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part 11-18
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見たことのないけばけばしい化粧…メイクではなく化粧と言うのがぴったりのお義母さんは、古い家の中を戻って行く。ハイヒールでおかしな音を立てながら、おかしな歩き方で。
靴を履いて歩くように建てられた家じゃないから、床素材が柔らかいのか聞いたことのない音だ。
そして私も後ろに手を束ねられた腕を二人に掴まれ、スニーカーのまま家に上がった。
カフェバーで仕事をしていた白シャツと黒エプロン、黒パンツ、スニーカーのまま、見知らぬ家に入る異様さ。あまりにも日常とかけ離れた状況に緊張と言えない焦りが生まれる。
ここは誰の家なの?靴のままって普通じゃないよね?
もうすでに普通じゃないことばかりなのだから、靴くらいどうでもいいのに、そんなことまで考える自分がおかしい?正常でいられる方がおかしい。
鼻から吐いた息がむわっとガムテープの臭いを舞い上がらせ…くっさぃ…
お義母さんが消えた短い廊下の突き当たりの部屋は、がらんと何もないスペースで、本来はリビングダイニングの間取りなのだろうと予測出来た。
この人たちの関係や目的はわからない。
でも全く知らない人ばかりに囲まれるよりはマシかもしれないと思っていた。龍之介が知っている人ばかりだもの…それが救いのはず。
女は酔っぱらいみたいだけど、伊坂さんは通常通り。お義母さんのきつい調子もいつも通り。伊坂さんが興奮していたり、お義母さんが猫なで声を出してくる方が身の危険を感じるというものだ。
「ああ…手がそれじゃ、エプロンが外せないわね」
何もない部屋の真ん中で床に押し付けられるように座らされた私を、少し離れて見下ろすお義母さんが言う。
ヤダヤダ…やっぱり怖いって…みんな立って私を見下ろし、エプロンを外す?そんな必要ないでしょ?あるとしたら…最悪の状況なんだけど…
靴を履いて歩くように建てられた家じゃないから、床素材が柔らかいのか聞いたことのない音だ。
そして私も後ろに手を束ねられた腕を二人に掴まれ、スニーカーのまま家に上がった。
カフェバーで仕事をしていた白シャツと黒エプロン、黒パンツ、スニーカーのまま、見知らぬ家に入る異様さ。あまりにも日常とかけ離れた状況に緊張と言えない焦りが生まれる。
ここは誰の家なの?靴のままって普通じゃないよね?
もうすでに普通じゃないことばかりなのだから、靴くらいどうでもいいのに、そんなことまで考える自分がおかしい?正常でいられる方がおかしい。
鼻から吐いた息がむわっとガムテープの臭いを舞い上がらせ…くっさぃ…
お義母さんが消えた短い廊下の突き当たりの部屋は、がらんと何もないスペースで、本来はリビングダイニングの間取りなのだろうと予測出来た。
この人たちの関係や目的はわからない。
でも全く知らない人ばかりに囲まれるよりはマシかもしれないと思っていた。龍之介が知っている人ばかりだもの…それが救いのはず。
女は酔っぱらいみたいだけど、伊坂さんは通常通り。お義母さんのきつい調子もいつも通り。伊坂さんが興奮していたり、お義母さんが猫なで声を出してくる方が身の危険を感じるというものだ。
「ああ…手がそれじゃ、エプロンが外せないわね」
何もない部屋の真ん中で床に押し付けられるように座らされた私を、少し離れて見下ろすお義母さんが言う。
ヤダヤダ…やっぱり怖いって…みんな立って私を見下ろし、エプロンを外す?そんな必要ないでしょ?あるとしたら…最悪の状況なんだけど…
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