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もう笑うしかない?
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私、藤崎さんと食事デートなのかなって、期待しちゃってたのかもしれない。
期待は、良い結果を招かないって、アトランティーナに言われてたのに(苦笑)
期待じゃなくて、『こうなる!』って決めることが大事だって分かってたのに、
まだ、私の中に落とし込まれてなかったのかもしれない。
このまま、相談だけして、<今日は楽しかったです。イベント成功させ
ましょうね>チャンチャンって感じで終わっちゃうのかなぁ。はぁ~。
アトランティーナに何て言ったら良いんだろう?デート、失敗しちゃったって
報告になるのかなぁ・・・。アトランティーナ、ガッカリするかなぁ・・・。
っていうか、一番ガッカリしてるのは、私自身かもしれないな(苦笑)
「ミウさん、さっき今までの恋愛が上手くいかなかったのは、自信を
持てなかったことが原因の一つだって、さっき言ってましたけど、
今はどうですか?自信、持てるようになったんですか?今の発言からは、
まだ自信が持てていないように感じるんですけど」
「藤崎さんのおっしゃる通りで、まだ、自信を持ててないと思います。
アトランティーナに言われたんです。自分のことをどう評価してるのかが、
身体の周りを覆っているエネルギー体に現れるって。それを無意識のうちに、
周りにいる人がキャッチして、私に対する態度に影響を与えるんだよって
言われたんです。
それを聞いて、今まで上手くいかなかったのは、私の自信の無さに原因が
あるんじゃないかなって思ったんです。私が今までつきあった人たち、
と言っても、そんなにたくさんじゃないんですけど、共通点があるんですよ」
「分析しているんですね。それで、その共通点って何ですか?」
「最初はみんな、私のことを大事にしてくれるんです。でも、つきあってるうちに
段々、態度が変わって、大事にしてくれなくなるっていうか、扱いが雑になる
っていうか・・・そんな感じなんです。
当時は、つきあい始めて間がないうちは、大事にしてくれるけど、時間が経つ
うちに、そうなってしまうのは、慣れもあるだろうし、そんなもんなんだろうな
って思ってたんです。私だけじゃなくて、他の人もそうなんだろうって。
でも、友達とかの話を聞いてると、そうじゃない人もいたりして(苦笑)だから、
私に魅力がないのかなって思うようになって、ますます自信を喪失してしまって。
それで、もう誰かを好きになるのはやめようって思うようになったんです。逃げ
ちゃう方が楽ですからね(苦笑)
でも、アトランティーナの話を聞いて気がついたんです。私、自分のことを
大切にしてなかったし、自分に対して否定的でもあったなって。もしかしたら、
それが私のエネルギー体に影響して、私が私に接している態度をつきあってた
人たちが見せてくれてたのかもしれないって思うようになったんです。
まだ、私自身、自信が持てているのかって聞かれたら、胸を張って<はい!>とは
言えないんですけど、あの頃よりはまだ、マシになったんじゃないかなって。
まだ、足りないですかね?(苦笑)」
「ええ、全然、足りてないと思いますよ(笑)でも、完全になるのを待って
いたら、化石になってしまうかもしれません(笑)だから、徐々に意識して
改善していけば良いんじゃないですか?もし、僕で良ければ、一緒に進んで
いきませんか?」
「えっ!?それって・・・」
「僕とつきあってみませんか?」
「私で、良いんですか?」
「ほら!そこですよ(笑)もっと自信を持ってください。ミウさんは、自分で
思っているよりもずっと魅力的です。可愛らしいし、素直で、真っ直ぐで、
傍に居て、支えたくなる、そういう女性ですよ」
「あ、ありがとうございます。あと、一つだけ聞いても良いですか?」
「ええ、もちろんです。何が聞きたいんですか?」
「芳村部長のことです。芳村部長も私の元守護天使さんだったって、さっき
言ってたじゃないですか。芳村部長は、どんな役割だったんですか?」
「芳村は、僕にバトンを渡す役割です。ミウさんから毎日、電話が入っていた
ことは、彼も認識していました。でも、折り返しませんでしたよね?
