ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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頑丈で真っ直ぐな・・・

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いつもコーヒーを飲むことが多いけど、アトランティーナの提案で、
ココアにして大正解!少し丁寧に、しっかりココアを練ってから、
温めたミルクを注いで、氷の入ったグラスに注ぐ。
すぐに氷が溶けちゃって、また、氷を足して、アイスココアの出来上がり!

アトランティーナが「少し濃いめに作った方が良いわね」って言ってくれて
良かった。アイスココアにするから、氷でココアが薄まっちゃうもんね。
ちょっと考えたら分かることなんだけど、そこまで頭が回らなかった(汗)
どんな時でもちょっと先のことを見通せるって、スゴイことだなって思う。
目の前のことに一生懸命に取り組みながらも、少し先のことを見てるって、
なかなか出来ることじゃないような気がするんだよね。あなたはどう思う?

「ココアを一緒に作ってみて思ったんだけど、何をしても、
やっぱりアトランティーナは、スゴイなって思っちゃった」

「えっ、私、何かした?」

「アイスココアにしようって決めて、作り出したじゃない?
私は、手を抜かずに、カップにココアを入れてから、少しだけミルクを
入れて、しっかり練るってことしか頭になかったの。
いつでもそうなんだけど、目の前のことでいっぱいいっぱいになっちゃう。

でも、アトランティーナは、アイスココアにするんだったら、
少し濃いめに作りましょうって言ってくれた。確かにそうだよね。
氷を入れるから、ホットの時よりも濃いめに作らないと薄くなっちゃうもん。
ちょっと考えれば、分かることなのかもしれないけど、そこまで考えが
及ばないっていうのかなぁ。

たぶん、私独りだったら、きっと薄いアイスココアが出来上がって、
そこで初めて、濃いめに作れば良かったって思うんだよ(笑)
でも、アトランティーナは、ちゃんと先々のことまで、最初から見通せる。
そこが、スゴイところなんだよね」

「ありがとう。それはね、目の前のことに一生懸命に取り組みながら、
視点を少し外しているからかもしれないわね」

「視点を外す?」

「そう。視点の位置が変われば、見えるものが変わってくるでしょ。
今、ここに視点があれば、目の前のことしか見えないけど、
少しだけ、視点を上に置いたら、目の前のことだけじゃなくて、
その周りのことやちょっと離れたところまで見ることが出来るわよね?」

「なるほどね。目の前のことに一生懸命になりながらも視点は、
少し上に置くってことだね。
でも、そんな器用なこと、私には出来ないなぁ(苦笑)」

「そんなことないわよ!これも慣れね。だから、ミウもこれから、
視点の位置を意識するようにすれば良いんじゃない?」

「どうしたら、視点の位置を変えることが出来るんだろう?」

「どんな時でも冷静かつ客観的でいることが重要ね。
冷静で、客観的でいれば、自ずと視点の位置をどこに置けば
良いのかが分かるでしょ?」

「常に一歩引いて見るようにすれば良いってこと?」

「ま、そういうことかしらね。それには、しっかり地に足をつけて、
自分を信頼することが大切。しっかりと地に足がついていて、
自分や宇宙に対して、絶対的な信頼があったら、揺るがないでしょ?
だって、何があっても大丈夫っていう安心感と安定感を感じることが
出来るはずよ。磐石な土台を自分の中に作ることがポイントかしらね」

「正に第1チャクラだね!これから石を選ぶでしょ?
私には、第1~3までの石が必要なのかなって思ってるんだ」

「そうねぇ・・・。もち、ミウが地に足をつけることに苦手意識を
持っているなら、ゼロ・チャクラに対応する石を加えても
良いかもしれないわね」

「ゼロ・チャクラ?」

「そう、ゼロ・チャクラ。場所は、身体の外で、オーラの中にあるの。
足を肩幅に開いた時、その足と足の間、ちょうど真ん中くらいに
位置しているわ。オーラって、頭の上や足の下にもあるっていう話を
したでしょ?そのオーラの一番下にあると覚えていれば良いわね。

役割は、グラウンディング、地に足をつけること。
そして、大地からのエネルギーを取り入れて、身体中にそのエネルギーを
循環させるの。必要なエネルギーは、身体の中に残るけど、
必要なエネルギーが入ったら、要らないエネルギーを出す必要があるわよね?
その不要になったエネルギーを外に出す。
大地からエネルギーを取り入れて、不要になったエネルギーを出すのも
ゼロ・チャクラの仕事なの。

だから、足の裏を意識すると良いわね。身体の中で、一番、ゼロ・チャクラに
近い場所が、足の裏だから。オーラの一番下から出すって言われても
イメージしにくいでしょ?」

「第1チャクラの下にもチャクラがあるんだね。
ってことは、対応する石とか、色とかもあるの?」

「もちろん、あるわよ。対応する石は、黒い石。あと、茶色の石もそうね。
例えば、モリオンとか、あっ、モリオンは黒水晶のことね。
あとは、オブシディアンとか、これは黒曜石ね。オニキスもそうだし、
スモーキークォーツもゼロ・チャクラに対応する石ね。

