ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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目は心の鏡

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以前の私だったら、『絶対にアトランティーナを超えてやる!』
とかって思ったのかもしれない。なぜなら、いつも誰かと
競ってたような気がするから。でも、今は違うんだよね。

誰かに勝つとか、誰かを超えるってことに意義を見出せなくなった
っていうのかなぁ・・・。そんなことより、私が私に満足できれば、
それで良いのかなって思うようになったの。

だって、その方が絶対にハッピーだと思うんだもん。
誰かに勝ったとしても、誰かを超えたとしても、嬉しいのは一時的で、
その喜びは長続きしないんだよね(苦笑)

それでまた、次のターゲットを探して、勝っただの、超えたのだのって
ことの繰り返しで、疲れるんだよね(汗)

でも、自分に満足できれば、その喜びとか、充実感は、長続きするから。
もしかしたら、ずっと自分を満足させ続ける方が大変なのかもしれないけど、
その方が達成感とか、喜びは、断然大きいってこと、アトランティーナを
通して学んだ気がするんだ。私にとっては、実り多い学びだと思ってるよ。

「ね、アトランティーナ、レインボーオブシディアンから見てみる?」

「そうね、順番通りに見ていきましょう」

「うん、そうだね」

「はい、これがレインボーオブシディアンね」

「うわぁ、キレイ!こんなにいろんな色が入ってるんだ」

「あっ、これは、光を当ててるからよ。普段は、黒い石。
でも、光を当てるとレインボーオブシディアンは、
色々な色が浮かび上がってくるのよ」

「なんか、不思議だね。っていうか、これが自然に出来たのかと思うと
地球ってスゴイなって思う。正に奇跡って感じがする。
こんだけキレイで、複雑だったら、やっぱり高いのかなぁ?」

「オブシディアンは、そんなに高価じゃないはずだけど」

「あっ、ホントだ!めっちゃリーズナブル。
じゃ、これは買うってことで決まりだね」

「はい。じゃ、レインボーオブシディアンは、ご購入ってことね」

「うん。なんか、アトランティーナ、お店の人みたいだよ(笑)」

「あら、そうだった?(笑)
じゃ、次は、ブラッドストーンだったわね?」

「うん。わっ、こっちもキレイ!アトランティーナが、見た目は
可愛いとは言い難いって言ってたじゃない?確かに可愛いっていう
感じではないけど、なんか、情熱的っていうか、カッコイイっていうか、
結構、好きかも」

「あら、そう?ほら、ミウってローズクォーツとか、モルガナイトとか、
可愛らしい石が好きじゃない?だから、ブラッドストーンは、
どうかなって思ったのよ」

「よく分かんないけど、少し前の私だったら、ブラッドストーン、
ちょっと怖いって思ったかもしれない。でも今は、なんか、心が反応する
っていうか、私の内側が『欲しい!』って言ってるような気がするし、
私自身もめっちゃ気になるっていうか・・・そんな感じかな」

「まぁ、石ってそういうものよね。前は嫌いだったけど、今は好きとか。
その逆もあるから面白いわよね。言葉にならない、目に見えない何かが
反応し合ってるっていうことだものね」

「うん、そんな感じかも。理屈では、説明できない何かが動いて、
欲しくなったり、要らなくなったりするような気がする」

「それは、正しい反応だから、大切にした方が良いわね。
でも、突然、要らなくなったとしても、すぐに手放さない方が良いのよ。
また、少ししたら、欲しくなるかもしれないから」

「確かにそうだね。普段の会話とは違うところで、会話が成立してる
感じだもんね。だから、予測が出来ないっていうか、そんな気がする」

「そうね。じゃ、ブラッドストーンもご購入って感じ?」

「ブラッドストーンって、幾らくらいするの?あっ、これもリーズナブルだ!
もっと高いかと思ったから、ちょっとビックリ!」

「今は、このくらいの値段で買えるけど、いつか高くなるかもしれないわね」

「えっ、そういうものなの?」

「どれだけ採れるのかにかかってるのよ。
例えば、ムーンストーンっていう石、分かる?」

「うん、なんとなくだけど、白っぽい石でしょ?」

「そう。ムーンストーンも市場に出始めた頃は、ローズクォーツと
変わらないくらい手に入りやすい石だったんだけど、最近では、高騰して、
手に入りにくくなったもの。今では、高級の部類に入る石になったと思うわ」

「そうなんだ!なんだ、もっと早くから石のことを知ってたら、
買えたかもしれないね」

「そうね。でも、もしミウに必要になったら、手に入ると思うから
心配する必要はないけどね」

「あっ、そうだよね!必要なものは、何でも手に入るように宇宙が取り計らって
くれるんだもんね」

「そうよ。ミウの理解が進んでくれて、嬉しいわ。じゃ、最後はシトリンね。
シトリンは、他の2つに比べたら、少しお高いと思うわよ」

「え~っと、シトリンっと。うわっ、ホントだ!
レインボーオブシディアンとブラッドストーンが思いがけないくらい
安かったから、ちょっとビックリしちゃった(汗)
シトリンは、結構、高いんだね」

