ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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人も人生も変わる時は一瞬

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どんな服を買うのか方向性が見えたことで、1ヶ所に留まる時間が、
かなり短縮された。目指すものを探して、なかったら「はい、次!」って
感じになるでしょ?お店の人が声をかけようとした時には、
すでにお店を後にしてるって感じだからね(笑)

まずは、ボトムからってことで、優しい桜色のワイドパンツを探したの。
そもそもワイドパンツを置いていないお店もあって、そういうお店では、
ちょこっとトップスを見たりもしたんだけど、なかなか思うようには
いかないもんだよね(苦笑)

ワイドパンツが置いてあるお店でも優しい桜色っていうのがなくて、
色の変更を考えたりもしたの。でも、初志貫徹したいっていう思いもあって、
それをアトランティーナに伝えたら・・・

「最初に決めたものを見つけようとする思い、そして、困難に打ち当たれば、
当たるほど燃えるのが、蠍座の特徴なの。『絶対に見つけてやる!』って、
今、半ば意地になってる部分もあるんじゃない?(笑)」

って言われて、物凄~く納得しちゃった(笑)でも、探しているうちに、
『優しい桜色にこだわらなくても良いんじゃない?』っていう声が、
自分の中に響いたような気がしたんだ。諦めたからっていうんじゃなくてね。

「確かに、ちょっとだけ『絶対に見つけてやるー!』とは思ってたかも(笑)
でもね、さっき、優しい桜色にこだわらなくても良いんじゃない?』って声が
私の中に響いた気がするんだよね。だから、素材とデザインに目を向けて
探してみようと思ってるんだ」

「それは良いわね。賛成よ。じゃ、改めて仕切り直して探してみましょう」

「うん、ありがとう、アトランティーナ」

話したことで、なんとなくだけど、心の中にあった重りがなくなったような
気がして、ちょっと気持ちが楽になったの。そしたら、優しい桜色では
ないんだけど、ビビッと来る色が目に飛び込んで来たんだよね。肩の力が
抜けたのが良かったのかもしれない。

そのビビッと来た色は、マゼンタピンク。優しい桜色とは真逆で、
ちょっと激しい色ではあるんだけど、その色を見た瞬間、その場を動けなく
なったんだよね。

「最初のイメージとは変わっちゃうけど、私、この色、好きかも・・・。
あと、このワイドパンツのデザインと素材も気に入っちゃった。柔らかいし、
ちょっと光沢があって、高級感があるよね。派手な色なんだけど、上品な
感じでもあるし。なんか、大人ピンクって感じじゃない?
ねぇ、アトランティーナはどう思う?」

「さっきも言ったけど、ミウが着るんだから、ミウが気に入ったら、
それで良いと思うわよ。一応、試着してみたら?着てみたら、着るとまた雰囲気も
変わると思うしね」

「うん、じゃ、着てみるね」

お店の人に言って、早速、試着してみた。着てみた瞬間、よく分かんないけど、
ドキドキし出して、鏡に写った自分の姿に感動しちゃったの。

アトランティーナに見てもらうためにカーテンを開けて外に出たら、
アトランティーナも満足そうに頷いてくれた。

「どう?ミウ、かなり気に入ったみたいね」

「うん。なんかね、着た瞬間、ドキドキしてきちゃった。でも、イヤな感じでは
ないの。なんで私、ドキドキしたんだろう?」

「それは、この色に関係しているのかもしれないわね」

「えっ、それ、どういうこと?」

「話は後でね。それで、どうするの?買うんでしょ?」

「う、うん。これに決めようかな。最初にイメージしてた色とは、
全然雰囲気とかも違うんだけどね(苦笑)」

「いいんじゃない。だって、ミウ、ビビッと来たものにしたいって、
最初、話していたじゃない。それが現実になったということでしょ」

「そっか!なるほどね。じゃ、これにする!」

「良いと思うわよ」

もう一度、試着室に入って、着替えてから、すぐにマゼンタピンクの
ワイドパンツを買った。それにしても、私のドキドキがこの色に
関係してるって、どういう意味なんだろう?

買ってから、私のドキドキとこの色の関係について、アトランティーナに
聞いてみた。

「ね、アトランティーナ、私のドキドキがこの色に関係してるって、
どういう意味?」

「マゼンタピンクはね、第8チャクラの色なの。チャクラレッスンの時は、
ゼロから第7チャクラまでしかやっていないから、第8チャクラは登場しなかった
でしょ?第8チャクラは、第7チャクラの上にあるチャクラで、宇宙と精神を
繋げる場所なの。だから、この第8チャクラを通さないと宇宙からの
メッセージを受け取れないってことね。

マゼンタピンクは、地に足を着けて生きることを教えてくれる第1チャクラと
精神性を司る第7チャクラの色が混ざり合った色。だから、統合を意味する色でも
あるの。第8チャクラに対応するマゼンタピンクに反応したということは、
第8チャクラが開花したからなんじゃないかしら?第8チャクラを開花させる
には、第1~7チャクラを開花させて、自分自身と向き合うことが必要なの。

つまり、ミウは、それが出来ているということになるんじゃない?
だから、マゼンタピンクに反応したのよ。

これからは、今まで以上に直感が冴えてくるわよ。直感の正解率も上がる
だろうし、ミウが思っていたことに対する支援があったり、欲しいと思っていた
ものが自然と手に入ったり、シンクロニシティーが頻繁に起こるようになるかも
しれないわね。思わぬところで、ミウの成長の証を感じることが出来て、
私も嬉しいわ」

