ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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3倍返し!?

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さっきアトランティーナと話してて気づいたんだけど、
全ては必然だって思えるのって、心と身体に余裕がある時なんだよね。

つまり、リラックスしている時なの。心にも身体にも力が入って、
カチンコチンになってる時は、起こったことに対して、あ~でもない、
こ~でもないって考えて、挙げ句の果てには言い訳を一生懸命考えたり
しちゃうんだよね(苦笑)

それで、行き着く先は、だいたい決まってて、『なんで、あの時、
あ~しなかったの!?こ~しなかったの!?バッカじゃない!』って感じで、
自分を責めちゃうんだよ(汗)ずっと、私がしてきたことだからね(苦笑)

それに、心と身体に力が入ってる時って、その必然に逆らおうとするんだよ!
こっちの方が良いような気がするって思ってるのに、頭でグチャグチャ考えて、
別の方に行っちゃうの。それで、結局、最初に良いような気がした方が
合ってたりするんだよね。それでまた、自分のこと、責めちゃう。
もう、悪循環にハマりまくり(苦笑)

でも、それもまた必然なんだよね。だって、良いような気がしても、
そっちに進まないワケでしょ?それも自分で選んでるワケだからさ(苦笑)
でもそれって、自分を信じられないからなんだよね(汗)だから、自分を
信じられないと、本当なら上手くいくこともいかなくなるってことなんだよね。

つまり、今の自分に見合った必然が引き寄せられてくるってことだから、
起こる現実から、今、自分がどこに居るのかを知ることが出来るってことに
なる。そう考えると、起こった現実を悲観してばかりもいられないよね?
悲観するような現実ばかりがやって来るってことは、自分の心の中と頭の中が
悲観でいっぱいってことでしょ?それは、さすがに避けたいよね。

私ね、必然っていうのを導きだって思ってるの。誰に導かれてるのかって?
それは、もちろん、自分にだよ。今の自分に相応しい必然、相応しい導きを
与えられてるって思うと、目の間に起こっていることを冷静に、そして、
客観的に見ることが出来るようになるんだよね。

自分なんだけど、一歩引いたところっていうか、一段高いところから
見下ろしてる自分が居て、悲しくなるくらい冷静で、客観的なの(笑)

それで、的確な分析をしてるんだよね。『あ~、また悲観的になってたね』
って鼻で笑ってたりしてさ(汗)なんか、そんなふうに自分のことが
見られるようになるなんて思ってなかったから、新鮮でもあるし、
私的には、ちょっと感動もんでもあるんだよね(笑)

ま、いっか。いつまでも、こんなこと考えてたら眠れなくなっちゃう。
早く寝て、明日も爽やかに目覚めて、良い1日にするんだもん。
そういえば、藤崎さんから連絡来ないけど、明日の食事、あるんだよね?

明日、午前中いっぱい待って、連絡が来なかったら、お昼休みにでも
私から連絡してみよう。

はい、ここからはリラックスタイム。深い呼吸をして、全身の力を抜いて
行きます。力の抜き方が分からなくなったら、とにかく足とか、腕とかから
重たくなっていくイメージをすると力が抜けていくんだよ。そうすると、
いつの間にか、全身の力が抜けて、スーッと眠りに入っていけるの。
あなたも試してみて。

え~、もう少し寝てたい・・・って思ったら、「おいっ!」って男の人の声で
怒られた。えっ、何?誰?思わず飛び起きて時計を見たら、えっ、ウソでしょ!?
寝坊じゃん!ヤバイ!早く支度しなきゃ!(汗)

急いで顔洗って、簡単に化粧して、速攻で着替えて、なんとかいつもの電車に
間に合った。ふぅ~。マジでヤバかったけど、ちゃんと寝る前に
大天使メタトロンにお願いしておいたお陰で、起きられたのかも。

っていうか、起こしてもらった?(笑)あの男の人の声って、
もしかして大天使メタトロンだったのかな?大天使でも怒るんだね(苦笑)

今朝は、バタバタしてたから、初めから座りたいなぁ・・・。
いや、『座りたい』じゃなくて、『座ろう』の方が良いね。って思ってたら、
座れた。良かった。これで、やっとひと息つける。

「おはよう、チェリー」

「おはよう、ミウ。今朝は、大変だったみたいだね(苦笑)」

「そうなの!寝坊しちゃった(汗)」

「でも、いつもの電車に乗れたんだから寝坊ではないんじゃない?」

「ま、そうなんだけど、起きてから家の中、走り回ってたからね(苦笑)」

「それでも、いつもの電車に間に合って良かったね」

「うん。遅刻しなくて済んで良かった。っていうか、朝、起こして
もらったんだよね。それでも私が『まだ寝てたい・・・』って思って、
グズグズしてたら、<おいっ!>って男の人の声で怒鳴られちゃった(苦笑)