「そうねぇ・・・。シトリンは、天然のものもあるけど、アメジストに
熱を照射してシトリンにしているものもあるのよねぇ」

「えっ、それって偽物ってこと?」

「偽物とまではいかないけど、天然のシトリンの方が良いわよね。
でも、天然のシトリンだと、もっと高くなると思うわ」

「そっかぁ・・・。でも、色が黄色だったら良いような気もする。
だって、目に入る色が大事なような気がするから。アトランティーナが
いるから、アメジストに熱を照射してシトリンになったのかもって
ことが分かったけど、私だけだったら、知らない事実だしね(笑)
だから、手に入りやすい方が良いから、天然じゃなくてもいいや」

「まぁ一番大事なのは、ミウとの相性だから、ミウが見て、
ピンと来るものがあったら、それが一番良いわね」

「うん。でも・・・正直、あんまりピンと来るものがないかも(汗)」
「じゃ、他の石を見てみる?」

「うん。そうだね。あと、黄色い石って何だっけ?」

「アラゴナイトって言ったかしらね。あと、レモンクォーツっていう
透明の石もあるわよ。ただ、レモンクォーツもスモーキークォーツに
熱を照射したものがほとんどなんだけどね(苦笑)」

「熱照射されて出来る石って多いんだね(汗)」

「本来のレモンクォーツは、水晶に硫黄が入り込んで、
黄色くなったものなの。だから、レモンクォーツをこすると
硫黄の匂いがするのよ」

「へぇ~、面白いね。っていうか、自然ってスゴイね。水晶の中に
硫黄が入り込むとか、思いつかないもん」

「そうね。石も植物も自然の中で育まれた命ということよね。
植物も意外なものってあるじゃない?すぐに例が挙げられないけど(笑)」

「そうだね。こうやって考えてみると、地球上には、人間以外にも
たくさんの命があって、育まれてるんだなって感動しちゃう。
アトランティーナに出会う前は、石のこともアロマのことも
知らなかったし、そこまで考えが及ばなかったもんなぁ・・・。
アトランティーナに出会ってから知ったこと、いっぱいあり過ぎて、
どこまでが出会う前から知ってたことなのか、もう分かんないや(笑)」

「今、ミウの中にある知識や智慧は、全部ミウのものなんだから、
いつからとか、そういうのは、関係ないわよ。今、この瞬間のミウを
ミウに知って欲しいし、大事にして欲しいって思うわ」

「うん、そうだね。今、この瞬間を大切に生きることが重要なんだもんね。
つい、区切りたくなっちゃうのは、悪いクセだね(苦笑)
じゃ、一応、レモンクォーツ、名前も可愛いから、見てみるね。
あっ、あとアラゴナイトだよね」

「レモンクォーツは、クリスタルだから透明だけど、アラゴナイトは、
透明な石ではないのよ。だから、シトリンもクリスタルだから、
同じクリスタルということだったら、レモンクォーツの方が
良いのかもしれないわね。あっ、そうだ!レモンクォーツ、熱を照射された
ものの方が良いわ!」

「えっ、なんで?」

「硫黄が入り込んだレモンクォーツは、透明感がないのよ。熱で照射された
レモンクォーツは、透明感があって、キレイだから、ミウには、その方が
良いでしょ?

「うん、そうだね。でも、透明感があるかないかで分かるんだったら、
硫黄が入ってるかどうか、分かりやすくて良いね。

うわっ、レモンクォーツ、めっちゃキレイ!シトリンより、こっちの方が
イメージに合うかも。アラゴナイトかぁ・・・。
う~ん、アトランティーナの言う通り、レモンクォーツの方が好きかも(苦笑)
アラゴナイトもそんなに高くないけど、レモンクォーツもリーズナブルだね!
じゃ、シトリンやめて、レモンクォーツにするね」

「じゃ、レインボーオブシディアン、ブラッドストーン、
レモンクォーツをお買い上げってことかしら?」

「はい、そういうことです。って、アトランティーナが売ってるみたい(笑)」

「私が仕入れられたら、一番良いんだけどね。
そこまで、手が回らなかったわ(苦笑)
それで、3種類買って、どうするの?」

「ブレスレットを3本作ろうと思います!今、マラカイトのブレスレットも
あるから、8つのチャクラのうち、4つのチャクラは
カバー出来たってことになるよね?
それに、モルガナイトのペンダントもあるから、腕とハートで
完璧じゃない!?」

