ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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過去生はあるの?ないの?

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アトランティーナと一緒に見て決めた石、
レインボーオブシディアンとブラッドストーン、
そして、レモンクォーツの注文をした。

いっぱい見て、3つの石、それも良い感じの石を置いている店を
探したの。ま、ネットだから、写真だし、実際見てみないと
分かんないってこともあるんだけど、そこは、アトランティーナが
一緒だからね。お店のエネルギーを感じながら、探してみたんだ。

それで、結局、マラカイトとモルガナイトを買ったお店にしたの。
新しいお店を開拓したかったんだけどね(苦笑)
その前にクンツァイトを買ったお店も見てみたんだけど、
なんか、お店の雰囲気が変わっちゃってて・・・。
値段は、安いんだけど、石の状態がね。
ちょっと・・・って感じになっちゃってたんだ。
クンツァイトは、とってもキレイで良い石だったから、少し残念。

でも、無事に注文することは出来たし、2~3日で届く
みたいだから、また、アトランティーナに受け取ってもらうことに
なったんだ。だから、来週月曜日の午後イチに予定してる
プレゼンにも間に合う!そうだ!来週末は、過去生のことを
アトランティーナと一緒に見ていくから、プレゼン前には、
スッキリした気分で臨めるってことだ!

やっぱり、いろんなことが追い風になってるなって感じる。
だからといって、気を抜いたり、油断したりしないように気をつけないと!
しっかり、地に足つけて、自信を持って臨まないとね。
そのためにも準備は万全に整えておくつもり。

「ミウ、少し早いけど、のんびりご飯の支度する?」

「そうだね!私も手伝う!っていうか、お喋りしながら、
のんびり準備しよう!」

「手伝う目的は、お喋りなのね(笑)
まぁ、楽しく準備したら、ご飯も美味しくなるわね」

「そうだよ!じゃ、何したら良い?」

アトランティーナとの安定のやり取り。『なんでだろう?』って、
たまに考えちゃうくらい、アトランティーナと一緒の時間って
楽しいんだよね。

「ねぇ、アトランティーナ、私、なんで、こんなに
アトランティーナと一緒に居たいって思うんだろう?
あとね、アトランティーナと一緒に居るのが嬉しくて、
楽しくて堪らないんだよね。なんか、不思議なくらい、
心が浮き足立つっていうか・・・。
ちょっと異常なんじゃないかって思うくらいなの」

「異常なくらい楽しいし、傍に居たいって思うの?」

「そう、要約すると、そんな感じ」

「たぶん、来週末に過去生のことを見ていくでしょ?
最初に、今のミウに重くのしかかっているであろう過去生を
見る予定ではあるけど、他にも幾つか過去生を見ていきましょう。
今、ミウが私との関係に疑問を感じているでしょ?
それもアトラン国に居た頃を見てみたら分かるかもしれないわよ」

「そっか!そうだね。って、アトランティーナは原因が
分かってるんでしょ?」

「ふふん。なんとなくね」

「えっ、じゃあ教えてよ!」

「それじゃあ、解決にならないでしょ?自分で見つけて、
当時の自分としっかり向き合わないとスッキリしないわよ」

「そういうもん?」

「はい、そういうものです」

「過去生って、自分で見ないとダメなの?」

「ダメということはないけど、誰かに代わりに見てもらっても
実感湧かないでしょ?実感が湧かなかったら、解消することは
出来ないじゃない。それに癒すこともね。だから、自分で見て、
自分で向き合った方が良いと思うわよ」

「なるほどね。確かにそうかもね。でも、自分で見ても、
それは自分の想像なんじゃないかって言って、信じない人も
いるじゃない?あとは、周りの人から否定されちゃって、
どうして良いのか分かんなくなっちゃう人とかも居るでしょ?
その場合って、どうしたら良いの?」

