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23.
カインに素の言動を受け入れられて、デートをし続けて約1年と半年。そして死に戻り後のカインと出会ってから換算すると約2年。
私は、バアルベリト魔法学院に入学する歳――15歳になっていた。
結局、カインが私の内面やら性格、本来の言動を否定することは一度もなかった。それどころか彼はそういう一面を見せる度に嬉しそうな顔をする。
絆されかけていることに気づいて、自分の死に戻り後の決意と感情をこれ以上揺さぶられないようにするためにも、何度も何度もカインを拒絶しようとした。でも、できなかった。会わない間は離別するための決意を固められるのに、彼が私に再会した時に微笑んでくれる。それだけで、私の別れを告げようとする口は動かなくなった。
だからこそずっとこの中途半端な関係を続けてしまったのだ。そうしてバアルベリトへの入学という大きな節目をそのまま迎えてしまった。婚約こそしていないが、カインとはきっと毎日顔を合わせることになるのだろう。なにせ、私は前回と違う道を歩むのだから――。
***
バアルベリト魔法学院。この学院は魔法のスペシャリストを育成するための学校だ。その中でも一番最初に決める『文武選択』は重要である。なにせ片方を選択すると、途中で変更不可な上に勉強内容も学年が上がれば上がるほどに差が開いてくる。
前者の『文』コースと呼ばれる学部、ルナフルールは学者や医師、芸術家や音楽家といった者を育成するための学部であり、『武』のコースに比べてペーパーテストや論文提出などが非常に多い。多すぎて、1週間貫徹なんてこともざらにあるほどだ。魔法に関しても最低限の実技試験や戦闘訓練と言ったものはやらされるが、どちらかというとそれぞれの学科で使う魔法の原理や、魔力効率の良い魔法式の研究などに時間が費やされる。
対して後者の『武』コースとも呼ばれる学部、ヴォルフクリンゲは、別名『脳筋バーサーカー発生装置』だのと言われるレベルで、身体を使った実技が多い。武器の扱いは当然の事、体術や魔法などなどをしつこいくらいに散々鍛えられる。
軍師や騎士と言った者の育成は勿論、眠っていても近づいて来た魔物を吹き飛ばせるほどの武人を作り出すための学部である。実技が多い分、前者に比べると圧倒的に一般教養系のペーパーテストが少ない……というか、受けさせられてもあまり直接の点数に響いてこないらしい。
ちなみにルナフルールとヴォルフクリンゲの入学比率は半々。ルナフルールが留年する者が大半と言えども最終的には9割卒業していくのに対して、ヴォルフクリンゲは卒業時には半分以下に減っている。厳しい場所なのだ。
とにかく、その肉体的な厳しさから、基本的に武人を目指す者以外は前者のルナフルールに入る。ルナフルールであれば、努力さえすればだが、時間がかかれど卒業できるからだ。私も前回の生では当然ルナフルールを選んだ。
「ナーシャ!?なんでこんなところにいるんだ!!?」
だから、目の前の彼の動揺も仕方がない事なのだろう。
「選択したから」
「……君は本を読むことやピアノを弾くこと、音楽を聴くことの方が好きだと言っていただろう。身体を動かすことが苦手だと言っていたのは嘘だったのか!?」
周囲がざわつく。『痴話げんかだ!初めて見た!!!』やら『お!やるのか!!?さっさと戦え!』などという失礼な冷やかしが聞こえてきていることから、良い娯楽だと思われていそうだ。
「今からでも選び直せ。この学部は野蛮だし、危険だ」
「はああぁあ?お前、この俺がみっちり愛を持って育成してやろうっていうこの学部が野蛮だって??」
「……ジャクリム、先生。ちょっと黙っていてくれませんか?」
いい加減、私自身が選んだのだから口を出さないでくれと言おうとしたところで、思わぬ邪魔が入る。今日からは『先生』と呼べと言われたその聞き覚えのありすぎる声の主の名前を、黙れという意味も込めて、声に出した。また、お前らの学年の担当となるなどとも言っていたので、学院生活も修行していた時期と似たようになることだろう。
だからこそこの対応も慣れたものだった。彼は基本火に油を注ぐタイプなので引っ込んでいて欲しい。
「そうだ、野蛮だと俺は言った。だからこんな野蛮な場所から彼女を早く追い出してルナフルールのガイダンスに連れて行って頂きたい」
「やだね。ここに来た時点で既にもう全員俺の生徒だ」
玩具……生徒を玩具と言っているのですが、この人。しかしカイン含め、生徒は特に気にした様子がない。きっとそういう細かいことを特に気にしない人間が集まっているのだろうことが簡単に分かった。流石、脳筋。
