ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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一人百面相!?

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アトランティーナが、私の元守護天使の皆さんに、私に与えられた
恋愛という課題をクリアするための協力を仰いだと聞いた時、
全員が私の恋人候補として、やって来ているものだと思ってた。

でも、実際は違ってたってことだよね?アトランティーナが、皆さんに
何て言ったのかまでは聞いていない。確かに恋愛という課題をクリアする
ための協力ということだったら、恋人候補だけではないというのも
言われてみれば分かる気がする。自分の思考が、いかに貧困だったのかを
思い知らされて、ちょっとだけショックを受けちゃった(苦笑)

「ミウさん、大丈夫ですか?」

「え、ええ、とりあえず大丈夫です(苦笑)ただ、ちょっとショックが
大きかったかな(汗)アトランティーナと出会って、私の中の価値観とか、
考え方が変化して、職場の人間関係が改善されていったんです。それで、毎日が
平穏無事になったタイミングで、今度の課題は恋愛って言われて、その時も
ショックだったんですけど、それ以上のショックだったかな(苦笑)」

「恋愛が課題と言われてショックを受けたんですか?それは、どうして?」

「私、もう恋なんてしなくても良いって思ってたんです。恋愛って、
色々面倒でしょ?(苦笑)私、自分でも不本意なくらい、感情が動きやすくて、
上手くいってる時は問題ないけど、そうじゃなくなると何も手につかなく
なっちゃったりするんですよ(汗)正直、そんなことで、時間を無駄に
したくないなって思っちゃってたんですよね(苦笑)」

「なるほど・・・そうだったんですか」

「あと、今もまだ完全に克服できていないんですけど、私、自信がないみたい
なんです。それも恋愛が上手くいかなかった原因の一つなんだろうなって、
最近気づいたりして(苦笑)」

「そうですね。ミウさんは、謙虚を通り越して、謙遜するクセがありますからね」

「分かるんですか!?」

「ええ、見ていれば分かりますよ。おそらく、レオンも気づいているんじゃ
ないですかね」

「レオンくんねぇ・・・。よく注意されます(苦笑)指摘されることが、
あまりに的確すぎて何も返せなかったりしますね(笑)でも、有り難いなって
思ってもいます。

レオンくんは、アトラン国に居た頃、私の親みたいな役割だって、さっき
藤崎さんが話してくださったけど、それは今も変わってないような気がします。
お父さんみたいだったり、お母さんみたいだったり、親戚のお兄ちゃんみたい
だったり・・・。恋愛という課題クリアを協力するために来たはずなのに、
大丈夫なのかなって思ったりもします(笑)」

「ミウさんも、もう気がついていると思いますけど、恋愛という課題クリアの協力
って、恋人候補になるだけではないんですよ。現に芳村は、ミウさんの恋人候補
ではないですよね?」

「確かにそうですね。そこもなんですよ!恋愛の課題クリアのために、
元守護天使の皆さんが来てくれているという話を聞いた時、単純に8人全員が
私の恋人候補として、やって来たって思っちゃったんですよね(苦笑)

でも、確かに恋愛という課題をクリアするための協力ということだったら、
恋人候補だけではないというのも言われてみれば分かる気がしたんですけど、
言われる間にちょっと考えてみれば分かることでもあるじゃないですか。
いかに私の思考が、貧困だったのかを思い知らされて、そこがショック
だったんですよね(苦笑)」

「ミウさんは、今も恋愛に対しては後ろ向きなんですか?」

「いいえ、今は、以前ほど後ろ向きじゃありません。アトランティーナに
言われたんですよね。恋愛を些末なものだと思っていないかって。
言われるまで気づかなかったんですけど、私、恋愛って、愚かなものだと
思ってたところがあったみたいなんです(汗)

『恋愛に夢中になるなんて、愚の骨頂。バカのすることだ』みたいな感じ
ですかね(苦笑)

