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巻の二十六、求めるもの、求められるもの
グチュ。ヌチ。ズチュ。
燭台の明かりしかない部屋に、淫らな水音が響く。
わたしが腰を動かすたび、それは繋がった部分から溢れるように響いてくる。
音だけじゃない。
わたしの蜜が、彼のそそり立ったイチモツといっしょに流れ落ちていく。
「アアッ!」
腰を動かし、イチモツを呑み込むと、グポッとまた新しい音が生み出される。
そして、重く気持ちいい快感も。
「明順」
彼の引き締まったお腹に手を当て、体勢を整えると、何度も同じことをくり返す。
ズチュ。グチュ。
もっと深いところを突いてほしいけど、そうすると簡単に果ててしまいそうで。
なるべく浅くゆっくりとって思うんだけど。
「ンッ、フッ、アッ……」
浅くってもゆっくりでも、膣は簡単に快感を拾い上げる。
(明順はどうなの?)
確かめたくて。快感に流されそうになるのをなんとか踏みとどまって、必死に彼を捉える。
「梨花……」
わずかな明かりでもハッキリわかるほど、赤く染まった目元。腰の動きに合わせて、時折歪む眉。
(ああ、感じてくれてるんだ……)
初めて。初めて襲ったけれど、こうして感じてくれてるのなら最高だ。
「梨花、梨花」
快感に溺れるのが怖いのか。彼が名を呼び、わたしを求めて両手を伸ばす。
「明順」
その手を、わたしも掴み返す。
わたしならここにいるわ。いっしょに、快楽に溺れましょう。
彼の手を掴んだことで、体勢を維持できなくなって。
(あっ、深いっ……)
自重のままに彼を深くまで呑み込む。ズンッと響いた快楽に、大きく背筋を震わせた。
自分で腰を振る? ダメ。今はそんなことしたら――
「アヒッ!」
ドチュッ、ゴチュッと、自重ではない力で奥に切っ先がぶつけられた。
「ゴメン。でも、それじゃあ、イけない」
絡めた手を放し、代わりにわたしの腰を掴んだ明順。
「感じさせてくれるのはうれしいけど。ちょっと生殺し」
「生殺……っ! アッ、アアッ、アンッ……!」
話す余裕もない突き上げ。
彼の体の上で、わたしの体が大きく跳ねる。背中一面に広がった髪が、バッサバッサと乱れ暴れ揺れた。
「ダメェッ、そ、そんなにしたらっ……!」
「うん。感じてるよね。中がものすごくビクビクしてる! 絡みついてっ、僕から搾り取ろうとしてるっ!」
「わかってるなら、もっと、優しくぅっ……」
そんなに激しく突き上げられたらっ! それと今日は、わたしからしたかったのにっ!
「ゴメンッ、無理っ。もう止められないっ!」
「アッ、アアッ、ンッ、アアッ!」
ゴチュ、ゴリュ。
奥に切っ先がぶつかる音が体の奥から響く。わたしの膣いっぱいに広がった彼のイチモツが、ヒクつく中の肉を絡ませたまま、前後に激しく動く。
「ダメッ、これ、ダメェッ!」
おかしくなる。頭の中、真っ白になってグチャグチャになって。
「アア――ッ!」
「グッ!」
絶叫と同時に、放たれた精。
その熱さに、目の前で快感が弾けた。
「ア……、ヒッ、ア、ア……」
目を開けても前がよく見えない。口を開けてもうまく息が吸えない。
足の指までピンっと伸び、精を受け入れた体は、二度、三度と小刻みに震える。
わたしの腰を引っ張り、自分のイチモツを奥に押しつけた後、彼もブルリと体を震わせた。
「梨花」
それから、欲望に切羽詰まったわけじゃない、いつもの優しい呼び声が耳朶を打つ。わたしの名前が、とても大切に、宝物のように感じられる、彼の呼び声。
「明順」
呼ばれたことがうれしくて。わたしも、その名を呼び返す。
愛しい愛しい、大切な人の名前。
クスッ。
明順が少し笑ったのがわかった。そして。
「キャッ」
繋がりは解かないまま、彼がわたしの腕を引いた。
絶頂で力をなくしていた体は、引かれるままに彼の胸に倒れ込む。
触れた途端広がる彼の匂い。汗ばみ熱い肌。体に感じる彼の鼓動。
(生きてる……)
それがうれしい。それが幸せ。
「どうしたの? 考えごと?」
「うん。生きててよかったなって」
どうして、明順には、わたしの思ってること、わかちゃうんだろ? 繋がってるから? それとも?