「石は、揃ったけど、石さえ着けていたらチャクラが整うのかって
言われたら、そうじゃないからね。石のエネルギーを感じて、
取り入れて、チャクラに意識を向けなきゃダメなのよ」

「大丈夫!それは、ちゃんと理解してるから。でも、腕に4本か3本か、
ハートチャクラはネックレスがあるから、ブレスレットは3本で
良いかな?ブレスレットって、いつも目に入るから、自然と意識が
向くと思うんだよね。だから、必要なんだよ。
何かないとすぐに忘れちゃうから(汗)」

「本当は、何もなくても忘れないでいて欲しいけど、忘れないために
何かするという心がけは、良いことね。褒めてあげるわ。それにミウは、
正しいことを言っているのよ。見るということは、エネルギーを送っているのと
同じなの。

例えば、Aさんの後ろ姿をBさんがずっと見ているとするじゃない?そうすると、
Aさんは、必ず振り返って、Bさんに気づくのよ。それは、エネルギーを
感じるから。

それと同じで、ミウが石を見ると石はミウのエネルギーを感じるから、そこで、
エネルギーのコミュニケーションを図ることが出来るのよね。
それで、声にならない声、目では見えない大切なものを知らせてくれるかも
しれないわね。

目は心の鏡って言うけど、本当にその通りね。その人が持つエネルギーを
映し出してくれるんだものね」

「ホントだね。なんか、石を見るの、ちょっと怖くなってきちゃった(汗)
でも、いっぱい見るね!それと・・・習慣になってからも着けとこうかな。
その方が石と仲良しになれるもんね」

「そうね。毎日、声をかけてあげたら、それだけ仲良しになれるわね。
石との関係作りも人間関係と同じだから。これは、以前も話したわよね?」

「うん、覚えてるよ。ていうか・・・ちょっと忘れてたかも。チャクラのことも
何もしなかったら、忘れちゃいそうだね(汗)

だから、石と仲良しになるのもだけど、やっぱり、チャクラを忘れないための
目印は必要なんだよ」

「でも、部長と高梨くんの電球を消す時は、何も目印がなかったけど、
忘れなかったじゃない」

「あれは、目印がなくても毎日、目に入るところに二人共
居たからね(汗)そりゃあ、忘れないでしょ!
むしろ、存在自体を忘れたかったくらいだもん(笑)」

「そう言われてみればそうね。それに毎日、怒鳴り声も
聞こえていたんだものね(苦笑)」

「そうだよ!今となっては、懐かしいけどね。
まだ、それほど昔のことじゃないけど、もうず~っと前のことみたいに
感じる。あれから、うちの部は、変わったよね。
今じゃ、あの頃とは、まるで違う部みたいだもん」

「そうよね。ミウは、海外部門のチーフだしね」

「それは・・・アトランティーナが道を創ったからでしょ!」

「私じゃないわよ!私は、そこまで意図していなかったもの。
したとしたら、サナト・クマラなんじゃない?」

「そっか、現状を創ったのは、真田部長だったわ。何がしたいんだか、
全く分かんないんだよね。いつも穏やかなんだけど、
あの穏やかさの裏に何かありそうで・・・」

「でも、彼は悪いようにはしないと思うわよ。それに、ミウに
出来ないことをやらせるようなこともしないと思う。彼は、人の潜在能力を
見抜く力に長けているから、ミウは、ミウが思っている以上に
デキるんだと思う。まだまだ、自己認識が甘いようね(笑)」

「えっ、そうなの!?っていうか・・・少し楽したいって
思ってるとこはあるかも」

「ブルータイガーのプレゼンが終わるまでは、大変かもしれないわね」

「うん。早く終わってくれないかなぁ。って言っても、
まだ資料をまとめてるところだから、今すぐって言われたら
困るんだけどね(苦笑)」

「プレゼン、いつだっけ?」

「来週の月曜日。だから、あと一週間ってとこかな」

「どう?まとまりそう?って、まとめなきゃプレゼンは
出来ないんだけどね」

「明日、会社に行って、みんなの進捗聞いて、一週間前だし、
模擬プレゼンをやろうとは思ってる」

「模擬プレゼン?良いじゃない!さすがミウね。そういうの大事よ」

「でしょ?久しぶりの大きなプレゼンだし、実際にやってみないと
何が足りないとか、もっとこうした方が良いとか、分かんないからね。
イメージだけじゃなくて、実際に身体と頭を動かす機会は
作ろうと思ってるんだ」

「優秀なチーフね。安心したわ」

「ありがとう。っていうか、まだ、買ってなかった(汗)
なんか、アトランティーナに言ったら買った気分になってた(笑)
注文しちゃうね」

「そうだったわね。なんか、私も売った気分になっていたわ(笑)」


<次回へ続く>
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