情報を清水勇、耕介親子から入手しました。うちは興味のない物件ですから手を出しませんけれども、こういう背信行為の情報共有はお互い様ですから…いえ、失礼致します」
「おいっ、今の電話は何だ?」
義父が福嶋さんに前のめりになって聞く。そうだよね…名前が出ていたもの。
「若、紗栄子さん、お待たせしました。参りましょう」
え?福嶋さん…無視して出ちゃう?いいけど…
「ちょっと待て。競売物件とか背信行為…誰に電話した?」
「営業時間外ですけど電話が繋がって良かったです」
ゆっくりと歩く藤堂さんの後ろで福嶋さんがのらりくらりと応え…てないか。
「誰にっ?」
義父は見たことも聞いたこともないくらい必死だ。
「坂戸組の不動産をやっている方にですよ。同業者同士で連絡が出来るくらいの方はおりますから」
「…終わった…」
夫が呟くと、バタバタと足音が聞こえ、義母が藤堂さんの前で廊下に頭をつけて土下座した。
「ごめんなさいっ。すみませんでしたっ…許して…そんな連絡は取り消して助けてください」
藤堂さんは前に進むのを止めずに‘許して’のあたりで義母を跨いで通り過ぎる。そして
「紗栄子の足、固定になるから靴が履けない。あとで履ける物を用意する」
と言いながら彼は自分の靴を履き表に出る。
「藤堂さん、ありがとう。表に出してくれて…ありがと……出られた…」
「おいっ、今の電話は何だ?」
義父が福嶋さんに前のめりになって聞く。そうだよね…名前が出ていたもの。
「若、紗栄子さん、お待たせしました。参りましょう」
え?福嶋さん…無視して出ちゃう?いいけど…
「ちょっと待て。競売物件とか背信行為…誰に電話した?」
「営業時間外ですけど電話が繋がって良かったです」
ゆっくりと歩く藤堂さんの後ろで福嶋さんがのらりくらりと応え…てないか。
「誰にっ?」
義父は見たことも聞いたこともないくらい必死だ。
「坂戸組の不動産をやっている方にですよ。同業者同士で連絡が出来るくらいの方はおりますから」
「…終わった…」
夫が呟くと、バタバタと足音が聞こえ、義母が藤堂さんの前で廊下に頭をつけて土下座した。
「ごめんなさいっ。すみませんでしたっ…許して…そんな連絡は取り消して助けてください」
藤堂さんは前に進むのを止めずに‘許して’のあたりで義母を跨いで通り過ぎる。そして
「紗栄子の足、固定になるから靴が履けない。あとで履ける物を用意する」
と言いながら彼は自分の靴を履き表に出る。
「藤堂さん、ありがとう。表に出してくれて…ありがと……出られた…」
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