93 / 297
出来ないから手に入ったモノ?
しおりを挟む
チェリーとのお喋りもアトランティーナと一緒で、
私に気づきを与えてくれるんだよね。お陰で、会社に行く時は、
また、新しい自分になっている気がする。ホントに有り難いよね。
っていうか、マジで私って恵まれてるなって思う。
そうだ!この【恵まれてる】って感じてることをしっかりと受け取ろう。
何気なく流してしまうんじゃなくてね。
でも、どうやって受け取れば良いんだ?いや、もしかしたら、
『有り難い』って思うことで、すでに受け取れてるのかもしれない。
だから、自分は受け取るのが苦手っていう意識とバイバイすれば
良いんじゃないかな?だって、人生はとってもシンプルだって
アトランティーナがいつも言ってるじゃん。
あっ、『有り難い』って思う時、しっかり地に足がついてるかどうかを
確認すれば良いのかも!じゃ、もう一回、やってみよう。
まずは、地に足がついてることを確認して・・・。
『朝イチにチェリーから、たくさんの気づきを貰ってる。
それも毎日!それ以外の時間では、アトランティーナやレオンくんからも
貰ってる。それは、本当に有り難いこと。周りに居る全ての人たちに
感謝を捧げます。そして、ちゃんと受け取れてる自分にも感謝。ありがとう』
こんな感じで良いかな?うん、良い気がする。だって、さっきより、
全然気分が違うから。チェリーとバイバイした時もスッキリしてたけど、
今は、それ以上にスッキリしてるし、なんとなく、お腹の真ん中に力を
感じてるもん。これが自信へと育ってくれるのかもしれないね。
今日も元気に過ごしましょう!なんか、やる気がみなぎってきたかも!
ホント、私って単純(笑)でも、そんな単純な自分を愛おしく感じる♡
いつもありがとう、私。
「おはようございま~す!」
「おはようございます!週のアタマなのに元気ですね」
「週のアタマだから、元気にスタートしなきゃなんじゃない?」
「確かに!ハハハ(笑)」
今週も元気にスタートした。追い込みの週だからね。
しっかり気合い入れて臨みましょう。
「おはようございます、チーフ」
「おはよう!来週の今日は、プレゼンだから、今週は、ちょっと大変に
なるかもだけど、みんなで乗り切って行こうね!」
「はい!」
「それでなんだけど、今週の早いところで、模擬プレゼンをしたいと
思ってるんだよね。実際にやってみないと何が足りないとか、
もっとこうした方が良いとか、分かんないからね。
イメージだけじゃなくて、実際に身体と頭を動かしてみた方が
良いと思うんだけど、どうかな?」
「あ~、確かにそうですね。そうすれば、より完璧なプレゼンが出来ますよね」
「でしょ?久しぶりの大きなプレゼンだし、後悔は残したくないなと思って。
じゃ、いつにする?明日とか、出来そうかな?」
「ミウさん、僕は今日でも大丈夫ですよ」
「さっすが、レオン!でも、僕の方は、もう少し確認したいこととかあるから、
明日にして貰った方が有難いかな(苦笑)」
「他の人はどう?」
「あっ、私も明日なら」「ええ。明日なら大丈夫です」
「僕は、明日までにまとめます」
「じゃ、明日の午前中にしよう!それで大丈夫かな?そしたら、私も見直して、
今日中に持って行けるように作り込むから」
「はい!じゃ、明日の午前中ってことで」
「じゃ、智美ちゃん、また会議室、予約お願い出来る?」
「はい、予約しておきます」
「よろしくね。じゃ、今日は、明日がプレゼンだと思って、まとめちゃうよ!」
「は~い!でも、良かったです。なんか、来週の今日だって分かってても
直前にならないとエンジンかからないっていうか・・・。
だから、模擬プレゼンがなかったら、ギリギリになっちゃうところでした。
今日、気合い入れて仕上げます!」
「優一くん、よろしくね。あっ、でも、みんな、残業まではしなくても
良いからね。ちゃんと時間内に終わらせるっていう意識を持って、
作業を進めてください。長い時間かければ良いってものでもないし、
定時に帰るって決めてから進めるとそうなるから、その意識だけは
忘れないで始めてください」
「はい、分かりました」
こんな感じで、今週も始まったけど、模擬プレゼンの話をして良かった。
確かに期限ギリギリになりやすい人っているもんね。
実は、私もそういうタイプだったし(汗)一週間前に仕上げてるなんて、
さすがレオンくんだよね。そうだ!私たちだけだと緊張感がないから、
部長にも立ち会ってもらおう!部長は、グローバルな人だから、
その部長からもアイデアを頂けるかもしれないもんね。
ブルータイガーは、外資系の会社だから、グローバルな視点は必要。
「部長、おはようございます」
「おはようございます。何かありましたか?」
「明日の午前中なんですけど、お時間を少し頂くことは出来ますか?」
「明日の午前中ですか?ちょっと待ってくださいね。
え~っと、明日の午前中なら、大丈夫ですね」