でも、アトランティーナと話していて、恋愛ほど自分の感情と向き合えるツールは
ないことを最近、思い知らされました。

自分ではコントロール出来なくなるほど、エゴが暴走したりするんだなって。
そのエゴのコントロールっていうか、感情の制御っていうか、自分軸がブレない
ようにしっかりと確立させるっていうか、恋愛でなきゃ学べないことがたくさん
あるんだって、初めて知ったんですよ。だから、今は恋愛にも前向きにチャレンジ
していきたいと思っています」

「ミウさんって、やっぱり面白いですね。恋愛に、前向きにチャレンジして
いきたいっていう感覚、あまり聞かないですよ(笑)それと、頭で考え過ぎて
しまう傾向もありますよね?そこを改善していかないと恋を楽しむことは
難しいかもしれないですね(苦笑)」

「あ~、それ、レオンくんにも言われました。<恋は頭でするものではなくて、
心で感じるものだ>って(苦笑)まだ、私の中に恋愛に対する苦手意識が
あるのかもしれないですね(汗)」

「そうかもしれませんね。過去の苦い経験がまだ、ミウさんの中に居座り続けて
いるのかもしれませんね。ミウさんにとって、どんな恋愛が理想なんでしょう?」

「理想の恋愛かぁ・・・。今まで考えたこと、なかったかもしれませんね」

「じゃ、今、少し考えてみてください。考えるというより、レオンじゃない
ですけど、ハートで感じてみてください」

「う~ん、そうだなぁ・・・。やっぱり、お互いのことを尊敬し合える関係って
ステキですよね。どちらが上で、どちらが下というのではなくて、お互いに
対等の関係で、お互いのことを認め合えて、受け容れ合えたら、信頼感が
生まれて、そこから安心感を感じられるのかもしれない。今、浮かぶのは、
そんな感じかな?」

「本当にそれだけですか?ミウさん、もっと自分の気持ちに素直になった方が
良いかもしれないですよ。最初、僕に何を質問しましたか?その質問は、
ミウさんが恋人に求める、最重要ポイントなのではありませんか?」

「私が藤崎さんに最初に質問したことですか?」

え~っと、私、藤崎さんに何を聞いたんだっけ?つい、さっきのことなのに、
なんで思い出せないんだろう?簡単に思い出せないってことは、もしかしたら、
藤崎さんが言うように私にとって、最重要ポイントってことなのかもしれない。

う~ん・・・。あっ、そうだ!男同士では来ないであろうお店に連れて来られた
ことで、いつも他の女性を誘って来てるんじゃないかって疑ったんだ!
つ・ま・り、私は、一途な人を求めてるってことになるよね?

「思い出しましたか?」

「はい!思い出しました!藤崎さんが、他にも誘う女性が周りにたくさん
居るんじゃないかっていうことを気にしてました!」

「ストレートですね(笑)」

「あっ、すみません(汗)だから私は、互いに尊敬し合える関係が理想では
あるけど、それ以前に一途な人が良いって思ってるんだと思います」

「はい、よく出来ました(笑)ということは、つまり、ミウさんは、僕のことを
恋愛対象として認識してくれているということで良いですか?」

「えっ!?・・・たぶん、そういうことになると思います・・・」

「どうしたんですか?急に声が小さくなりましたけど(笑)」

「もうっ!そうやって、からかわないでください!さっきから、面白がって
ますよね?」

「あはは。ミウさんって表情が豊かで、素直だから、ついからかいたくなって
しまうんですよね。すみません」

「単純なんです!でも、私、自分の単純なところ、嫌いじゃなくて。
この単純さのお陰で気がついたこともたくさんあるんですよ」

「表現が違うだけで、単純も素直も同じことですよね?僕もミウさんの素直な
ところ、ステキだと思いますよ。可愛らしいし」

「そういうこと言われると困ります(汗)」

なんだか、デートっていうよりも人生相談みたくなってきちゃったな(汗)
この流れ、いったい、どこに行き着くんだろう?っていうか、どこかに
行き着くのかな?段々、不安になってきたかも(汗)っていうか、さっきから
一人で百面相してて、超絶恥ずかしい!


<次回へ続く>
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