20 / 22
4.この感情に名前があるなら
(五)
しおりを挟む
「詩織ちゃんが、俺と先輩をカップリングさせようとしたのは、彼女の性癖だから――ってわけじゃないんです」
「――へ?」
氷鷹の告白に、間抜けな、息とも音とも判断のつかない、ヘンな音が口から漏れた。
「そ、それって……」
も、ももっ、もしかして、お前自身も梅咲さんが考えるような、そういう感情をオレに対して持ってる……とか?
だとしたら、オレの体、もう二、三回ほど震わせて、こっから逃げ出したいんだけど?
「違いますよ。おそらくですけど」
震える準備を始めてることを見透かされたのか、氷鷹が笑う。
「先輩、俺の名前、覚えてますか?」
「お前の?」
「下の名前ですよ。氷鷹じゃなく」
「……陽翔、だよな」
「はい。陽翔です」
正解に、氷鷹が笑う。それから、俺ではなく、星の瞬き始めた空を見上げた。
「俺、実は兄がいるんです」
「兄?」
「正確には、『いた』ですけどね。それか『いたらしい』ですが」
いたらしい?
「らしい」は、「ようだ」と同じで、根拠に基づいた推量を表す言葉だが、「ようだ」は話者自らの感覚や経験など直接的な情報による推量判断であるのに比べて、「らしい」は他から得た間接的な情報による推量判断。
兄がいたかどうか、氷鷹は知らないのか?
「兄はね、晴希って言うんですが、俺が生まれる前に亡くなりました。小学五年生で、交通事故で」
「なるほど」
生まれる前に亡くなった兄。なら、「いたらしい」と推量になるのは当然だ。
氷鷹自身は、その兄に会ったことがない。写真とか親の話で兄がいたことを知っているだけだ。
「兄は、とっても人懐っこくて、明るくて。野球をやってたそうです。あと、家業を継ぐんだって、親孝行なことを言ってたらしいっす」
「それって……」
「はい。俺のことだと思いました?」
先回りしたように言われ、グッと息を呑んだ。
「俺は、兄を亡くして悲しむ母さんのために作られた、いわば兄の〝クローン〟なんですよ」
言い切って、氷鷹が口元を歪めた。
本人は「笑った」つもりなのかもしれない。けど、オレにはそうは見えなかった。
「名前だって、兄の晴希に似た、陽翔。母が『ハルちゃん』と呼ぶためだそうです。本当は同じ音、『ハルキ』にしたかったそうですけど、そこは父が止めました。いくらなんでもって」
晴希と陽翔。
どちらも愛称にすれば「ハルちゃん」。
そこが妥協ラインだったのだろう。
「名前は違うものになりましたけど、母は俺を兄の身代わりとして育てました。兄のように野球をやらせて、兄が継ぐと宣言してた家業をお前が継げと」
亡くした子を、もう一度作り直す。
名前もだけど、その中身と未来も。
「別に、それがイヤだったとか言うわけじゃないんです。これもおそらくでしかないですけど。押し付けられる『兄』をイヤだと思ったことはないです」
「そっか」
「ええ。ただ……、ただ一つ困ったことを除けば」
「困ったこと?」
「はい。兄は小学五年生で亡くなりました。だから、その先の今、モデルがいないんですよ」
両親の望むように、兄のように生きる。
亡くなった兄の生まれ変わり、クローンを努めようにも、そのモデルがいない。どうすれば正解なのか、氷鷹はもちろん、両親だってわからないのだろう。
「家業を継げというのなら、工学部に進んだほうがいい。それぐらいは理解できるんですけど、それ以外のことが、ね。そのせいか、俺、年上の男性が気になっちゃうんです」
「それは……。無意識に、モデルを探してるってことか?」
「わかりません。でも、そういうことだと思います」
――子は親の望む〝いい子〟を演じようとする。
昔、どこかで聴いたこと。
子どもは、親に好かれたくて、親に喜んでほしくて、親が思う〝いい子〟を演じてしまう。
だから、親は子に、「こうなってほしい」「こういう子になってほしい」と言うことを声かけしたほうがいい。真面目な子に育ってほしければ、「真面目だね。一生懸命だね」。優しい子に育ってほしければ、「優しいね。キミのおかげで助かったよ」など。逆に「バカだね」「グズだね」と声掛けし続ければ、子どもは本当にバカでグズになってしまう――と。
氷鷹は、「お兄ちゃんみたいに」という声かけをされてきたんだろう。声かけだけじゃない、そういう態度で、接して育てられた。
「お兄ちゃんに似てきたね」「お兄ちゃんによく似てる」