「わたしね。アイツに触られて、この体が大嫌いになりかけてたの」
「大嫌い?」
考えてたことを吐露すると、彼が不思議そうな声をあげた。
「うん。大嫌い。だって、無理やりだけど、アイツに触られたんだよ? ものすごくゾワッとした。明順に触れたれた時とは違って、ゾワッとしたんだ」
明順に触れられた時は、ゾクッとするけど、それはいい「ゾクッ」。体が震えたのは同じだけど、そこに含まれる感情が違う。
「不本意だけど、触れられたところ、全部削ぎ落としたい気分だった」
「梨花……」
「刀で全部ぜんぶ、削ぎ落として、洗い流して。でも、そうやったとしても、まだ気持ち悪いのは取れなかったと思う」
勝手に染み込んだ、アイツの手の記憶。
「でもね。今は全然そんなことないの。平気」
少しだけ身を起こして、彼の顔を見る。
「こうして交わって。明順が抱きしめてくれるから。わたし、今のわたしの体を、世界で一番の宝物に思えてくるの。アナタが愛してくれるなら、この体を傷つけなくてよかったって、今はそう思ってる」
「梨花」
彼の上で彼を見つめてたはずなのに。
視界がグルンと回った。
彼が上で、わたしが下。体勢が入れ替わってた。
「なら、その体、もっといっぱい愛していい?」
「え?」
「もっと深く、もっと強く、しっかりと。僕をキミに刻みつけたい」
さっきもいっぱい出したのに?
訊きたかったけど、できなかった。
ドチュンッ!
「アッ、グゥ……!」
わたしの中で大きさを取り戻していたイチモツ。それが暴力的にわたしの奥にぶつかる。
「キミが自害しようとしてるのを見て。心臓が恐怖に握りつぶされるかと思った」
「アッ、アッ、イッ、アッ……!」
ゴチュ、ゴチュ、ドチュ、ドチュ。
奥に容赦なくぶつかる欲。
「戦にあっても、あんなふうに恐怖に押しつぶされそうになったことはないよ。キミが初めてだ」
「わっ、わたし、がっ、アッ!」
「うん。僕を生かすも殺すもキミ次第ってこと。キミが僕の命を握ってるんだ」
「わたしもっ、わたしもぉっ!」
こんなに誰かを好きになることが、わたしの人生で起きるなんて思ってもみなかった。それも、幼い頃から知ってる明順となるなんて。
「だから、生きてよ。僕のそばで、僕といっしょに。僕だけに愛されて、僕を満たしてっ!」
「うんっ! 生きるっ、生きるわ、アナタとっ!」
比翼の鳥、連理の枝。
わたし、アナタに巡り会えた人生を、とても幸せに思ってるの。
こんなにもアナタに愛されるわたしが愛しい。
こんなにも愛してくれるアナタをわたしも愛したい。
「梨花、梨花っ!」
「明順、明順っ!」
互いに余裕のない声で相手を求める。
こんなに身を繋げても、こんなに名を呼んでも。それでもまだ足りなくて、もっと満たされたくて、必死に求める。
「アッ、アアッ、ア――ッ!」
まだ感じていたい。まだ、もっと。
なのに、体は快楽の絶頂を越えて。
「グッ、梨花ッ!」
彼も限界を迎えたのか。奥で精が勢いよく迸る。
「アッ、ア、アアッ……」
熱い激情を感じる精。受け止めたわたしの体は、迎え入れる精にウットリと震えた。
「愛してるよ、梨花」
その声に、「わたしも」って言いたかったんだけど。
限界を越えたわたしに、それだけの余裕も力もなくて。
愛してる。
茫洋と溶けていく思考のなかで、かすかに微笑み返した。
燭台の明かりしかない部屋に、淫らな水音が響く。
わたしが腰を動かすたび、それは繋がった部分から溢れるように響いてくる。
音だけじゃない。
わたしの蜜が、彼のそそり立ったイチモツといっしょに流れ落ちていく。
「アアッ!」
腰を動かし、イチモツを呑み込むと、グポッとまた新しい音が生み出される。
そして、重く気持ちいい快感も。
「明順」
彼の引き締まったお腹に手を当て、体勢を整えると、何度も同じことをくり返す。
ズチュ。グチュ。
もっと深いところを突いてほしいけど、そうすると簡単に果ててしまいそうで。
なるべく浅くゆっくりとって思うんだけど。
「ンッ、フッ、アッ……」
浅くってもゆっくりでも、膣は簡単に快感を拾い上げる。
(明順はどうなの?)
