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女王様のおなーりー
お嬢様との邂逅です
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いきなりですが問題。見知らぬ少女のものと思しきハンカチを見つけました。あなたはどうする?
選択肢1、それが本当に美少女のものかは分からないので、警察に届ける。
選択肢2、それが少女のものだという確信をもって、彼女に話しかける。
選択肢3、それが少女のものかを確認するため、においをかいでみる。
真面目系男子の線で行くなら、選択肢1がありだろう。もしかすると、届け出た後に落とし主の女の子が現れて、『なにかお礼させて下さい、なんでもいいですよ』的なお言葉を頂戴できるかもしれない。一方、選択肢2、これは勇気を必要とする行動ではあるが、他の選択肢と違い、美少女(?)と直接接点が持てるかもしれない。そして、選択肢3、女の子の私物ってなんかいい匂いするよね?
俺は迷わず選択肢3をチョイスした。くんかくんか、うん、フローラル、フローラル♪。間違いない。このハンカチは今通り過ぎた女の子のものだ。普段、コミュ障になる俺ではあるが、忘れ物を届けるという大義名分ができた今、もはや話しかけるのを躊躇う必要もあるまい。ちょうど、その美少女(多分)が弥生とすれ違って会話をしているから、届けてやろう。そう思い、ピンク色のハンカチを持って弥生たちに近寄る。
「あ、ピーちゃん。おはよぉ」
「おはよう。俺さっきピンク色のハンカチ拾ったんだけど、き、君のじゃない?」
そう言って、美少女と思しき少女の前にハンカチを掲げる。直接見るのはハードル高すぎたんで、さりげなく横目で見る感じになってしまった。すると、彼女は俺の方を振り向く。すげえ美人。まず振り向きざまの彼女を見て思ったのはそんな感想だった。弥生が可愛い系美人だとすると、この人はクール系美人っていうのかな。亜麻色の髪をボブディにしており、その中心にある顔のパーツは整っていて、凛とした目が特徴的だった。しなやかな肢体によくマッチした双丘もお持ちだった。横目でガン見している俺に気付いた弥生は、さりげなく彼女の紹介をしてくれた。
「彼女は、同じ学校の五木佐奈ちゃんだよぉ。ピーちゃんも会ったことあるんじゃないかなぁ」
「俺は会うのは初めてかな?」
「じゃあ、ここで初めてましてだねぇ。あ、ごめん、ちょっと待ってて」
そう言って、弥生が席を外す。今通り過ぎた女生徒に用事があったみたいだ。
突如、二人だけ取り残された五木と俺の間には気まずい沈黙が訪れていた。それを察してか、五木は微笑みながら俺に話しかけてきた。
「・・・・・・ください。・・・・・いいですよ」
微笑みがあまりにも可憐で目を奪われていた俺は、彼女の言葉をよく聞いていなかった。話しかけられていることに気付いて、聞き返す。
「えーっと、もう一回言ってもらってもいい?」
五木は微笑をたたえたまま、自身の手のひらを合わせてさっきと同じ言葉を口にした。
「口ふさいでください。呼吸しなくていいですよ♪」
俺の時が止まった瞬間だった。
選択肢1、それが本当に美少女のものかは分からないので、警察に届ける。
選択肢2、それが少女のものだという確信をもって、彼女に話しかける。
選択肢3、それが少女のものかを確認するため、においをかいでみる。
真面目系男子の線で行くなら、選択肢1がありだろう。もしかすると、届け出た後に落とし主の女の子が現れて、『なにかお礼させて下さい、なんでもいいですよ』的なお言葉を頂戴できるかもしれない。一方、選択肢2、これは勇気を必要とする行動ではあるが、他の選択肢と違い、美少女(?)と直接接点が持てるかもしれない。そして、選択肢3、女の子の私物ってなんかいい匂いするよね?
俺は迷わず選択肢3をチョイスした。くんかくんか、うん、フローラル、フローラル♪。間違いない。このハンカチは今通り過ぎた女の子のものだ。普段、コミュ障になる俺ではあるが、忘れ物を届けるという大義名分ができた今、もはや話しかけるのを躊躇う必要もあるまい。ちょうど、その美少女(多分)が弥生とすれ違って会話をしているから、届けてやろう。そう思い、ピンク色のハンカチを持って弥生たちに近寄る。
「あ、ピーちゃん。おはよぉ」
「おはよう。俺さっきピンク色のハンカチ拾ったんだけど、き、君のじゃない?」
そう言って、美少女と思しき少女の前にハンカチを掲げる。直接見るのはハードル高すぎたんで、さりげなく横目で見る感じになってしまった。すると、彼女は俺の方を振り向く。すげえ美人。まず振り向きざまの彼女を見て思ったのはそんな感想だった。弥生が可愛い系美人だとすると、この人はクール系美人っていうのかな。亜麻色の髪をボブディにしており、その中心にある顔のパーツは整っていて、凛とした目が特徴的だった。しなやかな肢体によくマッチした双丘もお持ちだった。横目でガン見している俺に気付いた弥生は、さりげなく彼女の紹介をしてくれた。
「彼女は、同じ学校の五木佐奈ちゃんだよぉ。ピーちゃんも会ったことあるんじゃないかなぁ」
「俺は会うのは初めてかな?」
「じゃあ、ここで初めてましてだねぇ。あ、ごめん、ちょっと待ってて」
そう言って、弥生が席を外す。今通り過ぎた女生徒に用事があったみたいだ。
突如、二人だけ取り残された五木と俺の間には気まずい沈黙が訪れていた。それを察してか、五木は微笑みながら俺に話しかけてきた。
「・・・・・・ください。・・・・・いいですよ」
微笑みがあまりにも可憐で目を奪われていた俺は、彼女の言葉をよく聞いていなかった。話しかけられていることに気付いて、聞き返す。
「えーっと、もう一回言ってもらってもいい?」
五木は微笑をたたえたまま、自身の手のひらを合わせてさっきと同じ言葉を口にした。
「口ふさいでください。呼吸しなくていいですよ♪」
俺の時が止まった瞬間だった。
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