黎明の守護騎士

月代 雪花菜

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悪夢の始まり

14.妹や弟の観察眼をナメてもらっては困ります

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 その晩、いつものようにルナティエラ嬢と会話を楽しむ事が出来ると思っていたのだが、互いに疲労が蓄積していたのか、ただ寄り添って眠っていたようだ。
 確かに隣にいたのは判っているし、握りあった手が暖かかったことも覚えている。
 ただ、言葉を交わすことが出来るほどの体力は残っていなかった。
 主神オーディナルと時空神。
 それに、紫黒と真白とノエルが何かを話していたが、最終的には私と彼女の間に真白達が体をねじ込んできて、一緒に眠った。

 翌朝、気怠い体を起こしてテントから外へ出る。
 丁度太陽が昇ってきた頃合いだ。
 未だにフェリクスは眠ったままであるが、現状維持で王都まで運ぶことにした。
 この村の惨状を見せたくないという、ラハトたっての願いだった。

「おはよ~、ベオは早いねぇ」
「……ルナティエラ嬢と夜更かしが出来なかったからかもしれんな」

 冗談めかして言うと、ノエルは「ぷくくっ! それはあるかもー!」と笑い転げる。
 紫黒も眠そうに目を擦りながらヨタヨタと飛んできて、私の頭上へ着地した。

「んー……おは……よぅ」
「もう少し寝ていると良い。私はこれから鍛錬だから、ノエル、紫黒を任せたぞ」
「はーい!」

 私の肩へピョンッと飛び乗ったノエルは、器用に前脚を使って、頭上の紫黒を抱え込む。
 ウトウトしている紫黒は抵抗することも無い。
 
「んー……あの2人はまだ寝ているねー。そろそろ起こしてこようかなぁ」

 昨日の戦いで疲弊している護衛2人には、今暫く休息が必要だろう。
 ノエルの基準が私になっている事に危機感を覚える。
 
「もう少しペースを落としてやれ。しまいには使い物にならなくなるぞ」
「大丈夫! ああ見えて、根性あるからー!」

 ほう?
 ノエルがそう言うのなら、間違い無いのだろう。
 泣き言を言いながらも逃げずに頑張り続けているのだから、ノエルの言っていることは、強ち間違いでは無い。
 暫くすると、ラハトが起きてきた。
 彼はすぐに鍛錬することは無く、無言のままに村の中へ入っていく。
 長い祈りを捧げたあとに、此方へやって来て「よう」と簡単な挨拶をする。

「一緒に鍛錬をするか?」
「冗談だろ? 方向性が違いすぎて鍛錬にならねーよ」
「基礎体力を引き上げる鍛錬なら問題あるまい」
「へぇ? 騎士団直伝の鍛錬法を教えて良いのか?」
「私の従者なのだから、気にするところでもあるまい」
「親父さんに怒られても知らねーぞ」
「あの父は、そんな細かいことで文句を言わん」
「似たもの親子か……」

 そう言って笑ったラハトは、体を鍛えるための鍛錬をはじめる。
 新米騎士が厳しさで悲鳴を上げるメニューを、顔色一つ変えることなく淡々とこなす。
 どうやら、主神オーディナルがかなり能力を引き上げたようだ。

「元々持っていたものを覚醒させただけだ。あの愚か者と同じ事はせん」
「主神オーディナル……此方にいても良いのですか?」
「彼方は人が多すぎてな……まだまだ落ち着かぬし、事後処理に時間がかかっている」
「それだけ被害が大きかったということですか」
「そうだな。しかし、僕の愛し子とリュートがいたおかげで、想定していた被害よりも軽度で済んでいる。残念ながら死者は出てしまったが……致し方あるまい」
「彼方も……ですか」
「防ぎようのない犠牲だった。それで自分を責めるのはお門違いだが……あの2人は優しすぎるからな」

 時空神がうまくやってくれるだろうと言った主神オーディナルは、私とラハトの訓練を見ながらニヤリと笑う。

「ノエル、紫黒、2人の背中に乗ってやれ。重さは10kgが良いだろう」
「うぇっ!?」
「主神オーディナル……」
「わーい! 乗っかるー!」
「ふむ、頼まれていたから仕方が無い。ベオルフ覚悟だ」