アロマは、ウッド系アロマが対応するわ。シダーウッドとか、
パインとか、ヒノキね。パインは、パイナップルじゃないわよ。
松のことね(笑)」

「パインって、どんな木だろう?とは思ったけど、
さすがにパイナップルだとは思わないよ(笑)
それに私、パイナップル、苦手だし(苦笑)」

「そうだったわね。これは、失礼。こんな感じよ。
石を選ぶ時、ゼロ・チャクラも加えて、見てみたら良いんじゃない」

「そうだね。でも、黒い石って、ちょっと苦手かも(汗)」

「ちゃんと見たことないからでしょ?オブシディアンの中に、
レインボーオブシディアンという石があるんだけど、幻想的でステキよ」

「黒い石の中にレインボーが入ってるってこと?」

「七色っていうわけではないけど、黒の中に他の色が入っているのよね。
ラブラドライトにちょっと似ているかしらね」

「ごめん。ラブラドライト?その石が分かんないや(汗)」

「あっ、そうだったわね。ごめんなさい。ラブラドライトも良い石なのよ。
宇宙と繋げてくれるメッセンジャー的な石なのよね」

「へぇ~っ!チャクラとは、関係ないかもしれないけど、
ラブラドライトも見てみたいかも!」

「分かったわ。じゃ、ラブラドライトも見てみましょうね」

「やったー!ところで、レインボーオブシディアンには、
どういう意味があるの?」

「道を照らすという石言葉を持った石で、優柔不断さを取り除いて、
直感力や決断力を高めてくれると言われているわ。
レインボーオブシディアンを手に持って瞑想すると現状を打開する
アイデアが生まれると言われているわね。

あと、南米のマヤ文明時代にオブシディアンは、武器になったり、
食器になったり、とても重宝されていたと言われてるわよ。
だから、ミウは、見たら懐かしくなるかもしれないわね」

「ふぅ~ん、そうなんだ。だから、気になったのかな?
それに、ちょっと魅力的かもって思っちゃった。
で、ラブラドライトは、宇宙と繋げてくれるだけなの?」

「宇宙と繋げてくれるメッセンジャーとしての働きをしてくれる石よ。
直感力や洞察力を高めてくれたり、過去生の記憶を思い出させてくれたり、
意識の変革を起こして、潜在能力を引き出してくれたり、色々よ。
1つ持っていても良い石と思うわ」

「へぇ~、そうなんだぁ。欲しくなってきちゃった(汗)」

「じゃ、後で、見てみましょうね。それで、見てみてミウのハートが
欲しいって言ったらね。石を選ぶ時は、以前にも話したけど、
情報だけで決めちゃダメよ」

「は~い。どんな石なんだろう?めっちゃ楽しみ♪
でも、オブシディアンは、ハートが欲しいって、
もう言ってるような気がするよ(笑)」

「そうね、オブシディアンは、来週の過去生ヒーリングでも使えそうだから、
あっても良いかもしれないわね。
まぁ、いずれにしても、見てからの話よ。見てみて、ミウのハートが
何を感じるのか、それによって、決めれば良いんじゃないかしら」

「うん。そうする。見てみて、アトランティーナも何か感じたら、
その時、教えてね」

「もちろんよ。ミウにとって、一番良い形にしたいものね。
石でもなんでも・・・」

「ありがとう、アトランティーナ!でも、なんか、ちょっと複雑な気分」

「ミウ、何が複雑なの?」

「視点は少し上からで、意識は足の裏。やっぱり、しっかりとした軸を
自分の真ん中に立てないとだね。それで、その軸の起点を固定して、
スルスルッと軸を登って、てっぺんから見る、そんなイメージが湧いたんだ。
あっ、だから複雑じゃないね(苦笑)」

「意識は下で、目線は上っていうのが、複雑だなって感じたんでしょ?
でも、話しているうちに、軸のイメージが湧いてきて、
『あっ、複雑じゃない!』って気づいたんじゃない?

ミウは、今、思っていることを言葉にして発信することで、
考えやイメージが形作られるタイプだからね」

「そうだね(汗)やっぱり軸は大事だなって、実感したよ。
頑丈で真っ直ぐな軸さえあれば、色々な課題をクリア出来るような気がしてきた」

「そうね。自分軸は、大切ね。コマを思い出せば良いのよ。
コマが回っている時は、軸が真っ直ぐに立っていられるけど、
回転が遅くなって、軸が揺れ始めるとコマは倒れてしまうわよね?」

「あっ、そうか!自分軸の周りをチャクラが回ってるんだ!
そのチャクラが、一定の速さで回っていれば、軸も真っ直ぐに立って
いられるんだね。でも、チャクラのバランスが崩れると、コマと一緒で、
軸がブレちゃって、そのうち倒れちゃうんだ!ヤバッ!
ちゃんとチャクラのバランス、取らなきゃだね。あ~っ!」

「なによ、ミウ!」

「たくさんコマが回ってる時、自分のコマは順調に回ってても、
隣のコマがバランス崩すと、それが当たってきて、
こっちまでバランス崩すことってあるじゃん。エネルギーが乱れている人が
傍に居るとそのエネルギーが伝播して、こっちまで乱れちゃうっていうのも
コマを例に挙げると分かりやすいかもって、今、思っちゃった(苦笑)」

「その通りよ。だから、何があってもブレずに回り続けられるようにする
必要があるの。そのために、今のミウに必要なことは、自分を信頼すること、
自信を持つこと。それが出来れば、頑丈で真っ直ぐで、ブレない軸を
立てることが出来るものね。
大事だから、もう一度言うわよ。自己信頼と自信、これが、今のミウにとって
忘れてはいけない重要ポイントということね」

「そっか・・・となると、チャクラに関する私の最重要課題は、
第3チャクラなのかもしれないね」

「・・・そうかもしれないわね(苦笑)」

「でも、コマの話、めっちゃ分かりやすい!ありがとう、アトランティーナ!」

「良かった。ミウの中に、イメージが定着したみたいで」


<次回へ続く>
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