「信じる、信じないは、本人の自由よね。周りの人の意見を聞く、
聞かないも本人の自由。だから、本人次第でしょ」

「出た!突き放し!」

「突き放しているわけじゃないわよ。何度も言うけど、自分の責任は
自分で取るしかないの。だから、決めるのも自分。
それを周りがとやかく言うことは出来ないのよ」

「そうかもしれないけど・・・。
信じたいけど、怖くて信じられないとか、色々、人によって
事情があると思うんだよね。そういう時、どう考えたら良いんだろう?」

「そうねぇ・・・。過去生があるとか、ないとかって、
どちらでも良いと思うのよ。信じたいのなら、信じれば良いし、
信じたくないのなら、信じなければ良い。
でも、現在の生活で何か問題があって、過去生を見たことで、
知ったことで、現在、抱えている問題が解決したり、
気持ちが楽になったりするのなら、それで良いと思うの。

過去生があるかないかということが大切なんじゃなくて、
現在、抱えている問題が解決するかしないかの方が大切なのよ。
だから、過去生を信じても信じなくても、問題さえ解決すれば、
気持ちが楽になりさえすれば、それで良いと思っているわ。

具体的な例を挙げるとね。毎朝、ご主人が会社に行くのを見送る時に、
ご主人は、ただ会社に行くだけなのに、とても不安で、
もう帰って来ないかもしれないという怖れを感じてしまうという
女性がいたの。その女性は、どうして、そこまで深刻に
なってしまうのか、自分でも分からないし、誰にも言えないし、
でも毎朝のことだから苦しくなってしまったのね。そんな時、
過去生療法があることを知って、過去生を見てみることにしたの。

それで、過去生を見てみたら、そのご夫婦は、過去生でも
夫婦だったの。とても幸せな結婚生活を送っていたんだけど、
ある日、戦争が起こって、ご主人が戦争に行くことになってしまったの。
ご主人は、<必ず帰る>と言って、戦争に行ったんだけど、
そのまま帰って来なかったのね。その時の悲しみや苦しみ、
寂しさという傷がスピリットに残ってしまったの。
それで、その傷が原因で、ご主人は、会社に行くだけなのに、
見送る時に、信じられないくらい怖くて、不安になっていたことが
分かったの。

その女性は、その傷を癒すために、現世でも同じ男性と結婚して、
平和に暮らす必要があったのね。それで、過去生を見たことで、
会社に行くご主人を見送る時に感じていた怖れや不安の原因が
分かったの。そして、その魂に刻み込まれてしまった傷を癒すために、
現世でご主人と再会したことも理解したのね。
そうしたら、スッキリして、それからは、会社に行くご主人を
見送る時に怖れや不安を感じなくなったのよ。

この場合、過去生でご主人が戦争に行って帰って来なかった
という話が本当かどうかは、問題じゃないのよ。ただ、その女性が、
そういう過去があったから、今、とても怖くて、不安を
感じるんだという原因が分かったことで、その痛みを手放すことが
出来たということが重要なの。

人は、原因が分かると安心するものなのよ。その原因を探る手段として、
過去生があるの。だから、実際に過去生があるかどうかは、
どちらでも良いということよ。もちろん、過去生はあるんだけど、
無理矢理、信じ込ませる必要はないということ。

それに、過去生は1つだけではないしね。ただ、今回の人生に
影響を強く及ぼしている過去生があるから、その過去生を
癒すために過去生で何があったのかを知ることは、
とても有効だと思うわ。それによって、現在、抱えている問題を
解決することも出来るからね」

「複数の過去生が、影響を及ぼしてるってことはないの?」

「あるわよ。ミウみたいにね。その時々で、影響を及ぼしている
過去生の記憶が出てきちゃう、みたいな感じ?年代ごとや出来事ごとに
影響を及ぼす過去生が幾つも登場しているんじゃない?
でも、その度に、その過去生と向き合って、癒してあげれば、
それで落ち着くはずよ。

これも人によって違うの。全く過去生の影響を受けない人もいるし、
1つだけ影響を及ぼす過去生があるという人もいる。
ミウみたいに複数の過去生が影響を及ぼして、忙しくなる人もいる」

