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第五章 大君は 神にしませば
二十、大君は 神にしませば(三)
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勅発布のための作業は遅々として進まない。
満開に咲いていた桜が散り、萌出た葉の色に深みがまし、菫に代わり多彩な草花が川を彩っても、仕事は終わる気配を見せなかった。
「あー、だー、もーダメだ。もう疲れた。ヤル気ない。腕痛え」
机に突っ伏した川島。筆とともにヤル気も放棄する。
「こらこら。そう言わずに頑張れよ」
「だって、あれからずうっと仕事漬けだぜ? 少しはあーそーびーたーいー」
子供か。
足をジタバタさせて文句を垂れる川島に、近くにいた官人が警戒を強めた。「あーそーびーたーいー」で「遊ぶ!!」と室を飛び出し逃げられたら、見張っていた官人が叱られる。
「遊びなら父上が用意してくださっただろう。阿騎野の狩りの話。お前も聞いてるだろ?」
「ああ、あれな」
突っ伏したまま、川島が顔だけこちらを向けた。
「こうやってあくせく働く者を慰労しようと開かれるんだ。それまでは我慢しろよ」
「狩りねえ……」
川島の顔はうかないまま。「よっしゃ、狩りまで頑張るぞ!!」とはならなかった。
「オレ、狩り苦手なんだよなあ」
ああ、そうだった。川島は武芸を苦手としていた。
皇子として、それなりにはやれるだろうが、それはあくまで「それなり」。下手をすれば、あれから稽古を続けている忍壁のが優るかもしれない。
「まったく帝は……。どうしてあんなにお元気なんだよ」
「いいことじゃないか」
「精力的すぎるだろ。もう五十を過ぎてるってのにさ。もう少しお歳に合わせたお元気さでいてくれよ。つき合うこっちがたまったもんじゃない」
「そういうお前は歳に合わせた元気を出せよ。お前はまだ二十代だろ。忍壁ほどではなくても、それなりの元気はあるはずだろ?」
「オレはいいの。肉体労働より頭脳労働なんだから」
「頭脳も働かせてないじゃないか」
「引き絞ったままの弓は弦が緩むか、最悪切れる。オレの頭も使いすぎると切れるから、こうして休ませてんだよ」
ああ言えばこう言う。
川島の口は止まらない。
「あー、でも、泊瀬部をどっか連れてってやれるのはいいかな~。なかなかかまってやれないから、アイツ、不満溜まってるみたいなんだよなぁ。産着を縫うのにも飽きてるみたいだし」
狩りに、帝の行幸に伴するのは男性だけではない。女性も薬狩りとして参加する。忍壁も滅多に会えない妻、明日香に会えると喜んでいた。
「大切にしてるんだな、泊瀬部のこと」
「ああ。オレは愛妻家だぜ? 妻が喜びゃオレも嬉しい」
「そうだったんだ」
あまりの不甲斐なさに、そのうち気の強い泊瀬部の尻に敷かれる「恐妻家」になるかと思ったけれど。
「そういうお前んとこはどうなんだよ。山辺と上手くいってるのか?」
「あー、うん。まあ、上手くいってるよ。いっつも、僕の帰りが遅くても待っててくれるし」
仕事で帰りが遅くなる。先に休んでいてくれ。
そう伝えたのに、山辺はいつも寝ずに待っていてくれた。
「縫い物をしていたので」とか「ちょうど目が覚めて、お帰りに気づいたので」とか言ってくれるけど、わざと待っていてくれてることは知っている。
「おーおー、惚気けたな、お前」
川島が身を乗り出すと、軽くピューッと口笛を吹いて囃し立てた。
「ま、異母妹が幸せならそれでいいや」
「うん、そうだね。川島も泊瀬部を頼むよ。大事な異母妹なんだ」
「おう。任せとけ」
どちらの妻も、互いの異母妹。
愛妻家で妹思い。
認識を共有したところで、ニッと笑い合う。
山辺のことを大切に思ってる。
慎ましやかなところも、そっと寄り添ってくれるような優しさも。
匂い立つような華やかさはないけど、野辺に咲く菫のような可憐さはあると思う。
大事にしたい。大切にしたい。
だから。だから僕は――。
カタリ。
扉の開く音がした。
薄暗い書庫に明るい日差しが差し込む。
その光の眩しさに目をすがめ、川島と二人、そちらを見やる。
「あの、こちらで書をお借りしたいのですが」
