異世界転移野球布教活動

ニーニー・エルボー

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9話前半 ネチョネチョ

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現在俺達はグリップテープの接着剤作りを

頼もうとしてる人の工房がある山の上空を

【ゴミ屋敷を大掃除しに行くのか?】って

格好で飛行中。



この格好について2人に質問したけど

【行けばわかる ※翻訳(話すのも嫌だから

聞くな)】と理由を教えて貰えなかった。


ネチョネチョってワードと先程までは緑豊

な山の景色が広がっていたのに、 

今は山全体が落葉(らくよう)して日にちが経

った上に、 雨が降り濡れてボロボロになった

葉の色になっている事に関係性しか見出せ

ず 確信めいた嫌な予感しかしないけど、 

この嫌な予感は是非とも外れて欲しい!





レフト「見えてきた」





下を見ると絵本で優しい魔女が住んでる家

と紹介されそうな石と木材が綺麗にマッチ

している一軒家が建っていた。



【メルヘンチックで可愛い工房だな】と思

っていると、 着陸に向けて下降開始。


すると


空気は恐ろしく粘つき、 生温く酸っぱさと脳

に こびりつく甘い臭いが入り混じった悪臭

に包まれた。


直に吸い込んでいたらリバースしていただ

ろうから、 この格好で行く事を決めてくれた

レフトに感謝感謝だ。





レフト「ラミー! 居るか!」




ライト「居ねぇなら工房毎消滅させてやら

ぁ、 こんな所何度も来たくねぇからよぉ」




ライトの左手の甲に刻印が現れ 左腕全体に

広がり始めると同時に強烈な圧迫感が周辺

を襲い、 山中が阿鼻叫喚と化した。



【相変らぁず物騒らなぁ? まだ野盗共の方

がぁ穏便だぁ】


声がして振り返ると、 大きな籠を背負った

髪の毛先が七色の少々ふくよかな女性がフ

ラフラしながら不安定に立っていた。





ライト「どうs ・・・下戸だったな」





顔を赤く火照らせ 目をトロンとさせている

のは酔っているからか。

下戸の人が、 こんな奇妙な山の中で飲むとは

思えないし何があったんだ?





ラミー「うはははぁ~ 採取のぉためらけろ

ぉ・・・」





そのままバタリと転倒。 

俺達は慌てて駆け寄ったが本人はグースカ

と寝息を立てていたので一安心。





穹窿「なんで!?」




レフト「それも含めて中で話そうか」




・・・・・・




背負おうとしたら【酔っぱらい背負うとゲ

ロぶっかけられるぞ】とライトに止められ

たのでお姫様抱っこに変更。


抱き上げる前にライトが定番の寝顔に落書

きをしたけど俺は無関係とさせて貰う。



【お邪魔します】と家の中に入ると、 家の中

の空気は普通で一安心。



ラミーさんはライトに【その辺に転がし

とけ】と言われたけど、 紳士として地面に寝

かせるのは憚れるから せめてソファーにと

思ったけど寝かせられる様なソファーは無

かったので寝室を探して入らせて貰った。


寝室は様々な衣服が脱ぎ散らかしてあり汚

い。

様々な物が床に散乱していて 足場が無いか

ら蹴って退かしながら衣服の散らかるベッ

ドに近づき、 無事転倒する事無くベッドに運

ぶミッションを無事にクリア!


クリア後は2人が居るリビングに合流。





ライト「家の中で茸栽培してるのは彼奴くら

いだろ」




レフト「脱ぎ散らかした衣服の所為なのか、

環境の所為で生えてるのかわからない」





家の端や椅子やテーブルの影や脚、 彼方此方

に茸が生えていてライトは気持ち悪そうに

睨みつけている。


あっ!一気に結界で囲んで結界内で爆発させ

た! 


人の家だけど良いのか?


