ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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こんなに気軽なの!?

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たった30分だけのお昼寝。正直、30分で起きられるのかな?って
思ってたんだ(笑)でも不思議。たった30分だけなのに、スッキリしてるの。

でもね、笑っちゃうのが、目覚ましで、30分後に鳴るようにセットしたのかと
思ったら、アトランティーナ、タイマーでセットしてたんだよね(笑)
確かに、目覚ましより、けたたましい音で鳴るから効果は絶大なんだけど、
まさか、タイマーを使うなんて思わなかったよ。

「アトランティーナ、二度目のおはようだね」

「あら、ミウ。寝起きの気分はどう?」

「たった30分で起きられるのか、自信なかったけど、思ったより
スッキリしてて、ちょっとビックリしてる。
でも、まさか、タイマーで30分セットしてるとは思わなかったよ(笑)」

「だって、時計だと時間を計算するの、面倒じゃない。
その点、タイマーだったら、30分セットするだけでしょ?簡単じゃない」

「そうなんだけど、意外だった(笑)それに音!目覚まし時計より激しいから、
これだったら、起きられないってこともないよね(苦笑)」

「あら、そんなに激しかった?」

「えっ、アトランティーナ、気づかなかったの?」

「音は、あまり気にならなかったかしら」

「でも、ちゃんと起きたよね?」

「あ~、それは、体内時計っていうか、『30分後に起きる』って決めたから」

「えっ、決めれば起きられるの?」

「そうよ。ミウの会社に行っていた時もそうだけど、
いつだって、目覚ましなんて使っていないわよ」

「ひぇ~!」

「そんなに驚くことじゃないわ。前にも話したことがあると思うけど、
大天使の中に時間をコントロールすることが得意な天使がいるから、
彼にもお願いするの。そうすれば、決めた時間に起こしてくれるから安心よ」

「安心よって・・・。
それは、アトランティーナが、いわば、その大天使の上司に
あたるからなんじゃないの?」

「天使界では、そういう差別はご法度よ。人間でも、お願いすれば
彼は応えてくれるわ。試しにミウも今夜からお願いしてみたら良いんじゃない?」

「う、うん。明日は、日曜日だし、お願いしてみようかな」

「じゃ、後で、誰にお願いすれば良いのか、教えてあげる。
今だと、これから過去生に行くし、忘れちゃうでしょ?」

「そうだね(苦笑)じゃ、後で教えて!」

「じゃ、そういうことで。これから過去生に行ってみる?」

「なんか、近所に買い物に行くみたいに、めっちゃ気軽なんだけど(笑)
これから過去生に行くんだよね?」

「ええ、そうよ。だって、身構える必要なんてないじゃない。
逆に、力が入ると行けなくなっちゃうわよ」

「えっ!?過去生に行くのも力抜くの?」

「そうよ!だって、タイムマシーンに乗って、身体ごと過去に
行くわけじゃないんだもの。力を抜いて、魂っていうの?
私としては、スピリットって言った方が分かりやすいんだけど、
その魂?スピリットだけで、過去に飛んで行くんだもの。
力が入っていたら、行けないじゃない」

「あっ、そっか。そうだよね(苦笑)
じゃ、また、神殿の儀式みたいに深呼吸から始めるんだね」

「そういうこと。準備は良いかしら?まずは、私がミウを誘導して、
過去生に飛ばすから。ミウが過去生に入ったなと思ったら、
私も追いかけるから、そこで待っていてね」

「うん。なんか、普通の待ち合わせみたいなんだね(汗)」

「そうそう、そんな感じよ。だから、力を抜いて、リラックスしていてね」

「う、うん。分かった」

分かったとは言ったものの、あまりの気軽さに、なんか拍子抜けっていうか、
なんとも言えない複雑な気持ちになっちゃった(汗)
別にアトランティーナを疑ってるワケじゃないけど、
こんなに気軽で良いものなの?って思っちゃうよね?

「ミウ、何か不安でもあるの?」

「うわっ、久しぶりに心、読まれた!」

「不安なことがあるなら先に言ってね」

「いや・・・不安ってワケじゃないし、アトランティーナを
疑ってるワケでもないんだけど、過去生に行くって、
こんなに気軽で良いのかなぁ・・・って」

「時空を超えることが不安なのね?大丈夫よ。
そんなに大したことじゃないから。自分が居ないところに行くんだったら、
それは大変かもしれないけど、スピリットの記憶に
アクセスするだけなんだから」

「そうは言うけど、普通は出来ないことでしょ?」

「あら、そんなことないわよ。私が居なくても、ミウだけでも練習すれば、
出来ることだし、自分の過去生を見に行くことなんて、
誰でも出来ることなんだから」

「えっ、そうなの!?」

「そうよ!だから、今回は私も同行するけど、次回からは、ミウが
行きたい時に行きたい過去生に行くことが出来ると思うわよ」

「えっ、そんなもんなの?」

「そう。そんなもんなのよ(笑)
だから、何も気負う必要なんて、全くないの。気軽に楽しみましょう」

「へぇ~、そういうもんなんだぁ・・・。ちょっと意外だったかも」

「ミウだけじゃないわ。みんな、そうなのよ。本当は簡単なことなのに、
難しいって勝手に決めつけて、トライしようとしないでしょ?
それは、過去生に行くことだけじゃないわ。もっと、気軽に、
やってみたいことにチャレンジしたり、トライすれば良いのよ」

「そっか。確かにそうだよね。やったことがないっていうだけで、
難しいって思っちゃうところ、あるよね。な~んだ、そういうことか」

「そういうこと。じゃ、準備は良いかしら?」

「はい。いつでもOKです!」

「じゃ、始めるわね」

<いつでもOKです!>とは言ったものの・・・。
やっぱり、ちょっとドキドキするかも。私、本当に大丈夫なんだよね?
って、私、誰に聞いてるんだ!?(苦笑)


<次回へ続く>
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