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ここが新しい家!貴族すごい!(スファルニア公爵家)
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緑から灰色や茶色へと生活感の溢れる風景に変わっていく
シエルが元々住んでいた場所は自然が多い貴族の避暑地とも言われる場所だ
そして今シエルが向かっているのは...王都の隣にあるスファルニア公爵領
もちろんスファルニア公爵領は、王都の隣にあるだけあり人口は王都に次ぐ人数で魔法に至っては"王都より発展している"とも言われている場所だ
そのスファルニア公爵領の中で一番目立つ建物スファルニア公爵家の一室の前で私は両親とお兄ちゃんに抱きしめられている
私は一昨日ハリーじいに別れを告げて"家族"と一緒に街を出た
それからはひたすら両親とお兄ちゃんに甘やかされた
好きなものを食べ、眠ければ眠る、遊びたかったら遊ぶとまるで子供のような?2日間を過ごした
そうして着いた屋敷はTheお城という感じで全てが把握出来ないほど敷地が広く、屋敷はひとつの村と言われても違和感がないくらい広い
でも何よりも気になるのは...
屋敷のへと続く敷地内の道の両サイドにたって頭を下げているメイドと執事だ
ざっと見ただけでも100人以上いて、しかも皆同じ角度で腰を曲げている
最初は何かの芸かと思ったほど綺麗に揃っていてまるでロボットみたいだ
そうこうしているうちに走っていた馬車が止まった
「着きました」
そういい御者が馬車の扉を開け、同時に初老の執事が家の扉を開けメイドと執事全員で声を合わせ「お帰りなさいませ」と挨拶をした
お父さんはひとつ頷きお母さんをエスコートしながら降りた
「じゃあシエル降りようか」
「うん」
それに続きお兄ちゃんも私をエスコート...ではなく抱き上げて一緒に降りた
「?」
降りた瞬間私に集まる視線
そして気まずくなって「へへっ」というように笑うと何故か屋敷の人全員が、心臓部分を抑えて倒れていく
中には「これが天使の微笑み!!」やら「破壊力ぅぅ」と叫んでいる人もいる
それに私が困惑している事に気づいたのかお父さんが助け舟を出してくれた
「私の娘が天使なのはわかるがまだ来たばかりで疲れている。あまり騒ぎ立てるな」
…私はもうツッコミを入れるのを諦めた
もう天使でも女神でもなんでもいいやこの人達聞かないもん
「すみません」
「私達はシエルの案内をするからメイド長と執事長。シエルのメイドと執事を決めてくれ」
「かしこまりました」
メイド長はひっつめ髪に上品な佇まいをした夫人だ
そして執事長はさっき屋敷の扉を開けた初老の男性
何となくだけど2人共……いや周りのメイドや執事の大半が暗器を隠し持っている
多分一番強いのが執事長次にメイド長
そして今は天井に隠れている人が多分だが次に強い
この事を踏まえ私は改めて思った貴族って恐ろしいな…と
「私達は、少し用事があるからカルムが少しの間シエルの案内をしててくれ」
「分かった」
「じゃあよろしくな」
「よろしくね」
「はい」
「じゃあシエル行こうか」
「うん!でもその前に下ろして?」
そう私は馬車を降りてからずっとお兄ちゃんに抱っこされたままだ
「ダメだこのまま行くぞ。まずここがお父さんの部屋で隣がお母さんの部屋だよそしてここがー~」
そうして抱っこされながら1時間部屋の説明をされて確信したことがある
それは…この屋敷を当分1人で移動できないということだ
ひとりで行動したが最後確実に迷子になる
「そして最後がここだ」
「終わりじゃないの?」
「ん?ふふっまだシエルの部屋を紹介してないじゃないか」
「本当だ!じゃあここが私の部屋?」
「そうだよ。見てご覧」
部屋の光景は派手すぎずシンプル過ぎないまさに私好みの部屋だった
思わず「わぁー」と声を出して感動していたらお兄ちゃんに「目を輝かせて可愛い」と頭を撫でられた
つい恥ずかしくなって目を逸らしたらそこからお父さんとお母さんが歩いてきた
「部屋は気に入ってくれたかい?」
「うん!とっても素敵な部屋をありがとう」
多分私はこの時初めて家族の前で"本当の"笑顔で笑っただろう
私がいつも本当の笑顔で笑っていないことに両親もお兄ちゃんも気づいていたのかその瞬間3人に同時に抱きつかれた
そして嬉しそうな笑顔を浮かべ言った
「これからよろしくねシエル」
この言葉は今までで1番暖かい気持ちの籠った言葉だった
「うん!よろしくお願いします」
だから私も最高の笑顔を返した
シエルが元々住んでいた場所は自然が多い貴族の避暑地とも言われる場所だ
そして今シエルが向かっているのは...王都の隣にあるスファルニア公爵領
もちろんスファルニア公爵領は、王都の隣にあるだけあり人口は王都に次ぐ人数で魔法に至っては"王都より発展している"とも言われている場所だ
そのスファルニア公爵領の中で一番目立つ建物スファルニア公爵家の一室の前で私は両親とお兄ちゃんに抱きしめられている
私は一昨日ハリーじいに別れを告げて"家族"と一緒に街を出た
それからはひたすら両親とお兄ちゃんに甘やかされた
好きなものを食べ、眠ければ眠る、遊びたかったら遊ぶとまるで子供のような?2日間を過ごした
そうして着いた屋敷はTheお城という感じで全てが把握出来ないほど敷地が広く、屋敷はひとつの村と言われても違和感がないくらい広い
でも何よりも気になるのは...