・・・汚いから良いか。





穹窿「何で酔っ払ってたんだ?」




レフト「籠に入ってた実は酒でしか育たな

い木の果実。

多分、 採って戻って来る途中で薬の効果が切

れたんだろ」




穹窿「酒!? どうやって酒が?」




レフト「知らない、異常に魔力濃度の高い土

地で特殊な環境が生まれるのは珍しくない」




穹窿「調査しないのか?」




レフト「調査出来る場所はするが、 この辺り

は触手やスライムが好む環境で常人は精神

的に近寄りたがらない」




穹窿「そう言う人達は人が寄り付かない場所

の方が調査し甲斐があるって、 調査したがる

のかと思ったけど違うんだな」




レフト「物好きは居るだろうが、 準2級危険

区域の傍だから勉強一筋の学者だけでは研

究する間も無く餌になる」




穹窿「此処そんなに危ない場所なの!?」




レフト「割とな、 準2級危険区域は此処から

北に3日くらい歩いた所にある崖の向こう

側からだ」




穹窿「崖で隔たられてるならまだマシか。


研究するなら護衛が必要だけど、 こんな環

境は護衛もごめんって集まらないんだな?」




レフト「あぁ」




穹窿「ラミーさんはよくこんな危ない土地に

住もうと思ったな」




ライト「初めはアキツ丘って誰も住んでねぇ

場所に工房を構えて研究していたが、 

ギルドの奴等が集まって丘の下にに街作り

を始め、 丘との境にある林を殆ど切り倒した

事が原因で影響が届くようになったっての

に、 

其奴らが滅茶苦茶文句言って来て、 面倒臭ぇ

って移転したんだとよ」




穹窿「ラミーさんが実験してる事は知らなか

ったのか?」




ライト「知ってたぜ、 ラミーはそこそこ名が

通ってる奴だからよ」




穹窿「イチャモンつけて追い出したのか」




ライト「あぁ、 彼奴らラミーを追い出して、 

ラミーの工房後地にギルドを建てやがった

から間違いねぇ」




穹窿「胸クソ悪い話だな」




ライト「ラミーは態々人気の無い場所を選ん

で工房を建てたってのに酷ぇ話だ。


まっ!今はそのギルドも街も無ぇけどな」




穹窿「なんで?あくどい事したのがバレ

たから?」




ライト「いいや違うぜ。

そこは【ルーボヤンマ】ってルーボスーベ

固有種の4mを超える蜻蛉の繁殖地でよ。

ルーボヤンマに街もギルドも廃墟に変えら

れて逃げ出した」




穹窿「4mのトンボって怖っ! そんなの居る

の!?」




ライト「あぁ、 居るぜ」




レフト「ルーボヤンマは肉食性の強い蜻蛉。

飛行能力と筋力に長けていて自分よりも重

い獲物を運べる。

特に飛行速度は飛行生物屈指で狙われたら

上位者以外は振り切れない。

主な攻撃は屈強な顎での噛み付き、 羽ばた

きによる ・竜巻 ・鎌鼬 ・風の刃。

以上の事から2級危険魔物に指定されてい

る」




穹窿「解説ありがとう、 ルーボヤンマは何処

にでも居るのか?」




レフト「割と何処にでも居るが、 繁殖期で無

い限り複数人で行動していると襲われない。

勿論、 此方から手を出せばやり返してくる」




穹窿「気性荒そうだけど、 そうでもないのか。


ギルドの人達は何でそんな場所に住もうと

思ったんだ?」




ライト「俺達の実力なら余裕だと思ったっ

てよくある話だ。

国は2級危険区域に街作るなバカ野郎、 さっ

さと避難しろって再三警告出してたっての

にバカな奴等だ」




穹窿「慢心と過信は何の役にも立たないな。


ラミーさんは何で住めてたんだ?」




ライト「ルーボヤンマにも破られない結界を

張れる。


ルーボヤンマが嫌い、 意識を混濁させる臭い

且つ空気中の粘度を上げルーボヤンマの飛行

能力を著しく低下させる薬品を開発した。


林の殆どが【守り木】って呼ばれる魔物・魔

獣に悪影響を与える魔力を放つ木で、 天然の