それは、ミウさんを試していたからなんですよ。苦難に直面した時に、
どういう対応をするのかって。
ミウさんは、アトラン国に居た頃、様々な苦難に直面したんです。
ルシフェールのこともそうです。アトランティーナは、自分の兄だったという
こともあったし、ルシフェールの気持ちも理解していたので、彼の不審な行動も
黙認しているところがあったんです。
そんな時、アトランティーナが何も言わないことに業を煮やしたあなたが、
直接彼に彼の行動の真意を確かめに行ったんですよ。結果的には、
はぐらかされてしまい、不幸な結果となってしましたが、それでも、
あなたのとった行動は、勇敢で、賞賛に値するものでした。
過去の記憶を取り戻しているのかどうか、僕たちは知りませんでしたが、
現在のあなたは、どんなスタンスで仕事に臨んでいるのかを確かめたいと
思ったようです。僕たち守護天使は、恋愛を軽んじたりしていません。
人が成長する上で、とても大切なことだと思っています。
仕事に対して、すぐに諦めてしまうようであれば、恋愛でも問題が起きた時に
すぐに諦めてしまうだろうと芳村は考えたんでしょうね。アトランティーナに
協力を依頼されてはいましたが、実際に協力するかどうかは、僕たちに
委ねられていましたから、協力するかどうかは、ミウさんがどういう人なのかを
知ってからでも遅くないと考えたんです。
そしたら、どんなに捕まらなくても、折り返しの電話がなくても、あなたは、
毎日、時間をずらしたりしながら、電話を掛けてきた。芳村が電話に出たのは、
そんな折でした。もの凄いタイミングで、芳村を捕まえましたよね?
あれで、芳村は協力しようと決めたんです。宇宙がミウさんの応援を
していると感じたから。あと、諦めの悪さも気に入ったみたいです(笑)
当時から変わっていないところが嬉しかったのかもしれませんね。
実際、芳村が忙しい人であることは間違いないんですが、そこで、恋人候補として
産まれて来た僕に芳村からバトンが渡されたんです。でも、僕が関わって、
ミウさんに魅力を感じなかった時は、協力しなくても良いと言われました。
あとは、僕が決めて良いということになったんです。
芳村から僕に担当が引き継がれてからもミウさんは、毎日、電話をくれました
よね?しかも、ミウさんの方から申し出てくれた。仕事の話しかしません
でしたけど、ミウさんの感情の動き、どういう状況下で仕事をしているのか、
とても伝わって来ました。
その中で、シネコンで会った後、皆さんと一緒にランチした時にも言いました
けど、魅力的な女性だな、もっと親しくなりたいなという気持ちが僕の中に
芽生えたんです。それで、こうして食事に誘うという経緯になったというワケ
です。質問の答えになっていましたか?」
「はい、充分に。ありがとうございます」
「それで今、早速、面倒な問題が起こっていますよね?」
「五十嵐智美のことですか?」
「そうです。その後、どんな感じですか?レオンからは、ミウさんと個人的な
やりとりをしていることは、他の人間には伏せて欲しいと言われているんです
けどね」
「はい、今はまだ、伏せておいて頂けると助かります」
「そうですか・・・。ということは、まだ収まっていないということですね。
レオンからも注意するように言われたので、芳村にも、ミウさんと個人的に食事に
行くことは言っていないんですよ。
どこから情報が漏れるか分かりませんからね。用心するのに越したことは
ないので。だから、芳村には報告した方が良いんですけど、とりあえず、
イベントが終わるまでは言わないでおこうと思っています。
でも、さっき、僕が言ったことへのミウさんの返事次第では、いつまでも伏せて
おくことが良いとは思えません。いずれ、ハッキリさせる時が来ると思います
けどね。って、その前に、さっきのお返事は頂けますか?」
「さっきのお返事とは・・・」
「僕とつきあってみませんか?と言ったことへの返事です。さっきは、
<私で良いんですか?>と質問に質問で返されてしまいましたが(苦笑)
少し考える時間が必要ですか?」
「いえ、その・・・。もう一つだけ聞いても良いですか?」
「はい、何でしょう?」
「藤崎さんは、アトランティーナに言われて、芳村部長が合格点を出したから、
私とつきあってみようと思ったんですか?」
「ミウさん、僕は確かに、あなたの元守護天使です。でも今は、一人の人間です。
そんな理由で、女性とつきあおうとすると思いますか?もし、本気でそう思って
いるとしたら、とても残念です。
僕は、先ほどからずっと、あなたのことを魅力的な女性だって言っていたと思い
ますが、聞いてなかったんですか?今のミウさんのままだったとしたら、いずれ
僕もミウさんのことを雑に扱うようになってしまうかもしれませんね(苦笑)」
「お気を悪くさせてしまったのなら、ごめんなさい。でも、まだ少し怖いんです。
私、ちゃんと恋愛することが出来るのかなって」
「恋愛することが出来るかどうかは、考えなくても良いんじゃないですか?