「……仕方ないな」
「ん?剣を抜くのか??俺に?」
「アンタにじゃない。ナーシャ、さっさと構えろ。君がここに来るような人間でないということを今から教える」
「え……」
「おー!!初日から荒れるねぇ」
楽しそうに笑い声を一つ飛ばすと、叔父さんは指をパチンと鳴らして、私とカインを中心に、巨大な決闘場を作り出した。他の生徒は観客席のような場所に一瞬で移動させられ、叔父さんはその真ん中にある巨人が座る玉座のような豪勢な場所に座っており、私達は見下ろされている。まるでコロッセオのような空間。
空間を丸ごと変化させるなんて、物凄く高位な魔法である。
「ちょ!止めてくれないんですか!!?」
「だって面白そうだし……なにより、ナーシャ。お前、こんなところで止められるようじゃ、目的なんて果たせないぞ」
その言葉に押し黙る。
でもこんな目立つことをされたのだ、これくらいは言わせてほしい。
「バーカ!!失恋男!じじい!!更年期!最近、加齢臭しますよ!!!」
「……アナスタシア=シャルルメイル。後で部屋に来るように」
「やだあ!!加齢臭まみれの部屋に連れ込まれる!!母様に言い付けますよ!!貴女の『兄様』がイジめてくるって!」
「別に。俺もう、アイツになんとも思われてないし。意識もされてない。なんだよ、兄様兄様って……」
予想通り、いじけ始めてしまった。叔父さんは母に『兄』としか思われていないという話題にはめっぽう弱いのだ。ここ1年で築き上げた復讐方法。床に頭を打ちつけ始めた叔父さんにざまあみろと思いながらも、今度はカインに向き合う。
「さて、別れは終わったか?大丈夫、すぐに片を付ける。痛くはしない」
「そうはならないわ。むしろ、貴方をルナフルールのガイダンス送りにしてあげる。そこで花冠でも作っていなさい」
そう軽く煽りをいれて、長柄を氷の魔法で作り出す。
基本的に武器を自身で作り出して戦う者は珍しい。上の方が少しざわつくのを感じた。しかしカインの方は欠片も驚いていないようだ。やはり頭一つ以上抜けているであろう彼にとっては、この程度の小技は普通なのかもしれない。そこに少なからず動揺を覚えるが、悟られはしない。私だって、ここ1年で頑張ってきたのだ。だから死に戻り前のような実力差はないはずなのだ。そう己を心の中で鼓舞した。
そうして私は初日から、争いという名の台風の目になったのだった。
私は、バアルベリト魔法学院に入学する歳――15歳になっていた。
結局、カインが私の内面やら性格、本来の言動を否定することは一度もなかった。それどころか彼はそういう一面を見せる度に嬉しそうな顔をする。
絆されかけていることに気づいて、自分の死に戻り後の決意と感情をこれ以上揺さぶられないようにするためにも、何度も何度もカインを拒絶しようとした。でも、できなかった。会わない間は離別するための決意を固められるのに、彼が私に再会した時に微笑んでくれる。それだけで、私の別れを告げようとする口は動かなくなった。
だからこそずっとこの中途半端な関係を続けてしまったのだ。そうしてバアルベリトへの入学という大きな節目をそのまま迎えてしまった。婚約こそしていないが、カインとはきっと毎日顔を合わせることになるのだろう。なにせ、私は前回と違う道を歩むのだから――。
***
バアルベリト魔法学院。この学院は魔法のスペシャリストを育成するための学校だ。その中でも一番最初に決める『文武選択』は重要である。なにせ片方を選択すると、途中で変更不可な上に勉強内容も学年が上がれば上がるほどに差が開いてくる。
前者の『文』コースと呼ばれる学部、ルナフルールは学者や医師、芸術家や音楽家といった者を育成するための学部であり、『武』のコースに比べてペーパーテストや論文提出などが非常に多い。多すぎて、1週間貫徹なんてこともざらにあるほどだ。魔法に関しても最低限の実技試験や戦闘訓練と言ったものはやらされるが、どちらかというとそれぞれの学科で使う魔法の原理や、魔力効率の良い魔法式の研究などに時間が費やされる。
対して後者の『武』コースとも呼ばれる学部、ヴォルフクリンゲは、別名『脳筋バーサーカー発生装置』だのと言われるレベルで、身体を使った実技が多い。武器の扱いは当然の事、体術や魔法などなどをしつこいくらいに散々鍛えられる。
軍師や騎士と言った者の育成は勿論、眠っていても近づいて来た魔物を吹き飛ばせるほどの武人を作り出すための学部である。実技が多い分、前者に比べると圧倒的に一般教養系のペーパーテストが少ない……というか、受けさせられてもあまり直接の点数に響いてこないらしい。