結界となっていた。


この3つが揃っていたからだ」




穹窿「凄ぇ人なんだな」





ルーボヤンマの知識と対抗手段を持ってい

るラミーさんだからこそ、

2級危険区域って危険地帯が誰にも迷惑を

掛けない最高の環境だったんだな。






ライト「あぁ、 なかなかにやれる奴だ」




レフト「特に薬品は偉大な発明として国王陛

下から勲章を授与されてる」




穹窿「おぉーっ!凄ぇ!」




それを聞くと家中散らかってるのは研究者

らしさとポジティブに捉え・・・


るのは やっぱり無理だけど、 努力を積み重

ねてるんだなって思える。





穹窿「守り木ってのはどんな木なんだ?」




ライト「杉の仲間だ」




穹窿「杉か、 花粉は?」




ライト「あん?花粉? 守り木に限らず木が花

粉出すなんざ聞いた事も無ぇぞ」




穹窿「そうなんだ、 こっちの世界では花粉を

出す杉が猛威を振るってるから気になった

んだ」




ライト「そうか」




穹窿「守り木も切って街作ったみたいだけ

ど、 木材にすると魔物・魔獣避け効果無くな

るのか?」




ライト「あぁ、 滅茶苦茶弱体化して ただ凶暴

化させるだけの効果になる」




穹窿「1番最悪な奴じゃん。


如何して弱体化するんだ?」




ライト「根から魔力を吸収して溜め込み続け

る事により 生まれ保たれる効果だからだ」




穹窿「そうなんだ、 彼等はその事を知ってい

たのかな?」




ライト「知らなかった。

だから生えてる守り木を切り倒して街作り

に使うって愚行を侵した」




穹窿「そうか、 知っているけど俺達なら大丈

夫って舐めて掛かったのかと思った。


しかし、 ラミーさんは危険な場所からこんな

魔境へ引っ越しとか災難だったな」




ライト「いや、 態々こんな魔境を選んだのは

ラミー自身だぜ」




穹窿「態々こんな所を!?」




ライト「あぁ、 こっちの方が環境が整ってる

って理由だ」




穹窿「逞しいな」




【にゅなぁーっ!!!】




突然叫び声が上がった。


酔って倒れたから少し心配していたけど、

元気な起床で何より。





ライト「寝ゲロでもしたかw それか寝ショ

ンw」




レフト「寝ゲロなら叫ばないだろ・・・」




穹窿「どっちにしろ大惨事」





ドタドドドドタと騒がしい足音が近付いて

くる。

しかし、 途中でドアがドンッと開いた音がし

て少しするとバタンと閉まる音が響き、 

次には足音が離れていきガサゴソと物を漁

る音がして、

最後に走る音と1度ドアに衝突してから家

主が入ってきた。





ラミー「わっ!わりぁの顔に!こんにゃ!

男2人で寄ってたかって! なにをするのぉ

ぉ!!?」





ライトは大笑いし、 レフトは肩を震わせて

いる。

アレだけドタバタしていたのは てっきり顔

の落書きを消している音だと思ったけど

1つも消えてない。

ライトが持っていた染料は軽くタオルで擦

るだけで落ちる物なんだけど、 何してたん

だ?





ライト「あー!笑った笑ったw」




ラミー「酷いー! ・・・ん?君は誰かなぁ?新

顔だねぇ?」




穹窿「はい、 プッフフフw」





初対面の人の顔を見て笑うなんて無礼千万

なんだけど、 面白い顔の落書きのまま寄って

来られると失笑を禁じ得ない。


ラミーさんはハッとして悲鳴を上げなら恐

らく洗面台の方へ。

ライトは更に大爆笑、 レフトは笑いながら

ら眉間に手を当てながら首を横に振ってい

る。


暫くするとラミーさんが落書きを洗い流し、 

顔を赤らめながらコホンと1度咳を入れて

から俺の隣の椅子に着席。





ラミー「わ、 忘れてぇ// / お願いします///」




穹窿「そうします」




ライト「ハッハッハッ!此奴ぁ傑作だ!!