今は、ミウさんが僕のことをどう思っているのか、僕と一緒に過ごす時間を
どう感じているのか、そこが大事だと思いますよ」
「そうですよね(苦笑)私は・・・私も藤崎さんのことをステキな男性だなと
思っています。でも、だからこそ、ガッカリされたらイヤだなって思って
しまうんだと思います」
「ガッカリなんてしませんよ。完璧な女性を求めているワケではありませんから。
一緒に楽しい時間を過ごしたいと思っているだけです。もちろん、ケンカを
することもあると思います。でも、相手のことを少しずつ知っていけば良いと
思うし、お互いに影響を与え合って、成長していけたら良いなとも思っています」
「そうですね。そうですよね!私、もっと胸張らなきゃですよね!(笑)」
「そうですよ!人は誰でも緊張している時ではなく、あるがまま、そのままで
いる時が一番魅力的なんです。どんなことにでも一生懸命に取り組むミウさん、
困難な壁に打ち当たっても簡単に諦めないミウさんは、それだけで充分すぎる
くらいステキだし、魅力的です。僕とつきあってもらえませんか?」
「はい!よろしくお願いします!」
「良かったぁ・・・。断られたらどうしようかと内心ヒヤヒヤして
ましたよ(笑)」
「えっ、ホントですか!?だって、藤崎さん、モテそうじゃないですか!」
「モテるかどうかは分かりませんが、ここに来てすぐにも言いましたが、
誰でも良いってワケではありませんからね。一緒に食事する人だけじゃなくて、
一緒に過ごす人は、ちゃんと自分で選びたいですから」
「じゃ、私は、選んで頂いたってことなんですね?」
「僕だけじゃありません。ミウさんも僕を選んでくれたじゃないですか!
違いますか?(笑)」
「あっ、そうですね(笑)私も藤崎さんを選びました!」
「じゃ、今夜は、美味しいハンバーグを心ゆくまで味わいましょう!」
「はい!」
「っていうか・・・。最初に堅苦しいのはやめにしましょうって話して
いたのに、僕たち、全然堅苦しいままですね(笑)」
「あっ、確かに・・・。まぁ、急に砕けるっていうのも難しいですから、
徐々にってことで良いんじゃないですかね(笑)」
「そうですね。一緒に過ごす時間が増えれば、自然と砕けて行くでしょう
からね。自然に、流れになって、楽しい時間をたくさん一緒に過ごし
ましょう」
「はい、お願いします」
「こちらこそ。あっ、あと、ミウさんにお願いがあるんですよ!ま、それは、
食べ終わってからでも良いかな?うん、後にしますね。せっかくのハンバーグが
冷めたら勿体ないので」
「はい・・・分かりました」
えっ、お願いって何?チョー気になるんですけど。でも、後で良いっていう
くらいだから、大した話ではないのかな?ま、そういうことにしておくか(笑)
それにしても・・・私の自信の無さって、筋金入りだね(苦笑)ここまでとは
思ってもみなかったよ(汗)本気で、自信を取り戻せるように取り組んで
行こうって、初めて思えたかも(笑)気づかせてくれた藤崎さんに感謝!