 問答無用というようにノエルがラハトの背中に乗り、私の背中には紫黒が乗る。
 腕立て伏せをしていた私たちは、軽くうめき声を上げるが、それでどいてくれるはずもない。

「うぐぐ……負荷が……ハンパねぇ……」
「激戦の翌日にコレですか……主神オーディナル……」
「うむ。これは僕の愛し子のリクエストだ」
「な、何故……」
「あの力を使ったとき、どうやら僕の愛し子が少し無理をして力を貸していたようだ。断りも無く無茶をした『お仕置き』らしい」

 それならラハトは無関係だろうと言いたいのだが、主神オーディナルは静かに私たちを見ている。
 何を言っても無駄だと諦め、負荷のかかっている状態で、いつも通りのメニューをこなしていく。

「まだ、飛んで跳ねてないだけ感謝してよねー」
「ノエル……それは……怪我の元だから……ヤメロ」
「えー? ダメー?」

 無邪気に恐ろしいことを言うノエルにストップをかけながら、ラハトに声をかける。

「あと、五十回……!」
「あああぁぁぁ……馬鹿が……素直にメニュー通りの数を提示しやがってええぇぇっ!」

 やけくそになって「やってやらああぁっ!」と叫ぶラハトの声に起こされたのか、みんながテントから出てくるが、それどころでは無い。
 流れる汗と、いつもとは違う負荷に悲鳴を上げる筋肉。
 私とラハトが必死に鍛錬をしている姿を見ながら、アーヤリシュカ第一王女殿下は「朝から元気ねぇ」と笑った。

 
 
 その後、息を切らせながら地面に転がっていた私たちは新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込む。
 何故、主神オーディナルが私だけでは無くラハトにも負荷をかけたのか……それを考えながら周囲を見渡した。
 マテオさんが村の中にある井戸で水を汲み、アーヤリシュカ第一王女殿下は我々が作った簡素な墓石に花を捧げている。
 ナルジェス卿は、護衛の2人を伴って、倒壊のおそれがある家屋をチェックしていた。
 
 洗浄石で浄化したため血の跡は消え去ったからか、魔物が消え去ったからか、一見すると盗賊に襲われて壊滅した村のようである。
 誰も、この地で【深紅の茶葉ガーネット・リーフ】が栽培されていたとは思うまい。
 畑となっていた場所は、作業場と倉庫もろとも燃やし尽くされ、何も残っては居なかった。
 
 主神オーディナルの傍らで眠るフェリクスを見る。
 何も知らない彼は、静かな寝息を立てていたが、この村の状況を知らずに去ったとして……何も想わないのだろうか。
 いや……兄が助けに来たことを覚えているはずだ。
 村は壊滅し、全員亡くなったと言われても、納得できるはずが無い。

「フェリクスには……この光景を見せておいた方が良いのかもしれんな」
「わざわざ、心に傷を残せって言うのか?」
「お前がしたように、別れを告げる機会は……欲しいと願うのではないだろうか」
「…………」

 ラハトは何も言えなくなったのか、難しい顔をしたまま空を睨み付ける。
 この光景は、おそらくフェリクスの心を大きく傷つけてしまうだろうし、これが正解だとは言えない。
 しかし、それを乗り越えなくては、前へ進めないのではないだろうか。
 いきなり全てを奪われ、最愛の兄も失ったことになるフェリクスは、クロイツェル侯爵夫妻に預けられ、貴族として生きていけるか心配だ。

「私にも、お前のフェリクスみたいな対象がいるから……大切だからこそ傷ついて欲しくないという気持ちも理解出来る。しかし、これからもお前はずっとフェリクスの行く道に転がる石を全て排除してやるのか? それは、フェリクスの為になることなのか?」

 おそらく、彼女が私に言いたかったことでもあるだろう。
 守られているだけの時期は過ぎ去った……もう、大丈夫だと――
 それでも心配するし、傷つけたくないと思う。
 だが……それだけではないのだ。
 本当にルナティエラ嬢のことを考えるなら、守るだけではいけないと理解している。