自己紹介前に忘れられねぇ印象与えた

なw!」




ラミー「笑うなぁーっ!!」




レフト「どこまで覚えてる?」




ラミー「2人が来て家ぶっ壊そうしてたとこ

までかなぁ」




レフト「俺を含めるな、 俺を」




ラミー「んぅ?まぁ良っかぁ。 それで君は

ぁ?」




穹窿「穹窿らんです、 2人の所でお世話にな

ってます」




ラミー「これはこれはご丁寧にぃ。

お姉さんはラミネート・パウチ。

ここで粘度のある液体の研究をしてる研究

者だよぉ。

皆からはラミーって呼ばれてるからラミー

良いよぉ?」




穹窿「はい、 よろしくお願いしますラミーさ

ん」




ラミー「砕けて良いよ砕けてぇ、 敬語もポイ

しよぉ」




穹窿「じゃあ、 よろしくな ラミー」




ラミー「はぁーい♪」




ライト「ここに来た要件は此奴だ」





いきなりライトが切り込み、 薄い革をテーブ

ルに置いた。




ラミー「んぅ? ウチに来てるから大まかに

は予想つくけどぉ・・・」




ライト「此奴を楓の棍棒の持ち手に貼り付け

たい、 木を腐食させてり変色させない接着剤

でだ」




ラミー「この革は滑り止めって事かなぁ?」




ライト「おぅよ」




ラミー「並の接着剤だったらパっと見はわ

からないけどぉ、 剥がしたら変色してるし

付着させた部分は脆くなって腐りやすくな

るもんねぇ。

製法は4つ5つの内からぁ選べるよぉ?」




ライト「其奴は良かった、 態々足を運んだ甲

斐があったぜ」




ラミー「報酬はぁ?」





報酬か、  提示できる物が無いからどうしよ

う?

ここで手伝いやるにしても、 知識が無いから

ら返って邪魔になりそうだしなぁ。





ライト「後払いしか出来ねぇ、 なんか欲しい

素材を取ってこいってなら数日で支払える

ぜ?」




ラミー「だよねぇ~。 うーん・・・じゃあ らん

君10日貸してぇ?」




穹窿「俺?」




ライト「直ぐには無理だぜ、 らんn ラミー「わ

かってるよぉ? 魔力無いに等しいからここ

じゃあ危ないでしょう?」  ・・・あぁ」





ちょっとライトがピリピリし始めてる。

ラミーは気付いてないのか、  変わらずのん

びりのほほんをキープ。





ラミー「黒髪にぃ?少し青みがかってるぅ?

瞳は真っ黒ぉ。

黒髪に茶色の瞳だったら東の果てに住ん

でる人種の特徴なんだけどぉ、 聞いた事

無い特徴だねぇ。

君もしかしてぇ・・・異世界から来たとか

ぁ?」





へぇー、 黒い瞳は聞いた事無い程 珍しいの

か。


元居た世界ではネグロイドに多い特徴で、 

俺の周囲には居なかったから珍しがられる

のは慣れてる。


だから目を覗き込まれて瞳孔を探されるの

も慣れっこだ。





ライト「テメェさんよぉ、 人様を詮索するの

は品性疑われるぜ?」




ラミー「わかってるけどぉ、 魔女の血が騒ぐ

んだよねぇ」




ライト「ラミーよぉ? 好奇心って奴は誰でも

殺せるんだぜ?」





ラミーの家の中は汚いだけで外のネチョネ

チョ空間よりはマシだから落ち着いたと

思ったんだけど、 沸点は下がったままだった

か。





レフト「カッカするな。 

すぐにテメェさんの所で らんに手伝いして

貰うのは立て込み始めてるから無理。


前もって聞くが、 らん借りて何する気だ?」




ラミー「ちょっと・・・言い難いなぁ・・・」





俺の方をチラッと見てから困ったように頬

を人差し指で掻く。


何させようとしてるんだ? 家事全般は出来

るけど専門的なのは無理だぞ?