<次回へ続く>
期待は、良い結果を招かないって、アトランティーナに言われてたのに(苦笑)
期待じゃなくて、『こうなる!』って決めることが大事だって分かってたのに、
まだ、私の中に落とし込まれてなかったのかもしれない。
このまま、相談だけして、<今日は楽しかったです。イベント成功させ
ましょうね>チャンチャンって感じで終わっちゃうのかなぁ。はぁ~。
アトランティーナに何て言ったら良いんだろう?デート、失敗しちゃったって
報告になるのかなぁ・・・。アトランティーナ、ガッカリするかなぁ・・・。
っていうか、一番ガッカリしてるのは、私自身かもしれないな(苦笑)
「ミウさん、さっき今までの恋愛が上手くいかなかったのは、自信を
持てなかったことが原因の一つだって、さっき言ってましたけど、
今はどうですか?自信、持てるようになったんですか?今の発言からは、
まだ自信が持てていないように感じるんですけど」
「藤崎さんのおっしゃる通りで、まだ、自信を持ててないと思います。
アトランティーナに言われたんです。自分のことをどう評価してるのかが、
身体の周りを覆っているエネルギー体に現れるって。それを無意識のうちに、
周りにいる人がキャッチして、私に対する態度に影響を与えるんだよって
言われたんです。
それを聞いて、今まで上手くいかなかったのは、私の自信の無さに原因が
あるんじゃないかなって思ったんです。私が今までつきあった人たち、
と言っても、そんなにたくさんじゃないんですけど、共通点があるんですよ」
「分析しているんですね。それで、その共通点って何ですか?」
「最初はみんな、私のことを大事にしてくれるんです。でも、つきあってるうちに
段々、態度が変わって、大事にしてくれなくなるっていうか、扱いが雑になる
っていうか・・・そんな感じなんです。
当時は、つきあい始めて間がないうちは、大事にしてくれるけど、時間が経つ
うちに、そうなってしまうのは、慣れもあるだろうし、そんなもんなんだろうな
って思ってたんです。私だけじゃなくて、他の人もそうなんだろうって。
でも、友達とかの話を聞いてると、そうじゃない人もいたりして(苦笑)だから、
私に魅力がないのかなって思うようになって、ますます自信を喪失してしまって。
それで、もう誰かを好きになるのはやめようって思うようになったんです。逃げ
ちゃう方が楽ですからね(苦笑)
でも、アトランティーナの話を聞いて気がついたんです。私、自分のことを
大切にしてなかったし、自分に対して否定的でもあったなって。もしかしたら、
それが私のエネルギー体に影響して、私が私に接している態度をつきあってた
人たちが見せてくれてたのかもしれないって思うようになったんです。
まだ、私自身、自信が持てているのかって聞かれたら、胸を張って<はい!>とは
言えないんですけど、あの頃よりはまだ、マシになったんじゃないかなって。
まだ、足りないですかね?(苦笑)」
「ええ、全然、足りてないと思いますよ(笑)でも、完全になるのを待って
いたら、化石になってしまうかもしれません(笑)だから、徐々に意識して
改善していけば良いんじゃないですか?もし、僕で良ければ、一緒に進んで
いきませんか?」
「えっ!?それって・・・」
「僕とつきあってみませんか?」
「私で、良いんですか?」
「ほら!そこですよ(笑)もっと自信を持ってください。ミウさんは、自分で
思っているよりもずっと魅力的です。可愛らしいし、素直で、真っ直ぐで、
傍に居て、支えたくなる、そういう女性ですよ」
「あ、ありがとうございます。あと、一つだけ聞いても良いですか?」
「ええ、もちろんです。何が聞きたいんですか?」
「芳村部長のことです。芳村部長も私の元守護天使さんだったって、さっき
言ってたじゃないですか。芳村部長は、どんな役割だったんですか?」
「芳村は、僕にバトンを渡す役割です。ミウさんから毎日、電話が入っていた
ことは、彼も認識していました。でも、折り返しませんでしたよね?
