4 / 21
第4話 魔王さま、お仕事です。
しおりを挟む
「これは、確認し終わったから、そのまま返却しておいてくれ。こっちは確認はしたが、まだ読み返したいので保留だ」
執務机に向かって、ドカッと座る魔王さま。――訂正、ヴィラード将軍。
「イシュルからの報告書はどうなった?」
「書き写し終えております。返却しても?」
「ああ、頼む」
「ノルラからの報告はこちらに。リゼからのも合わせて必要になるかと思いまして、用意してございます」
あちらからこちらへ。こちらからそちらへ。魔王とその手下、将軍の手からエイナルさんの手へ。そのまた逆へ。
飛び交う書類と、言葉のやり取り。
剣術稽古に日々、精を出してた将軍だけど、アルディンさまから「衛兵たちが悲鳴をあげてた」なんて聞かされたもんだから、今は、衛兵さんたちの代わりに書類と対峙している。
書類を相手に、ああでもないこうでもないとビシバシ判断していくところは、剣を持ってふり回してるのと、あまり変わらない気がする。
「リゼのものは、過去五年間のものを集めておきましたが、もう少し必要でしょうか」
「いや、五年あれば充分だろう。それより、ノルラもリゼも――これだけか?」
「はい。財務長官は、これだけだと申しておりました」
――なにがなんだか。
はたで見てるしかないわたしには、彼らのやり取りが何を意味するのか、サッパリわからない。多分、政務か財務に関する書類の、大事なことを話しているんだろう。
それよりも。
(これ、どうしよう……)
お盆に載せたカップを見下ろす。
「お茶!!」と言われ、淹れたものの、渡すタイミングがない。
「お茶です」と言って渡せばいいのかもしれないけど、あっちからこっちへ、こっちからあっちへと会話が続いてて、口を挟む隙がない。
ならばと、机の端にでもそっと置けばいいのかもしれないけど、あいにく机は書類でごった返してる。下手に置いて、カップをひっくり返されて書類を汚したりしたら……。考えるだけでも空恐ろしい。
で、行くも帰るもできずに、お茶は、わたしの手のなかで渋滞中。どうしよう。このままじゃ、お茶、冷めちゃうし。かと言って、淹れ直すのもちょっと……。
「ここは、書面だけではよくわからないな。誰かに訊いておきたいのだが……、お茶っ!!」
「はひっ!!」
突然の呼びかけ、というか怒鳴り声。
驚いた拍子にカップが大きな音を立てたけど、とりあえず、お茶をこぼしてないのでセーフ。
「ど、どうぞ……」
おずおずとお茶を差し出す。
「――ぬるい」
将軍の顔が歪む。
「すすす、すみませんっ!! 今すぐ淹れ直しますっ!!」
「構わん」
わたしの謝罪を遮って、ズズッと最後まで飲み干した将軍。美味しそうに……ではないけど、とりあえず、喉は潤せたよう。
「お前、字は書けるか?」
「え? あ、はい。とりあえずは」
「なら、ここでこの書類を書き写しておいてくれ」
へ? 書き写し? わたしが?
立ち上がった将軍に、ワルツかなにかを踊るような、無駄のない所作で座らされた椅子。そこは、さっきまで将軍が座っていた所。椅子が温かい。
「俺はしばらく留守にする。時間をかけてもいいから、写し間違いのないようにだけ頼む」
「はい、わかりました」
わたしの返答を聞くより先に、将軍がエイナルさんを従えて部屋を出ていく。
「いってらっしゃいませ」
見送りの言葉は、扉が閉まる音と重なった。
将軍たちが出ていって、途端に静かになった部屋。
クルンッ、ストンッ、パタンと、流れるような一連の動きに、あっけにとられてしまう。そつがないというのか、なんていうのか。
ポイポイポイポイと渡された書類のついでに、「はい、これ、書く」みたいな仕事の受け渡し。お茶を渡せずにオタオタしてるよりは、何倍もマシだけど。
(って、そんなこと考えてるヒマはないのよ)
ハッと我に返り、与えられた仕事を再確認する。
机に残されていたのは、さっき将軍とエイナルさんが話してた、リゼの街から上がってきてた報告書とまっさらな紙。これを書き写しておけ、そういうことなんだろう。
(どれどれ……。うん。これなら書けるかも)
報告書は、街の税収などを記したもので、数字が中心となって書かれている。何がどうとか、詳しくわからなくても、書き写すぐらいならどうにかなりそうだ。
(よっしゃ!!)
軽く腕まくりをして、書類に取り掛かる。インク壺にペン先を浸し、紙に数値を書きこんでいく。
間違えないように慎重に。読みやすいように丁寧に。
(これ、インクがかなり減ってる――)
浸けるたびに、目につくインクの減り。毎朝、エイナルさんがインクを補充してるのに、今、残ってるのは半分ぐらいの量。
(それだけ、たくさん将軍が書いたってことだよね)
何を書いてるかは知らないけど、それだけ書かなきゃいけないことがたくさんあるんだろう。
(将軍って、剣をふるうだけじゃダメなのかな)
それとも、王配になる可能性を考えて、色々書いたりしてるのかな。
(いやいや、「俺が選ばれるわけがない」って自分で言ってたじゃない)
王配にはアルディンさまが相応しいって。自分はサッサと砦に戻りたいって。
でも……。
(将軍が怖いだけの人じゃないってわかったら、王女さま、少しは将軍のことも考えてくださるかな)
こうやって仕事熱心な部分もあるし。道に転がってたわたしを拾って、雇ってくれるだけの優しさは持ち合わせてるし。
人を石化させるような眼光を持ってるけど、悪い人じゃないし。
(目が怖かったら仮面でもつけさせて、声にビビるのなら口も塞いでおけば大丈夫よね)
そしたら、きっと怖くなくなるだろうし。
捩じれた角でも生えてきそうな顔だけど、それをモフモフの耳に変えたら――面白すぎる。
(あー、ダメ。笑ってる場合じゃないのよ)
ちゃんと清書しなくちゃ。
この書類にどんな意味と理由があるのか知らないけど、命じられたことはキチンとこなさなきゃ。
でも……。
(うさ耳なんか、可愛くて……ププッ。ダメ、想像が追いつかない~)
笑いをガマンするもんだから、お腹が痙攣しちゃう。
可愛くして、怖くないようにするつもりだったのに、面白いの方へ進んじゃった。
うさ耳将軍。かなりの破壊力。
執務机に向かって、ドカッと座る魔王さま。――訂正、ヴィラード将軍。
「イシュルからの報告書はどうなった?」
「書き写し終えております。返却しても?」
「ああ、頼む」
「ノルラからの報告はこちらに。リゼからのも合わせて必要になるかと思いまして、用意してございます」
あちらからこちらへ。こちらからそちらへ。魔王とその手下、将軍の手からエイナルさんの手へ。そのまた逆へ。
飛び交う書類と、言葉のやり取り。
剣術稽古に日々、精を出してた将軍だけど、アルディンさまから「衛兵たちが悲鳴をあげてた」なんて聞かされたもんだから、今は、衛兵さんたちの代わりに書類と対峙している。
書類を相手に、ああでもないこうでもないとビシバシ判断していくところは、剣を持ってふり回してるのと、あまり変わらない気がする。
「リゼのものは、過去五年間のものを集めておきましたが、もう少し必要でしょうか」
「いや、五年あれば充分だろう。それより、ノルラもリゼも――これだけか?」
「はい。財務長官は、これだけだと申しておりました」
――なにがなんだか。
はたで見てるしかないわたしには、彼らのやり取りが何を意味するのか、サッパリわからない。多分、政務か財務に関する書類の、大事なことを話しているんだろう。
それよりも。
(これ、どうしよう……)
お盆に載せたカップを見下ろす。
「お茶!!」と言われ、淹れたものの、渡すタイミングがない。
「お茶です」と言って渡せばいいのかもしれないけど、あっちからこっちへ、こっちからあっちへと会話が続いてて、口を挟む隙がない。
ならばと、机の端にでもそっと置けばいいのかもしれないけど、あいにく机は書類でごった返してる。下手に置いて、カップをひっくり返されて書類を汚したりしたら……。考えるだけでも空恐ろしい。
で、行くも帰るもできずに、お茶は、わたしの手のなかで渋滞中。どうしよう。このままじゃ、お茶、冷めちゃうし。かと言って、淹れ直すのもちょっと……。
「ここは、書面だけではよくわからないな。誰かに訊いておきたいのだが……、お茶っ!!」
「はひっ!!」
突然の呼びかけ、というか怒鳴り声。
驚いた拍子にカップが大きな音を立てたけど、とりあえず、お茶をこぼしてないのでセーフ。
「ど、どうぞ……」
おずおずとお茶を差し出す。
「――ぬるい」
将軍の顔が歪む。
「すすす、すみませんっ!! 今すぐ淹れ直しますっ!!」
「構わん」
わたしの謝罪を遮って、ズズッと最後まで飲み干した将軍。美味しそうに……ではないけど、とりあえず、喉は潤せたよう。
「お前、字は書けるか?」
「え? あ、はい。とりあえずは」
「なら、ここでこの書類を書き写しておいてくれ」
へ? 書き写し? わたしが?