「ブルータイガーのプレゼンが、来週の月曜日なので、模擬プレゼンを
しようと思ってまして・・・。実際にやってみないと何が足りないとか、
もっとこうした方が良いとか、分からないと思うので、イメージだけじゃなくて、
実際に身体と頭を動かしてみようと思っているんです。
それで、私たちだけだと緊張感もないですし、出来れば、部長に立ち会って
頂いて、ご意見を頂けないかなぁと。ブルータイガーは、外資系の会社ですから、
部長のグローバルな視点で、見て頂けたら嬉しいです」
「あっ、そういうことですか!喜んで、参加させて頂きます」
「ありがとうございます!メンバーには、部長が立ち会ってくださることは
内緒にしておきます。その方が、緊張感も出るだろうし・・・。
おそらく、仲間内だけの時と実際のプレゼンでは緊張感が違うから、
その緊張感も味わってもらいたいんですよね。仲間内では出来たけど、
クライアントを前にしたら固まってしまって、何も言えなかったということも
無きにしも非ずだと思うので」
「分かりました。さすが、チーフですね。よく、先のことが見えている。
感心しました」
「ありがとうございます。では、明日、プレゼンを始める前に、
お声をかけさせて頂きますので、よろしくお願いします」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
よし、これで、部長の立ち会いが決定した。部長にも言ったけど、
みんなには内緒。何の予告もなしに部長が来た方が、緊張感が違うからね。
あっ、これ、意地悪じゃないよ。あくまで、当日に備えたいだけ。
だって、模擬プレゼンなんだから。
私も三神優一くんと同じで、ギリギリになっちゃうタイプなんだけど、
今回は、少し早めにまとめられたんだよね。でも、これで、本番を迎えて
良いのかって言われると・・・って感じだったから、明日に向けて、
もう一度、練り直せるところは、練り直しておこう。
模擬プレゼンをすることは、誰のためでもなく、私自身のためでも
あるんだよね。いきなり本番を迎えられるほど、
プレゼン慣れしてないからね(苦笑)
なんとなく、明日の段取りが出来たから、あとは自分の作業をするだけ。
脇目も振らずに突っ走ってたら、あっという間にランチタイムだ。
『えっ、もう?』って感じ。集中すると時間が経つのって早いよね。
何かに集中するのって、好きなんだよな。もちろん、楽しいから
出来るんだけどね。楽しくないことだと、全然、集中出来なくなるから、
集中できるかどうか、これが私が好きなことをしてるかどうかの
バロメーターになるんだよね(笑)
途中、レオンくんの気配を感じたけど、ランチは一人で行きたかったし、
キリの良いところまでは午前中に済ませておきたかったから、
敢えて気づかないフリをしちゃった。私のことを気にかけてくれるのは
嬉しいんだけど、なんか、重いんだよね、レオンくん。
もし、私がレオンくんのことを好きだったら、その重さもイヤだと
感じないんだけど、今は、レオンくんに対して、
恋愛感情を持ってないからなぁ・・・。
いつもだったら、気づかないフリをしてても声をかけてくるんだけど、
今日は、さすがに遠慮したみたい。明日の午前中に模擬プレゼンをするし、
<残業しないでね>って言ってたからね。
「ごめんね、レオンくん」声にならない声で謝ってた。
ランチもサクサクッと済ませて、午後もひたすら脇目も振らず、
作業に集中した。私は、頭の中でまとめるのが苦手だから、
とりあえず、浮かんだことを書き出して、それを読み返して、
そこに足したり、引いたりしながら、まとめて行くんだよね。
だから、まずは叩きとして、一気に書き出して、その後、読み返しながら
って感じだから、非効率に見えるかもしれないけど、それが私のスタイル。
仕事だと自分のスタイルが分かってて、『上手くデキる!』って思えるし、
自信も持てるんだよね。この自信を全てのことに持てたら良いのにって、
いつも思う。他のことにも自信を持てたら、きっと私の人生は変わって
いたんだろうな。でも、もし、そうだったら、アトランティーナと
出会ってなかったのかも!?あっ、だから、良かったんだ。
仕事以外のことに自信を持てなくても(笑)だって、アトランティーナに
出会えたこと、私史上で、最も価値のあることのような気がするから。
どんだけ、アトランティーナのことが好きなんだよって感じだけどね(笑)
だから、『出来ない』って自分で思ってることにも意味があるのかもしれないね。
出来ないから得られることもあるみたいだし。だから、『出来ない』って思って
後ろ向きになるんじゃなくて、出来ないから得られたものを探してみると
意外とお宝が見つかるかもしれないよ。モノは考えようってことだよね。
私みたいに、あなたにもあるかもしれない。『出来ない』から手に入ったもの。
それを探してみるのも楽しいんじゃないかな。
人生、楽しまなきゃ、もったいないからね!