日差しを背に立っていたのは色鮮やかな衣をまとった女性。――年若い采女。
* * * *
「書を借りてこいと命じられたのですが、わたくし、あまり詳しくなくて。どなたかお教え願えないでしょうか」
柔らかく細い手を頬に添え、顔を軽く傾げる女性。
采女。
大宮で主に帝にお仕えする豪族の娘。帝に召されることもあるので、若く美しい女性が選ばれることが多いが、これは――。
「どの書を探してるんだ?」
いそいそと、うれしそうに立ち上がった、川島。
おいおい、さっき、泊瀬部を大事にする、愛妻家だって言ったばっかりだろ。
わざわざ皇子である川島自ら采女の手伝いをしなくても、ここには書に詳しい者なら他にいくらでもいる。
暇を飽かして、仕事から逃げ出したくて手伝いを名乗り出たのか。それとも、采女の美しさに惹かれたのか。
川島の鼻の下加減はよくわからない。
「あの、史書を借りてこいと命じられたのですが。漢国の史書を、と」
「漢国の――史書?」
川島がコキンと首を傾けた。
――史書を借りてこい。
これを命じたのは、父か皇后か。それとも詔の草案で議論を交わしているであろう高市か草壁か。
いや。
高市や草壁なら、采女に命じたりはしない。もっと書に詳しい者を遣わすはずだ。
知りたいこと、確認したいことがあるから書を求める。調べたいのだから、早く手にしたいと考えるのが普通。ならばこんな頼りない、持ってくるのに時間のかかりそうな、歴史も知らぬ子女に頼むわけがない。歴史に通じた官人にでも命じるはず。
「文景の治について詳しく書かれたものをと申されたのですが、わたくし困ってしまって……」
「あー、うん、文景……、文景の治、ね」
軽く川島が後ずさった。さては「文景の治」、わかってないな?
文景の治。
漢国の第五代皇帝文帝とその子景帝の統治期間のこと。秦時代より続いた戦による混乱、高祖亡き後は外戚、呂氏の専横によって疲弊していた国家。賦役の軽減、農桑の振興に力を入れ、民を休ませ、国庫を潤し、国を立て直した。文帝は、自らの衣袍に刺繍すらせず、徹底して質素倹約に務めた。漢の国の基盤を作り、後の武帝の時代、遥か西の匈奴遠征へとつながっていく。歴史の善例。
その文景の治について知りたいとはどういうことか。
先の淡海を倒した戦。その前、唐・新羅との戦い。乙巳の変。この国は漢国と同じで戦が続いている。文景の治を真似て国家と直したい。そう思ってるのか。
でも、誰が?
誰がこの采女に持ってくるように命じさせた?
「ぶんけい……ぶんけい……」
書棚をたどる川島の指。どれを指して良いのか迷い続けている。書棚にあるのはなにも史書だけではない。今自分たちが触れている戸籍もあれば、刑法、薬学、易、さまざまな書物、木冊書が積み上がる。
助けてくれ。
泳いだ川島の視線が、こちらに当たった。
「――これだよ」
軽くため息をつくと、目当ての書を取り出してやる。
「ありがとうございます。助かりましたわ」
書を手にした采女の顔がパアッと明るくなる。艶やかな大輪の花が咲いたような印象の笑顔。
「見つからなかったら、どんなお叱りを受けてしまうのかと、不安で仕方ありませんでしたの」
大事そうにギュッと書を抱きしめた采女。長いまつげが、紅潮した目の下に陰影を落とす。
「さっすが大津!!」
「お前が知らなさすぎなんだ。カッコつけるならもう少し学んでおけよ」
調子に乗っておだててくる川島を牽制する。
「おっ、大津さまっ!? み、皇子様とは知らず、ご無礼を!!」
弾かれたように顔を上げた采女が、恐縮して平伏する。
自分の探しものを皇子に手伝わせるとは。
気安く声をかけたことを悔いているのだろう。見せられた背中が震えていた。
その姿に、川島と二人、目を丸くして互いの顔を見る。
薄暗い書庫。黙々と書き写す地味な仕事。皇子らしい装いでは墨を扱うのに不向きだからと、かなり質素な服を身に着けている。川島なんて、先程突っ伏したせいで、頬に墨の痕がついている。
地方から出てきて地味な仕事を課せられてる下級の官人。おそらくこの采女は、自分たちのことをそう判断して気安く声をかけてきたのだろう。
軽くプッと川島と笑い合う。
「別にいいよ。気にすることはない」
「そうそう。それより早く持っていかねえと、主に叱られるぞ?」
