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完璧美少女とラッキースケベがしたい!
私と契約しなさいっ!はい喜んで!!そういう意味じゃないわよっ?!
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神崎の『佐奈お姉ちゃん』発言を耳にした俺の頭の中には、妹属性ワールドが広がっていた。
説明しよう!妹属性ワールドとは、俺がこれまでの人生の中で出会ってきた『妹』たちが住む理想郷なのである。
妹属性ワールドに降り立った俺を笑顔で迎えてくれたのは、『妹』のうちの一人リズだった。
『リズ』:お帰りなさいませ。お兄様。お風呂やお食事の前に私ですよね?
彼女は、別の世界線からやってきた俺の『妹』である。世界線がそもそも違うから、この世界線の法・常識を超越した存在である。
『俺』 :ただいまリズ。そうしたいのは山々なんだけど、仕事を先に片づけないといけないんだ。
ショックを受けたように、あからさまに肩を落とすリズ。ガーンという効果音が聞こえてきそうな勢い。
『リズ』:そうだったんですか・・・・・。お兄様にご用事があるのなら仕方ありません。終わりましたら、お呼びください。
『俺』 :悪いな。でも、可愛いリズと楽しむ時間を多くするためにぱっぱと済ませちゃうから。
俺の言葉に、花が咲いたように微笑むリズ。可愛いやつめ。
『リズ』:うふふ。お兄様ったらお上手なんですから。やっぱりリズは待ちきれません。
そう言って俺の頬に優しく口づけをしてくるリズ。ふっくらした彼女の唇の感触は、リズが唇を離した後にもしっかりと頬に残っていた。そして、自然に俺たちは向き合う。
『リズ』:お兄様、この世界で一番愛してます。
『俺』 :ありがとう。俺もリズのことを一番愛しているよ。
夕日に照らされた俺とリズのシルエットが、1つに重なる。
こうゆうのが、妹属性を持つヒロインとのイベントだと思うわけよ。つまり、俺は妹属性を持つヒロインを愛する一方で、彼女たちも俺の愛に応えてくれるってことな。
なのに・・・・・
なのにだ・・・・
神崎何でお前は、その妹属性を俺に対してではなく、五木に対して使うんだぁぁぁぁぁぁぁ?!
間違っている!!間違っているぞ?神崎よ!
「ぶつぶつ気持ち悪いわね」
棘を持った言葉にはっとなって、意識を現実世界に戻す俺。すると、目の前には整った顔があって硬直してしまう。
「っえええ、神崎?」
目の前で覗き込んでくる彼女こそ、俺の想い人であり、かつ妄想する原因となる発言をした神崎藍である。
緊張に加えて状況が分からない俺は、戸惑いを隠せない。そんな俺をよそに、彼女は後を継ぐ。
「さっさとこの書類にサインしなさいっ」
そう言って手渡されたのは、一枚のA4の用紙。そこには、丸っこい字が手書きで書かれていた。神崎は字まで可愛いのかと、新しい発見に胸を躍らせる。さてさて、何が書いてあるのかなー?も、もしかして、婚姻届けとか?いやいやまだ早いって、俺たちまだ付き合ってもないし。でも、神崎がその気になら、俺も大人になるのはやぶさかではない。そう思って用紙に目をやる。
契約その1、私ピリオドは、五木佐奈様の秘密を探るため、神崎藍様に絶対服従を誓います。
契約その2、上記の契約を違反した場合には、私ピリオドは神崎藍様に心臓を捧げます。
あれれー?おかしいぞー。婚姻届けにしては、何やら物騒なことが書いてあるぞー?
うん、見間違いだな。もう一度読んでみよう。
・・・・・ちょいとタイム。どんなプレイですか?俺が妄想に浸っている間に何があった?どうしてこうなった?
