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女王様のおなーりー
恋愛フラグの発生です
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翌日、天気は快晴。窓から差し込む気持ちの良い日光を浴びて目が覚める。なんとなく昨日の余韻に浸りながら、登校準備を終わらせて予定通りに家を出た俺は、弥生との待ち合わせ場所であくびを噛み殺す。小学生の時から断続的ではあるとはいえ、基本弥生と朝待ち合わせて登校するというのが日課になっていた。
時計を見ると、午前7時40分。待ち合わせ時間は8時なので、弥生が来るのはもう少ししてからだろう。8時30分までに教室に入れば問題ない上に、待ち合わせ場所から学校まで15分もかからないため、時間には全然余裕があった。
ん?なんでパラメーターがEの俺がそんな早く待ち合わせ場所にいるかだって?ふむふむ、そんな気遣いできるなら、そもそもパラメーターEじゃないだろうって?ご指摘の通り、自主的にそんな気遣いができるやつは、Eランクになんかならないさ。でも、俺のこの時間に律儀な習性は、弥生のせいなのである。断じて俺が自主的にやり始めたわけではない。
弥生と待ち合わせをせず登校していたころの話。かなり時間にルーズだった俺は遅刻を連発していた。結構な頻度で遅刻していたこともあって、学校は俺の親を呼び出した。見かねた俺の親は、遅刻対策のために幼馴染を召還した。策としては、幼馴染に起こしに来てもらうというものだった。
うんうん、かわいい幼馴染に朝自分の部屋まで起こしに来てもらうっていうのは、夢シチュエーションだよな。そのためだけに寝坊してもいいって思えるからな。案の上、俺の遅刻癖は加速した。だって、起こしてもらう時に、ほんわか声で囁かれるんだぜ?心地良いたらありゃしない。それで、目覚めたら、可愛らしい丸顔をぷりぷりさせて、のほほんとお叱りタイムに突入。その後、さりげないスキンシップを交えて、俺の登校準備を手伝ってもらう。天国かと思ったわ。
そんなわけで、俺はこの快適な時間を守る一人の戦士となることを決意した。つまりは、妨害工作である。部屋を意識的に散らかすことで、ほんわりお叱りタイムとスキンシップ時間の延長というものである。これは俺の予想以上に効果を発揮した。フハハハハハ。世界は俺の手中にある。
だが、快適な時間は突如終わりを迎えた。幸せな時間ってのは長くは続かないもんなのだ。
元来、世話好きな幼馴染は、俺を起こす前に早く家に来て、散らかった部屋の整理整頓するようになった。ここまではまだ、想定内だった。俺は幼馴染を甘く見ていたようだ。弥生は散乱した俺の私物を収納するために、キャビネットの奥にしまっていた段ボールを取り出してしまった。俺のお楽しみコレクションが詰まっていた段ボールに。その数分後に俺は起きたが、時既に遅し。視界に、無言のプチデビルと俺のコレクションが学習机に積まれていた状況見て何が起きたのかを察した。あの時の弥生は、それはそれは恐ろしかった。ガクガク、ブルブル。当時の弥生は恐らく、そうゆう系にまだ免疫がついていなかったんだろうな。暫く口聞いてくれなかったしな。
その光景がトラウマになった俺は、早く起きるようになった。
噂をしていると、なんやその。小動物が遠くに見え始めた。そんな時、柑橘系のフローラルな香りが鼻をくすぐる。香りの出どころを探ると、たった今俺のそばを通りすぎた女生徒のものだった。後ろ姿から察するに、かなりの美少女。そんでいて、かなりのフェロモンが出ている。男の本能に逆らえない俺は、彼女に引き寄せられるように、一歩二歩と彼女に近づいていく。もう一歩進んだところで、右足が布らしきものを踏んづける。足元を覗くと、ピンクのハンカチが落ちていた。
これは何かのフラグか?
時計を見ると、午前7時40分。待ち合わせ時間は8時なので、弥生が来るのはもう少ししてからだろう。8時30分までに教室に入れば問題ない上に、待ち合わせ場所から学校まで15分もかからないため、時間には全然余裕があった。
ん?なんでパラメーターがEの俺がそんな早く待ち合わせ場所にいるかだって?ふむふむ、そんな気遣いできるなら、そもそもパラメーターEじゃないだろうって?ご指摘の通り、自主的にそんな気遣いができるやつは、Eランクになんかならないさ。でも、俺のこの時間に律儀な習性は、弥生のせいなのである。断じて俺が自主的にやり始めたわけではない。
弥生と待ち合わせをせず登校していたころの話。かなり時間にルーズだった俺は遅刻を連発していた。結構な頻度で遅刻していたこともあって、学校は俺の親を呼び出した。見かねた俺の親は、遅刻対策のために幼馴染を召還した。策としては、幼馴染に起こしに来てもらうというものだった。
うんうん、かわいい幼馴染に朝自分の部屋まで起こしに来てもらうっていうのは、夢シチュエーションだよな。そのためだけに寝坊してもいいって思えるからな。案の上、俺の遅刻癖は加速した。だって、起こしてもらう時に、ほんわか声で囁かれるんだぜ?心地良いたらありゃしない。それで、目覚めたら、可愛らしい丸顔をぷりぷりさせて、のほほんとお叱りタイムに突入。その後、さりげないスキンシップを交えて、俺の登校準備を手伝ってもらう。天国かと思ったわ。
そんなわけで、俺はこの快適な時間を守る一人の戦士となることを決意した。つまりは、妨害工作である。部屋を意識的に散らかすことで、ほんわりお叱りタイムとスキンシップ時間の延長というものである。これは俺の予想以上に効果を発揮した。フハハハハハ。世界は俺の手中にある。
だが、快適な時間は突如終わりを迎えた。幸せな時間ってのは長くは続かないもんなのだ。
元来、世話好きな幼馴染は、俺を起こす前に早く家に来て、散らかった部屋の整理整頓するようになった。ここまではまだ、想定内だった。俺は幼馴染を甘く見ていたようだ。弥生は散乱した俺の私物を収納するために、キャビネットの奥にしまっていた段ボールを取り出してしまった。俺のお楽しみコレクションが詰まっていた段ボールに。その数分後に俺は起きたが、時既に遅し。視界に、無言のプチデビルと俺のコレクションが学習机に積まれていた状況見て何が起きたのかを察した。あの時の弥生は、それはそれは恐ろしかった。ガクガク、ブルブル。当時の弥生は恐らく、そうゆう系にまだ免疫がついていなかったんだろうな。暫く口聞いてくれなかったしな。
その光景がトラウマになった俺は、早く起きるようになった。
噂をしていると、なんやその。小動物が遠くに見え始めた。そんな時、柑橘系のフローラルな香りが鼻をくすぐる。香りの出どころを探ると、たった今俺のそばを通りすぎた女生徒のものだった。後ろ姿から察するに、かなりの美少女。そんでいて、かなりのフェロモンが出ている。男の本能に逆らえない俺は、彼女に引き寄せられるように、一歩二歩と彼女に近づいていく。もう一歩進んだところで、右足が布らしきものを踏んづける。足元を覗くと、ピンクのハンカチが落ちていた。
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