ちなみにルナフルールとヴォルフクリンゲの入学比率は半々。ルナフルールが留年する者が大半と言えども最終的には9割卒業していくのに対して、ヴォルフクリンゲは卒業時には半分以下に減っている。厳しい場所なのだ。
とにかく、その肉体的な厳しさから、基本的に武人を目指す者以外は前者のルナフルールに入る。ルナフルールであれば、努力さえすればだが、時間がかかれど卒業できるからだ。私も前回の生では当然ルナフルールを選んだ。
「ナーシャ!?なんでこんなところにいるんだ!!?」
だから、目の前の彼の動揺も仕方がない事なのだろう。
「選択したから」
「……君は本を読むことやピアノを弾くこと、音楽を聴くことの方が好きだと言っていただろう。身体を動かすことが苦手だと言っていたのは嘘だったのか!?」
周囲がざわつく。『痴話げんかだ!初めて見た!!!』やら『お!やるのか!!?さっさと戦え!』などという失礼な冷やかしが聞こえてきていることから、良い娯楽だと思われていそうだ。
「今からでも選び直せ。この学部は野蛮だし、危険だ」
「はああぁあ?お前、この俺がみっちり愛を持って育成してやろうっていうこの学部が野蛮だって??」
「……ジャクリム、先生。ちょっと黙っていてくれませんか?」
いい加減、私自身が選んだのだから口を出さないでくれと言おうとしたところで、思わぬ邪魔が入る。今日からは『先生』と呼べと言われたその聞き覚えのありすぎる声の主の名前を、黙れという意味も込めて、声に出した。また、お前らの学年の担当となるなどとも言っていたので、学院生活も修行していた時期と似たようになることだろう。
だからこそこの対応も慣れたものだった。彼は基本火に油を注ぐタイプなので引っ込んでいて欲しい。
「そうだ、野蛮だと俺は言った。だからこんな野蛮な場所から彼女を早く追い出してルナフルールのガイダンスに連れて行って頂きたい」
「やだね。ここに来た時点で既にもう全員俺の生徒だ」
玩具……生徒を玩具と言っているのですが、この人。しかしカイン含め、生徒は特に気にした様子がない。きっとそういう細かいことを特に気にしない人間が集まっているのだろうことが簡単に分かった。流石、脳筋。
「……仕方ないな」
「ん?剣を抜くのか??俺に?」
「アンタにじゃない。ナーシャ、さっさと構えろ。君がここに来るような人間でないということを今から教える」
「え……」
「おー!!初日から荒れるねぇ」
楽しそうに笑い声を一つ飛ばすと、叔父さんは指をパチンと鳴らして、私とカインを中心に、巨大な決闘場を作り出した。他の生徒は観客席のような場所に一瞬で移動させられ、叔父さんはその真ん中にある巨人が座る玉座のような豪勢な場所に座っており、私達は見下ろされている。まるでコロッセオのような空間。
空間を丸ごと変化させるなんて、物凄く高位な魔法である。
「ちょ!止めてくれないんですか!!?」
「だって面白そうだし……なにより、ナーシャ。お前、こんなところで止められるようじゃ、目的なんて果たせないぞ」
その言葉に押し黙る。
でもこんな目立つことをされたのだ、これくらいは言わせてほしい。
「バーカ!!失恋男!じじい!!更年期!最近、加齢臭しますよ!!!」
「……アナスタシア=シャルルメイル。後で部屋に来るように」
「やだあ!!加齢臭まみれの部屋に連れ込まれる!!母様に言い付けますよ!!貴女の『兄様』がイジめてくるって!」
「別に。俺もう、アイツになんとも思われてないし。意識もされてない。なんだよ、兄様兄様って……」
予想通り、いじけ始めてしまった。叔父さんは母に『兄』としか思われていないという話題にはめっぽう弱いのだ。ここ1年で築き上げた復讐方法。床に頭を打ちつけ始めた叔父さんにざまあみろと思いながらも、今度はカインに向き合う。
「さて、別れは終わったか?大丈夫、すぐに片を付ける。痛くはしない」
「そうはならないわ。むしろ、貴方をルナフルールのガイダンス送りにしてあげる。そこで花冠でも作っていなさい」
そう軽く煽りをいれて、長柄を氷の魔法で作り出す。
基本的に武器を自身で作り出して戦う者は珍しい。上の方が少しざわつくのを感じた。しかしカインの方は欠片も驚いていないようだ。やはり頭一つ以上抜けているであろう彼にとっては、この程度の小技は普通なのかもしれない。そこに少なからず動揺を覚えるが、悟られはしない。私だって、ここ1年で頑張ってきたのだ。だから死に戻り前のような実力差はないはずなのだ。そう己を心の中で鼓舞した。
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