「兄として、時には厳しくても道を示してやらねばならない。あまり過保護すぎると……怒られてしまうぞ。私みたいにな」
「説得力がありすぎて、何も言えねーわ」
 
 暫くの沈黙の後、ラハトは体を起こした。

「そうだな。どんなに苦しくても、別れは……必要だよな。俺も、別れは済ませてきたんだ。フェリクスも、そうだよな」

 主神オーディナルの元へ歩いて行ったラハトは頭を下げ、フェリクスに最後の別れをさせてやって欲しいと願い出た。
 その言葉を待っていたのだろう。
 主神オーディナルは快諾して、傍らに寝かせていたフェリクスの額に手をかざす。
 暫くして目を覚ましたフェリクスは、周囲を見渡して状況が掴めずに困惑していたが、ラハトから簡単に状況を説明されて言葉を失っていた。
 それから、恐る恐る住み慣れた村へ視線を移し、絶望の表情を浮かべる。

「村が……そんな……あ、あの! 兄……兄がいたはずなんです。知りませんかっ!? 僕の兄が……炎の中から助けてくれたんです!」

 ふらつく足取りのまま村へ向かって数歩進み、現実を受け入れられないと首を左右に振るフェリクスの悲痛な叫びに、誰も答えられない。
 唯一、その答えを持っているラハトは意を決したように口を開いた。

「ラルムは……死んだ。酷い火傷だった……それまでも、傷を負っていて……限界だった」
「……そんな……じゃあ、僕だけ……?」

 震える声は絶望の色を宿していた。
 冷静になるには、今暫く時間が必要だろう。
 虚ろな瞳で村を眺め、その瞳から透明な雫が零れ落ちる。
 
「僕だけが……この村の役立たずである、僕だけが生き残ってしまったのですか?」
「そんなこと言うな!」

 フェリクスの言葉に、ラハトの怒号が飛ぶ。

「この村の人が、お前を役立たずなんて言うはずがねぇだろ! 優しくて親身になって面倒をみてくれたはずだ」
「だからこそ……元気になって……恩返しをしたかった……それなのに……こんなことって……」

 フェリクスは膝から崩れ落ち、大地に拳を叩きつけて泣き叫ぶ。
 その拳の力も弱く、彼の手足は枯れ枝のように細い。

「僕が死ねば良かったのに――」

 彼の言葉はラハトの琴線に触れた。
 地面に這いつくばるフェリクスの胸ぐらを掴み、顔を近づけて睨み付ける。

「馬鹿なこと言ってんじゃねーぞ。ここにいた連中は、最後まで抗って死んでいった。誰も投げやりにならなかった。お前の言葉は、みんなの最期を冒涜する言葉だ。それに、お前を助けた兄貴が、その言葉を聞いたらなんて想うか考えてみろ! 自分の命を賭しても、お前を守りたいと願った兄に……お前は同じ事が言えるのか!」

 ラハトの怒りに、フェリクスは息を呑む。
 そして、自分が言ってしまった言葉を頭の中で反芻したのだろう。
 唇を噛みしめて涙を流しながら弱々しい声で「ごめんなさい……」と呟いた。

「村の皆は、お前が生きているはずだから、助けに行けって……自分がどんな状態か判っているのに、そう言ったんだ。お前だけでも助けてやってくれって……そんな村の皆の気持ちを踏みにじるようなことをしたら、いくら相手がお前でも、俺が許さん!」

 目を見て怒りに震えるラハトから、何を感じたのだろうか。
 フェリクスは謝罪をしながら彼に縋り、子供のように声を上げて泣き始めた。
 やはり、この方法は間違いだっただろうか……いたずらに傷つけただけではないだろうかと自問自答を繰り返す。
 しかし、フェリクスの様子を見ると、この村の惨状を事後報告として聞いて、全てを受け入れられたかどうかは怪しかった。

『大切な人たちの死だからこそ。受け入れるのは難しく、前に進むにも痛みを伴います。傷つけなくて良かったかもしれない。でも、必要であったと私は考えます。彼らが残したモノを見えなくても感じて受け入れ昇華する。時間はかかっても、それは必要です。何故なら……どれほど上手に隠していても、必ずバレてしまうから……』