「神崎、何だよこれ?」
俺は彼女の方に前のめりになって問う。すると、彼女は首を傾げて不思議そうに答える。
「え?見ての通りの契約書だけど?」
「いや、それは分かってるって。聞きたいのは、何でこんな内容の契約書渡されてるのかなんだけど?」
「だって、あんた私のために佐奈の秘密探ってくれるって言ったじゃないっ?」
「確かに言ったけど、俺この契約書に書いてある『絶対服従』するとまでは言ってないよ」
「細かい男ね。そんなことどうでもいいじゃないっ」
「いやいや、かなり重要だよ?!もしかしなくてもだけど、それ以外にも俺にさせたいことがあるってことだよね?」
ぎくっとした表情を浮かべた神崎は目を泳がす。自宅ver.の神崎ってほんと分かりやすい。
「ち、ちがうわよっ。契約書っていうのは、難しい言葉を使うのが一般的なの。だから、使っただけなんだからっ」
なるほど。神崎お前がそのような論理を立てるのであれば、俺にも策がある。そこで、俺も近くにあった白紙の用紙を手に取り、そこにペンで書きこんでいく。きょとんとした顔で俺の手元を覗き込んでくる神崎は、次第に顔を赤らめていく。
「はあ?!ピリオド何よこれ?!」
「え?見ての通り契約書だよ」
契約その1、私神崎藍は、自身の秘密を山田健太(みんな覚えているかなー?俺の本名だよ)様に守って頂く代わりに、山田健太様に絶対服従を誓います。
契約その2、上記の契約を違反した場合には、私神崎藍の秘密が広まったとしても、一切文句を言いません。
「な、何であんたに絶対服従しないといけないのよっ?!」
それは勿論、好きな女の子を絶対服従させたいというのは、男の夢だからね。なんて素直に言うわけにもいかないので、神崎の弁をそのまま返す。
「契約書ってのは難しい言葉を使うのが一般的なんだろ?」
「うぅっ」
たじろぐ神崎だが、反論を止めない。
「仮にそうだとしても、わ、私にはそもそもバラされて困るような秘密持ってないし?契約自体成り立たないんじゃない?」
無理に余裕ありげな表情をつくる神崎も可愛いが、もうちょいいじっておこう。俺は神崎の胸元に目をやる。
視線に気づいた神崎は、湯気が出るぐらい顔を真っ赤にして涙目になる。普段ツンツンした強気な美少女をいじるって快感だわ、と未知の性癖を自覚した俺。それはさておき、攻勢にまわった俺はこのまま畳み掛けようとする。
だが、神崎はとっておきのカードをまだ持っていたんだ。
「ピリオドが私の秘密を知っているっていうなら、私もピリオドの秘密知ってるわよ?」
何だと?
「私の衣服を嗅いだり更衣室を覗いたりする趣味があるってこと、広めるわよ?」
「待ってくれ。誤解だ!まだ嗅いでいないし、覗いたんじゃなくて全裸の神崎が部屋に入って来たんだって」
「まだってこれから嗅ぐ予定だったんじゃないっ。それに、私の裸見たのは同じよ!私とピリオドの話どちらをみんなは信じるかしら?」
「止めて下さい。調子にのりました。ごめんなさい」
社会的に俺が抹殺されてしまいます。スライディング土下座で謝罪する。
説明しよう!妹属性ワールドとは、俺がこれまでの人生の中で出会ってきた『妹』たちが住む理想郷なのである。
妹属性ワールドに降り立った俺を笑顔で迎えてくれたのは、『妹』のうちの一人リズだった。
『リズ』:お帰りなさいませ。お兄様。お風呂やお食事の前に私ですよね?
彼女は、別の世界線からやってきた俺の『妹』である。世界線がそもそも違うから、この世界線の法・常識を超越した存在である。
『俺』 :ただいまリズ。そうしたいのは山々なんだけど、仕事を先に片づけないといけないんだ。
ショックを受けたように、あからさまに肩を落とすリズ。ガーンという効果音が聞こえてきそうな勢い。
『リズ』:そうだったんですか・・・・・。お兄様にご用事があるのなら仕方ありません。終わりましたら、お呼びください。
『俺』 :悪いな。でも、可愛いリズと楽しむ時間を多くするためにぱっぱと済ませちゃうから。
俺の言葉に、花が咲いたように微笑むリズ。可愛いやつめ。
『リズ』:うふふ。お兄様ったらお上手なんですから。やっぱりリズは待ちきれません。
そう言って俺の頬に優しく口づけをしてくるリズ。ふっくらした彼女の唇の感触は、リズが唇を離した後にもしっかりと頬に残っていた。そして、自然に俺たちは向き合う。
『リズ』:お兄様、この世界で一番愛してます。
『俺』 :ありがとう。俺もリズのことを一番愛しているよ。
夕日に照らされた俺とリズのシルエットが、1つに重なる。
こうゆうのが、妹属性を持つヒロインとのイベントだと思うわけよ。つまり、俺は妹属性を持つヒロインを愛する一方で、彼女たちも俺の愛に応えてくれるってことな。
なのに・・・・・
なのにだ・・・・
神崎何でお前は、その妹属性を俺に対してではなく、五木に対して使うんだぁぁぁぁぁぁぁ?!
間違っている!!間違っているぞ?神崎よ!
