恐怖のクリぼっち!

マイきぃ

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恐怖のクリぼっち!

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 今年も、クリスマスがやってきた。
 このイベントは、リア充の祭典だ。
 おれたち、ボッチには、全くもって関係のないイベントだ。

 その代わり、おれは、こんな最低な日を最高に変える術を知っている。
 それは、「スキル・妄想力」だ。
 たとえボッチでも、妄想力が仲間を作り出してくれる。

 おれはその日、ボッチパワーを全開にして妄想した。
 一人目は、ピンクのツインテールに花の香りのするかわいい戦闘メイド。
 ご主人様は、最高の礼儀と優しさをもって接してくれる半面、ご主人様の敵を見つけると即座にRPGを連射する、かわいい娘だ。

 そして、もう一人妄想することに成功した。
 黒のポニーテールに、白の大きなリボンをつけた、ちょっとツンデレな戦闘巫女。
 時には癒し、時には破壊の呪文を使う、魔法のエキスパート。

 頭の中で描いた二人は、おれにこうささやく。
「メリークリスマス! ご主人様!」
「わたしがサンタになって、あなたの願いを魔法で叶えるわ」

 おれは、二人の気持ちにこう答える。
「君たちの愛で、おれの胸はいっぱいだ。今日は、二人とも相手にしたい気分だ」

 すると、二人は……。
「わたしが先です。ご主人様!」
「いいや、わたしよ!」
 突然、おれの目の前で、火花を散らすのだ。

「おれのために争わないでくれ。かわいいハニーたち」
「いいえ、決着をつけます。ご主人様」
「わたしも同じ意見よ」

 ──あれ、おかしいな……妄想の制御が効かなくなってきた……。

 その時、おれの目の前で爆発が起こった。
 小さな爆発だったが、おれは部屋の壁に飛ばされ、背中を強く打ち付けた。

「ゲホッ……な……何が起こった!?」

 煙が晴れてきた。
 そこには、何もないはずだった。

 だが、いるのだ。その何もない空間に……。
 おれが妄想した、二人のかわいい女の子が!

「食らいなさい!」

 戦闘メイドは、どこからともなくミサイルポッドを取り出し、背中に装着した。

「審判を司る神々よ! わたしの正義に答えたまえ! 聖なる雷、ライジングバースト!」

 こんどは巫女が天井に大きな魔法陣を出現させる。

 おれの頭がこの状況を理解するのに、1秒もかからなかった。

 妄想中の彼女たちは、争っていた。
 妄想が具現化した。
 そして、攻撃準備に入った。(今ここ)

 ……終わった……そんな気がした。

 最後に一言、ぼくは叫んだ。

「メリークルシミマース!」

END
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感想 1

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みんなの感想(1件)

堅他不願@お江戸あやかし賞受賞

 いくらなんでもあんまりです。

2019.06.04 マイきぃ

(-人-)メリークルシミマス

解除

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