ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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全ての命と・・・

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予定通り、サクサクッとご飯食べて、片付けて、
今夜は、お喋りタイムの前にお風呂も済ませた。
お風呂の後、お喋りタイムがあるのかなぁって思ってたけど、
アトランティーナに「早く寝なさい」って言われて・・・。
ちょっと寂しい気もしたけど、明日からの一週間は、たぶん、
これまでで一番濃い~一週間になりそうだからね(汗)
大人しく寝ることにしたんだ。

それに、この一週間を越えれば、また、アトランティーナと一緒に
過去生探検?が出来るもんね。でも、こんなに早い時間に
寝つけるかなぁって、ちょっと心配だったんだけど、
ベッドに入ったら、瞬殺だった(笑)ぐっすり朝まで目覚めずに
眠っちゃった。やっぱり、チャクラとか、石とか、
エネルギー使うんだなって思った。何気に疲れちゃってたみたいだからね。

目覚ましが鳴る前に、そっと家を出て、会社に向かった。
いつも通り、電車は座れたから、のんびりチェリーとお話ししながらの通勤。

「チェリー、おはよう!」

「おはよう、ミウ。週末のチャクラ講座は終わったの?」

「うん。無事、終了したよ。でもね、やっぱり、先週の方がキツかったね。
昨日と一昨日は、第5~7チャクラだったんだけど、比較的、楽だったかな?
やっぱり、肉体に関わるチャクラの方が私は苦手っていうか、
バランス崩してたみたいだね(汗)」

「そっか。でも、そういう人、多いみたいだから気にすることないよ」

「ありがとう、チェリー。だから、チャクラに対応する石も注文したんだけど、
ゼロ・チャクラと第1チャクラ、第3チャクラに対応する石にしたの」

「石は何にしたの?」

「レインボーオブシディアンとブラッドストーン、あと、レモンクォーツ」

「なかなか渋い選択だね(笑)」

「えっ、渋い?」

「うん。だって、石を知らない人だったら選ばない石だもの。
ミウが選んだの?それともアトランティーナ?」

「選んだのは私だけど、候補を挙げてくれたのは、アトランティーナかな」

「だよね。ミウがその3つを知っていたら、ちょっとビックリかもしれない」

「そういう石なんだね」

「うん。たくさんの人に好まれる石ではないと思うよ」

「たくさんの人に好まれる石って、例えば、どんな石があるの?」

「よく知られている石は、ローズクォーツとか、インカローズ、ラピスラズリ、
ムーンストーン、アメジスト、サファイア、ルビー、エメラルド、
クリアクリスタル・・・。こんな感じなんじゃないのかなぁ」

「確かに!今、チェリーが言った石なら、全部分かる!
ルビーは良いなぁって思ったんだけど、私、ブレスレットが欲しくって、
ルビーだとめっちゃ高くて、手が出なかったんだよね(苦笑)
だから、ブラッドストーンにしたの」

「そういうことね。でも、とても良い石を選んだと思うよ。
どれもパワフルだし、3つ共、私の好きな石だから。
あとね、ヘマタイト・イン・クォーツっていう石があるの。
あの石も私は好き」

「えっ、どんな石なの?」

「クリスタルの中にヘマタイトが入り込んで出来た石で、
透明なクリスタルのなかにオレンジや赤の線が入っているように見えるの。
まるで、血管みたいにね。【自らの基盤を築く】っていう石だから、
ゼロ・チャクラとか第1~3チャクラまでを網羅していると思う。
肉体があって、初めて始まるんだよっていうことを教えてくれる石ね。

あと、ヘマタイトは男性性エネルギー、クリスタルは女性性エネルギーなの。
つまり、ヘマタイト・イン・クォーツは、一つの石の中に男性性と女性性の
エネルギーが入っているのね。だから、自分の中にある男性性と女性性の
エネルギーを統合するサポートもしてくれる石。内側で、聖なる結婚を
叶えてくれる石なの!男性性と女性性のエネルギーバランスが整えば、
様々な場面でバランスが取れるようになるのよ。

男性性エネルギーと女性性エネルギーの代表的な例を挙げるなら、
与えることと受け取ること。この両方のバランスが取れている人って、
意外と少ないでしょ?ミウもそうなんじゃない?

与えることは得意だけど、受け取ることは苦手という場合だったら、
受け取ることに罪悪感を感じないようにしてくれたりするし、
逆に受け取ることは得意だけど、与えることは苦手という場合には、
心に余裕を与えて、与えることを促してくれるの。

詳しいことは、帰ったら、アトランティーナに聞いてみても良いんじゃない?
ヘマタイト・イン・クォーツは、そんなに高い石じゃないからオススメだよ」

「うわぁ、聞いてるだけで欲しくなってきちゃった!うん。帰ったら、
アトランティーナに聞いてみるね。チェリー、いつもありがとう!」

「ううん。少しでもミウの役に立てたら良いなって思ってるから、お安い御用よ」

「アトランティーナもそうだけど、チェリーもいろんなこと、知ってるよね」

「ミウだって!ただ、肉体を持つ時に過去で得た知識とか、経験を忘れるように
しているから、すぐには思い出せないだけで、ミウが肉体から解放されたら、
私以上の色々なことを知っているんだよ」