「私は、忙しくなる人だったんだね(苦笑)
確かに、今、引っかかってる過去生は、どうしても解決しないと
これ以上前に進めないって感じるから、アトランティーナと一緒に
見たいんだけど、10代の頃には、今回、見たい過去生のことは
浮かんで来なくて、違う過去生が浮かんで、それは、自分なりに
受け容れたっていうか、否定しないでいたらっていうか・・・
受け容れて認めたらか・・・落ち着いたかもしれない。
そんなことが何度かあったような気がする」

「そうね。過去では認められなかったことが傷になって残ってしまった場合、
受け容れて認めてあげるだけで癒されて落ち着くこともあるものね。
ほら、ミウは独りでもちゃんと過去生と向き合って、癒してきたのよ。
自信持ってね」

「そう言われるとそうなのかもしれないけど、自信には
繋がらないんだよね(苦笑)だから、こういう自分に対して
否定的なところ?これが、来週末に見たい過去生の影響なんじゃないかなって
思ってるんだよね(汗)」

「ミウが、そう感じるということは、きっとそうなんでしょうね。
しっかり、一緒に向き合って、癒していきましょうね。
私が傍に居るから、安心して、向き合ってくれて良いわよ」

「うん。アトランティーナが一緒に居てくれる、傍に居てくれるって
いうのが、本当に心強くて、向き合う覚悟が出来たんだよね。
来週末は、よろしくお願いします。っていうか、私、毎週末ごと?
いや、週に何度もアトランティーナに<よろしくお願いします>って
言ってる気がする(笑)」

「あら、そうだった?」

「なんか、いつもアトランティーナにお願いしてる気がする(汗)
申し訳ないです」

「ミウらしくないわよ!使えるものは、使わないとね。
それに、私は何も無理をしていないんだから、そんなことは
気にしなくて良いの。出来ることをしているだけで、
私もミウの守護天使みたいなものなんだから、サポート出来ることは、
いくらでもサポートするつもりよ」

「ありがとう。私は、本当にみんなに支えられて、助けられて、
愛されてるよなって、つくづく思うよ。もう、感謝しかありません!
ありがとうございます」

「ねぇ、ミウ。そう思うんだったら、もう一歩進んで考えてみない?」

「えっ、何を?」

「『どうして、みんなが私のことを助けてくれるんだろう?』
とは思わないの?」

「えっ、それは、私の周りにいる人たちは、ほとんどが
元々は人間じゃない人たちだから、愛の概念を知っていて、
みんな心優しい人たちだからでしょ?」

「そうきたか・・・」

「えっ、違うの?」

「確かにそれもあるけど、元々人間じゃない存在は、愛について
正しい認識を持っているけど、お節介ではないのよ。
聞かれれば答えるけど、聞かれなかったら、知っていても答えないし、
助けを求められれば助けるけど、助けが必要な時でも助けを
求められなかったら助けないの。この話はしたわよね?
でも、ミウは、色々と助言も貰っているし、助けても貰って
いるわよね?それは、どうしてだと思っているの?」

「それは、分かんないことがあれば聞くし、助けも求めてるからだと
思ってるよ」

「それよ!それが大事なことなの!何が分からないのかをミウは、
分かっているというところと素直に助けを求められるところ!
それって、ミウにとっては、当たり前のことなのかもしれないけど、
意外と出来ない人、多いのよ」

「え~っ、そうなの?だって、何が分かんないのかが分かんない状態が続くと
超気持ち悪いし、困った時は、助けを求めるもんじゃないの?」

「それは、ミウは、学校の先生に言われたのよね?何が分からないのかが
分かったら、解決したも同然だって。それを素直に信じて、
実行しているだけなのよね?」

「うん、そう!」

「でも先生は、ミウだけに言ったんじゃないわよね?」

「そうだね。授業の時だったから、私だけじゃなくて、クラスの皆んなが
聞いてたと思うよ」

「じゃあ、その中で、その話を覚えていて、実際に使っている人は、
どのくらいいるのかしら?おそらく、ミウ以外で、その話を覚えていて、
学校を卒業した今でも、それを実行している人は少ないと思うわよ」

