ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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浮気を促してしまう!?

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三人で、ランチの後片付けをして、いつも通り、私はコーヒーを
淹れ始めたの。なんか、これって、ウチのルーティーンだよね(笑)
それにしても、なんか合宿生活みたいで、ちょっと楽しい。
もしかしたら、弦ちゃんとは恋人同士になるより、こうして、ここで
一緒に暮らして、アトランティーナの門下生みたいな感じになるって
いう方が良いのかもって、ちょっとだけ思っちゃった(汗)

コーヒーを淹れ終わって、ランチで残ったパンケーキとか、クレープを
デザートにして、くつろぎタイムの始まり、始まり~!って言っても、
私は、アトランティーナに聞きたい話があるから、前のめり感、
ハンパないんだけどね(汗)

「ね、アトランティーナ、聞いても良い?」

「なになに、ミウ。いつも以上に前のめりじゃない?(笑)」

「だって、昨日から聞きたいと思ってた話だもん。そりゃあ、
前のめりにもなるでしょ!」

「えっ、ミウさん、何の話だったっけ?」

「え~っ!弦ちゃん、覚えてないの?マジで!?」

「弦夜にとっては、それほど興味がある話ではないっていうことよ、ミウ」

「ふぅ~ん、そうなんだ」

「弦夜、ミウが聞きたくて仕方がない話というのは、浮気の話なのよ。
昨日、そういう話になったのは覚えているでしょ?」

「あ~、そんな話、していましたね。すっかり忘れていました(汗)
僕は、浮気をするつもりはないし、今までもしたことがなかったから、
そこまで興味はないかもしれません」

「だってよ、ミウ」

「ま、それはそれで、喜ばしいことではあるのかもしれないけど・・・。
別に私に浮気願望があるっていうことじゃないんだよ。ただ、昨日、
アトランティーナは、浮気をした方だけが悪いワケじゃないみたいなことを
言ってたでしょ?それが、どういう意味なのかを知りたいなって思ったの」

「分かっているわよ、ミウ。ミウに浮気願望があるわけではないっていう
ことは、ちゃんと分かっているから安心して」

「ありがとう。分かってくれてるなら、それで良いや」

「ミウが知りたいのは、浮気をした方が断然悪いはずなのに、なんで、
浮気をした方だけが悪いわけじゃないって、私が言ったのかを
知りたいんでしょ?浮気をされた方にも非があるというところが
気になったのよね?」

「そう!そうなの!だって、浮気をされた方は、被害者でしょ?
でも、アトランティーナは、そうじゃないって言ってるみたいで、
すっごく気になったの」

「ミウの深い領域では、すでに、その答えがあるんだけどね(苦笑)」

「えっ、どういうこと!?」

「さっき、ミウが弦夜に言ったことに答えがあるということよ」

「へっ?私、弦ちゃんに何か言ったっけ?」

「あっ、僕が信じて欲しいし、安心して欲しいって言った後にミウさんが
言ったことなんじゃないかな?」

「そう!弦夜、その通りよ」

「えっ、私、なんて言ったっけ?(笑)」

「ミウは、信じて欲しいって言った弦夜に対して、それにはまず、弦夜が
自分を信じて、ミウのことを信じることが先だって言ったの。その先に
ミウが弦夜のことを信じることが付いてくるって言ったの」

「あ~、なんか言った気がする(苦笑)でも、これが答えって
どういうこと?」

「浮気って、世の中でたくさん耳にするけど、これも二人の問題なのよ。
もちろん、浮気癖がある人もいるにはいるけど、浮気癖がある人だけが、
浮気をするわけではないの」

「ってことは・・・。ん?よく分かんないんだけど。だって、浮気癖が
ないんだったら、浮気なんてしないはずじゃない?それでも
浮気しちゃったりするんでしょ?」

「そういうことね、じゃあ、今回は、浮気癖がないのに浮気をして
しまうメカニズムについて、話をするわね」

「はい、お願いします!」

「他者からの信頼を得たいと思ったら、まずは自分を信じることが先だと
いうことは、ミウも理解しているわよね?」

「うん、それは大丈夫。とは言っても、私自身、自分のことを100%
信じられてるかって言われたら、それは、自信ないんだけどね(苦笑)」

「まぁ、それは、多くの人がミウと同じだと思うから、とりあえず、今は
置いておくわね。じゃあ、他者からの信頼を得るだけでなくて、自分が
他者を信じられるようになるためにも自分を信じることが先だという
ことも理解できているかしら?」

