麗奈の京都競馬場の陽だまりで

第一章 厩務員になるまでの手続き

Ⅲ 厩務員としての道

私は、麗奈、京都で過ごしている高校３年生だ。私は、現在厩務員としての、進路を決めるため、学校の先生に交渉をするために来ている。そこで論点になるのは、先生は違う大学を説得してくれていることだった。
そこで、先生は、こう言った
「麗奈さん…あなたは本当に厩務員になりたいのかしら？」
先生は、とても乗り気ではないようだった。だけど、今回はきっちり伝えないとそう思い、私はこう伝えた。
「私は、どうしても厩務員の夢を諦める事はできません。」
そう答えました。先生も、認めてくれました。そして、家に帰り早速競馬学校の資料請求をしてみる。とても試験としては難しそうだが、私は、夢を諦めたくないそう思い父さんの仕事などを手伝っていた。そこで、馬がとてもかっこいいのととても悠さんのことは、忘れられないと感じていました。あの笑顔の応対に、丁寧に、厩務員のことについて説明をしてくれているのが頭から離れないし、いつかはそんな人と出会えればということも次第に考えてきたのだった。そして、学期末テストを迎えた当日、今まで頑張ってきた勉強の成果を発揮して無事学期末テストを突破できた。だけど私はこの後競馬学校に入るための勉強を行うことになっていたのだ。
「時間経過　私の部屋にて…」
「よし勉強やるぞ！！」
私は、そんな厩務員に入るための勉強はやってこなかったのである。でもかなり難しくかなり、手こずってしまっていた。
もちろんそんなことでは、厩務員になることはできないそう考えていた。そこに入ってきたのは従兄弟の雄馬だった。
「やっぱり麗奈難しいか？問題集を作っては見たもののまさか麗奈からやりたがるなんて本当に厩務員を目指したいんだな…」
従兄弟の雄馬は、よく勉強も見てくれるようになっていたのだ。だけど雄馬の顔はだんだん私の顔を見るにつれて顔を赤くしているのだ。
雄馬の心の声
「麗奈の顔を見ると最近ドキドキが止まらない…むしろ前より酷くなっているように思える。
だけど、今すぐこの気持ちを麗奈に伝えたいだけど本人は僕の事をどう思っているんだ…」
そんな、心の声が出ていたように思える。私は、小さい頃から雄馬が担当する馬を見てきていた。雄馬の担当する馬は、普段はとても大人しく、私が撫でたとしても動じずに馬側から歩み寄ってくれていたのだった。それから小さい頃はとても馬にのめりこんで行ってしまったのだ。将来、
「この馬さんと結婚する」
フローラルナイトという馬だったのだ。だが競争中の故障によりその馬は亡くなってしまったのだった…
私は小さい頃からこの子の釘付けになっていたのだ。
だけど私は、母の落馬事故を京都競馬場のレースで見ていたしかもその馬がフローラルナイトだったことも後々知らされるようになった。私は一晩中その馬の馬房で泣き続けてしまったのだった。もうそんな事を繰り返したくないそう思い、馬のことをもっと詳しくなろうと思ったのだ。だけど予後不良というのはとても痛ましく、競争中で起きた故障で足の故障だと特に、馬の心臓がうまく機能しないがために、予後不良が多いのだ…私は、小さい頃から獣医学の勉強もするようになっていったのだ。これ以上…予後不良は増やしたくないそして、馬を間近でケアしてあげるような人になりたいそう思っていて起きたのが今回のとある出来事だった。とても私にとっては予後不良とは辛いものがありその馬の余生が後々あったのかもしれないと思うと私の目にはいつも涙を浮かんでいた。予後不良とは、競争中に馬が怪我して、その部分から炎症を起こしたり、またまた骨折したりと命につながることも多いのが、競馬の悲しい現実でもあるのだ。でもそんな馬が楽にできる唯一の方法が、
予後不良というものである。
注射に心拍を止める薬充填してそこから馬にごめんねといいながら、