レフト「危ない事はお断りだ、 らんは脆い」




ライト「言えねぇ事させるのに貸せるわけね

ねぇだろ」




ラミー「うぅ・・・ お掃除・・・」




ライト・レフト・穹窿「・・・は?」




ラミー「だーかーらぁー!お掃除! わりぁ

1人だとぉ・・・飽きちゃって気が付いたら元

元通り以上に散らかるのぉ!」




ライト「そりゃあ悲惨な家だがよ? 言い難

いか?」




ラミー「悲惨言うな! そりゃあ!2人みた

いのだと良いけどぉ、 らん君に頼むのはぁ

・・・なんかねぇ」




ライト「どう言う意味だコラ」




ラミー「なんかね! 包容力が凄いの!甘え

ちゃったら甘え過ぎちゃうくらい凄い包容

力感じるのぉ!」




ライト「あ?包容力?」




レフト「抱き抱えてたからか?」




ラミー「嘘ぉ!!? いつぅ!?」




ライト「テメェさんが酔っ払って眠りこけ

た時だ。 


その辺の床に放り投げちまえば良いのに、

ご丁寧に寝かせる場所探して、 寝室まで運ん

だんだぜ?」




レフト「せめて転がしてやれ」




ラミー「・・あ''ぁーっ!! ゴメンね!?ゴメ

ンね!それとありがとう!!」




穹窿「気にしなくて良いよ、 勝手に寝室入っ

ちゃってごめんな?」




ラミー「全っ然全然!!

 ・・・!!あの・・・見た?見たよね・・・あ''ぁー

っ掃除しておけば良かったぁ!!」





頭を抱えてクネクネしながら悶絶。


言わんとする事はわかるけど、 足の踏み場

も無い散らかった部屋の足元を見ずに突破

する事は飛べない俺には無理。





ライト「テメェさん部屋に何置いt・・・、

いや答えなくて良い、 聞きたくも知りたく

もねぇ」




ラミー「言えるかっ!? 重ね重ねゴメン

ね!?」




穹窿「大丈夫大丈夫、 掃除しがいがあるから」




ラミー「うぅ・・・」




レフト「掃除して欲しいのかして欲しくない

のかどっちだ?」




ラミー「キッパリ出来ない問題なのぉ!」




レフト「えぇ・・・どんだけ汚ぇんだよ」




ラミー「汚ぇ言うな!」




ライト「魔力云々どこ行った?」




ラミー「それぇ? それは【疲れやすくない

のぉ?】 とか【運動能力はどうなのぉ?】 

って質問したり観察させて貰おうかなって

感じだよぉ?」




ライト「含み持たせるんじゃねぇよ、 

マジで異世界から来たって見抜いたかと思

っちまっただろうが」




レフト「おいぃーっ!!?」




穹窿「威嚇してた本人が言うのかよ!?」





拍子抜けして気が緩んだんだろうけど!

それは大失態だぞ!?





ライト「・・・あっ!ヤベェ!」




ラミー「うぇっ!? 冗談だったのに!?

ほっ!本当にぃ!!?」





ラミーは瞠目していていたが、 

突然 見た目からは想像出来ない速度で俺に

急接近して、体温が伝わる程の至近距離で

俺の顔に穴を開ける気か?ってくらい凝視。


目を見ているけど目が1番魔力を見やすい

のか?





ライト「・・・しゃあねぇ、 ここ3日間の記憶無

くす魔法打ち込むか!

1日気絶するだけで他は問題無ぇからジッ

としてろや」




ラミー「ちょちょちょっ!!? アンタの失言

でしょうがぁ!? わりぁ何も悪くも無いの

にぃ!!」





ライトは右手で何かを握り潰す動きをさせ

ゴキゴキッと鳴らしてから、 魔法陣を手の平

の上に展開し立ち上がる。


ラミーは顔を真っ青にして俺に抱きついて

から俺の後ろに避難。



って!! 俺を盾にするなぁぁ!!?





ライト「おいコラ、 正々堂々としろや」




ラミー「意味わかんないー!! 助けてぇ!

!」





自らの失言を帳消しにすべく黒い笑みを浮

かべながらゆっくり近づいてくるライト。


涙目で悲鳴を上げながら俺を盾にするラミ

ー。


肉盾にされる俺。



俺達の運命は如何に!!





レフト「・・・ライト座れ、 話そうか」




大丈夫そうだ。




〈9話後半に続く〉
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