「ぶつぶつ気持ち悪いわね」
棘を持った言葉にはっとなって、意識を現実世界に戻す俺。すると、目の前には整った顔があって硬直してしまう。
「っえええ、神崎?」
目の前で覗き込んでくる彼女こそ、俺の想い人であり、かつ妄想する原因となる発言をした神崎藍である。
緊張に加えて状況が分からない俺は、戸惑いを隠せない。そんな俺をよそに、彼女は後を継ぐ。
「さっさとこの書類にサインしなさいっ」
そう言って手渡されたのは、一枚のA4の用紙。そこには、丸っこい字が手書きで書かれていた。神崎は字まで可愛いのかと、新しい発見に胸を躍らせる。さてさて、何が書いてあるのかなー?も、もしかして、婚姻届けとか?いやいやまだ早いって、俺たちまだ付き合ってもないし。でも、神崎がその気になら、俺も大人になるのはやぶさかではない。そう思って用紙に目をやる。
契約その1、私ピリオドは、五木佐奈様の秘密を探るため、神崎藍様に絶対服従を誓います。
契約その2、上記の契約を違反した場合には、私ピリオドは神崎藍様に心臓を捧げます。
あれれー?おかしいぞー。婚姻届けにしては、何やら物騒なことが書いてあるぞー?
うん、見間違いだな。もう一度読んでみよう。
・・・・・ちょいとタイム。どんなプレイですか?俺が妄想に浸っている間に何があった?どうしてこうなった?
「神崎、何だよこれ?」
俺は彼女の方に前のめりになって問う。すると、彼女は首を傾げて不思議そうに答える。
「え?見ての通りの契約書だけど?」
「いや、それは分かってるって。聞きたいのは、何でこんな内容の契約書渡されてるのかなんだけど?」
「だって、あんた私のために佐奈の秘密探ってくれるって言ったじゃないっ?」
「確かに言ったけど、俺この契約書に書いてある『絶対服従』するとまでは言ってないよ」
「細かい男ね。そんなことどうでもいいじゃないっ」
「いやいや、かなり重要だよ?!もしかしなくてもだけど、それ以外にも俺にさせたいことがあるってことだよね?」
ぎくっとした表情を浮かべた神崎は目を泳がす。自宅ver.の神崎ってほんと分かりやすい。
「ち、ちがうわよっ。契約書っていうのは、難しい言葉を使うのが一般的なの。だから、使っただけなんだからっ」
なるほど。神崎お前がそのような論理を立てるのであれば、俺にも策がある。そこで、俺も近くにあった白紙の用紙を手に取り、そこにペンで書きこんでいく。きょとんとした顔で俺の手元を覗き込んでくる神崎は、次第に顔を赤らめていく。
「はあ?!ピリオド何よこれ?!」
「え?見ての通り契約書だよ」
契約その1、私神崎藍は、自身の秘密を山田健太(みんな覚えているかなー?俺の本名だよ)様に守って頂く代わりに、山田健太様に絶対服従を誓います。
契約その2、上記の契約を違反した場合には、私神崎藍の秘密が広まったとしても、一切文句を言いません。
「な、何であんたに絶対服従しないといけないのよっ?!」
それは勿論、好きな女の子を絶対服従させたいというのは、男の夢だからね。なんて素直に言うわけにもいかないので、神崎の弁をそのまま返す。
「契約書ってのは難しい言葉を使うのが一般的なんだろ?」
「うぅっ」
たじろぐ神崎だが、反論を止めない。
「仮にそうだとしても、わ、私にはそもそもバラされて困るような秘密持ってないし?契約自体成り立たないんじゃない?」
無理に余裕ありげな表情をつくる神崎も可愛いが、もうちょいいじっておこう。俺は神崎の胸元に目をやる。
視線に気づいた神崎は、湯気が出るぐらい顔を真っ赤にして涙目になる。普段ツンツンした強気な美少女をいじるって快感だわ、と未知の性癖を自覚した俺。それはさておき、攻勢にまわった俺はこのまま畳み掛けようとする。
だが、神崎はとっておきのカードをまだ持っていたんだ。
「ピリオドが私の秘密を知っているっていうなら、私もピリオドの秘密知ってるわよ?」
何だと?
「私の衣服を嗅いだり更衣室を覗いたりする趣味があるってこと、広めるわよ?」
「待ってくれ。誤解だ!まだ嗅いでいないし、覗いたんじゃなくて全裸の神崎が部屋に入って来たんだって」
「まだってこれから嗅ぐ予定だったんじゃないっ。それに、私の裸見たのは同じよ!私とピリオドの話どちらをみんなは信じるかしら?」
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