チクッとすることである。
私は、そういった場面を何度も見てきていたのだった。それを思い出すと今も母の落馬事故が目に浮かんできて次第には涙を浮かべてしまう。私にはトラウマとしてそれが残っているのだった。
　　　　　　　　　　続く
あとがき
皆様、今回の麗奈の京都競馬場の陽だまりではいかがでしたでしょうか？今回麗奈の衝撃的な過去も明らかになってしまいました。
予後不良というのはわかりやすく言えば骨折などで動けなくなった場合に馬は血液がうまく回らないと動けません次第にその部分は腐ってしまいます。それを防ぐために予後不良という制度が設けられていて、去年も何頭もが予後不良で亡くなっていました。私も心に来るものがあります。その馬の後々の生活はどうなったのか果たしてこの判断は間違いなのか？というのも考えるようになってました。
皆さんも馬をもし買いたいなって思った場合はそういう、リスクがあることも覚えていてもらいたいなと思います。
前置きが長くなりましたが、
麗奈の京都競馬場の陽だまりでを読んでくださった皆様に感謝の意を称してこのあとがきとします。次のⅣもお楽しみに！！
2月２１日
麗奈の京都競馬場の陽だまりで
　　　　　　　　筆者　ミオ
登場人物
麗奈・・・一旦馬から離れて、生活をしているが、とある事がきっかけで、馬にまた完全に惚れ、
厩務員を目指すことになる。
芯がしっかりとした女の子。
この小説の主人公である。
裕子・・・競馬に全く興味や馬にも興味なかったが、
とある事が、きっかけで、
馬に触れるようになり、麗奈の夢を応援する友達。
悠・・・競馬学校厩務員コースの教官で、昭英の厩舎には、
よく顔を出している。
実は昭英とは、
競馬学校時代の同じクラスで、親友だった。
競馬学校の教官の中では、
トップクラスのイケメン教官なのである。
雄馬・・・昭英の厩舎にて、
働く厩務員で、
麗奈の従兄弟に、当たる優しいお兄さん。
今回のとある事とは、
雄馬が担当する馬が逃げ出しそれが麗奈のところに、
逃げ出したのがきっかけだった。
その後、きっちり怒られている。
昭英・・・麗奈の父で、
栗東トレーニングセンターにて調教師をしているが、
出張でよく京都に来ている。麗奈には、
実は厩務員になってほしくないが母である真紀子が、
応援するために応援する立場になっている。
真紀子・・・麗奈の母で、
G1を８勝している、
レジェンド騎手であるが、
麗奈の夢を応援しようとしている。自分の落馬事故を、
麗奈に見られているために、
騎手になってほしくないと思っている。
後々登場予定の登場人物
亜紀・・・競馬学校の厩務員コースの一人で、
同級生となる一人、
競馬学校の中でも、
競馬学校トップクラスの脳を持つ一人である。
彼女の趣味は馬を育てることと男装をすることである。
普段はよく男装をしている。
達也・・・競馬学校の厩務員コースの同級生の一人、
熱い心を持つ男の子だが、
いつも麗奈には、
気にかけている。競馬学校に入る麗奈のことを、
気にかけているようだ。
菜月・・・競馬学校厩務員コースの同級生の一人、
生徒をまとめる生徒会タイプの女性だが、
かなりみんなには、
優しい性格の持ち主。
麗奈には、
校内を案内したり、
ルールを教えることにもなる
人物。
実は麗奈のことは、
ライバル視している。
晶子・・・競馬学校厩務員コースの女性教官。
元々、厩務員として、
トップクラスの成績を、
誇っており、その支持も熱く、教官として、
オファーされた一人、
麗奈にとっては、
助けとなる女性教官の一人だ。　
陽翔・・・競馬学校厩務員コースの同級生の一人で、
東京からやってきた情に、
明るい人物の一人。
元々その高校では、イケメンが集まるイベントに、
優勝をしているのだが、
とある事から馬に興味を持ち、
競馬学校に入学する。麗奈のことを、
とても気にしている一人でもある。