そう言われることが、無意識下で、氷鷹の目標になってしまった。
亡くなったお兄ちゃんのように振る舞えば、両親は喜んでくれる。自分をかわいがってくれる。
でも。
モデルとなるお兄ちゃんは、小学五年生で亡くなっている。
その先は、氷鷹は氷鷹らしく生きてもいいのに。「正しいお兄ちゃん」像を探して、それと同じであろうとしてしまう。
「最初、俺、先輩のことがすっごく気になったんです」
「え?」
「だって、先輩、俺を見て、すっごくイヤな顔したじゃないですか」
「し、したか?」
嫌悪感、顔に出したつもりはなかったんだが。
「してましたよ。俺の名前呼ぶ時も、妙な力が入ってたし」
うぐ。
「それで、俺、ものすごく先輩のことが気になったんです。どうしてこの人は、俺のことをイヤがるんだろうって」
「す、すまない」
イヤがってる。嫌われている。
そう感じるのは、誰だって辛いし、イヤな気分になるだろう。
「いえ。謝ってほしいわけじゃないっす」
頭を下げたオレに、氷鷹が慌てる。
「俺、最初はそんな感じで先輩のことが気にかかっただけで。その後は、いつもと同じ。先輩に〝兄〟を捜してたんだと思います」
「氷鷹……」
「だって先輩、最初こそイヤそうな顔してたけど、最終的にとっても面倒見がいいし、俺が近づいても邪険にしなかったし。仕事もちゃんと教えてくれたし、家に泊まらせてくれたし」
…………。
そんなふうに言われると、オレはどんな顔して聴いていればいいのだろう。
「ちょっと話が遠回りしましたけど。詩織ちゃんが、俺と先輩をカップリングしたのは、俺が先輩を兄に見立てて、懐いていったからだと思います。彼女、俺が大学でも先輩に懐いてたのを見て、バイトに応募したと言ってました」
「へ? なんで?」
氷鷹がオレに懐くと、どうしてそれがバイトを始めることになるんだ?
「先輩にジェラシー感じさせる、ヤキモチ焼かせるつもりだったのだとか。二人の間に誰かが挟まることで、自分の気持ちに気づくとかどうとか。受け売りなので、俺にはよくわかりませんが。――いや、俺にもよくわかったかな」
「え?」
「先輩」
隣同士。
並んで座ってるのに、なぜか、氷鷹が居住まいをただし、もう一度座り直してこちらを見る。
「俺、先輩が好きです。詩織ちゃんの喜ぶような、そういう恋愛感情なのかどうかはわかりませんが。でも、俺、ずっと先輩といっしょにいたい。先輩を〝兄〟代わりに見ているから、そう思えるのか、それとも――。う~~ん。自分でもその辺はよくわからないっすけど……、でも……」
意を決して告白しただろう氷鷹。
でもまだ感情を整理しきれてないってふうに、言葉の最後はウヤムヤになっていく。
それだけじゃない。
うまい言葉を捜しているのか、唸りながら首をヒネり、正解を求めて、あっちこっちに視線を彷徨わせる。
プッ。
「先輩?」
「ゴメン。でもいいよ、それで。アハハッ」
氷鷹の様子がおかしくて。我慢できなかった笑いがこぼれる。
アハハッ。ヒヒッ。アハハハハッ。
「――先輩。なにもそこまで笑わなくてもいいじゃないっすか」
「す、スマンっ、で、でも……」
一度あふれた笑いは、なかなか収まらない。
一世一代の告白をしただろう氷鷹。オレに笑われて、ちょっと涙目になってむくれた。
「ごめんな、氷鷹」
どうにか、氷鷹のためにも笑いを収める。
笑ったのは、告白に対してじゃない。
「それと、お前のその気持ち、スッゲーうれしい」
「先輩……」
驚く氷鷹の、空いてる手を取る。
一瞬、男同士でなにやってんだって思ったけど、今のオレは、氷鷹に触れたくて仕方ない。
真っ暗な、誰もいない公園。
スポットライトのように外灯がベンチに腰掛けてるオレたちを照らし出すけど、それ以外はなにもない空間。
今だけは、自分の心に従順でいたい。
「オレも、お前に言わなきゃいけないことがあるんだ」
緊張してたのか。それとも、単純に冷え性だからか。
握った氷鷹の手は、とても冷たい。
「オレが、初対面でお前にイヤな顔をした理由」
冷たいけど、オレに話す勇気をくれる手。
「オレの話、聴いてくれるか?」
握る手に力を込める。
「――へ?」
氷鷹の告白に、間抜けな、息とも音とも判断のつかない、ヘンな音が口から漏れた。
「そ、それって……」
も、ももっ、もしかして、お前自身も梅咲さんが考えるような、そういう感情をオレに対して持ってる……とか?