「えっ、そうなの!?」

「ミウの意識下には上がって来ない情報が山ほどあるんだから!
忘れるといっても、ミウの中からなくなるということではなくて、
ミウの深いところにストックされているの。だから、何かキッカケがあった時に
思い出すこともあるはずだよ。石のこともそう。アトランティーナに出会う前は、
石に興味はなかったでしょ?でも、会う少し前、そして、会ってからは、
石に興味を持ち始めた。それは、ミウの中にある石への愛情を
思い出したからなんだと思うよ」

「石に対する愛情?」

「そう!だって、ミウは、クリスタルをはじめとした、たくさんの石に囲まれて
過ごした記憶があるんだもの。今は、全部を思い出せていないだけで。
ただ、当時と現在とでは、採れる石も少し変わっているから、初めましての石も、
もちろんあるとは思うけどね。でも、石に関する基本的な知識は、
ミウの中にちゃんと残ってるはずだよ」

「え~っ、そうなら、思い出したい!」

「大丈夫!必要な時に、ちゃんと思い出すから」

「そうなのかなぁ?でもそれって、必要じゃなかったら、
思い出さないってことだよね?」

「ま、そういうことだけど、石だけが全てではないから。
もっと、今のミウに必要なことがあるから、思い出さないっていうことだよ。
肉体を持っていると、色々と制限があるからね。その身体の中に留めておける
情報量を超えることは出来ないでしょ?」

「うん。そうだね。やっぱり、肉体を持つって、身体があるって、
制限になっちゃうんだね」

「まぁ、そうなんだけど、肉体がなかったら出来ないこと、
感じられないこともあるし、肉体から得られる学びもたくさんあるんだよ。
どんなことでもそうだけど、見方によって、ポジティブにもなるし、
ネガティブにもなる。そのどちらに目を向けるのか?
それは、その人の選択次第。ミウは、どちらに目を向ける?」

「それはやっぱり、ポジティブな方が良いよね」

「でしょ?だとしたら、肉体があるから出来ること、感じられること、
学べることに意識を向けた方が良いんじゃない?そのために、肉体があるという
現実を受け容れて、肉体に感謝して、肉体を労って、大切にして、
愛して行くことが最善だと思うよ。そのためにチャクラの勉強も
したんだと思うの。だから、ミウは苦手って言っていたけど、
第1~3チャクラには、しばらくの間、特に意識を向けて行くと
ミウの中で、また新しい発見があると思うよ」

「そうだね。だから、そういう石を選んだんだしね」

「そうだよ!私が大好きってこともあるけど、
今のミウにヘマタイト・イン・クォーツはピッタリだと思うよ。
少し大きな玉でブレスレットにしても可愛いしね」

「へぇ~、そうなんだ!早速、見てみる!」

「でも、買う前にアトランティーナに相談するのを忘れないでね」

「もちろん!チェリー、いつもありがとう!」

「どういたしまして。じゃ、そろそろじゃない?ミウ、いってらっしゃい」

「うん、ありがとう!チェリー、いってきます!」

チェリーから思いがけなく、新しい石の情報をもらえたな。
ヘマタイト・イン・クォーツか。クリスタルの中にヘマタイトが
入り込んで出来た石って言ってたよね。自然って、本当にスゴイよね。
だって、クリスタルの中に入ろうって思う?私がヘマタイトだったら
思わないと思うんだよね(笑)そもそもヘマタイトって、どんな石なんだろう?
たぶん、ヘマタイトだけ、クリスタルだけっていうんじゃなくて、
一緒になることで、また新しいパワーが宿るんだよね。

でも、そう考えると、ちょっと面白いかも!Aっていう石とBっていう石があって、
それぞれがパワーを持ってるんだけど、一緒になることで、
また新しいパワーが宿るって、それって、化学反応を起こすってことだよね?

あっ、でも、これって人間関係でも言えることだよね?
AさんとBさんが組むことで、化学反応を起こして、今までにない新しい企画が
生まれるとか、新しい何かが生まれるとかって、よく聞くもん。

アトランティーナが、石との関係作りは、人間関係と同じって言ってたけど、
本当に同じなんだね。あっ、植物もそうだ!うん、やっぱり命あるものは、
みんな同じなんだ。だから、命の重さも一緒。それなのに、人間だけが偉いとか、
スゴイとか思ってる人が多過ぎる気がする。動物も石も植物も何もかも、
命あるものは、全部同じで、どの命も尊くて、素晴らしいものなんだね!

なんか、朝から泣きそうだよ。今ね、超感動してるの。
そうだ!私もその中の一人なんだね。だから、私の命も軽くないし、
尊いってことだよね?だから、もっと自分のことを大切にしないと
いけないんだよ。私は、尊い存在なんだもんね。

この考え方、結構、良いかも!この地球上に存在している命の全てが重くて、
尊いもの。だから、私の命も重いし、尊い。全ての命をリスペクトして、
大切にする必要があるから、私自身のこともリスペクトして、大切にする
必要がある。だから、私は、私を大切にして、愛して、リスペクト、
つまり、価値を認める。これなら、分かりやすいっていうか、
受け容れやすいかもしれない。

自分を愛すること、大切にすること、自分に優しくすることが苦手な人は、
この考え方、試してみて欲しいな。私と一緒に♡


<次回へ続く>
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