「うん、なんとなくではあるけど、理解はしてるよ」

「弦夜は、どうかしら?ここまで、ついて来れているかしら?」

「他者を信じることも他者から信じてもらうことも、始まりは、自己信頼。
つまり、全ては、自分を信じることから始まるっていうことですよね?」

「そう、その通り!今は、自分が出来ているかどうかよりもメカニズムを
理解してね」

「はい、分かりました!」

「ミウも良いわね?」

「うん、分かった」

「じゃ、先に進めるわよ。じゃ、ミウに聞くけど、もし、弦夜がミウのことを
信じてくれなかったら、ミウは、どんな気持ちになる?ここでは、浮気に
特定して、自分の感情を感じてみてくれる?」

「え~っと、私が浮気をしていないのに、弦ちゃんが私が浮気をしてるんじゃ
ないかって疑っているってこと?」

「そう。弦夜も同じように、ミウが弦夜のことを信じてくれなかったら、
どんな気持ちになるのか、自分の感情を感じてみて」

「はい、分かりました」

「もし、弦ちゃんが私の浮気を疑って信じてくれなかったら、すっごく
悲しいし、腹が立つと思う」

「そうよね。弦夜はどう?」

「僕も同じです。悲しいし、イラッとして、ケンカになると思います」

「そうね。それは、ミウと弦夜に限ったことではなくて、誰でもそうだと
思うの。そして、疑う気持ちの裏側には、『浮気をして欲しくない!』
という強い気持ちもあるわよね?

でも、ここで考えて欲しいのは、『浮気をして欲しくない!』という
強い気持ちを持つということは、相手が浮気をするかもしれないと思っている
ということも表していると思わない?」

「確かに!相手が浮気をしないって思ってたら、っていうか、浮気の可能性を
考えてなかったら、そんなことすら思わないと思う」

「そういうことよ。ここまで言えば、ミウなら分かるんじゃない?」

「あっ、そっか!思ったこと、考えたことは現実になるってことだよね?
だから、相手の浮気を疑った時点で、相手が浮気をする可能性を広げて
しまうことになる。だから、相手の浮気を疑った時点で、その現実を
引き寄せたのは自分だから、浮気をした相手だけが悪いワケではないって
ことだ!」

「そう!ミウ、その通りよ。ね、シンプルでしょ?」

「確かにそうだね!それに、相手に疑われて、いくら弁解しても、
説明しても、相手が信じてくれなかったら、『そんなに信じて
くれないんだったら、本当に浮気しちゃおうかな』って思うかもしれないし、
なんか、相手が自分が浮気することを望んでるのかもしれないってところ
まで、思っちゃうかもしれない!」

「そうなのよ!そうすると、相手もこちらが『浮気をするかもしれない』
と思っていて、こちらも『浮気しても良いかな』って思ったら、思いが
2倍になるわけだから、浮気の確率は高くなるわよね?」

「そうだよね!あ~、だから、世の中に浮気って多いんだ!だって、
自分のパートナーのことを信じ切れてる人の方が圧倒的に少ないもんね。
ってことは・・・、自分が相手に浮気を促してる可能性があるって
ことなんだね!」

「そういうことよ。これで理解できたかしら?」

「うん、よ~く分かった!じゃ、疑わなければ良いってことだもんね」

「ま、簡単に言うとそういうことになるわね」

「えっ、ってことは、そんなに簡単じゃないってこと?」

「人にはエゴがあるでしょ?」

「えっ、ここでもエゴが関係してくるの?」

「誰だって、自分のパートナーに浮気をして欲しいなんて思ってはいない
はずよね?それなのに、なぜ、自分のパートナーを疑うのかしら?
それは、自信が持てないということだけが理由なのかしら?ミウ、弦夜、
どう思う?」

「う~ん、どうなんだろう?弦ちゃん、分かる?」

「そうですねぇ・・・。僕は、自信家ではないから、ミウさんに一生愛される
自信があるかって言われたら、胸を張って<はい!>とは言えないんですけど、
それでもミウさんが浮気をするとかは思っていないんですよね。

もちろん、これから先のことは分からないですけど、ミウさんの浮気を
疑ったり、心配したりってことは、ないような気がするんですよね(苦笑)」

「う~ん、自信がない以外の理由ねぇ。なんだろう?」

「もう降参かしら?」

「うん、私は降参かな」「僕も降参です」

自分を信じられない、自信が持てない、それが、相手に浮気を促してしまう
なんて、ちょっと恐ろしいと思わない?でも、それ以外にも理由があるって
アトランティーナは言うけど、いったい、どんな理由なんだろう?
しかも、エゴに関係するんでしょ?もう、ますます分かんないよ!


<次回へ続く>
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