こんな感じだったから、午後もあっという間だった。いつもだったら、
コーヒーブレイクの時間も取るんだけど、『今日は、休憩しなかったなぁ』って、
ふと思う。でも、そのお陰で、なんとか、形にすることが出来た。
時計を見たら、終業の1時間前。「ふぅ~」やっとひと息つけた感じ。
みんなはどうなんだろう?顔を上げて、見回してみる。みんな私に負けず劣らず、
集中力あるんだなぁ。このチームは、集中力のチームだったりして(笑)
私が、ひと息ついてるのを感じたのか、一人ずつ顔が上がって行く。
「チーフ、出来たって感じですか?」
「うん、一応、私のパートは形になったかな。でも、明日、やってみて、
修正するところも出て来ると思うけどね。みんなは、どんな感じ?」
「あっ、もうすぐですね」「私は、ほぼほぼ終わりました」
「私も、あと一歩って感じです」「僕は、出来ることはやったって感じなので、
明日、確認して手直しが必要なところを見つけるって感じっすかね」
「じゃ、定時には帰れそうだね」
「はい!大丈夫です」
「レオンくんは、もう出来てるんだよね?」
「はい。でも、また改めて見直して、更にブラッシュアップしました」
「もう、ホントにさすがだよね、レオンくんは!明日も頼りにしてるね。
レオンくんから見て、直した方が良いところは、遠慮なく指摘して欲しい。
この中で、外資系の会社に一番近いところにいるのがレオンくんだから。
日本の会社と違って、外資系ってシビアなイメージがあるけど、どの辺が、
どのくらいシビアなのか、私たちには分からないから」
「そうですよね。今まで外資系のクライアントにプレゼンしたことなかったから、
どこをどうしたら良いのか、手探りな感じ、ありますもんね」
「それは、私も含め、みんなそうだと思う。だから、模擬プレゼンなんだよ!
明日、全体を見ることが出来るから、そこからまた、修正して行こう。
じゃ、残り1時間弱だけど、大丈夫だよね?」
「話聞きながら、手だけは動かしてたので、もう終わります」
「優秀だね、理沙ちゃん!」
「ありがとうございます!やった!」
「僕も終わりました」「私もなんとか、まとまりました!」
「よし!僕も終了です」
終業のチャイムが鳴る前に、みんな終えられたみたいで良かった。
レオンくんも笑顔でみんなのことを見てる。
なんか、レオンくんの立ち位置って、みんなのお父さんみたいだよね。
遠くから見守ってる感じ。私もみんなを遠くから見守るスタンスが
取れたら良いんだろうけど、まだ、そこまでの余裕は
ないんだよね(苦笑)でも、レオンくんのお陰で、これから自分が
目指すチーフとしてのスタンスを見せて貰ったような気がする。
「ありがとう、レオンくん」心の中で、呟いてみた。
<次回へ続く>
私に気づきを与えてくれるんだよね。お陰で、会社に行く時は、
また、新しい自分になっている気がする。ホントに有り難いよね。
っていうか、マジで私って恵まれてるなって思う。
そうだ!この【恵まれてる】って感じてることをしっかりと受け取ろう。
何気なく流してしまうんじゃなくてね。
でも、どうやって受け取れば良いんだ?いや、もしかしたら、
『有り難い』って思うことで、すでに受け取れてるのかもしれない。
だから、自分は受け取るのが苦手っていう意識とバイバイすれば
良いんじゃないかな?だって、人生はとってもシンプルだって
アトランティーナがいつも言ってるじゃん。
あっ、『有り難い』って思う時、しっかり地に足がついてるかどうかを
確認すれば良いのかも!じゃ、もう一回、やってみよう。
まずは、地に足がついてることを確認して・・・。
『朝イチにチェリーから、たくさんの気づきを貰ってる。
それも毎日!それ以外の時間では、アトランティーナやレオンくんからも
貰ってる。それは、本当に有り難いこと。周りに居る全ての人たちに
感謝を捧げます。そして、ちゃんと受け取れてる自分にも感謝。ありがとう』
こんな感じで良いかな?うん、良い気がする。だって、さっきより、
全然気分が違うから。チェリーとバイバイした時もスッキリしてたけど、
今は、それ以上にスッキリしてるし、なんとなく、お腹の真ん中に力を
感じてるもん。これが自信へと育ってくれるのかもしれないね。
今日も元気に過ごしましょう!なんか、やる気がみなぎってきたかも!