屋敷のへと続く敷地内の道の両サイドにたって頭を下げているメイドと執事だ
ざっと見ただけでも100人以上いて、しかも皆同じ角度で腰を曲げている
最初は何かの芸かと思ったほど綺麗に揃っていてまるでロボットみたいだ
そうこうしているうちに走っていた馬車が止まった
「着きました」
そういい御者が馬車の扉を開け、同時に初老の執事が家の扉を開けメイドと執事全員で声を合わせ「お帰りなさいませ」と挨拶をした
お父さんはひとつ頷きお母さんをエスコートしながら降りた
「じゃあシエル降りようか」
「うん」
それに続きお兄ちゃんも私をエスコート...ではなく抱き上げて一緒に降りた
「?」
降りた瞬間私に集まる視線
そして気まずくなって「へへっ」というように笑うと何故か屋敷の人全員が、心臓部分を抑えて倒れていく
中には「これが天使の微笑み!!」やら「破壊力ぅぅ」と叫んでいる人もいる
それに私が困惑している事に気づいたのかお父さんが助け舟を出してくれた
「私の娘が天使なのはわかるがまだ来たばかりで疲れている。あまり騒ぎ立てるな」
…私はもうツッコミを入れるのを諦めた
もう天使でも女神でもなんでもいいやこの人達聞かないもん
「すみません」
「私達はシエルの案内をするからメイド長と執事長。シエルのメイドと執事を決めてくれ」
「かしこまりました」
メイド長はひっつめ髪に上品な佇まいをした夫人だ
そして執事長はさっき屋敷の扉を開けた初老の男性
何となくだけど2人共……いや周りのメイドや執事の大半が暗器を隠し持っている
多分一番強いのが執事長次にメイド長
そして今は天井に隠れている人が多分だが次に強い
この事を踏まえ私は改めて思った貴族って恐ろしいな…と
「私達は、少し用事があるからカルムが少しの間シエルの案内をしててくれ」
「分かった」
「じゃあよろしくな」
「よろしくね」
「はい」
「じゃあシエル行こうか」
「うん!でもその前に下ろして?」
そう私は馬車を降りてからずっとお兄ちゃんに抱っこされたままだ
「ダメだこのまま行くぞ。まずここがお父さんの部屋で隣がお母さんの部屋だよそしてここがー~」
そうして抱っこされながら1時間部屋の説明をされて確信したことがある
それは…この屋敷を当分1人で移動できないということだ
ひとりで行動したが最後確実に迷子になる
「そして最後がここだ」
「終わりじゃないの?」
「ん?ふふっまだシエルの部屋を紹介してないじゃないか」
「本当だ!じゃあここが私の部屋?」
「そうだよ。見てご覧」
部屋の光景は派手すぎずシンプル過ぎないまさに私好みの部屋だった
思わず「わぁー」と声を出して感動していたらお兄ちゃんに「目を輝かせて可愛い」と頭を撫でられた
つい恥ずかしくなって目を逸らしたらそこからお父さんとお母さんが歩いてきた
「部屋は気に入ってくれたかい?」
「うん!とっても素敵な部屋をありがとう」
多分私はこの時初めて家族の前で"本当の"笑顔で笑っただろう
私がいつも本当の笑顔で笑っていないことに両親もお兄ちゃんも気づいていたのかその瞬間3人に同時に抱きつかれた
そして嬉しそうな笑顔を浮かべ言った
「これからよろしくねシエル」
この言葉は今までで1番暖かい気持ちの籠った言葉だった
「うん!よろしくお願いします」
だから私も最高の笑顔を返した
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