寝る前に、毎晩、大天使メタトロンに<〇時に起こしてください>ってお願い
してるんだけど、あの怒鳴った男の人って、大天使メタトロンなのかな?」

「たぶん、そうだと思うよ」

「大天使でも怒るんだね(苦笑)」

「怒っていたわけではないけど、ミウには、怒鳴った方が効果があるから、
そういう対応をしただけだよ」

「えっ、そうなの!?」

「うん、そうだよ。怒鳴っても起きない人の場合は、ベッドから
落とされたかもしれないよね(笑)」

「うっ!落とされなくて良かった(笑)でも、ビックリして、
即効で目が覚めたからね」

「でしょ?天使は、その人のことをよく知っているから、その人に
合わせて対処してくれるんだよ」

「そうなんだ。有り難いね。お陰で寝坊とは言っても、
ギリギリのところで起こしてくれたしね」

「それも計算済みなんだよ。本人が指定した時間が正しいとは
限らないでしょ?だから、<〇時に起こしてください>って言うよりも
<〇時の電車に乗ります>ってお願いした方が良いの。
そうしたら、その時間の電車に乗れるように起こしてくれるから。

人って、自分に厳しい人が多いでしょ?どんなに疲れていても、時間に
余裕を見て起きたりね。でも、そんなに早く起きなくても、この時間に
起きれば間に合うよっていう時間まで寝かせてくれたりもする。

昨日のミウは、少し疲れていたんじゃない?だから、ギリギリまで
寝かせてくれていたんだと思うよ。それでも起きなかったから、
今、起きないと間に合わないと思って、怒鳴ったんだよ(笑)
でも、大天使メタトロンとしては、怒鳴ったつもりはないのかもしれないよ。
ただ、ミウを起こすために大きな声を出しただけなんだと思う」

「そうだね。大きな声、しかも男性の声だったから、それに驚いただけかも。
それに、支度は忙しかったけど、間に合ったからね。私はいつも、次の日に
着て行く服は用意してあるから、出かける準備には、そんなに時間が掛からない
から、それを知ってて、ギリギリまで寝かせてくれたんだね。今更ながら、
ありがとう、大天使メタトロン」

「大天使メタトロンもホッとしているわよ。ミウに誤解されたままだったら、
悲しいものね。大天使メタトロンは、メタトロンに限ったことではなくて、
天使をはじめとした目に見えない存在たちは、色々なことを全部、見越して
起こす時間の調整だったり、お願いされたことに対して、適切に対応して
くれているんだよ」

「さっすが!って感じだね。ホント、目に見えない、たくさんの存在が居て、
助けてもらってるなぁって実感するし、感謝してるよ。チェリーもそうだしね」

「目に見えない存在は、お願いされれば、助けてくれる。
もちろん、誰かを殺してくださいとか、そういうお願いは聞いて
くれないけどね」

「もちろん、そうでしょう!そんなお願いは聞いちゃダメだもん」

「倫理的、道徳的な観点からではなくて、人の寿命は神さまが決めて
いるから、天使が介入することが出来ないことでもあるの。

あとは、天使は愛のエネルギーで出来ているから、愛から反すること
には加担しないわね。だって、愛に反するお願いに加担してしまったら、
加担した天使じゃなくて、お願いした人が、そのエネルギーを
受け取ることになってしまうから」

「お願いした方がエネルギーを受け取るって?」

「誰かを殺してくださいとか、誰かが不幸になることを願うというのは、
自分を殺してください、自分を不幸にしてくださいとお願いしていることと
同じなの。だから、そのお願いを聞くということは、そのお願いした人が
危害に遭うことになってしまう。

だから、天使をはじめとする目に見えない存在は、そういう愛に根ざして
いないお願いは聞いてくれないのよ。目に見えない存在たちは、
全ての人を愛しているからね」

「エネルギーって、そういう仕組みになってるの?」

「アトランティーナから聞いていないの?」

「聞いたような気もするけど・・・忘れちゃった・・・かな?(苦笑)」

「じゃ、おさらいね。自分が発したエネルギーは、3倍になって自分に
返ってくるのよ。だから、自分以外の人を陥れるようなエネルギーを
発すれば、そのエネルギーが3倍になって自分に返ってくるの。

愛されたかければ愛しなさいっていうのは、そういうこと。誰かに
愛のエネルギーを発すれば、その愛のエネルギーが3倍になって
自分に返ってくるからね。

と言っても、ここで勘違いしないで欲しいのは、例えば、ミウがAさんに
愛のエネルギーを送ったとするでしょ?でも、必ずしもAさんから
愛のエネルギーが3倍になって返ってくるということではないの。

BさんやCさん、Dさんといった他の人から返ってくるのよ。
3倍分、まとめて一人から返ってくるかもしれないし、分散されて
返ってくるかもしれない。それは、返ってきてみなければ、
分からないわね」

「でも、とりあえず、愛のエネルギーを送っておけば、悪いことは
起こらないってことだよね?」

「まあ、そういうことね」

「愛されたければ愛しなさいっていうのは、そういう意味だったんだね。
なるほど、また勉強になったよ。ありがとう、チェリー」

「いいえ、どういたしまして」


<次回へ続く>
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