狐のなく頃に

波狐

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変わらない日常

友人と

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  ~花音家~

頭がクラクラしてくる。熱か?と思い体温を計るも平温。水風呂に浸かっていたのにやっぱり花音の体は丈夫だった。
資料室から自宅に帰り(自称)自宅警備員のお兄ちゃん(見羽)に挨拶をしたあとゆっくりと資料を読んだ。

「えーと、〔不可思議な死体で発見されており犯人はいまだ分からず。警察は教師複数人の犯行と見ており....〕教師の犯行?」

教師が生徒を殺すなんてありえない事だった。この生きている中で一度も聞いたことがない。そうなると今の教師も疑われている?と考えることもできた。「いるわけがない」と頭に入る名前をかき消すがどうしても一人浮かんでしまった。

「釜魔楼先生....。(かままろう)」

魔楼先生は結構歳の先生だから、いる可能性が凄くあった。しかもこの事件は40年前にあった事で、魔楼先生は60歳。20歳の時の事でいや。でも殺せるのか?と疑問が浮かんで来る。

「あ....。お兄ちゃんに言えば.....。」

私のお兄ちゃんの「篠川見羽(しのかわみばね)」は引きこもりだが、IQ270と言う超天才なのに学校に行かない。天才というものはわからないものだ。でもお兄ちゃんに聞けば分かるかもしれない。意を決して(自称)お兄ちゃんの聖域に入った。

「.......。」

私が入ってもお兄ちゃんは無表情のまま、確か〈ヘッドガンナダー〉と言うバイオハザード系ゲームを黙々とやっていた。静かなお兄ちゃんの部屋の中にゾンビの「ウガァァァ.....!」とか「アァァァ!!」とかいう音声だけが響く。

「お兄ちゃん!聞きたいことがあるの。」
「......。」

無視。完璧に聞こえているのに黙々とまだ〈ヘッドガンナダー〉をやり続けている。どんな兄だよってツッコミが聞こえる。仕方がないので大声で近距離でさけんだ。

「お兄ちゃん!!!!」
「..........。」

またもや無視。ずっとこのやり取りをやるわけには無いからPCの電源コードをぶっちぎった。

「あ.....。ゴラァ!何やってんだ!!!」
「よし!反応あり!」
「チッ。」

電源コードをぶっちぎった瞬間お兄ちゃんから罵声の数々が聞こえてきたが横に流していく。「PC壊したら許さん!」とか「データもどせ!馬鹿妹!」とか言ってきた。花音は気にせず本題を話し始めた。

「お兄ちゃん。私立咲く崖高校の連続殺害事件のこと知ってる?」
「っ!」

明らかに反応が違った。凄くびくついている?様に見える。でも聞かないと意味が無いので話を進めていった。

「ねぇ。なにか知ってるなら教えて。」
「.......。」
「お兄ちゃん!!!!」
「本当に良いんだな.....?」

お兄ちゃんが真剣な表情で花音を睨んでいた。一瞬たじろいだがそれでも決意を決め、ゆっくりと。

「うん。教えて。お兄ちゃん。」
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