さまよう綸◆◆若頭からの求愛…迷惑だわ◆◆ 【完結】

まぁ

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続:special thanks

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「凛、赤ちゃん見せてもらう?」

 千紗さんがそう言いながら凛ちゃんを抱き上げ吉宗を覗き込む。

「寝てるねー赤ちゃん。可愛いねー」

 凛ちゃんは不思議そうにじっと吉宗を見ている。

「私、高須さんとお会いしたことがないのでお顔がわからないんですよね」
「ふふっ、知ってる方は皆さん高須の男の顔だって…私もそう思います」
「お名前は?」
「吉宗です」
「吉宗くん。いいお名前ですね。凛、よしむねくん」
「…」
「よしむねくんだよ」
「…しむね」
「よ、し、む、ねくん」
「おしむね」
「あっ起きた。こんにちは、はじめまして吉宗くん。凛は?こんにちは…って」

 千紗さんが声を掛けると凛ちゃんは身を乗り出して吉宗を覗いている。

「初めて赤ちゃんを見たね。可愛いねー」
「おっぱいで起きたんじゃないのかな?おはよう、吉宗」

 声を掛けながら指で手にツンツンと触れると、小さな手できゅっと握ってくれる。

「目は見えてなくてもお母さんはわかるよねーえらいねーえっ凛も?」

 千紗さんの腕の中から可愛い手を伸ばす凛ちゃんに

「優しく、ちょっとだけだよ」

 そう言いながら千紗さんが凛ちゃんの手を吉宗の手に触れさせた。

 すると吉宗は凛ちゃんの小さな小指をきゅっと握り、下を向いている凛ちゃんの口からツーっと落ちたヨダレが吉宗の肩に落ちた。
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