だとしたら、オレの体、もう二、三回ほど震わせて、こっから逃げ出したいんだけど?
「違いますよ。おそらくですけど」
震える準備を始めてることを見透かされたのか、氷鷹が笑う。
「先輩、俺の名前、覚えてますか?」
「お前の?」
「下の名前ですよ。氷鷹じゃなく」
「……陽翔、だよな」
「はい。陽翔です」
正解に、氷鷹が笑う。それから、俺ではなく、星の瞬き始めた空を見上げた。
「俺、実は兄がいるんです」
「兄?」
「正確には、『いた』ですけどね。それか『いたらしい』ですが」
いたらしい?
「らしい」は、「ようだ」と同じで、根拠に基づいた推量を表す言葉だが、「ようだ」は話者自らの感覚や経験など直接的な情報による推量判断であるのに比べて、「らしい」は他から得た間接的な情報による推量判断。
兄がいたかどうか、氷鷹は知らないのか?
「兄はね、晴希って言うんですが、俺が生まれる前に亡くなりました。小学五年生で、交通事故で」
「なるほど」
生まれる前に亡くなった兄。なら、「いたらしい」と推量になるのは当然だ。
氷鷹自身は、その兄に会ったことがない。写真とか親の話で兄がいたことを知っているだけだ。
「兄は、とっても人懐っこくて、明るくて。野球をやってたそうです。あと、家業を継ぐんだって、親孝行なことを言ってたらしいっす」
「それって……」
「はい。俺のことだと思いました?」
先回りしたように言われ、グッと息を呑んだ。
「俺は、兄を亡くして悲しむ母さんのために作られた、いわば兄の〝クローン〟なんですよ」
言い切って、氷鷹が口元を歪めた。
本人は「笑った」つもりなのかもしれない。けど、オレにはそうは見えなかった。
「名前だって、兄の晴希に似た、陽翔。母が『ハルちゃん』と呼ぶためだそうです。本当は同じ音、『ハルキ』にしたかったそうですけど、そこは父が止めました。いくらなんでもって」
晴希と陽翔。
どちらも愛称にすれば「ハルちゃん」。
そこが妥協ラインだったのだろう。
「名前は違うものになりましたけど、母は俺を兄の身代わりとして育てました。兄のように野球をやらせて、兄が継ぐと宣言してた家業をお前が継げと」
亡くした子を、もう一度作り直す。
名前もだけど、その中身と未来も。
「別に、それがイヤだったとか言うわけじゃないんです。これもおそらくでしかないですけど。押し付けられる『兄』をイヤだと思ったことはないです」
「そっか」
「ええ。ただ……、ただ一つ困ったことを除けば」
「困ったこと?」
「はい。兄は小学五年生で亡くなりました。だから、その先の今、モデルがいないんですよ」
両親の望むように、兄のように生きる。
亡くなった兄の生まれ変わり、クローンを努めようにも、そのモデルがいない。どうすれば正解なのか、氷鷹はもちろん、両親だってわからないのだろう。
「家業を継げというのなら、工学部に進んだほうがいい。それぐらいは理解できるんですけど、それ以外のことが、ね。そのせいか、俺、年上の男性が気になっちゃうんです」
「それは……。無意識に、モデルを探してるってことか?」
「わかりません。でも、そういうことだと思います」
――子は親の望む〝いい子〟を演じようとする。
昔、どこかで聴いたこと。
子どもは、親に好かれたくて、親に喜んでほしくて、親が思う〝いい子〟を演じてしまう。
だから、親は子に、「こうなってほしい」「こういう子になってほしい」と言うことを声かけしたほうがいい。真面目な子に育ってほしければ、「真面目だね。一生懸命だね」。優しい子に育ってほしければ、「優しいね。キミのおかげで助かったよ」など。逆に「バカだね」「グズだね」と声掛けし続ければ、子どもは本当にバカでグズになってしまう――と。
氷鷹は、「お兄ちゃんみたいに」という声かけをされてきたんだろう。声かけだけじゃない、そういう態度で、接して育てられた。
「お兄ちゃんに似てきたね」「お兄ちゃんによく似てる」
そう言われることが、無意識下で、氷鷹の目標になってしまった。
亡くなったお兄ちゃんのように振る舞えば、両親は喜んでくれる。自分をかわいがってくれる。
でも。
モデルとなるお兄ちゃんは、小学五年生で亡くなっている。