ほら行け。
川島がそう言うと、采女が深く一礼してから、慌てて立ち去っていった。
――あれは誰の命で動いている采女なんだろうな。
一つの疑問を残して。
満開に咲いていた桜が散り、萌出た葉の色に深みがまし、菫に代わり多彩な草花が川を彩っても、仕事は終わる気配を見せなかった。
「あー、だー、もーダメだ。もう疲れた。ヤル気ない。腕痛え」
机に突っ伏した川島。筆とともにヤル気も放棄する。
「こらこら。そう言わずに頑張れよ」
「だって、あれからずうっと仕事漬けだぜ? 少しはあーそーびーたーいー」
子供か。
足をジタバタさせて文句を垂れる川島に、近くにいた官人が警戒を強めた。「あーそーびーたーいー」で「遊ぶ!!」と室を飛び出し逃げられたら、見張っていた官人が叱られる。
「遊びなら父上が用意してくださっただろう。阿騎野の狩りの話。お前も聞いてるだろ?」
「ああ、あれな」
突っ伏したまま、川島が顔だけこちらを向けた。
「こうやってあくせく働く者を慰労しようと開かれるんだ。それまでは我慢しろよ」
「狩りねえ……」
川島の顔はうかないまま。「よっしゃ、狩りまで頑張るぞ!!」とはならなかった。
「オレ、狩り苦手なんだよなあ」
ああ、そうだった。川島は武芸を苦手としていた。
皇子として、それなりにはやれるだろうが、それはあくまで「それなり」。下手をすれば、あれから稽古を続けている忍壁のが優るかもしれない。
「まったく帝は……。どうしてあんなにお元気なんだよ」
「いいことじゃないか」
「精力的すぎるだろ。もう五十を過ぎてるってのにさ。もう少しお歳に合わせたお元気さでいてくれよ。つき合うこっちがたまったもんじゃない」
「そういうお前は歳に合わせた元気を出せよ。お前はまだ二十代だろ。忍壁ほどではなくても、それなりの元気はあるはずだろ?」
「オレはいいの。肉体労働より頭脳労働なんだから」
「頭脳も働かせてないじゃないか」
「引き絞ったままの弓は弦が緩むか、最悪切れる。オレの頭も使いすぎると切れるから、こうして休ませてんだよ」
ああ言えばこう言う。
川島の口は止まらない。
「あー、でも、泊瀬部をどっか連れてってやれるのはいいかな~。なかなかかまってやれないから、アイツ、不満溜まってるみたいなんだよなぁ。産着を縫うのにも飽きてるみたいだし」
狩りに、帝の行幸に伴するのは男性だけではない。女性も薬狩りとして参加する。忍壁も滅多に会えない妻、明日香に会えると喜んでいた。
「大切にしてるんだな、泊瀬部のこと」
「ああ。オレは愛妻家だぜ? 妻が喜びゃオレも嬉しい」
「そうだったんだ」
あまりの不甲斐なさに、そのうち気の強い泊瀬部の尻に敷かれる「恐妻家」になるかと思ったけれど。
「そういうお前んとこはどうなんだよ。山辺と上手くいってるのか?」
「あー、うん。まあ、上手くいってるよ。いっつも、僕の帰りが遅くても待っててくれるし」
仕事で帰りが遅くなる。先に休んでいてくれ。
そう伝えたのに、山辺はいつも寝ずに待っていてくれた。
「縫い物をしていたので」とか「ちょうど目が覚めて、お帰りに気づいたので」とか言ってくれるけど、わざと待っていてくれてることは知っている。
「おーおー、惚気けたな、お前」
川島が身を乗り出すと、軽くピューッと口笛を吹いて囃し立てた。
「ま、異母妹が幸せならそれでいいや」
「うん、そうだね。川島も泊瀬部を頼むよ。大事な異母妹なんだ」
「おう。任せとけ」
どちらの妻も、互いの異母妹。
愛妻家で妹思い。
認識を共有したところで、ニッと笑い合う。
山辺のことを大切に思ってる。
慎ましやかなところも、そっと寄り添ってくれるような優しさも。
匂い立つような華やかさはないけど、野辺に咲く菫のような可憐さはあると思う。
大事にしたい。大切にしたい。
だから。だから僕は――。
カタリ。
扉の開く音がした。
薄暗い書庫に明るい日差しが差し込む。
その光の眩しさに目をすがめ、川島と二人、そちらを見やる。
「あの、こちらで書をお借りしたいのですが」
日差しを背に立っていたのは色鮮やかな衣をまとった女性。――年若い采女。
* * * *
「書を借りてこいと命じられたのですが、わたくし、あまり詳しくなくて。どなたかお教え願えないでしょうか」