 いつの間にか隣に立っていたルナティエラ嬢の幻影に視線を向けた私は、心の中で問いかける。

『バレる……とは?』
『姿を変え、声を変え、形を変えたとしても……染みついたモノは拭い去れません。相手が大切であればあるほど、気づきます。言葉を交わせば交わすほど……必ず、知る事になるでしょう』
『そうか……。ラハトとラルムとフェリクスには、必要な時間であったのか』
『大切な人との別れは辛いけれども、いつかは乗り越えていく……私の兄を見て、そう想いませんか?』

 彼女だから言える言葉だと思った。
 自らの死、そして、死後に残してきた家族に出会った彼女だから判ることもある。

 確かにハルキは心に深い傷を残していた。
 だが、それを乗り越えて前に進む強さを兼ね備えた人物だ。
 ルナティエラ嬢の前世の死を目の当たりにしてもなお、生きる強さ――
 フェリクスにも、それが必要なのかもしれない。
 ラハトがラルムであると気づいたとしても、それを飲み込み、自分の未来を歩いて行けるように……

『此方へ来ていて大丈夫なのか?』
『今は大丈夫です。それに、昨晩……お話しできませんでしたし……』
『寂しかったか』
『寂しいに決まってます! ……コホン。私の事はいいのです』

 彼女は唇を尖らせて文句を言ってから、慌てて咳払いをして取り繕う。
 寂しかったという言葉で満たされてしまうなんて、彼女には言えないが、口角が上がっていたのかペチリと腕を叩かれた。
 
『とにかく、あの兄弟の話ですが……フェリクスがクロイツェル侯爵家に迎えられたとしても、この状況を知らずにいたら、必ず遺恨が残ったはずです。そこを黒狼の主ハティにつけ込まれる恐れもあったと……』
『……そうか。ヤツの手口と村の人々が最後まで抗った事実と、兄がどうして全てを捨てて別人にならなければならなかったのか……それを知る必要があったのだな』
『百聞は一見にしかずという言葉があるように、この光景はどんな言葉よりも説得力があります』
『ルナティエラ嬢は、そこまで考えていたのか』
『あ、いえ……あの……私から話を聞いたリュート様が……指摘してくださいました』

 気まずそうに語るルナティエラ嬢は、既にリュートから幾つか指摘を受けて、注意されたのかもしれない。
 彼は危機管理能力に優れていると聞くし、人の死により被る害や、人の心の動きに過敏な部分があるのだろう。

『そうか……礼を言っておいてくれ』
『はい、判りました。私も、ベオルフ様も、まだまだですよね……』
『いや、我々3人の視点がそれぞれ違うところにあるから、カバーできている気もする』
『確かに……そうかも?』

 我々に見えていない部分に気づいて助言をしてくれるリュートの存在は有り難い。
 そして、彼女を此方へ寄越してくれたのは、彼の気遣いだろう。
 ルナティエラ嬢やリュートの言わんとすることも、ラハトとフェリクスを見ればわかる。
 先ほどとは違いフェリクスの瞳に、戸惑いと希望、それと同じくらいの哀しみが見て取れた。

『妹や弟の観察眼をナメてもらっては困ります。大好きだからこそ、間違ったりしません』
『……そうか』
『私も間違いませんよ?』
『判っている』

 何も判らず、何も知らずに安全な場所へ送られるより、傷ついたとしても必要な事だったと今は迷うこと無く言える。

『傷つけたくないから、守りたい。だが……守りすぎて自分で歩けなくなったら……それは、本人にとって害悪でしか無い』
『そうです! だから、私を守りすぎないように! 自分のことを、もう少し考えてください。そして、私を頼ってくださいね?』
『……すまん。あの力を使ったとき……迷惑をかけた』
『迷惑ではありません。これからも一緒に頑張りたいだけです。1人で行かないでください。追いつくのが大変なので……』
『ああ、わかった』

 握りあった手のぬくもりを感じ、互いに寄り添いあう。
 いつも隣にあった彼女と共に、これからも戦い続ける。
 厳しく辛い道だとしても、私たちには覚悟があるのだ。
 そして……おそらく、フェリクスはラハトが考えている以上に強い。
 それを信じて、私たちは2人の対話を見守り続けるのであった。

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