ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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理屈より感覚!?

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あの後、やっとひと息つけたっていうか、やっと、のんびり
雑談モードで、弦ちゃんが買って来てくれたデザート?スイーツ?を
食べながら、コーヒーを飲んだの。ひと息つけたのは、
たぶん、弦ちゃんがぶっちゃけてくれたお陰なんだと思う。

それまでは、特に意識してなかったけど、私の中で、弦ちゃんは、
私の元守護天使さんだからっていう気負いみたいのがあったような
気がする。だから、なんか、緊張するっていうか、完全に力が
抜けないっていうか、そんな感じだった。

これって、相手が自分の元守護天使だからってことだけじゃないのかも
しれない。お互いに、普通の人間だったとしても、起こり得ること
なんじゃないかなぁ?相手のことがよく分からないと気遣っちゃう
でしょ?人によるのかなぁ?私は、相手が男性でも、女性でも、
気を遣いやすいタイプなんだよね(苦笑)

だから、独りが良いって思っちゃうのかもね(汗)なんで、気を遣う
のかって言ったら、やっぱり自信がないからなんだと思う。自信が
ないから、相手に合わせようとするんだよね。たぶん、嫌われたく
ないから。でも、本当は逆なんだよね。嫌われたくないんだったら、
気を遣わない方が良いのかもしれない。

逆の立場になって考えてみたら良いんだよ。もし、自分は打ち解けたい
って思ってるのに、相手が気を遣って接してきたら、ちょっとイヤな
感じしない?なんか、警戒されてるっていうか、信じてもらえてない
ような気持ちになるよね?仕事関係の取引先とか、そういう相手なら、
気を遣っても可笑しくないと思うけど、プライベートの友達とか、
恋人はまた違うじゃない?

でも、少し前までの私には、それすらも分からなかったんだよね(苦笑)
とにかく、自分が気を遣えば問題ないみたいに思ってたの。だから、
最初は大事にしてくれた彼氏も段々、私の扱いが雑になっていったのかも
しれないね(苦笑)結局、彼氏をそうなるように誘導してたのは
私だったんだって、今ならよ~く分かる(汗)

とはいえ、これも性分だから、直せるのかなぁって思ったりもするけど、
たぶん、大変なのは最初だけのような気もしてるの。最初は、気を
遣わないで接するって、とっても怖いと思うんだけど、『えいやっ!』
って、飛び越えちゃったら、後は慣れるような気がするんだよね(笑)
えっ、私、簡単すぎる?(笑)

でもさ、複雑化するより簡単でいた方が、生きるのが楽だよ。思い詰めて
ばかりいたら、身体も壊しちゃうしね。もっと気軽に、色んなこと、
飛び越えて行っちゃった方が、絶対、良いって。前にアトランティーナも
<風のように軽やかに生きる>って言ってたじゃない?私なんて、
気がつくと、いつも真面目に考え過ぎて、どよ~んと重たくなりがちだから、
いつも『風にように軽やかに、だよ』って自分に言い聞かせてるもん(笑)

きっと、アトランティーナは、また、私が一人で、どっかに行っちゃってる
って、思ってると思うけど、気にしないんだ(笑)心がどこかに飛んで
行っちゃっても気にしないでいられることもまた、周りに気を遣わない
ことになるでしょ?私、今まで気づかなかっただけで、空想癖があるのかも
しれないね。っていうか、これって、妄想癖なのかな?(笑)

いや、空想でも妄想でもないか!心が身体を飛び出しやすいって
いう方がピッタリくるかも!だって、夢の世界に飛び立ってるって
ことでもないからね。

いずれにしても、私なりにちゃんと着地点を見つけて、戻ってくるワケ
だから、どっちでも良いんだけどね。今の私にとって大事なことは、
誰と一緒に居ても気を遣わない私でいることなの。

まずは、アトランティーナと弦ちゃんだよね。アトランティーナに
対しては、最初から気を遣わないでいられたんだけどね(笑)

たぶん、アトランティーナが肉体化する前から色々なことを話してた
からなんだと思う。肉体がなくて、声を出す形じゃない会話だったし、
当時のアトランティーナは、私が心の中で考えてることも見えてたし、
気を遣ってもバレちゃってたから、気を遣う意味がなかったんだよね(苦笑)
肉体化してからも、アトランティーナは全てお見通しなんだけど(汗)

そっか、そういう経緯だったから、アトランティーナには気を遣わないで
いられたんだ!今、気づいたかも。アトランティーナには、隠し事が
出来ないから、ぶっちゃけるしかなかったんだね!なるほどね。
そういうことか!なんか、めっちゃスッキリした。

だって、『なんでアトランティーナだけ、一緒にいても最初から
疲れなかったんだろう?』って、ずっと不思議だったからね。良かった。
理由が分かって。

「アトランティーナ、私の中にあった最大の謎が解けたよ!」

「おかえり、ミウ。ミウが戻ってくるの、弦夜と一緒に待っていたのよ。
それで今回は、どこまで飛んで行っていたのかしら?(笑)