ホント、私って単純(笑)でも、そんな単純な自分を愛おしく感じる♡
いつもありがとう、私。
「おはようございま~す!」
「おはようございます!週のアタマなのに元気ですね」
「週のアタマだから、元気にスタートしなきゃなんじゃない?」
「確かに!ハハハ(笑)」
今週も元気にスタートした。追い込みの週だからね。
しっかり気合い入れて臨みましょう。
「おはようございます、チーフ」
「おはよう!来週の今日は、プレゼンだから、今週は、ちょっと大変に
なるかもだけど、みんなで乗り切って行こうね!」
「はい!」
「それでなんだけど、今週の早いところで、模擬プレゼンをしたいと
思ってるんだよね。実際にやってみないと何が足りないとか、
もっとこうした方が良いとか、分かんないからね。
イメージだけじゃなくて、実際に身体と頭を動かしてみた方が
良いと思うんだけど、どうかな?」
「あ~、確かにそうですね。そうすれば、より完璧なプレゼンが出来ますよね」
「でしょ?久しぶりの大きなプレゼンだし、後悔は残したくないなと思って。
じゃ、いつにする?明日とか、出来そうかな?」
「ミウさん、僕は今日でも大丈夫ですよ」
「さっすが、レオン!でも、僕の方は、もう少し確認したいこととかあるから、
明日にして貰った方が有難いかな(苦笑)」
「他の人はどう?」
「あっ、私も明日なら」「ええ。明日なら大丈夫です」
「僕は、明日までにまとめます」
「じゃ、明日の午前中にしよう!それで大丈夫かな?そしたら、私も見直して、
今日中に持って行けるように作り込むから」
「はい!じゃ、明日の午前中ってことで」
「じゃ、智美ちゃん、また会議室、予約お願い出来る?」
「はい、予約しておきます」
「よろしくね。じゃ、今日は、明日がプレゼンだと思って、まとめちゃうよ!」
「は~い!でも、良かったです。なんか、来週の今日だって分かってても
直前にならないとエンジンかからないっていうか・・・。
だから、模擬プレゼンがなかったら、ギリギリになっちゃうところでした。
今日、気合い入れて仕上げます!」
「優一くん、よろしくね。あっ、でも、みんな、残業まではしなくても
良いからね。ちゃんと時間内に終わらせるっていう意識を持って、
作業を進めてください。長い時間かければ良いってものでもないし、
定時に帰るって決めてから進めるとそうなるから、その意識だけは
忘れないで始めてください」
「はい、分かりました」
こんな感じで、今週も始まったけど、模擬プレゼンの話をして良かった。
確かに期限ギリギリになりやすい人っているもんね。
実は、私もそういうタイプだったし(汗)一週間前に仕上げてるなんて、
さすがレオンくんだよね。そうだ!私たちだけだと緊張感がないから、
部長にも立ち会ってもらおう!部長は、グローバルな人だから、
その部長からもアイデアを頂けるかもしれないもんね。
ブルータイガーは、外資系の会社だから、グローバルな視点は必要。
「部長、おはようございます」
「おはようございます。何かありましたか?」
「明日の午前中なんですけど、お時間を少し頂くことは出来ますか?」
「明日の午前中ですか?ちょっと待ってくださいね。
え~っと、明日の午前中なら、大丈夫ですね」
「ブルータイガーのプレゼンが、来週の月曜日なので、模擬プレゼンを
しようと思ってまして・・・。実際にやってみないと何が足りないとか、
もっとこうした方が良いとか、分からないと思うので、イメージだけじゃなくて、
実際に身体と頭を動かしてみようと思っているんです。
それで、私たちだけだと緊張感もないですし、出来れば、部長に立ち会って
頂いて、ご意見を頂けないかなぁと。ブルータイガーは、外資系の会社ですから、
部長のグローバルな視点で、見て頂けたら嬉しいです」
「あっ、そういうことですか!喜んで、参加させて頂きます」
「ありがとうございます!メンバーには、部長が立ち会ってくださることは
内緒にしておきます。その方が、緊張感も出るだろうし・・・。
おそらく、仲間内だけの時と実際のプレゼンでは緊張感が違うから、