その先は、氷鷹は氷鷹らしく生きてもいいのに。「正しいお兄ちゃん」像を探して、それと同じであろうとしてしまう。
「最初、俺、先輩のことがすっごく気になったんです」
「え?」
「だって、先輩、俺を見て、すっごくイヤな顔したじゃないですか」
「し、したか?」
嫌悪感、顔に出したつもりはなかったんだが。
「してましたよ。俺の名前呼ぶ時も、妙な力が入ってたし」
うぐ。
「それで、俺、ものすごく先輩のことが気になったんです。どうしてこの人は、俺のことをイヤがるんだろうって」
「す、すまない」
イヤがってる。嫌われている。
そう感じるのは、誰だって辛いし、イヤな気分になるだろう。
「いえ。謝ってほしいわけじゃないっす」
頭を下げたオレに、氷鷹が慌てる。
「俺、最初はそんな感じで先輩のことが気にかかっただけで。その後は、いつもと同じ。先輩に〝兄〟を捜してたんだと思います」
「氷鷹……」
「だって先輩、最初こそイヤそうな顔してたけど、最終的にとっても面倒見がいいし、俺が近づいても邪険にしなかったし。仕事もちゃんと教えてくれたし、家に泊まらせてくれたし」
…………。
そんなふうに言われると、オレはどんな顔して聴いていればいいのだろう。
「ちょっと話が遠回りしましたけど。詩織ちゃんが、俺と先輩をカップリングしたのは、俺が先輩を兄に見立てて、懐いていったからだと思います。彼女、俺が大学でも先輩に懐いてたのを見て、バイトに応募したと言ってました」
「へ? なんで?」
氷鷹がオレに懐くと、どうしてそれがバイトを始めることになるんだ?
「先輩にジェラシー感じさせる、ヤキモチ焼かせるつもりだったのだとか。二人の間に誰かが挟まることで、自分の気持ちに気づくとかどうとか。受け売りなので、俺にはよくわかりませんが。――いや、俺にもよくわかったかな」
「え?」
「先輩」
隣同士。
並んで座ってるのに、なぜか、氷鷹が居住まいをただし、もう一度座り直してこちらを見る。
「俺、先輩が好きです。詩織ちゃんの喜ぶような、そういう恋愛感情なのかどうかはわかりませんが。でも、俺、ずっと先輩といっしょにいたい。先輩を〝兄〟代わりに見ているから、そう思えるのか、それとも――。う~~ん。自分でもその辺はよくわからないっすけど……、でも……」
意を決して告白しただろう氷鷹。
でもまだ感情を整理しきれてないってふうに、言葉の最後はウヤムヤになっていく。
それだけじゃない。
うまい言葉を捜しているのか、唸りながら首をヒネり、正解を求めて、あっちこっちに視線を彷徨わせる。
プッ。
「先輩?」
「ゴメン。でもいいよ、それで。アハハッ」
氷鷹の様子がおかしくて。我慢できなかった笑いがこぼれる。
アハハッ。ヒヒッ。アハハハハッ。
「――先輩。なにもそこまで笑わなくてもいいじゃないっすか」
「す、スマンっ、で、でも……」
一度あふれた笑いは、なかなか収まらない。
一世一代の告白をしただろう氷鷹。オレに笑われて、ちょっと涙目になってむくれた。
「ごめんな、氷鷹」
どうにか、氷鷹のためにも笑いを収める。
笑ったのは、告白に対してじゃない。
「それと、お前のその気持ち、スッゲーうれしい」
「先輩……」
驚く氷鷹の、空いてる手を取る。
一瞬、男同士でなにやってんだって思ったけど、今のオレは、氷鷹に触れたくて仕方ない。
真っ暗な、誰もいない公園。
スポットライトのように外灯がベンチに腰掛けてるオレたちを照らし出すけど、それ以外はなにもない空間。
今だけは、自分の心に従順でいたい。
「オレも、お前に言わなきゃいけないことがあるんだ」
緊張してたのか。それとも、単純に冷え性だからか。
握った氷鷹の手は、とても冷たい。
「オレが、初対面でお前にイヤな顔をした理由」
冷たいけど、オレに話す勇気をくれる手。
「オレの話、聴いてくれるか?」
握る手に力を込める。
10
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。
キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、
ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。
国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚――
だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。
顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。
過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、
気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。
「それでも俺は、あなたがいいんです」
だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。
切なさとすれ違い、
それでも惹かれ合う二人の、
優しくて不器用な恋の物語。
全8話。
君に不幸あれ。
ぽぽ
BL
「全部、君のせいだから」
学校でも居場所がなく、家族に見捨てられた男子高校生の静。
生きる意味を失いかけた時に屋上で出会ったのは、太陽に眩しい青年、天輝玲だった。
静より一つ年上の玲の存在は、静の壊れかけていた心の唯一の救いだった。
静は玲のことを好きになり、静の告白をきっかけに二人は結ばれる。
しかしある日、玲の口から聞いた言葉が静の世界を一瞬で反転させる。
玲に対する感情は信頼から憎悪へと変わった。
それから十年。
かつて自分を救った玲に再会した静は玲に対して同じ苦しみを味合わせようとする。
運命よりも先に、愛してしまった
AzureHaru
BL
幼馴染で番同士の受けと攻め。2人は運命の番ではなかったが、相思相愛だった。そんな時、攻めに運命の番が現れる。それを知った受けは身籠もっていたが、運命の番同士の子供の方が優秀な者が生まれることも知っており、身を引く事を決め姿を消す。
しかし、攻めと運命の番の相手にはそれぞれに別の愛する人がいる事をしり、
2人は運命の番としてではなく、友人として付き合っていけたらと話し合ってわかれた。
その後、攻めは受けが勘違いしていなくなってしまったことを両親達から聞かされるのであった。
ジャスミン茶は、君のかおり
霧瀬 渓
BL
アルファとオメガにランクのあるオメガバース世界。
大学2年の高位アルファ高遠裕二は、新入生の三ツ橋鷹也を助けた。
裕二の部活後輩となった鷹也は、新歓の数日後、放火でアパートを焼け出されてしまう。
困った鷹也に、裕二が条件付きで同居を申し出てくれた。
その条件は、恋人のフリをして虫除けになることだった。
六年目の恋、もう一度手をつなぐ
高穂もか
BL
幼なじみで恋人のつむぎと渉は互いにオメガ・アルファの親公認のカップルだ。
順調な交際も六年目――最近の渉はデートもしないし、手もつながなくなった。
「もう、おればっかりが好きなんやろか?」
馴ればっかりの関係に、寂しさを覚えるつむぎ。
そのうえ、渉は二人の通う高校にやってきた美貌の転校生・沙也にかまってばかりで。他のオメガには、優しく甘く接する恋人にもやもやしてしまう。
嫉妬をしても、「友達なんやから面倒なこというなって」と笑われ、遂にはお泊りまでしたと聞き……
「そっちがその気なら、もういい!」
堪忍袋の緒が切れたつむぎは、別れを切り出す。すると、渉は意外な反応を……?
倦怠期を乗り越えて、もう一度恋をする。幼なじみオメガバースBLです♡
はじまりの朝
さくら乃
BL
子どもの頃は仲が良かった幼なじみ。
ある出来事をきっかけに離れてしまう。
中学は別の学校へ、そして、高校で再会するが、あの頃の彼とはいろいろ違いすぎて……。
これから始まる恋物語の、それは、“はじまりの朝”。
✳『番外編〜はじまりの裏側で』
『はじまりの朝』はナナ目線。しかし、その裏側では他キャラもいろいろ思っているはず。そんな彼ら目線のエピソード。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる