さまよう綸◆◆若頭からの求愛…迷惑だわ◆◆ 【完結】

まぁ

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第十一話 12

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「なんとなく状況は読めたが…」

 田嶋さんがカウンター内を少しこちらへ移動し私に聞く。

「綸さんは、正宗のあの状況に嫉妬したり怒ったりしないの?」
「……なるほど…普通はそうなんですか?」

 二人は特に肯定も否定もせず私の答えを待つようだ。

「私は人と出来るだけ関わらず…一人で生きてきました。生まれた翌日には捨て置かれていたので、生まれた時からずっとです。リッキーも探したっていうあの時に本当は死んでいたはずで…ずっと死期を決めて生きてきたので感情というのは不要なんです。感情があるときっと死ぬのも怖いでしょ?だから…嫉妬もわからないし、わかりたくない…怒るのは今リッキーが怒ってくれたんじゃないかな…私の代わりに…」

 私の言葉を分析するかのように神妙に黙る二人にわざと明るく言う。

「最近は周りに人が増えたので、少し感情はありますよ?」
「綸ちゃんに感情はある、まだ蓋をしているだけだ。あー俺、綸ちゃんを思いきり甘やかしたい」

 そう言ってリッキーは私の頭を痛いほどグリグリ撫でるのが心地好い。

「ふふっ、正宗と似たようなこと言ってる」
「力哉や正宗のような立場は人が集まってくるわりに孤独だからね…綸さんの今までの生き方や心持ちが彼らを惹き付けるんでしょうね」
「えっ…田嶋さん…私………ヤクザにだけモテモテですか?」

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