その緊張感も味わってもらいたいんですよね。仲間内では出来たけど、
クライアントを前にしたら固まってしまって、何も言えなかったということも
無きにしも非ずだと思うので」
「分かりました。さすが、チーフですね。よく、先のことが見えている。
感心しました」
「ありがとうございます。では、明日、プレゼンを始める前に、
お声をかけさせて頂きますので、よろしくお願いします」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
よし、これで、部長の立ち会いが決定した。部長にも言ったけど、
みんなには内緒。何の予告もなしに部長が来た方が、緊張感が違うからね。
あっ、これ、意地悪じゃないよ。あくまで、当日に備えたいだけ。
だって、模擬プレゼンなんだから。
私も三神優一くんと同じで、ギリギリになっちゃうタイプなんだけど、
今回は、少し早めにまとめられたんだよね。でも、これで、本番を迎えて
良いのかって言われると・・・って感じだったから、明日に向けて、
もう一度、練り直せるところは、練り直しておこう。
模擬プレゼンをすることは、誰のためでもなく、私自身のためでも
あるんだよね。いきなり本番を迎えられるほど、
プレゼン慣れしてないからね(苦笑)
なんとなく、明日の段取りが出来たから、あとは自分の作業をするだけ。
脇目も振らずに突っ走ってたら、あっという間にランチタイムだ。
『えっ、もう?』って感じ。集中すると時間が経つのって早いよね。
何かに集中するのって、好きなんだよな。もちろん、楽しいから
出来るんだけどね。楽しくないことだと、全然、集中出来なくなるから、
集中できるかどうか、これが私が好きなことをしてるかどうかの
バロメーターになるんだよね(笑)
途中、レオンくんの気配を感じたけど、ランチは一人で行きたかったし、
キリの良いところまでは午前中に済ませておきたかったから、
敢えて気づかないフリをしちゃった。私のことを気にかけてくれるのは
嬉しいんだけど、なんか、重いんだよね、レオンくん。
もし、私がレオンくんのことを好きだったら、その重さもイヤだと
感じないんだけど、今は、レオンくんに対して、
恋愛感情を持ってないからなぁ・・・。
いつもだったら、気づかないフリをしてても声をかけてくるんだけど、
今日は、さすがに遠慮したみたい。明日の午前中に模擬プレゼンをするし、
<残業しないでね>って言ってたからね。
「ごめんね、レオンくん」声にならない声で謝ってた。
ランチもサクサクッと済ませて、午後もひたすら脇目も振らず、
作業に集中した。私は、頭の中でまとめるのが苦手だから、
とりあえず、浮かんだことを書き出して、それを読み返して、
そこに足したり、引いたりしながら、まとめて行くんだよね。
だから、まずは叩きとして、一気に書き出して、その後、読み返しながら
って感じだから、非効率に見えるかもしれないけど、それが私のスタイル。
仕事だと自分のスタイルが分かってて、『上手くデキる!』って思えるし、
自信も持てるんだよね。この自信を全てのことに持てたら良いのにって、
いつも思う。他のことにも自信を持てたら、きっと私の人生は変わって
いたんだろうな。でも、もし、そうだったら、アトランティーナと
出会ってなかったのかも!?あっ、だから、良かったんだ。
仕事以外のことに自信を持てなくても(笑)だって、アトランティーナに
出会えたこと、私史上で、最も価値のあることのような気がするから。
どんだけ、アトランティーナのことが好きなんだよって感じだけどね(笑)
だから、『出来ない』って自分で思ってることにも意味があるのかもしれないね。
出来ないから得られることもあるみたいだし。だから、『出来ない』って思って
後ろ向きになるんじゃなくて、出来ないから得られたものを探してみると
意外とお宝が見つかるかもしれないよ。モノは考えようってことだよね。
私みたいに、あなたにもあるかもしれない。『出来ない』から手に入ったもの。
それを探してみるのも楽しいんじゃないかな。
人生、楽しまなきゃ、もったいないからね!
