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第十一話 11
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「正宗とどこも行かないよ…美味し」
「え?飯とか買い物、ドライブ…行かない?」
「うん、行かない」
そこへ機械音が複数鳴る。私のスマホとリッキーのスマホでどちらも正宗からだ。
「これって…何で二人同時に掛けてるんだろう?」
「綸ちゃんのはプライベートで俺のは仕事のから掛けてるね」
「…リッキー出て…仕事かもしれないし私まだ食べてるし……」
「ははっ、了解。気になるだろ?スピーカーで取るよ…はい、お疲れ様です」
一応の仕事モードになったリッキーを見て、田嶋さんがお茶を飲みながら笑って見ている。私はお腹いっぱいになりながらも美味しくもうすぐ完食だ。
‘おい、綸は?’
「おいおい、挨拶もなしかよ。綸ちゃんは食事中」
‘何故お前と一緒にいる?’
「組長に説明した通りだよ。それ聞いて電話してるんだろ?何の用?出張なんだろ?」
‘綸と話す’
「綸ちゃん、これ聞きながら頬っぺたいっぱいに食ってるから無理。用件を言いなよ」
‘…出張言い忘れてて悪い’
「OKOK、彼女モグモグしながら手でOKしたから大丈夫。それだけ?切るよ」
‘綸……正宗~時間じゃな~い?’
「わお、正宗…甘ったる~い声がするんだけど?今朝もその声で起こされてたらしいな。理由も聞かされず本家に泊まると一言のメッセージだけであんな広いマンションに一人ぼっちにされた挙げ句、一日に何回もそんなの聞かされる綸ちゃんの気持ち考えてみろやっ」
一気にまくし立て、ブチッと通話を切ったリッキーは申し訳なさそうな顔でこちらを見るが構わない。
「気を使わせてごめんなさい、大丈夫だよ。それよりリッキーの低音もなかなか良いね」
「ぶっ、綸ちゃんの少しハスキーなのも良いよね」
「え?飯とか買い物、ドライブ…行かない?」
「うん、行かない」
そこへ機械音が複数鳴る。私のスマホとリッキーのスマホでどちらも正宗からだ。
「これって…何で二人同時に掛けてるんだろう?」
「綸ちゃんのはプライベートで俺のは仕事のから掛けてるね」
「…リッキー出て…仕事かもしれないし私まだ食べてるし……」
「ははっ、了解。気になるだろ?スピーカーで取るよ…はい、お疲れ様です」
一応の仕事モードになったリッキーを見て、田嶋さんがお茶を飲みながら笑って見ている。私はお腹いっぱいになりながらも美味しくもうすぐ完食だ。
‘おい、綸は?’
「おいおい、挨拶もなしかよ。綸ちゃんは食事中」
‘何故お前と一緒にいる?’
「組長に説明した通りだよ。それ聞いて電話してるんだろ?何の用?出張なんだろ?」
‘綸と話す’
「綸ちゃん、これ聞きながら頬っぺたいっぱいに食ってるから無理。用件を言いなよ」
‘…出張言い忘れてて悪い’
「OKOK、彼女モグモグしながら手でOKしたから大丈夫。それだけ?切るよ」
‘綸……正宗~時間じゃな~い?’
「わお、正宗…甘ったる~い声がするんだけど?今朝もその声で起こされてたらしいな。理由も聞かされず本家に泊まると一言のメッセージだけであんな広いマンションに一人ぼっちにされた挙げ句、一日に何回もそんなの聞かされる綸ちゃんの気持ち考えてみろやっ」
一気にまくし立て、ブチッと通話を切ったリッキーは申し訳なさそうな顔でこちらを見るが構わない。
「気を使わせてごめんなさい、大丈夫だよ。それよりリッキーの低音もなかなか良いね」
「ぶっ、綸ちゃんの少しハスキーなのも良いよね」
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