さまよう綸◆◆若頭からの求愛…迷惑だわ◆◆ 【完結】

まぁ

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Side Masamune 7

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 実際旅館に着き、ここに綸がいると思うと早く会いたい、抱きしめたいと気が急くが、落ち着きまずは協力してくれた皆を労う。目にも旨そうな料理に手がつかず、食事が始まりしばらくすると席を外す。俺が立ち上がると潤と駿も立ち上がり、事情を知っている皆はそれぞれ頷いたり拍手したりと様々な反応だ。

「改めて皆には感謝している。酒も好きなだけ注文してくれ。他の客はいないので背負ってる奴も遠慮なく風呂にも行ける。ゆっくり楽しんでくれ。明日…揃って帰る」

 そう言うと部屋を出て女将を呼んでもらう。すると女将と男が一緒に来た。旅館を調べた時に息子と経営となっていたか。綸に会わせて欲しいと言うと始めは知らないと言った女将だが、調べがついていると言うと渋々了承した。

「高須さん、少しよろしいでしょうか?」

 女将の息子に強い視線で言われ、綸を待つ場所で話を聞く。彼は暗い海を見ながら話した。綸がこの暗い海で頭まで波を被ったところを助けた、数秒遅ければ見つけられなかったと言う。

「あなたと一緒に帰って綸ちゃんは幸せになれますか?死にたいという気持ちを消せますか?」

 そしてさらに続けた。

「彼女の表情や瞳は初めて見た時と何も変わっていない。ただ…父が去年亡くなった事を知って、此処で死ぬのは母や俺に悪いと思っているんだと思います。手伝いをして恩を返してまたいつか出ていってしまうのかと母とも話していたんです。希望を持って出ていってくれるならいいが…また死に場所を求めて出て行くなら止めないと…と話していたところです」
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