「確かに!そうかもしれない。卒業した後、それも卒業してから、
そんなに経ってなかったと思うんだけど、その話をしたら、
そこに居た人で、覚えてる人、居なかったような気がする。
『なんで、そういう社会に出てからも役に立つ話を覚えてないんだろう?』
って思ったような気がするもん。そっかぁ・・・。そういうもんなんだね」

「そうよ。それと、困った時に素直に助けを求められる人も少ないわよね」

「あ~、それはね、また別の話だと思うよ。私もアトランティーナに
出会う前は、困ってても誰にも助けを求めなかったから(汗)
助けを求めても助けてもらえないことが多かったし、お願いしたことと
違うことをされて、逆に面倒になったことがあるから
お願いしなくなったから(苦笑)

あとね、私の疑問に私が納得いくように説明してくれる人も
いなかったしね。だから、本が私の先生だったんだよね。
本を読んで、覚えたこと、知ったこと、たくさんあるよ。

まぁ、私が今よりも自分のことを信じられなかったから、
似たような人たちが周りに集まっちゃって、余計にそうなっちゃったって
こともあるかもしれないけどね。だから、思うんだ。

アトランティーナに出会ってから、私の周りは、見違えるように
変わったなって。だから、仕事でも任せられる後輩が居て、
相談しやすい上司も居て、クライアントも話が分かるっていうか、
自由な発想を受け容れてくれそうなクライアントに出会うことが
出来たじゃない?ま、プレゼンしてみないと分かんないけど。

私は、引っ越したワケでもないし、転職したワケでもない。
一見、何も変わっていないんだけど、周りの環境が
どんどん変わっていったなって感じてる。
唯一、変わったかもしれないのは、見た目では
分かんないかもしれないけど、私自身なんだよね。

アトランティーナに出会って、色々なことを教えてもらって、
一つずつクリアしていって、考え方とかも変わったからね。
それで、周りがこんなに変わるんだって、良い意味でショックを
受けたこともあった。だけど、自分でその変化を目の当たりにしたから、
これからも何かを変えたかったら、私が変われば良いんだって思ってる。

自分を変えるのって、楽なんだよね。もちろん、すぐに変われるワケじゃ
ないんだけど、自分が気をつけてれば良い話じゃない。
自分がどこに意識を向けるか、自分が何に気をつけたら良いのか・・・
自分だけで完結できて、それに伴って現実が変わっていくって、
客観的に見たり、考えたりしたら、めっちゃ面白いなって思うもん。

だから、これからも、もっともっと変わっていって、
もっともっとステキな女性になりたいって思ってるから、
アトランティーナ、これからもよろしくお願いします!
あっ、また、<よろしくお願いします>って言ったね、私(笑)」

「ここまで短期間に結果を出せたのは、ミウが素直だから。素直さって、
最強の武器なのよね。ミウは、その最強の武器を持っている。
これは、ミウのお父さんのお陰ね。ミウは、私や周りに
居る人たちだけでなく、ミウ自身とお父さんにも感謝しなくちゃね」

「そうだね。パパ、よく言ってたもん。
<人は、幾つになっても素直さが大切なんだよ>って。
小さい頃から言われ続けてたから、知らない間に身について
くれてたんだね。ホント、パパに感謝!ありがとう、パパ。
そして、その素直さを忘れないでいた私、ありがとう」

「どう?胸の辺りに何か変化があったんじゃない?」

「うん・・・涙が・・・出てきちゃった(笑)
なんか、・・・めっちゃあったかい・・・」

「愛がハートで満たされると涙が溢れるのよね。
きっと、ハートに溜まっていた要らないものが流されるのよ。
抑えることなんてないのよ。全部、流し切ってしまいなさい。
その方がスッキリするから」

「・・・うん。ありがとう、アトランティーナ」


<次回へ続く>
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