こんな感じだったから、午後もあっという間だった。いつもだったら、
コーヒーブレイクの時間も取るんだけど、『今日は、休憩しなかったなぁ』って、
ふと思う。でも、そのお陰で、なんとか、形にすることが出来た。
時計を見たら、終業の1時間前。「ふぅ~」やっとひと息つけた感じ。
みんなはどうなんだろう?顔を上げて、見回してみる。みんな私に負けず劣らず、
集中力あるんだなぁ。このチームは、集中力のチームだったりして(笑)
私が、ひと息ついてるのを感じたのか、一人ずつ顔が上がって行く。
「チーフ、出来たって感じですか?」
「うん、一応、私のパートは形になったかな。でも、明日、やってみて、
修正するところも出て来ると思うけどね。みんなは、どんな感じ?」
「あっ、もうすぐですね」「私は、ほぼほぼ終わりました」
「私も、あと一歩って感じです」「僕は、出来ることはやったって感じなので、
明日、確認して手直しが必要なところを見つけるって感じっすかね」
「じゃ、定時には帰れそうだね」
「はい!大丈夫です」
「レオンくんは、もう出来てるんだよね?」
「はい。でも、また改めて見直して、更にブラッシュアップしました」
「もう、ホントにさすがだよね、レオンくんは!明日も頼りにしてるね。
レオンくんから見て、直した方が良いところは、遠慮なく指摘して欲しい。
この中で、外資系の会社に一番近いところにいるのがレオンくんだから。
日本の会社と違って、外資系ってシビアなイメージがあるけど、どの辺が、
どのくらいシビアなのか、私たちには分からないから」
「そうですよね。今まで外資系のクライアントにプレゼンしたことなかったから、
どこをどうしたら良いのか、手探りな感じ、ありますもんね」
「それは、私も含め、みんなそうだと思う。だから、模擬プレゼンなんだよ!
明日、全体を見ることが出来るから、そこからまた、修正して行こう。
じゃ、残り1時間弱だけど、大丈夫だよね?」
「話聞きながら、手だけは動かしてたので、もう終わります」
「優秀だね、理沙ちゃん!」
「ありがとうございます!やった!」
「僕も終わりました」「私もなんとか、まとまりました!」
「よし!僕も終了です」
終業のチャイムが鳴る前に、みんな終えられたみたいで良かった。
レオンくんも笑顔でみんなのことを見てる。
なんか、レオンくんの立ち位置って、みんなのお父さんみたいだよね。
遠くから見守ってる感じ。私もみんなを遠くから見守るスタンスが
取れたら良いんだろうけど、まだ、そこまでの余裕は
ないんだよね(苦笑)でも、レオンくんのお陰で、これから自分が
目指すチーフとしてのスタンスを見せて貰ったような気がする。
「ありがとう、レオンくん」心の中で、呟いてみた。
<次回へ続く>
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
金の羊亭へようこそ! 〝元〟聖女様の宿屋経営物語
紗々置 遼嘉
ファンタジー
アルシャインは真面目な聖女だった。
しかし、神聖力が枯渇して〝偽聖女〟と罵られて国を追い出された。
郊外に館を貰ったアルシャインは、護衛騎士を付けられた。
そして、そこが酒場兼宿屋だと分かると、復活させようと決意した。
そこには戦争孤児もいて、アルシャインはその子達を養うと決める。
アルシャインの食事処兼、宿屋経営の夢がどんどん形になっていく。
そして、孤児達の成長と日常、たまに恋愛がある物語である。
迎えに行ったら、すでに君は行方知れずになっていた
月山 歩
恋愛
孤児院で育った二人は彼が貴族の息子であることから、引き取られ離れ離れになる。好きだから、一緒に住むために準備を整え、迎えに行くと、少女はもういなくなっていた。事故に合い、行方知れずに。そして、時をかけて二人は再び巡り会う。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる