さまよう綸◆◆若頭からの求愛…迷惑だわ◆◆ 【完結】

まぁ

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「悪かった、綸。大事な時に一緒にいられなくて悪かった」
「うん、大丈夫。今泉先生が気づいて病院を紹介してくれたの」
「大丈夫じゃなかっただろ?初めてのことで不安だっただろ?」

 ゆっくりと気持ちを言葉にし吐き出すという作業を促してやる。綸は言葉にして気持ちを整理し、俺はその言葉から彼女の本心を読み取る。

「なんで自分で気づかなかったの?って思ったけど…病院に行くまではわくわくしてた」

 わくわくしてた…過去形だな。

「あっ…今泉先生が女医さんを紹介してくれてね、時間外に診察して下さったの。これからの検診も今日の時間でいいからご主人もどうぞって言って下さってた」

 これからの検診…前向きな言葉。

「次いつ?俺が一緒に行く」
「うん…一緒に行ってくれると…」
「ん?」
「…一緒がいい…嬉しいけど…私だけじゃ赤ちゃんも不安なんじゃないかな…お母さんってどんな人?って思っているような私じゃ…」

 やっぱりそこだな…綸の不安なことは。

「ん、一緒に行こうな。綸、目閉じて休んで…少し眠ろう。こうして二人を抱きしめて話はしててやるが綸は子どもと眠るべき時間だ」
「正宗は?」
「綸と子どもが眠ったら寝る、大丈夫だ。おやすみ」
「おやすみなさい…もう少し声…聞かせてね」
「ああ…俺は今とても気分がいい…何より大切な綸が新しい生命を宿すという偉業を成し遂げて俺の腕の中にいる…今夜の綸は神々しい美しさだ。一生忘れない、今日の綸を」
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