「え~っ、そうなんだ!私ね、洋服選びの前にアトランティーナと色々、話した
でしょ?それで、行き当たりばったりは卒業して、これからは、しっかりと
イメージしてから行動しようって決めたの。そしたら、なんか、ワンランクアップ
したような感じがして、めっちゃ気分が良かったのね。それと関係してるって
ことなのかな?」

「そうかもしれないわね。人も人生も変わる時は一瞬なの。
だから、ミウもその一瞬で変わったのかもしれないわね」

「じゃあ、さっきの一瞬で、私の第8チャクラが開花したってことなのかな?
なんか、またドキドキしてきた!」

「良かったわね。ただ、怠けていると、またすぐに戻ってしまうから、
決めたことは守っていってね」

「はい!じゃ、あとはトップスのニットだね。ゴールドかシルバーのラメ感が
あるのを探そう」

「そうね。ラメ感があるのだと、あんまり安いものは避けた方が良いわね。
そうじゃないと、肌に刺さって痛いかもしれないから」

「確かに!じゃ、ちょっと良い感じのお店に行こう!」

買い物をスタートした時よりも足取りが軽くなって、もっと楽しくなって、
トップスのニットを探したの。それで、一度も入ったことがないブランドの
お店が、なんとなく気になって入ってみたら、思った通りのニットを発見!
さっき、アトランティーナが言ってたけど、確かにいつもより直感が
冴えてるかも!?私って、やっぱり単純?(笑)

ゴールドもシルバーもあったんだけど、アトランティーナの勧めで、
シルバーにしたの。アトランティーナ曰く、私のカラーパターンは、
冬なんだって。だから、ゴールドよりシルバーの方が似合うらしい。
あと、シルバーは、女神の色だとも言ってた。

もうバレちゃったと思うけど、<シルバーは女神の色>って聞いて、シルバーに
即決したんだよね(笑)

だって、私にとって女神って言ったらアトランティーナで、アトランティーナは、
私の憧れでもあり、目標の人だから。

こうして無事に買い物を終えることが出来たんだけど、2時間弱くらいで
終わったんだよね。いつもだったら、こうはいかない。閉店まで余裕もあるし、
全然、疲れてもいない。それに、トップスもボトムスも超気に入った。

これを着る金曜日が、今からマジで楽しみになってきちゃった。
もちろん、藤崎さんとの食事も楽しみなんだけど、食事よりもこれを着る
ことの方が楽しみかも(笑)だって、自分が本気で気に入った服を着るのって、
めっちゃ楽しみじゃない?

これからアトランティーナとご飯食べてから帰るんだけど、遅くならなくて、
本当に良かった。さて、アトランティーナと何を食べようかな?
アトランティーナは、何を食べたい気分なんだろう?私はね、そうだなぁ・・・。
何でも良いかな(笑)今は、とにかくテンション高めだから、何を食べても
美味しく感じられそうなんだもん。

「アトランティーナ、ご飯、何にする?」

「そうねぇ・・・。ミウは、何か食べたいものはある?」

「今はね、何を食べても美味しく感じられるような気がするから、何でも良いよ」

「そんなに気に入ったの!?」

「うん!こんなに買い物で満足したのって、初めてかもしれない。
アトランティーナと一緒に来て、本当に良かった。アトランティーナ、
つきあってくれて、本当にありがとう!」

「いいえ、どういたしまして。何でも良いって言っても、和、洋、中では、
どれが良いとかもないの?」

「う~ん、洋が良いかな?アトランティーナは?」

「そうねぇ、中ではないかなって感じだから、洋にしましょうか」

「うん!」

「ミウは、やっぱりハンバーグが良いのかしら?」

「ううん。ハンバーグは、アトランティーナが作るのが一番美味しいから、
ハンバーグじゃなくて良いよ」

「ありがとう、ミウ。でも、そう言われちゃうと、家に帰ってハンバーグ
作ろうかなって思っちゃうわね(笑)」

「そういう意味で言ったんじゃないよ!だって、これから帰って作るなんて
大変だし、たまには、アトランティーナと外食したいから、何か食べてから
帰ろうよ。ハンバーグは、今度また、お願いします」

「はいはい、分かりました。ところで、弦夜との食事ってハンバーグだった
わよね?それは良いの?」

「藤崎さんのオススメがどんな感じなのか興味あるし、それはそれで
良いかな」

「なるほど、弦夜のオススメが気になるってことね。良いんじゃな~い(笑)」

「なんか、その含みのある言い方、やめて頂けますかぁ?(笑)」

「あら、これは失礼いたしました(笑)じゃ、今夜はイタリアンなんて
どうかしら?」

「あっ、イタリアン良いかも!イタリアンって聞いたら、パスタとチーズが
浮かんだ。あっ、ピザにしよう!クアトロフォルマッジ!ハチミツつけて
食べるの。うわぁ~、お腹空いてきちゃった(笑)」

「あはは。じゃ、イタリアンで、クアトロフォルマッジがあるお店に
しましょうね」

「うん!ありがとう、アトランティーナ」

「いいえ、どういたしまして。私もミウの話、聞いてたら、ピザが食べたくなって
きちゃったから(笑)」


<次回へ続く>
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