それは、ミウさんを試していたからなんですよ。苦難に直面した時に、
どういう対応をするのかって。
ミウさんは、アトラン国に居た頃、様々な苦難に直面したんです。
ルシフェールのこともそうです。アトランティーナは、自分の兄だったという
こともあったし、ルシフェールの気持ちも理解していたので、彼の不審な行動も
黙認しているところがあったんです。
そんな時、アトランティーナが何も言わないことに業を煮やしたあなたが、
直接彼に彼の行動の真意を確かめに行ったんですよ。結果的には、
はぐらかされてしまい、不幸な結果となってしましたが、それでも、
あなたのとった行動は、勇敢で、賞賛に値するものでした。
過去の記憶を取り戻しているのかどうか、僕たちは知りませんでしたが、
現在のあなたは、どんなスタンスで仕事に臨んでいるのかを確かめたいと
思ったようです。僕たち守護天使は、恋愛を軽んじたりしていません。
人が成長する上で、とても大切なことだと思っています。
仕事に対して、すぐに諦めてしまうようであれば、恋愛でも問題が起きた時に
すぐに諦めてしまうだろうと芳村は考えたんでしょうね。アトランティーナに
協力を依頼されてはいましたが、実際に協力するかどうかは、僕たちに
委ねられていましたから、協力するかどうかは、ミウさんがどういう人なのかを
知ってからでも遅くないと考えたんです。
そしたら、どんなに捕まらなくても、折り返しの電話がなくても、あなたは、
毎日、時間をずらしたりしながら、電話を掛けてきた。芳村が電話に出たのは、
そんな折でした。もの凄いタイミングで、芳村を捕まえましたよね?
あれで、芳村は協力しようと決めたんです。宇宙がミウさんの応援を
していると感じたから。あと、諦めの悪さも気に入ったみたいです(笑)
当時から変わっていないところが嬉しかったのかもしれませんね。
実際、芳村が忙しい人であることは間違いないんですが、そこで、恋人候補として
産まれて来た僕に芳村からバトンが渡されたんです。でも、僕が関わって、
ミウさんに魅力を感じなかった時は、協力しなくても良いと言われました。
あとは、僕が決めて良いということになったんです。
芳村から僕に担当が引き継がれてからもミウさんは、毎日、電話をくれました
よね?しかも、ミウさんの方から申し出てくれた。仕事の話しかしません
でしたけど、ミウさんの感情の動き、どういう状況下で仕事をしているのか、
とても伝わって来ました。
その中で、シネコンで会った後、皆さんと一緒にランチした時にも言いました
けど、魅力的な女性だな、もっと親しくなりたいなという気持ちが僕の中に
芽生えたんです。それで、こうして食事に誘うという経緯になったというワケ
です。質問の答えになっていましたか?」
「はい、充分に。ありがとうございます」
「それで今、早速、面倒な問題が起こっていますよね?」
「五十嵐智美のことですか?」
「そうです。その後、どんな感じですか?レオンからは、ミウさんと個人的な
やりとりをしていることは、他の人間には伏せて欲しいと言われているんです
けどね」
「はい、今はまだ、伏せておいて頂けると助かります」
「そうですか・・・。ということは、まだ収まっていないということですね。
レオンからも注意するように言われたので、芳村にも、ミウさんと個人的に食事に
行くことは言っていないんですよ。
どこから情報が漏れるか分かりませんからね。用心するのに越したことは
ないので。だから、芳村には報告した方が良いんですけど、とりあえず、
イベントが終わるまでは言わないでおこうと思っています。
でも、さっき、僕が言ったことへのミウさんの返事次第では、いつまでも伏せて
おくことが良いとは思えません。いずれ、ハッキリさせる時が来ると思います
けどね。って、その前に、さっきのお返事は頂けますか?」
「さっきのお返事とは・・・」
「僕とつきあってみませんか?と言ったことへの返事です。さっきは、
<私で良いんですか?>と質問に質問で返されてしまいましたが(苦笑)
少し考える時間が必要ですか?」
「いえ、その・・・。もう一つだけ聞いても良いですか?」
「はい、何でしょう?」
「藤崎さんは、アトランティーナに言われて、芳村部長が合格点を出したから、
私とつきあってみようと思ったんですか?」
「ミウさん、僕は確かに、あなたの元守護天使です。でも今は、一人の人間です。
そんな理由で、女性とつきあおうとすると思いますか?もし、本気でそう思って
いるとしたら、とても残念です。
僕は、先ほどからずっと、あなたのことを魅力的な女性だって言っていたと思い
ますが、聞いてなかったんですか?今のミウさんのままだったとしたら、いずれ
僕もミウさんのことを雑に扱うようになってしまうかもしれませんね(苦笑)」
「お気を悪くさせてしまったのなら、ごめんなさい。でも、まだ少し怖いんです。
私、ちゃんと恋愛することが出来るのかなって」
「恋愛することが出来るかどうかは、考えなくても良いんじゃないですか?
