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攻略対象者の騎士と攻略対象者のショタ(魔術師)
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入学してから、一週間後
今日から本格的な授業が始まる
実はあのお茶会の後、ハイーナ嬢とその実家は白金貨50枚とハイーナ嬢の退学で丸く納まった
書類上では
社交上では、スファルニア公爵家の不興をいつ買うか分からない家と誰も繋がりたいとは思わない
何より国王も許可を出したのだから、他の家から見たら国王陛下にも見捨てられた家
ここまで来れば、ハイーナの実家は時間と共に落ちていくしかないだろう
そんなお父さんは、アーシアナ公爵家も潰そうと思ったが、全ての罪をハイーナに着せた為出来なかった
そうして終わったお茶会から休みを挟んで約一週間後
今日から授業は、朝から夕方までになり全寮制となる
帰れるのは長期休みだけとなり、家族はみんなその事に不満だったみたいだが、月に1回手紙を送る事で許してくれた
そうして念願の授業が始まった今
私は…シルクタフタのシャツに黒いズボンを着てグラウンドで木刀を持って呆れていた
周りに飛び交う人を背景にしながら
時は数分前…一限目から、体術の授業で着替えるように言われグラウンドに行ったら
トラウマに残るような筋肉恐々な男がいた
その時点で女子の過半数が倒れ、男子も数人倒れた
先生がその生徒を日陰に寄せるよう指示し叫んだ
「全員木刀を持て!自己紹介は、それからだ」
その言葉に全員が思ったであろう
「この先生は刀で語り合う気か?」と
数分後、全員が木刀を持って戻って来た瞬間先生は言った
「まずは手合わせに乱闘だァァァ」と
そうして念願の授業が始まった今
私は…シルクタフタのシャツに黒いズボンを着てグラウンドで木刀を持って呆れていた
周りに飛び交う人を背景にしながら
そんななか最年少で、騎士団入団した武術の天才ことオスカー・ヘルマンが先生を一人で相手をしている
何故なら先生の周りには倒れた生徒が大量にいる
なおもちろん彼も攻略対象者である
ちなみにリアムとアルフィーは、「こんなろくでもないことに怪我を出来ない」と、いう理由で戦う前に倒れていたが…
それ以外の人は全員が先生に吹っ飛ばされて失神している
かくいう私は、たまーに木刀が飛んでくるくらいなので軽く流している……ように見せている
何故なら流している私に、燃えた先生から徐々に飛んでくる頻度が上がるので今は、少々キツイ
男の力と女の力差は分かりきっている
そこで丁度チャイムがなり、猛攻は止まった
「ふむ、私の名前はローテイン・バーナードだシエル嬢とオスカー殿は気に入った。今日の授業は、最高の評価だこのまま頑張ってくれ」
その言葉に私とオスカーは苦笑いで頷いた
それから二限目そこでは始まる前に転校生が紹介された
なんでもハイーナ嬢の変わりに一つ下だが入るらしい
そんな私は一つ下と言う単語に嫌な予感がする
そしてそれは見事に的中した
「クラウス・グルースです。皆さんの一つ下ですが精一杯頑張ります!よろしくお願いします」
それはそれは天使スマイルで言った。その裏が悪魔だとは知らないで
多分唯一気づいているのがリアムとアルフィーだろう。クラウスを見て顔を顰めている
そんなクラウスは、私の事を見て目を見開き…輝かせた
「嫌な予感が…」
そういえばクラウス・グルースは、魔術師
そして魔術師は、魔力の多いものに興味を持つ
そして私は魔力が膨大だ
そこから導き出される答えは───
「ねぇねぇ魔力凄いね!僕ね、気に入っちゃった。ねぇ僕とお友達になろ」
自己紹介の三割増しの天使スマイルで上目遣いに言った
そんな私の心の中は「ですよね!?」と叫んでいた
けれどそんな気持ちは一切出さずに笑顔で言った
「喜んで。私の名前はシエル・スファルニアです。よろしくねクラウス君」
その返答にクラウスは天使の笑顔で
「シエル…よろしくね」と言った
