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通信
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通信を切ると、ミズハは笑みを浮かべながら、指令室にある複数のモニターを見ていた。それらのモニターは、彼を収監していた施設の至る所に設置されたカメラに繋がっており、戦闘の生々しい結果を映していた。モニターの電源を落とすと、ミズハは独り言をこぼす。
「さてさて、あらかた僕が転移した人達はご臨終ってところかな?自分の精神を分裂させる感覚って未だに慣れないんだよねーでもまあ、苦労した甲斐あって、対地球外生命体用の武器とやらのデータも入手できたし結果オーライかな」
指令室をうろうろしながら、彼は続ける。自身の額を右手の人差し指で軽く小突きつつ、言葉を続ける。
「ただなんかしっくりこないんだよなー。ナルクサ様は僕が外の住人ってことを知らなかったみたいだし、誰かが意図的に隠したような感じなんだよ。お偉いさんも悪いこと考えるよねー」
ぶつぶつ言っていると、指令室の方に向かって足音が近づいてくる。
「あらら。この足音からして3人、いや4人か、、、うんうんいい感じ」
あせる様子も見せず、指令室の入口の近くの机に腰を落ち着ける。
そして、乱暴に扉が開け放たれると、乱入してきた男が携えた武器でミズハに切りかかる。ミズハは危なげもなくすらりと乱入者の攻撃をかわす。さきほどの男は攻撃を繰り返すが、これらの攻撃はすべてミズハに当たることはない。のらりくらりと攻撃をかわしながら、ミズハは乱入してきた男女に問いかける。
「折角なら、カプセルを使った方がいいんじゃないですか?カプセルなしで、僕に勝てると思ってないでしょ?」
「ほざけ。お前などカプセルを使う必要なんかない」
問いかけをばっさり切り捨ててた女性も、ミズハへの攻撃に加わる。だが、どの刺突も標的を捉えることはない。
「質問にはちゃんと答えようって、習わなかったんでしょうか?僕も怒るときは起こるんですよ」
そう言うと、ミズハの両手から一本ずつ銀色の物体が出現する。それらは、形状こそ針金のようなものであったが、自ら意志を持っているかのように動き始めて、先端がミズハを攻撃する男女の頭に突き刺さる。同時に、彼女たちの身体は自由を失い両手両足が脱力する。ミズハは、幾分か頷くと入口で武器を構えたまま待機している男女に話しかける。
「君たち、ほんとはカプセル使ったことなんですか。エリートまっしぐらの人生だったら、わざわざ危険な武器を使う必要なんかないですもんね。どの種族も最前線で立つ者ほど強くて、後ろでふんぞり返っている者ほど脆弱ですもんね」
言葉は続けながら、ミズハは入口にいる男女に近づいてく。男女は小刻みに震えていた。彼らの生物的本能がミズハという存在を受け付けることを拒んでいるかのように。
「僕のせいで、人生計画がガラリと変わっちゃいましたね。でも、大丈夫です。これから僕の分身として、戦闘の基礎から教えて差し上げます」
言葉が終わると、ミズハは男女たちの目の前に立っていた。笑顔で微笑みかけながら、ミズハの両手から別の銀色の物体が出現させて、残る男女の頭部に突き刺した。
乱入者の制圧を行うと、指令室の中は打って変わって静かになった。数分間、銀色の物体を男女に突き刺したまま、ミズハはうんうんと頷いていた。一通り満足すると、ミズハは銀色の物体を消失させる。だが、男女は倒れることなく、笑顔で整列していた。そして、ミズハは、いたずらっ子のように笑みを浮かべて、彼らに指令を飛ばす。
「各自データを可能な限り回収せよ」
その指令に彼らは応じると、入口から即座に出ていった。一人残されたミズハは、一度振り返って指令室に転がっている死体を眺める。死体に向かって両手を合わせてお祈りを捧げたあと、ゆったりとした足取りで、入口を出ていった。
「さてさて、あらかた僕が転移した人達はご臨終ってところかな?自分の精神を分裂させる感覚って未だに慣れないんだよねーでもまあ、苦労した甲斐あって、対地球外生命体用の武器とやらのデータも入手できたし結果オーライかな」
指令室をうろうろしながら、彼は続ける。自身の額を右手の人差し指で軽く小突きつつ、言葉を続ける。
「ただなんかしっくりこないんだよなー。ナルクサ様は僕が外の住人ってことを知らなかったみたいだし、誰かが意図的に隠したような感じなんだよ。お偉いさんも悪いこと考えるよねー」
ぶつぶつ言っていると、指令室の方に向かって足音が近づいてくる。
「あらら。この足音からして3人、いや4人か、、、うんうんいい感じ」
あせる様子も見せず、指令室の入口の近くの机に腰を落ち着ける。
そして、乱暴に扉が開け放たれると、乱入してきた男が携えた武器でミズハに切りかかる。ミズハは危なげもなくすらりと乱入者の攻撃をかわす。さきほどの男は攻撃を繰り返すが、これらの攻撃はすべてミズハに当たることはない。のらりくらりと攻撃をかわしながら、ミズハは乱入してきた男女に問いかける。
「折角なら、カプセルを使った方がいいんじゃないですか?カプセルなしで、僕に勝てると思ってないでしょ?」
「ほざけ。お前などカプセルを使う必要なんかない」
問いかけをばっさり切り捨ててた女性も、ミズハへの攻撃に加わる。だが、どの刺突も標的を捉えることはない。
「質問にはちゃんと答えようって、習わなかったんでしょうか?僕も怒るときは起こるんですよ」
そう言うと、ミズハの両手から一本ずつ銀色の物体が出現する。それらは、形状こそ針金のようなものであったが、自ら意志を持っているかのように動き始めて、先端がミズハを攻撃する男女の頭に突き刺さる。同時に、彼女たちの身体は自由を失い両手両足が脱力する。ミズハは、幾分か頷くと入口で武器を構えたまま待機している男女に話しかける。
「君たち、ほんとはカプセル使ったことなんですか。エリートまっしぐらの人生だったら、わざわざ危険な武器を使う必要なんかないですもんね。どの種族も最前線で立つ者ほど強くて、後ろでふんぞり返っている者ほど脆弱ですもんね」
言葉は続けながら、ミズハは入口にいる男女に近づいてく。男女は小刻みに震えていた。彼らの生物的本能がミズハという存在を受け付けることを拒んでいるかのように。
「僕のせいで、人生計画がガラリと変わっちゃいましたね。でも、大丈夫です。これから僕の分身として、戦闘の基礎から教えて差し上げます」
言葉が終わると、ミズハは男女たちの目の前に立っていた。笑顔で微笑みかけながら、ミズハの両手から別の銀色の物体が出現させて、残る男女の頭部に突き刺した。
乱入者の制圧を行うと、指令室の中は打って変わって静かになった。数分間、銀色の物体を男女に突き刺したまま、ミズハはうんうんと頷いていた。一通り満足すると、ミズハは銀色の物体を消失させる。だが、男女は倒れることなく、笑顔で整列していた。そして、ミズハは、いたずらっ子のように笑みを浮かべて、彼らに指令を飛ばす。
「各自データを可能な限り回収せよ」
その指令に彼らは応じると、入口から即座に出ていった。一人残されたミズハは、一度振り返って指令室に転がっている死体を眺める。死体に向かって両手を合わせてお祈りを捧げたあと、ゆったりとした足取りで、入口を出ていった。
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