今は、ミウさんが僕のことをどう思っているのか、僕と一緒に過ごす時間を
どう感じているのか、そこが大事だと思いますよ」
「そうですよね(苦笑)私は・・・私も藤崎さんのことをステキな男性だなと
思っています。でも、だからこそ、ガッカリされたらイヤだなって思って
しまうんだと思います」
「ガッカリなんてしませんよ。完璧な女性を求めているワケではありませんから。
一緒に楽しい時間を過ごしたいと思っているだけです。もちろん、ケンカを
することもあると思います。でも、相手のことを少しずつ知っていけば良いと
思うし、お互いに影響を与え合って、成長していけたら良いなとも思っています」
「そうですね。そうですよね!私、もっと胸張らなきゃですよね!(笑)」
「そうですよ!人は誰でも緊張している時ではなく、あるがまま、そのままで
いる時が一番魅力的なんです。どんなことにでも一生懸命に取り組むミウさん、
困難な壁に打ち当たっても簡単に諦めないミウさんは、それだけで充分すぎる
くらいステキだし、魅力的です。僕とつきあってもらえませんか?」
「はい!よろしくお願いします!」
「良かったぁ・・・。断られたらどうしようかと内心ヒヤヒヤして
ましたよ(笑)」
「えっ、ホントですか!?だって、藤崎さん、モテそうじゃないですか!」
「モテるかどうかは分かりませんが、ここに来てすぐにも言いましたが、
誰でも良いってワケではありませんからね。一緒に食事する人だけじゃなくて、
一緒に過ごす人は、ちゃんと自分で選びたいですから」
「じゃ、私は、選んで頂いたってことなんですね?」
「僕だけじゃありません。ミウさんも僕を選んでくれたじゃないですか!
違いますか?(笑)」
「あっ、そうですね(笑)私も藤崎さんを選びました!」
「じゃ、今夜は、美味しいハンバーグを心ゆくまで味わいましょう!」
「はい!」
「っていうか・・・。最初に堅苦しいのはやめにしましょうって話して
いたのに、僕たち、全然堅苦しいままですね(笑)」
「あっ、確かに・・・。まぁ、急に砕けるっていうのも難しいですから、
徐々にってことで良いんじゃないですかね(笑)」
「そうですね。一緒に過ごす時間が増えれば、自然と砕けて行くでしょう
からね。自然に、流れになって、楽しい時間をたくさん一緒に過ごし
ましょう」
「はい、お願いします」
「こちらこそ。あっ、あと、ミウさんにお願いがあるんですよ!ま、それは、
食べ終わってからでも良いかな?うん、後にしますね。せっかくのハンバーグが
冷めたら勿体ないので」
「はい・・・分かりました」
えっ、お願いって何?チョー気になるんですけど。でも、後で良いっていう
くらいだから、大した話ではないのかな?ま、そういうことにしておくか(笑)
それにしても・・・私の自信の無さって、筋金入りだね(苦笑)ここまでとは
思ってもみなかったよ(汗)本気で、自信を取り戻せるように取り組んで
行こうって、初めて思えたかも(笑)気づかせてくれた藤崎さんに感謝!
<次回へ続く>
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