この時の私はまだ知らなかった授業以外の時間、クラウスにくっつかれる未来を
オスカーに体術の授業の度に対戦を申し込まれる未来を
今日から本格的な授業が始まる
実はあのお茶会の後、ハイーナ嬢とその実家は白金貨50枚とハイーナ嬢の退学で丸く納まった
書類上では
社交上では、スファルニア公爵家の不興をいつ買うか分からない家と誰も繋がりたいとは思わない
何より国王も許可を出したのだから、他の家から見たら国王陛下にも見捨てられた家
ここまで来れば、ハイーナの実家は時間と共に落ちていくしかないだろう
そんなお父さんは、アーシアナ公爵家も潰そうと思ったが、全ての罪をハイーナに着せた為出来なかった
そうして終わったお茶会から休みを挟んで約一週間後
今日から授業は、朝から夕方までになり全寮制となる
帰れるのは長期休みだけとなり、家族はみんなその事に不満だったみたいだが、月に1回手紙を送る事で許してくれた
そうして念願の授業が始まった今
私は…シルクタフタのシャツに黒いズボンを着てグラウンドで木刀を持って呆れていた
周りに飛び交う人を背景にしながら
時は数分前…一限目から、体術の授業で着替えるように言われグラウンドに行ったら
トラウマに残るような筋肉恐々な男がいた
その時点で女子の過半数が倒れ、男子も数人倒れた
先生がその生徒を日陰に寄せるよう指示し叫んだ
「全員木刀を持て!自己紹介は、それからだ」
その言葉に全員が思ったであろう
「この先生は刀で語り合う気か?」と
数分後、全員が木刀を持って戻って来た瞬間先生は言った
「まずは手合わせに乱闘だァァァ」と
そうして念願の授業が始まった今
私は…シルクタフタのシャツに黒いズボンを着てグラウンドで木刀を持って呆れていた
周りに飛び交う人を背景にしながら
そんななか最年少で、騎士団入団した武術の天才ことオスカー・ヘルマンが先生を一人で相手をしている
何故なら先生の周りには倒れた生徒が大量にいる
なおもちろん彼も攻略対象者である
ちなみにリアムとアルフィーは、「こんなろくでもないことに怪我を出来ない」と、いう理由で戦う前に倒れていたが…
それ以外の人は全員が先生に吹っ飛ばされて失神している
かくいう私は、たまーに木刀が飛んでくるくらいなので軽く流している……ように見せている
何故なら流している私に、燃えた先生から徐々に飛んでくる頻度が上がるので今は、少々キツイ
男の力と女の力差は分かりきっている
そこで丁度チャイムがなり、猛攻は止まった
「ふむ、私の名前はローテイン・バーナードだシエル嬢とオスカー殿は気に入った。今日の授業は、最高の評価だこのまま頑張ってくれ」
その言葉に私とオスカーは苦笑いで頷いた
それから二限目そこでは始まる前に転校生が紹介された
なんでもハイーナ嬢の変わりに一つ下だが入るらしい
そんな私は一つ下と言う単語に嫌な予感がする
そしてそれは見事に的中した
「クラウス・グルースです。皆さんの一つ下ですが精一杯頑張ります!よろしくお願いします」
それはそれは天使スマイルで言った。その裏が悪魔だとは知らないで
多分唯一気づいているのがリアムとアルフィーだろう。クラウスを見て顔を顰めている
そんなクラウスは、私の事を見て目を見開き…輝かせた
「嫌な予感が…」
そういえばクラウス・グルースは、魔術師
そして魔術師は、魔力の多いものに興味を持つ
そして私は魔力が膨大だ
そこから導き出される答えは───
「ねぇねぇ魔力凄いね!僕ね、気に入っちゃった。ねぇ僕とお友達になろ」
自己紹介の三割増しの天使スマイルで上目遣いに言った
そんな私の心の中は「ですよね!?」と叫んでいた
けれどそんな気持ちは一切出さずに笑顔で言った
「喜んで。私の名前はシエル・スファルニアです。よろしくねクラウス君」
その返答にクラウスは天使の笑顔で
「シエル…よろしくね」と言った
この時の私はまだ知らなかった授業以外の時間、クラウスにくっつかれる未来を
オスカーに体術の授業の度に対戦を申し込まれる未来を
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