柔らかく細い手を頬に添え、顔を軽く傾げる女性。
采女。
大宮で主に帝にお仕えする豪族の娘。帝に召されることもあるので、若く美しい女性が選ばれることが多いが、これは――。
「どの書を探してるんだ?」
いそいそと、うれしそうに立ち上がった、川島。
おいおい、さっき、泊瀬部を大事にする、愛妻家だって言ったばっかりだろ。
わざわざ皇子である川島自ら采女の手伝いをしなくても、ここには書に詳しい者なら他にいくらでもいる。
暇を飽かして、仕事から逃げ出したくて手伝いを名乗り出たのか。それとも、采女の美しさに惹かれたのか。
川島の鼻の下加減はよくわからない。
「あの、史書を借りてこいと命じられたのですが。漢国の史書を、と」
「漢国の――史書?」
川島がコキンと首を傾けた。
――史書を借りてこい。
これを命じたのは、父か皇后か。それとも詔の草案で議論を交わしているであろう高市か草壁か。
いや。
高市や草壁なら、采女に命じたりはしない。もっと書に詳しい者を遣わすはずだ。
知りたいこと、確認したいことがあるから書を求める。調べたいのだから、早く手にしたいと考えるのが普通。ならばこんな頼りない、持ってくるのに時間のかかりそうな、歴史も知らぬ子女に頼むわけがない。歴史に通じた官人にでも命じるはず。
「文景の治について詳しく書かれたものをと申されたのですが、わたくし困ってしまって……」
「あー、うん、文景……、文景の治、ね」
軽く川島が後ずさった。さては「文景の治」、わかってないな?
文景の治。
漢国の第五代皇帝文帝とその子景帝の統治期間のこと。秦時代より続いた戦による混乱、高祖亡き後は外戚、呂氏の専横によって疲弊していた国家。賦役の軽減、農桑の振興に力を入れ、民を休ませ、国庫を潤し、国を立て直した。文帝は、自らの衣袍に刺繍すらせず、徹底して質素倹約に務めた。漢の国の基盤を作り、後の武帝の時代、遥か西の匈奴遠征へとつながっていく。歴史の善例。
その文景の治について知りたいとはどういうことか。
先の淡海を倒した戦。その前、唐・新羅との戦い。乙巳の変。この国は漢国と同じで戦が続いている。文景の治を真似て国家と直したい。そう思ってるのか。
でも、誰が?
誰がこの采女に持ってくるように命じさせた?
「ぶんけい……ぶんけい……」
書棚をたどる川島の指。どれを指して良いのか迷い続けている。書棚にあるのはなにも史書だけではない。今自分たちが触れている戸籍もあれば、刑法、薬学、易、さまざまな書物、木冊書が積み上がる。
助けてくれ。
泳いだ川島の視線が、こちらに当たった。
「――これだよ」
軽くため息をつくと、目当ての書を取り出してやる。
「ありがとうございます。助かりましたわ」
書を手にした采女の顔がパアッと明るくなる。艶やかな大輪の花が咲いたような印象の笑顔。
「見つからなかったら、どんなお叱りを受けてしまうのかと、不安で仕方ありませんでしたの」
大事そうにギュッと書を抱きしめた采女。長いまつげが、紅潮した目の下に陰影を落とす。
「さっすが大津!!」
「お前が知らなさすぎなんだ。カッコつけるならもう少し学んでおけよ」
調子に乗っておだててくる川島を牽制する。
「おっ、大津さまっ!? み、皇子様とは知らず、ご無礼を!!」
弾かれたように顔を上げた采女が、恐縮して平伏する。
自分の探しものを皇子に手伝わせるとは。
気安く声をかけたことを悔いているのだろう。見せられた背中が震えていた。
その姿に、川島と二人、目を丸くして互いの顔を見る。
薄暗い書庫。黙々と書き写す地味な仕事。皇子らしい装いでは墨を扱うのに不向きだからと、かなり質素な服を身に着けている。川島なんて、先程突っ伏したせいで、頬に墨の痕がついている。
地方から出てきて地味な仕事を課せられてる下級の官人。おそらくこの采女は、自分たちのことをそう判断して気安く声をかけてきたのだろう。
軽くプッと川島と笑い合う。
「別にいいよ。気にすることはない」
「そうそう。それより早く持っていかねえと、主に叱られるぞ?」
ほら行け。
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