「私ね、人に気を遣っちゃうでしょ?それが疲れちゃうから、独りが
良いって思って、誰かと深くつきあうことを避けてたんだよね。
でも、今回、弦ちゃんが、ぶっちゃけてくれたお陰で、やっとひと息
つけたっていうか、そんな感じだったの。

でも、昨日も話したけど、なぜか、アトランティーナだけは、最初から
気を遣わずに一緒に居られたんだよね。その理由が分かんなくて、
ずっと気になってたの。それが、やっと分かりました!」

「そう、それは良かったわね、ミウ」

「ミウさん、良かったね!それで、その理由って何だったの?」

「アトランティーナと出会った時、アトランティーナは肉体を持って
なかったの。エネルギーの存在だったから、実際に言葉を交わすという
やり取りではなかったんだよね。だから、私が考えてることも全部お見通し
だったから、言葉は悪いけど、誤魔化しが効かなかったの(苦笑)
だって、思ったことが、筒抜けだったんだもん(笑)

それで、本音でぶつかるしかなかったから、気を遣っても意味がなかった
っていうの?そんな感じで、スタートしたから、アトランティーナが
肉体を持ってからも、気を遣うことがなかったんだと思う。でも、それは、
私にとって、とても楽で、居心地が良い関係だったんだ」

「そうだったわね。ミウ、気を遣わない関係が居心地が良いと思うのなら、
他の人ともそういう関係を築いていけば良いとは思わない?」

「う~ん、思わなくもないんだけど、そんなに誰とでも気を遣わなくて
良いほどの近しい関係になりたいとは思わないかな(苦笑)」

「ほんのひと握りの少数で良いってことよね?」

「うん、そんな感じだね。だって、たくさん居たら、ちょっと面倒じゃない?
あんまり、自分のことを話すのも好きな方じゃないし、別に誰かと思い出を
共有したいとは思わないしね。私が楽しければそれで良いし、嬉しいのも
自分で味わえば良いと思ってるし。それに今は、アトランティーナが居るから、
どうしても共有したい時は、アトランティーナに話せば良いしね」

「えっ、これからは僕も加えてよ!」

「うん、そうだね。これからは、アトランティーナと弦ちゃんに共有する
から、それで、私はお腹いっぱいかな(笑)」

「実に、水の星座が多い人らしい見解ね。ミウってね、本当に素直なのよ。
自分が持っているホロスコープに対しても素直だし、星って、ずっと動いて
いるじゃない?その星の動き、変化にも敏感なの。ここまで素直に
反応する人も珍しいと思うわ。根っから、素直なのよね、ミウは」

「そうみたいだね(苦笑)だから、星の勉強して、本当に良かったと思ってる。
世の中に影響を及ぼすような大きな天体の動きの時って、私の気持ちって
いうか、気分っていうのか、よく分かんないけど、変化があるだよね(汗)
だから、自分の感覚に従っていれば、間違いないって、いつも思うの」

「でも、それはミウに限ったことではないのよね。自分の感覚に従っていれば、
誰でも間違いはないのよ。ただ、頭で考えるように教えられてきてしまった
から、感覚よりも理屈を優先させる人が多いということだけ」

「僕も感覚よりも理屈を優先してきたかもしれないです。
元守護天使なのに・・・。そういうところも直していきたいですね(汗)
なんか、周りに合わせることに必死で、大切なものを結構、失くしてきて
しまったかもしれないって、昨日から気づくことがたくさんあって、
自分でもビックリしています」

「昨日からって、遅すぎるわよね、弦夜。ミウの何を見ていたの
かしら?(苦笑)」

「でもきっと、今が、っていうか、昨日が弦ちゃんのタイミング
だったんだよ!こういうのって、ディバイン・タイミングって
言うんでしょ?聖なるタイミング。昨日が、弦ちゃんの旬の時期だった
ってことだよ」

「本当に、僕よりもミウさんの方が天使みたいですよね(苦笑)マジで、
しっかり思い出して、自分を取り戻さなきゃだな(汗)」

「弦夜とつきあい始めることって、ミウの課題クリアのためだったのに、
弦夜が本来の自分を取り戻すためみたいになっちゃってるわね(苦笑)」

「良いんじゃない?私も弦ちゃんのお陰で気づいたことがあるし、弦ちゃんも
私のお陰っていうのも、ちょっと何だけど、でも、それで、何かを得られた
のなら、それは、良い関係の始まりだと思う。ね、アトランティーナ、
そうでしょ?」

「確かにミウの言う通りね。そして弦夜、大事なことだから、おさらいするわね。
これからは、理屈よりも感覚を優先するようにするのよ!自分の人生を
コントロールするには、これが出来ないとお話にならないから。良い?
分かった!?」

「はい!改めて、肝に銘じます!」

「よろしい!なんか、早起きしたのに、朝ご飯の後の話でまた盛り上がって、
気がついたら、こんな時間になっちゃったわね(笑)じゃ、そろそろランチの
支度をして、ランチの後、ミウが聞きたかった話をしようかしらね」

「やった~!じゃ、サクサクッとランチの支度しよう!
あっ、また、無言縛りでね(笑)」


<次回へ続く>
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