確かめたくて。快感に流されそうになるのをなんとか踏みとどまって、必死に彼を捉える。
「梨花……」
わずかな明かりでもハッキリわかるほど、赤く染まった目元。腰の動きに合わせて、時折歪む眉。
(ああ、感じてくれてるんだ……)
初めて。初めて襲ったけれど、こうして感じてくれてるのなら最高だ。
「梨花、梨花」
快感に溺れるのが怖いのか。彼が名を呼び、わたしを求めて両手を伸ばす。
「明順」
その手を、わたしも掴み返す。
わたしならここにいるわ。いっしょに、快楽に溺れましょう。
彼の手を掴んだことで、体勢を維持できなくなって。
(あっ、深いっ……)
自重のままに彼を深くまで呑み込む。ズンッと響いた快楽に、大きく背筋を震わせた。
自分で腰を振る? ダメ。今はそんなことしたら――
「アヒッ!」
ドチュッ、ゴチュッと、自重ではない力で奥に切っ先がぶつけられた。
「ゴメン。でも、それじゃあ、イけない」
絡めた手を放し、代わりにわたしの腰を掴んだ明順。
「感じさせてくれるのはうれしいけど。ちょっと生殺し」
「生殺……っ! アッ、アアッ、アンッ……!」
話す余裕もない突き上げ。
彼の体の上で、わたしの体が大きく跳ねる。背中一面に広がった髪が、バッサバッサと乱れ暴れ揺れた。
「ダメェッ、そ、そんなにしたらっ……!」
「うん。感じてるよね。中がものすごくビクビクしてる! 絡みついてっ、僕から搾り取ろうとしてるっ!」
「わかってるなら、もっと、優しくぅっ……」
そんなに激しく突き上げられたらっ! それと今日は、わたしからしたかったのにっ!
「ゴメンッ、無理っ。もう止められないっ!」
「アッ、アアッ、ンッ、アアッ!」
ゴチュ、ゴリュ。
奥に切っ先がぶつかる音が体の奥から響く。わたしの膣いっぱいに広がった彼のイチモツが、ヒクつく中の肉を絡ませたまま、前後に激しく動く。
「ダメッ、これ、ダメェッ!」
おかしくなる。頭の中、真っ白になってグチャグチャになって。
「アア――ッ!」
「グッ!」
絶叫と同時に、放たれた精。
その熱さに、目の前で快感が弾けた。
「ア……、ヒッ、ア、ア……」
目を開けても前がよく見えない。口を開けてもうまく息が吸えない。
足の指までピンっと伸び、精を受け入れた体は、二度、三度と小刻みに震える。
わたしの腰を引っ張り、自分のイチモツを奥に押しつけた後、彼もブルリと体を震わせた。
「梨花」
それから、欲望に切羽詰まったわけじゃない、いつもの優しい呼び声が耳朶を打つ。わたしの名前が、とても大切に、宝物のように感じられる、彼の呼び声。
「明順」
呼ばれたことがうれしくて。わたしも、その名を呼び返す。
愛しい愛しい、大切な人の名前。
クスッ。
明順が少し笑ったのがわかった。そして。
「キャッ」
繋がりは解かないまま、彼がわたしの腕を引いた。
絶頂で力をなくしていた体は、引かれるままに彼の胸に倒れ込む。
触れた途端広がる彼の匂い。汗ばみ熱い肌。体に感じる彼の鼓動。
(生きてる……)
それがうれしい。それが幸せ。
「どうしたの? 考えごと?」
「うん。生きててよかったなって」
どうして、明順には、わたしの思ってること、わかちゃうんだろ? 繋がってるから? それとも?
「わたしね。アイツに触られて、この体が大嫌いになりかけてたの」
「大嫌い?」
考えてたことを吐露すると、彼が不思議そうな声をあげた。
「うん。大嫌い。だって、無理やりだけど、アイツに触られたんだよ? ものすごくゾワッとした。明順に触れたれた時とは違って、ゾワッとしたんだ」
明順に触れられた時は、ゾクッとするけど、それはいい「ゾクッ」。体が震えたのは同じだけど、そこに含まれる感情が違う。
「不本意だけど、触れられたところ、全部削ぎ落としたい気分だった」
「梨花……」
「刀で全部ぜんぶ、削ぎ落として、洗い流して。でも、そうやったとしても、まだ気持ち悪いのは取れなかったと思う」
勝手に染み込んだ、アイツの手の記憶。
「でもね。今は全然そんなことないの。平気」
少しだけ身を起こして、彼の顔を見る。
「こうして交わって。明順が抱きしめてくれるから。わたし、今のわたしの体を、世界で一番の宝物に思えてくるの。アナタが愛してくれるなら、この体を傷つけなくてよかったって、今はそう思ってる」
「梨花」
彼の上で彼を見つめてたはずなのに。
視界がグルンと回った。
彼が上で、わたしが下。体勢が入れ替わってた。
「なら、その体、もっといっぱい愛していい?」
「え?」
「もっと深く、もっと強く、しっかりと。僕をキミに刻みつけたい」
さっきもいっぱい出したのに?
訊きたかったけど、できなかった。
ドチュンッ!
「アッ、グゥ……!」
わたしの中で大きさを取り戻していたイチモツ。それが暴力的にわたしの奥にぶつかる。
「キミが自害しようとしてるのを見て。心臓が恐怖に握りつぶされるかと思った」
「アッ、アッ、イッ、アッ……!」
ゴチュ、ゴチュ、ドチュ、ドチュ。
奥に容赦なくぶつかる欲。
「戦にあっても、あんなふうに恐怖に押しつぶされそうになったことはないよ。キミが初めてだ」
「わっ、わたし、がっ、アッ!」
「うん。僕を生かすも殺すもキミ次第ってこと。キミが僕の命を握ってるんだ」
「わたしもっ、わたしもぉっ!」
こんなに誰かを好きになることが、わたしの人生で起きるなんて思ってもみなかった。それも、幼い頃から知ってる明順となるなんて。
「だから、生きてよ。僕のそばで、僕といっしょに。僕だけに愛されて、僕を満たしてっ!」
「うんっ! 生きるっ、生きるわ、アナタとっ!」
比翼の鳥、連理の枝。
わたし、アナタに巡り会えた人生を、とても幸せに思ってるの。
こんなにもアナタに愛されるわたしが愛しい。
こんなにも愛してくれるアナタをわたしも愛したい。
「梨花、梨花っ!」
「明順、明順っ!」
互いに余裕のない声で相手を求める。
こんなに身を繋げても、こんなに名を呼んでも。それでもまだ足りなくて、もっと満たされたくて、必死に求める。
「アッ、アアッ、ア――ッ!」
まだ感じていたい。まだ、もっと。
なのに、体は快楽の絶頂を越えて。
「グッ、梨花ッ!」
彼も限界を迎えたのか。奥で精が勢いよく迸る。
「アッ、ア、アアッ……」
熱い激情を感じる精。受け止めたわたしの体は、迎え入れる精にウットリと震えた。
「愛してるよ、梨花」
その声に、「わたしも」って言いたかったんだけど。
限界を越えたわたしに、それだけの余裕も力もなくて。
愛してる。
茫洋と溶けていく思考のなかで、かすかに微笑み返した。
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