立ち上がった将軍に、ワルツかなにかを踊るような、無駄のない所作で座らされた椅子。そこは、さっきまで将軍が座っていた所。椅子が温かい。
「俺はしばらく留守にする。時間をかけてもいいから、写し間違いのないようにだけ頼む」
「はい、わかりました」
わたしの返答を聞くより先に、将軍がエイナルさんを従えて部屋を出ていく。
「いってらっしゃいませ」
見送りの言葉は、扉が閉まる音と重なった。
将軍たちが出ていって、途端に静かになった部屋。
クルンッ、ストンッ、パタンと、流れるような一連の動きに、あっけにとられてしまう。そつがないというのか、なんていうのか。
ポイポイポイポイと渡された書類のついでに、「はい、これ、書く」みたいな仕事の受け渡し。お茶を渡せずにオタオタしてるよりは、何倍もマシだけど。
(って、そんなこと考えてるヒマはないのよ)
ハッと我に返り、与えられた仕事を再確認する。
机に残されていたのは、さっき将軍とエイナルさんが話してた、リゼの街から上がってきてた報告書とまっさらな紙。これを書き写しておけ、そういうことなんだろう。
(どれどれ……。うん。これなら書けるかも)
報告書は、街の税収などを記したもので、数字が中心となって書かれている。何がどうとか、詳しくわからなくても、書き写すぐらいならどうにかなりそうだ。
(よっしゃ!!)
軽く腕まくりをして、書類に取り掛かる。インク壺にペン先を浸し、紙に数値を書きこんでいく。
間違えないように慎重に。読みやすいように丁寧に。
(これ、インクがかなり減ってる――)
浸けるたびに、目につくインクの減り。毎朝、エイナルさんがインクを補充してるのに、今、残ってるのは半分ぐらいの量。
(それだけ、たくさん将軍が書いたってことだよね)
何を書いてるかは知らないけど、それだけ書かなきゃいけないことがたくさんあるんだろう。
(将軍って、剣をふるうだけじゃダメなのかな)
それとも、王配になる可能性を考えて、色々書いたりしてるのかな。
(いやいや、「俺が選ばれるわけがない」って自分で言ってたじゃない)
王配にはアルディンさまが相応しいって。自分はサッサと砦に戻りたいって。
でも……。
(将軍が怖いだけの人じゃないってわかったら、王女さま、少しは将軍のことも考えてくださるかな)
こうやって仕事熱心な部分もあるし。道に転がってたわたしを拾って、雇ってくれるだけの優しさは持ち合わせてるし。
人を石化させるような眼光を持ってるけど、悪い人じゃないし。
(目が怖かったら仮面でもつけさせて、声にビビるのなら口も塞いでおけば大丈夫よね)
そしたら、きっと怖くなくなるだろうし。
捩じれた角でも生えてきそうな顔だけど、それをモフモフの耳に変えたら――面白すぎる。
(あー、ダメ。笑ってる場合じゃないのよ)
ちゃんと清書しなくちゃ。
この書類にどんな意味と理由があるのか知らないけど、命じられたことはキチンとこなさなきゃ。
でも……。
(うさ耳なんか、可愛くて……ププッ。ダメ、想像が追いつかない~)
笑いをガマンするもんだから、お腹が痙攣しちゃう。
可愛くして、怖くないようにするつもりだったのに、面白いの方へ進んじゃった。
うさ耳将軍。かなりの破壊力。
0
あなたにおすすめの小説
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セレフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セレフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セレフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセレフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセレフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セレフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる